独自のスタイルを貫き続けるカリスマ・シンガーソングライター、リッキー・リー・ジョーンズ

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リッキー・リー・ジョーンズ

Rickie Lee Jones

独自のスタイルを貫き続けるカリスマ・シンガーソングライター、リッキー・リー・ジョーンズ。家出・中絶・ドラッグなど波乱に満ちた思春期を経て、1979年に『浪漫（Rickie Lee Jones）』でデビュー。フォークやロックをベースにブルース、カントリー、ソウル、ジャズなどをミックスした多彩なテイスト、独特の気だるい歌声でミリオンセラーを記録し、グラミー賞最優秀新人賞を獲得。以来、コンスタントにリリースを続け、追随を許さない独自の世界観でもって人々を魅了。2012年には孤高のシンガー・ソングライター＝ベン・ハーパーを迎え、ローリング・ストーンズやニール・ヤング、ヴァン・モリソンといった有名アーティストの楽曲を取り上げたカヴァー・アルバムをリリースし、その奔放さと変わらぬキュートな魅力の健在ぶりを証明してみせた。唯一無二のシンガー・ソングライター、リッキーの魅力に迫る。

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Crystallize

1979年グラミー賞最優秀新人賞を受賞したデビュー・アルバム『浪漫（Rickie Lee Jones）』からのシングル・カット、邦題「恋するチャック」。物憂げでクールなリッキーの姿と気だるく個性的な歌声が印象的。アルバムはマイケル・マクドナルド、スティーヴ・ガッド、ドクター・ジョン、ジェフ・ポーカロなど超一流ミュージシャンをバックに制作され、Billboard HOT100/4位、ミリオンセラーを記録。ブロンド・ヘアーに赤いベレー帽、煙草を燻らせるリッキーのポートレート・ジャケットは数多くのアーティストを手がけてきた写真家ノーマン・シーフによるもの。当時、西海岸ではリンダ・ロンシュタットやビルボードライブでもお馴染みカーラ・ボノフなど女性シンガー・ソングライターが支持を集めていたが、中でもリッキーの魅力はひときわ輝いていた。

Rewind YouTube Style 2012

カルト的人気を誇るグラスゴー出身のザ・ブルー・ナイル（ポール・ブキャナン/ロバート・ベル/ポール・ジョゼフ・ムーア（現在は脱退））とのデュエット。リッキーの独特の歌声とポールの滋味に富んだどこか切ない歌声が見事にマッチし、ほのかなあたたかさを感じさせてくれる。ブルー・ナイルは81年にデビュー、84年の1stアルバム『ア・ウォーク・アクロス・ザ・ルーフトップス』から2004年の『ハイ』までわずか4枚のアルバムのリリースしかないが、リッキー・リー・ジョーンズを始め、多くのミュージシャンを虜にするまさにミュージシャンズミュージシャン。尚、ボーカルのポール・ブキャナンは2012年に56歳にして初のソロ・アルバム『ミッド・エアー』をリリースし長年のファンを驚かせた。

Elements

2009年リリースの通算12枚目のアルバム『バーム・イン・ギリヤド』の1曲目。ほんのりダークなサウンドがリッキーの切ない歌声で物憂げに響く。

Shadows

「Wild Girl」同じくアルバム『バーム・イン・ギリヤド』内収録曲。浮遊感の漂うやわらかなメロディに乗せて、甘い歌声が響くドリーミーでキュートな楽曲。

Zelda Medley

2012年にリリースされた最新アルバム『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』収録曲、ローリンズ・ストーンズ「Sympathy for the Devil」カバーのライブ映像。アルバムはベン・ハーパーをプロデュースに擁し、ニール・ヤング「Only Love Can Break Your Heart」を始め、ヴァン・モリソンやザ・バンドなどの名曲をカバー、自己流にアレンジした唯一無二の仕上がり。

Zelda Medley making

2012年ベン・ハーパーとともに米国人気テレビ番組『The View』に出演した際の映像。最新作『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』より「プレイ・ウィズ・ファイア」（ローリング・ストーンズ］を演奏。現在は司会進行をウーピー・ゴールドバーグやバーバラ・ウォルターズが務める、アメリカABCテレビで1997年より続く長寿番組。