過去に作ったアルバムの中で１、２番に気に入ったアルバムが出来た

▲ 『Cinematic』トレイラ―

??今回のコンセプトアルバム(Cinematic)を制作された経緯を教えてください。

Jazztronik：Jazztronikのコンセプトの中には様々なジャンルの音楽に混ざって映画音楽というキーワードがありました。Jazztronikを始めてからもう16年ほど経ってしまっているのですが、実は今までその映画音楽という部分には着手出来ずでいました。通常のJazztronikの音楽とは少し異なるので作曲・アレンジはもちろんですが、演奏自体も中々イメージしているものが出来ないかもなと思っていたのが着手しなかった原因かもしれません。でもこの数年Liveやレコーディングを通して信頼出来るミュージシャンと沢山出会い、この人達ならば自分のイメージしている音を再現出来るのではないかなと思ったのがこのアルバムを作ろうと思ったきっかけです。

??『Cinematic』は架空の映画をイメージして制作されたそうですが、架空の映画とはどんな映画を思い描かれたのでしょうか？曲ごとに思い描かれる映画は異なるのでしょうか？。

Jazztronik：これはこのアルバムを聞いてくれた方それぞれに思い浮かべてもらいたいのでこういうイメージですというのは僕自身からは実はありません。ただ、それぞれの曲には僕が影響を受けた映画音楽のヒントがちりばめられています。

??これまでにも多くのドラマや映画の音楽を手掛けてこられましたが、印象に残っている作品はありますか？

Jazztronik：サントラをリリースしてもらった作品はやはり印象に残りますね。『リアルクローズ』や『鴨、京都へ行く。』等。現在も『ファーストクラス』というドラマの音楽を担当していますがこちらも6月にサントラがリリースされます。

??影響を受けた映画、または好きな映画はなんでしょうか？邦画、洋画1つずつ教えてください。

Jazztronik：邦画：『乱』黒澤明、洋画：『ゴッドファーザー』。

??2011年以降、毎年年末にビルボードライブで公演を行っていますが、ビルボードライブの印象は何かありますか？

Jazztronik：ビルボードでのLiveはいつも楽しみにしています。お客さんの位置もとても近いので色々と反応も見れますし。自分の目の前で豪華な物を食べている人を見ると気になったりします（笑）。

??今度のビルボードライブ公演は各ステージで内容が異なるとのことですが、それぞれの見どころ、聴きどころを教えてください。

Jazztronik：1stステージはCinematicを中心にしっとりとしているけれど豪華で情熱的なステージに、2ndステージはAll Time Bestなので過去の曲を中心に明るく楽しくやりたいなと思っています。

??今回のライブを楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。

Jazztronik：Cinematicは僕自身過去に作ったアルバムの中で１、２番に気に入ったアルバムが出来たと思っています。なかなかこの世界観をLiveで皆さんにお届け出来るチャンスはそう多くはないので是非この機会に沢山の方に来て頂けたらと思っています。

Jazztronik Cinematic Recommends

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
エンニオ・モリコーネ

巨匠モリコーネによるサントラ。映画自体とても長いのですがそれをまったく飽きさせないのはこの音楽の効果も大きいのではと思います。

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『ハンニバル』
ハンス・ジマー

Bach等のクラシックの曲も使われていますがそれ以外のオリジナルの曲も素晴らしいです。中でも劇中で使われるPatrick Cassidyの“vide cor meum”は名曲です。

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『ピアノ・レッスン』
マイケル・ナイマン

知っている方も多いかもしれませんが、やはり名サントラです。

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『つぐない』
ダリオ・マリアネッリ

ダリオ・マリアネッリという作曲家が音楽を担当しています。映画の中でかなり長いノンストップのシーンがあるのですがそこで使われる曲の完成度の高さに驚かされました。

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