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FMfanのアーカイヴであの時代にタイムスリップ!タイムマシーン特集

ポップスからクラシックまで幅広いジャンルを網羅した音楽情報とオーディオ関連の記事で人気を誇ったFM情報誌「FM fan」のアーカイヴを一挙公開。伝説のライヴリポートや秘蔵インタビューなど、ここでしか見ることのできない貴重なコンテンツ満載!

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ウィルベリー・ブラザー ロイ・オービソンが死去

心臓発作のため急死 52歳
No.2

ウィルベリー・ブラザー ロイ・オービソンが死去
Photo: Redferns

 ロックン・ロールの殿堂(ホール・オブ・フェイム)入り、ブルース・スプリングスティーンとの共演、トラベリング・ウィルベリーズ結成と、最近華やかな話題が多かったロイ・オービソンが12月6日、テネシー州ヘンダーソンビルの病院にて心臓発作のため急死。52歳だった。

 ロイ・オービソンは11月下旬ベルギーの音楽賞で、その長年の交易をたたえるダイヤモンド・キャリア・アワードを受賞するため同国のアントベルベを訪れ、そこから帰国したばかりであった。彼は授賞式の際ニュー・アルバム『ミステリー・ガール』から3曲を披露し、このアルバム製作がトラベリング・ウィルベリーズ結成につながったと語った。

 彼は50年代から活躍しているギタリスト件シンガーで、ヴァン・ヘイレンが取り上げた「オー・プリティ・ウーマン」は彼のヒット曲であるし、ブルース・スプリングスティーンも「ロイ・オービソンのようにバラードを歌えたら」というほどの彼の大ファンであるという。

 遺作となってしまった彼のニュー・アルバム『ミステリー・ガール』は日本でも2月にリリースされる。

(共同)

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宇宙飛行士はピンク・フロイドがお好き

ソユーズ7号にピンク・フロイドのライブ・アルバム『光』が搭載
No.2

宇宙飛行士はピンク・フロイドがお好きPhoto: Redferns

 音楽もとうとう本格的に宇宙規模になってきた。というのもさる11月26日、ソ連とフランスが共同開発しているソユーズ7号にピンク・フロイドのライブ・アルバム『光』が搭載されて宇宙に飛びたったのだ。ロマンあふれる壮大な話ではないか。

 打ち上げ前、モスクワの文化使節団の招きにより11月22日モスクワを訪れ、26日にはロケット発射地まで出向いて、自分たちの音楽が宇宙へと飛び立つ瞬間に立ち会っている。しかし、残念ながら乗組員とは直接話しをする機会は持てなかったようだ。ま、後から宇宙空間で聴く『光』の感想を尋ねた方が面白いかもしれない。

 それから、リック・ライトは準メンバーから正式メンバーに昇格した。

(共同)

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今年も、またまた大活躍 フィル・コリンズ

才能豊かで人気も高いのになぜか憎めないフィルおじさん
No.3

 今年も映画に音楽にと忙しくなりそうなのがフィル・コリンズおと~さん。今年早々からオーストラリア、ニュージーランドと、主演映画「バスター」のプロモーションに飛び回っているし、来日プロモーションだって待っている。

 「バスター」のプロモーションがひと段落すると、彼は少しの間エリック・クラプトンのツアーに同行して、2月にはニュー・アルバムのレコーディングに入りたいといっている。今のところリリースは夏の予定だ。

 で、映画の方はというと「映画には今後どしどし出演していきたいね。音楽の方をおろそかにするってことじゃなくて、音楽と並行してってことだ」と、本人。

 それから、もちろんソロツアーも考えている。「『イージー・ラバー』とか『セパレート・ライブス』とか、以前にはやったことのないものをとり入れてね。きっと楽しいセットになるはずだ」

 才能豊かで人気も高いのになぜか憎めないフィルおじさん。キャラクターの勝利ですナ。

(共同)

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ガンズ&ローゼズ 来日公演はも~大変!

突然アクセルが「日本に行きたくない」病に…
No.4

ガンズ&ローゼズ 来日公演はも~大変!Photo: Redferns

来るか来ないかは実際に来てみないと分からない、突然狂暴になるから取材中でも半径2メートルは離れていたほうがいい、など何かと注意事項が多いガンズ&ローゼズが本当に来日した。ウワサだけで実際に来てみると、案外ナーンダというアーティストも多い中、さすがガンズは違う。

まずはアクセルが来日を拒否。メンバーは予定通り成田に無事到着したのに、アクセルの姿が見えない。マネジャーは「アクセルにはインタビューのスケジュールが入って…」と必死でごまかすが、実は日本への出発当日、突然アクセルが「日本に行きたくない」病にかかり、ロサンゼルスの部屋に閉じこもってしまったのだ。

 それを知ったマネジャー、アクセルのガールフレンドは真っ青。この4者がそれぞれリムジンを差し向け、彼の部屋の前には4台の車がズラッと並ぶ羽目になった。が、アクセルは待てど暮らせど出て来ない。8時間部屋の前でねばったあげく、この4人はそれぞれリムジン会社から多額のキャンセル料を支払わされた。

 ま、結局は来日公演を無事(?)終わらせることができて、めでたしめでたしなのだが、来日中もメンバーは気ムラで、日本側のスタッフを大いに右往左往させたとさ。

(増渕英紀)

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第4回 ロックの殿堂

グラミー賞など目ではない豪華メンバー
No.6

第4回 ロックの殿堂Photo: Liaison

 第4回ホール・オブ・フェイム、ロックの殿堂入り記念式典が1月18日ニューヨークで行われた。はっきり言ってグラミー賞など目ではない豪華メンバーに加え、授賞式後のジャム・セッションが空前絶後。スペースの関係上詳しくお伝えできないが、詳しく知ったら泡を吹いて卒倒するロック・ファンが続出するだろう、とだけはいえる。
 服装はフォーマルだが、会場の雰囲気は実にカジュアルで和やか。ザ・フーのピート・タウンゼントがローリング・ストーンズに対して辛らつなジョークを飛ばして、ミックが「25年間悪態をついてきたのがこうして認められた」と繰り返したりするなど、ドキッとするような場面もいくつかあったが、アーティストの紹介は比較的スムーズに行われた。その中で最も感動的だったのはスティーヴィー・ワンダーの“祈り”で、全員に目を閉じるように呼びかけた彼はジョン・レノンやオーティス・レディングなど、殿堂入り済みの故人が残した名曲のタイトルを織り交ぜながら、音楽の普遍性を訴えたのだ。スティーヴィーの独壇場はそれだけにとどまらず、演奏が始まると今年殿堂入りしたアーティストたちのヒット・メドレーをノン・ストップで15分間歌いまくった。

 その後は恒例の気ままで豪華なジャム・セッション。ミックとスティーヴィーのデュエットでの「サティスファクション」、ブルース・スプリングスティーンが歌うロイ・オービソンの「クライング」。ブルースとポール・サイモンとホール&オーツのバック・ボーカル付きテンプテーションズの「マイ・ガール」、ほかにもティナ・ターナー、アニタ・ベイカー、リトル・リチャード、ルー・リード、キース・リチャーズなど、超豪華スターが出演。演奏の音は夜中の1時まで途切れなかった。

 「こういう夜は終わってほしくない」とブルース・スプリングスティーンは帰りぎわに言い残していった。

(共同)

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コンプレックス 吉川晃司+布袋寅泰の強力バンドついにスタート

3ヵ月間の全国ツアーを予定
No.8

 ボーカルに吉川晃司、ギターとバック・ボーカルに布袋寅泰、キーボードにピンクのホッピー神山、キーボード・プログラミングに桑田佳祐のアルバムなどでおなじみのマニピュレーター藤井丈司、ドラムスに元ゼロスペクター(その前はルースターズ)の池畑潤二という、ものすごいバンドが出てきた。4月26日発売のコンプレックスのアルバム『コンプレックス』はモンセラート島のエアスタジオ、今年1月20日から31日まではロンドンのエアスタジオでの録音が順調に行われて、今回リリースとなった。うわさは先行して、もう待ち切れなくなっている人も多いと思う。ツアーも5月10日の群馬県民会館からスタートする。東京公演は5月15日、16日に日本武道館。8月7日、8日の大阪城ホールまで、3ヵ月間の全国ツアーを予定している。いよいよベースを脱ぐコンプレックス、ほとんどの曲は布袋が書き、詞の方は吉川クンが担当している。12曲入りのアルバムも楽しみだ。

(共同)

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