クラシカル・ピアノを弾く母がきっかけとなり、ピアノを自己流で習得、11歳の頃には両親からギターをプレゼントされ、曲作りを始めたギャビー。2008年頃からは自身のYouTubeチャンネルにてカヴァー曲を披露し、徐々にファンを増やしていった。中でも特に反響があったのが、2010年に投稿したこのケイティー・ペリーのカヴァー。たった4年しか経っていないが、初々しい姿がとってもキュートな1曲。

　14歳の頃には初めてオリジナル曲「Ghost」を書き、同曲を含むデビューEP『Acoustic EP』を自身が設立したNever Fade Recordsから2010年にリリース。その後も次々とEPを発表。2012年1月リリースの『Home EP』、そしてデビュー・アルバムにも収録されたこの曲のMVは、ギャビーにとって初めてのアメリカとなった2013年5月にLAとリノで撮影。“Japan”と書かれたスカジャンを着ているのも日本が大好きなギャビーらしい。

　1984年にリリースされ、全英1位を記録したフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのヒット・ナンバーをカヴァーした2012年11月リリースのシングル。英国の百貨店チェーン、ジョン・ルイスのクリスマスCMに起用され、初登場36位から徐々に順位を上げ、イギリス国内のシングル・チャートにて見事1位を記録。透き通るような歌声と哀愁漂うピアノの調律が絶妙にマッチしたこの曲で一躍その名を全英に知らしめた。

　全英2位を記録したデビュー・アルバム『イングリッシュ・レイン』のリリースに先駆け公開されたこの曲。その天使のような歌声とキャッチーなメロディで日本でもラジオを中心に大ヒットとなり、新人アーティストながらBillboard JAPANの洋楽チャートでは1位を記録するなど、国内でのギャビーの人気を不動のものに。2013年8月には、【SUMMER SONIC】にで日本初ライブを披露し、単独公演もソールドアウトとなった。

　イギリスでリリースされた「Panic Cord」のシングルにBサイドとして収録されたバスティルのダン・スミスとギャビーによるデュエット。デビュー・アルバム制作中に気分転換として、2人とも好きだったフリートウッド・マックをカヴァー。高音もパワフルに歌いこなし、アコースティック・ギターを軸としたオーガニックなサウンドメイクとメロディが印象的な普段のギャビーの曲とは違った新たな魅力が味わえる。

　2014年1月に日本で劇場公開された映画『黒執事』の主題歌。「歌声を初めて聴いた時、あまりの美しさに心が動かされました。」と話す絢香が手掛けたこの曲のシンガーに選ばれたことについて「曲の歌い手に私が選ばれて光栄です。」と語っていたギャビー。自身初となる映画の主題歌抜擢が、日本の映画だったことは、ジブリ作品などが大好きな彼女にとってもとても印象に残る出来事になった。

　腕にタトゥーをいれるほどのTSエリオット好きを公言し、ニック・ドレイク、ブルース・スプリングスティーン、ザ・ナショナルなど21歳にしては好みの音楽は渋めなギャビーちゃん。そんな彼女が一押しするアイルランド出身のイケメン・デュオ、ハドソン・テイラーとクロスビー、スティルス&ナッシュの「Helplessly Hoping」をアコギでカヴァーした最近の映像。3人による息のピッタリなコーラスワークにとろけそう。