FMfanのアーカイヴであの時代にタイムスリップ!タイムマシーン特集
ポップスからクラシックまで幅広いジャンルを網羅した音楽情報とオーディオ関連の記事で人気を誇ったFM情報誌「FM fan」のアーカイヴを一挙公開。伝説のライヴリポートや秘蔵インタビューなど、ここでしか見ることのできない貴重なコンテンツ満載!
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追想 ジョン・レノン
魂よ、安らかに。
No.1
Photo: Getty Images
既にご存じのように、ジョン・レノンが亡くなりました。5年ぶりのアルバム「ダブル・ファンタジー」を発表して、再び音楽制作への意欲を燃やし始めていたのに……。
本誌でも、音楽活動の再開を祝し、また、これからの彼への期待をこめて、湯川れい子さんに、ジョンその人とニュー・アルバムの「ダブル・ファンタジー」についての原稿をお願いした矢先のことで、この年頭の特集が図らずもジョンをしのぶ「追想の記」となってしまいました。
「パパってビートルズだったの?」と、息子のショーンに言われたことがこのアルバムを作るきっかけになったという話が、いま改めてジョンの人間としての優しさを思わせます。いつだってパーソナルであったジョン、家庭と子供をとても大切にしたジョン―。
ジョンの魂よ、安らかに。
(共同)
話題の新人シーナ・イーストンが「007シリーズ」の主題歌を歌う
No.10
Photo: Redferns
「9to5」が、アメリカのヒット・チャートを上昇中のシーナ・イーストン。いま最も注目されるアーティストと言えそうだが、「007シリーズ」の最新作「フォー・ユア・オンリー・アイズ」の主題歌にシーナ・イーストンの起用が決まった。今までキャリアのあるスーパースターが選ばれてきたが、新人歌手の起用は極めてめずらしい。今回の競争相手にはブロンディ、ケニー・ロジャース、ポリスなどがあがっており、これらの一流アーティストを差しおいてのバッテキだけに、シーナがいかに注目されているかわかろうというもの。
(共同)
収穫の多かったモッズのロンドン・レコーディング
トム・ロビンソンと“親交”を深めるなど
No.12
以前にもこのページに登場した博多出身のニュー・ウェイブ・ロックン・ロール・バンド、モッズがデビュー・アルバムをいきなりロンドンでレコーディングした。スタジオはラッセル・スクエアにあるマトリック・スタジオで、期間は4月18日から5月1日までの約2週間。ちょうど、となりのスタジオ・ルームではトム・ロビンソンのセクター27がニュー・アルバムのレコーディング中で、親日家として有名なトム・ロビンソンは、かなりモッズに興味を示し親交を深めたという。またハードなスタジオ・スケジュールのため、それほどライブ・ハウスなどには足を運べなかったということだが、パール・ハーバーや、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズなどを見学、パール・ハーバーのギグでは、彼らの憧れのグループ、クラッシュのポール・シムノンと感激の対面をしたりと、いろいろ収穫も多かったようだ。
レコーディングのミキシング・エンジニアを務めたミック・ブラッドフォード(ジャムやアダム&アンツなども担当した)もモッズについて「彼らはパンク・バンドというわけじゃないが、いいビートを持っている。しかし何といっても、モッズの曲はすべていいメロディを持っている。それが最大の強みだ」とモッズの魅力を分析し、親身になってレコーディングをサポート。メンバーもスタッフもアルバムの出来には満足しているようだ。その待望のアルバムは「Fight or Fight」とタイトルされ、6月21日にエピック・ソニーからリリースされる。レコード・デビュー前からすでにライブ・ハウスで立見まで出すほど超満員にしてしまった噂のモッズ。今後は日本ロック界の中心的グループとしてメキメキと頭角を現してくれることだろう。
(共同)
ボブ・ディランがまたまた新境地
No.17
Photo: Redferns
次作「ショット・オブ・ラブ」の発売が待たれるボブ・ディランだが、この作品では最近の宗教色の強い作風から再び変身したもようだ。
英BBC放送はこのほど、電話によるディランのインタビューを放送、ディランはこの中で、現在の自分の音楽などについて次のように語った。
新作「ショット・オブ・ラブ」は古くて新しい音楽だ。これは私にとって、これまで最も衝撃的なアルバムだ。「ブロンド・オン・ブロンド」や「フリーウィーリン」をしのぐものだ。私はこれを作っていて、ちょうど「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」制作当時のような気持ちになった。それは一種の突破口であり、そこから生まれてきた音楽こそ、私が創造したいと熱望していたものだった。
私は音楽家として望んでいたことをこのアルバムで成し遂げた。その次の作品はインストゥルメンタルのアルバムになるだろう。もうやれるだけやったし、次は楽器を相手にしようと思う。
(共同)
ベニー・グッドマンはロックぎらい?
No.23
米ジャズ界の大御所ベニー・グッドマンが、現代の服装や食べ物、女性たちそして、音楽について、気品や優雅さといったものが欠けている、と嘆いている。
アメリカン・ヘリティッジ・マガジン誌とのインタビューで語ったもので、特に音楽について「ローリング・ストーンズやブロンディ、クラッシュといったミュージシャンたちを、今から40年後に懐かしく思い出す人がいるなんて私にはとうてい想像できない」と切り捨てた。
(共同)
19歳の天才ジャズ・トランペッターに脚光
No.24
Photo: Getty Images
11月初旬に開かれることしのベルリン・ジャズ祭では、自らのクインテットを率いて出演する19歳のトランペッターが話題を独占しそうだ。
この天才音楽家はニューオーリンズ出身のウィントン・マルサリス。昨年ヨーロッパ各地のジャズ祭で、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ、ハービー・ハンコック・クワルテットなどの一員として登場。欧州のファンをうならせた。
11月7日のベルリン・ジフィルハーモニック・ホールのステージには、兄弟であるブランフォード・マルサリス(Sax)のほか、ケニー・カークランド(Pf)、デルバート・フェレイ(Bs)、ジェフ・ワッツ(Ds)の顔ぶれで出演、その演奏が注目される。
(共同)