Special
Ms.OOJA 『FAITH』インタビュー
30代前半女子のMs.OOJAを、20代前半女子のインタビュアーが直撃。マツコ・デラックスの意見も話題となった女性の晩婚化について、20代とは違う30代の失恋について、仕事について、様々なことを語ってもらった。
マツコの発言も話題になった“女性の晩婚化”について
--ニューアルバム『FAITH』はMs.OOJAさんが30歳を迎えたからこそ生み出すことのできた作品だと思うのですが、シングル曲「ANSWER」も20代前半では書くことができないラブソングに仕上がっていますよね。
Ms.OOJA:恋愛をしていると、相手に求めてばかりの自分になってしまうことってありません? 最初は側に居るだけで幸せだったのに、それが当たり前になって、何で○○してくれないの!?って欲求が増えていったり。そんな中で“逆に私はこの人に何かできていたのかな?”って気づけた人の歌が「ANSWER」なんです。何回も別れようと思ったり、紆余曲折しながらも私は結局この人の側にいるなって。つまり、私はこの人じゃないとダメだって気づけた人の歌。相手の悪いところも自分の悪いところもよく分かっているからこそ、2人で同じ方向を見て歩いて行けたらいいよねって思うことができた人の歌です。それは諦めにも似た感情かもしれないけど、全部を受け止めて行こうと決意した人の歌ですね。
--Ms.OOJAさん自身そう思えるようになったということですか?
Ms.OOJA:そうですね。依存するのではなくて、“個”の人間としてどう向き合えるかが大事だなと。本田圭佑選手も記者会見で“チームプレイは大事だけど、まずはひとりひとりがしっかり自立しないといけない”というようなことを仰っていましたけど、恋愛も同じで、まずは自分がしっかりしないといけないと思うんです。そのうえで相手に何が出来るかなって考えられるようになった部分はありますね。
--あの、個人的な話で申し訳ないのですが…今年8年付き合っていた人と結婚することになりまして、そういう者からすると「ANSWER」はとても胸に刺さるものがありました。
Ms.OOJA:え~!?!?!?! いや~! おめでとうございます!!!! まさに結婚前のカップルに聴いてほしい曲なんです!
--ただ、自分がこういう状況になってみて、女性が好きな仕事と恋愛(結婚)を両立させるのは簡単ではないということを感じました。Ms.OOJAさんもそういうことを考えたりします?
Ms.OOJA:うん、簡単じゃないよね…。難しいですよ。
--以前 テレビ朝日『マツコ&有吉の怒り新党』(注1)という番組でも、マツコ・デラックスさんが女性の晩婚化について意見を述べている回がありまして、“(30代は)仕事が楽しくて仕方がない年代なのは分かるし、それは非難もしないけど、結婚したい、出産したいという思いがあるなら、女性には女性のカラダの変化もあるということを念頭に置いておかないといけない”というようなことを仰っていたことがネットでも話題になりました。
Ms.OOJA:大好きな番組で、私もその放送回を観ていた覚えがあるんですけど、いやぁ……本当に仰る通りだと思います。マツコさんって…すごいですね。私の周りが今まさに結婚&出産ブームなんですよ。今回のアルバムに収録されている「JULY」も結婚する友達に向けて作った曲ですし、10代で一緒にバカやっていた友人たちがお母さんになっていくのは、感慨深かったり、少し寂しい気持ちにもなったり、私はどうしたらいいのかなぁと思うこともあったり……。
--結婚や出産について考えることもあるけど、まだ結論は出ていない状態?
Ms.OOJA:そうですねぇ…。35歳までに子どもは欲しいな、とかは思いますけどね。結婚よりも先に子どもが欲しいという気持ちが出てしまう。
--Ms.OOJAさんの楽曲を聴いている人は20代後半~30代の女性が多いですけど、その年代の方々こそ仕事や結婚や出産について悩む時期ですよね?
Ms.OOJA:うん、そうだと思います。彼氏がいなくて悩んでいる人や、彼氏がいても結婚に踏み出せない人など、様々だと思いますけど、この年代って仕事が楽しくなってくる時期でもあるんですよね。今までの苦労がやっと報われてきたというか、ようやく色々なことが見え始める時期なんですよ。周りが結婚して、置いていかれている感じがしないといったら嘘になるけど、でも“私はまだこれでいいや”と思っている部分もあって。そうやってたくさん悩みますけど……だけど、結局は自分で選んだ道が自分にとっては正しい道だと私は思います。
リリース情報
ライブ情報
【Ms.OOJA LIVE TOUR 2013 “FAITH”】
08月30(金)福岡・DRUM LOGOS
09月01(日)大阪・なんばHatch
09月06(金)仙台・darwin
09月08(日)札幌・Zepp Sapporo
09月14(土)名古屋・Zepp Nagoya
09月16(月・祝)広島・CLUB QUATTRO
09月20(金)東京・SHIBUYA AX
・一般発売:7月13日(土)
総合問い合わせ:SOGO TOKYO 03-3405-9999
・ALBUM購入者特典先行:
6月12日(水)12:00~6月23日(日)23:00
※注意事項
各先行申し込みは、抽選となります。
関連リンク
Interviewer:武川春奈
30代の失恋について、PUSHIMから学んだ女性の強さ
▲Ms.OOJA - 「Shiny Sky」 (主演:お好み9 / カズヤ) 【No.7/12】
--「Shiny Sky」や「Love's here」はそうやって悩みながらも頑張っている女性にピッタリな応援歌ですね。
Ms.OOJA:大人になればなるほど、大変なことはたくさんあるなって思うんです。心に傷を負えば負うほど、強くなる部分もあるけど、どんどん痛みが増していくことがあるなって。きっと会社の中でも色々な人間模様があるわけじゃないですか? 私も百貨店内の服装店員として働いていたことがありますけど、まだそこまで責任のあるポストではなかった私にもそれなりにストレスはあったから、年齢を重ねたり出世することでもっと責任も重圧も増えていくだろうし。それでも頑張って生きている人たちに尊敬の想いを込めて、“あなたはとても頑張っていますよ”って言いたかった。生きていることに疲れてしまうこともあるかもしれないけど、また明日から頑張ろうと思ってもらえるような曲を作りたかったんです。
▲Ms.OOJA - 「Love's here」 (主演:お好み9 / 松本崚祐) 【No.3/12】
--「30」は失恋を歌ったバラード曲ですけど、この曲もアラサー女性に刺さると思います。
Ms.OOJA:20代の失恋と30代の失恋って捉え方が違う気がしていて。彼と別れてしまって悲しい・苦しいという想いは一緒だけど、若い頃だったらすぐに次へいけたなと私自身は思うんです。次がある、まだまだ未来があると思えていたというか。だけど30代となると、結婚とか老後とか、彼との未来を具体的に考えるから、それを断ち切られると、“もう30代だしどうしよう”“私はまた好きな人ができるのかな?”って、色々な不安が渦巻くんですよね。それと同時に彼といた時間を誇りに思えるのも30代ならではかなと思いますけど。私は愛されていた、愛する人がいた、この広い世界でそんな人と巡り逢えたことだけでも幸せじゃないかとポジティブに思おうとする、その強さと健気さっていうのが30代の女性にはある気がして、それを表現した曲が「30」です。
--個人的には、年齢を重ねれば重ねるほど立ち直りも早いものだと思っていましたけど、そうではない?
Ms.OOJA:私も前まではそう思っていました。大人の人って強く見えるし、多分この人はもう傷ついたりしないんだろうなと勝手に思っていたけど、それは全く逆で、経験を重ねる程どんどん怖くなるし、臆病になるし、それを表に出せなくなる。本当はみんな裏で様々な葛藤と痛みを抱えて生きているんだなって、大人って大変だなって、今になって分かりました。
--立ち直ったフリでもいいから、前を向かないとやっていられないと。
Ms.OOJA:そう、めそめそしていられない。自分の中で消化しなくちゃいけないことを分かっているというか。誰かのせいにしたって一歩も前に進めないことを痛いほど分かっているから、苦しいけど、自分の中でちゃんと受け止めなくちゃいけない。
--だから「30」は悲しい曲でありながら、相手への感謝が詰まった楽曲に仕上がっているわけですね。
Ms.OOJA:そう思いたいという願望もあるのかもしれないです。ただ、本当は苦しいし、痛いし、ジタバタしたいけど、そこをグっと堪える強さは大人ならではだなと。
▲Ms.OOJA - 「JUS'TONIGHT feat. PUSHIM」 (主演:お好み9 /佐藤大紀) 【No.8/12】
--また、「JUS'TONIGHT feat.PUSHIM」でコラボしているPUSHIMさんは、アーティストとしても女性としても先輩ですけど、何か学んだことなどありましたか?
Ms.OOJA:私、女性は可愛くあるべきだと最近思うようになったんです。強く逞しくというよりは、可憐であることが女性の強さじゃないかなと。昔は男性に負けたくないって、肩肘張っていた部分が私自身あったけど、それをやればやるほど自分の弱さを露呈していることになるなと思って。そういう女性にしか出せない柔らかさや母性、強さをPUSHIMさんから学ばせてもらった気がします。元々憧れていた方なんですけど、かっこよさもありつつ、とても可愛くて、アーティストとしても女性としても素晴らしい方ですね。 あと、私自身30代に突入してから、そういう先輩方の胸に素直に飛び込んでいけるようになりました。昔は自分の駄目なところを隠そうと意地を張ることも多かったけど、今は素直に吸収しようと思えるようになったことは少し成長した面かなと。
リリース情報
ライブ情報
【Ms.OOJA LIVE TOUR 2013 “FAITH”】
08月30(金)福岡・DRUM LOGOS
09月01(日)大阪・なんばHatch
09月06(金)仙台・darwin
09月08(日)札幌・Zepp Sapporo
09月14(土)名古屋・Zepp Nagoya
09月16(月・祝)広島・CLUB QUATTRO
09月20(金)東京・SHIBUYA AX
・一般発売:7月13日(土)
総合問い合わせ:SOGO TOKYO 03-3405-9999
・ALBUM購入者特典先行:
6月12日(水)12:00~6月23日(日)23:00
※注意事項
各先行申し込みは、抽選となります。
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Interviewer:武川春奈
居場所は自分自身で作っていくもの
▲Ms.OOJA - 「Where is my place」 (主演:お好み9 / 長澤眞) 【No.4/12】
--アラサー女性に刺さる曲がある一方、「Where is my place」は10~20代も共感できるような楽曲に仕上がっていますね。
Ms.OOJA:今はみんなに支えてもらって、やっと一つ大人になれたかなと、自分の中で下地が出来たかなと思えるけど、以前の自分はまさに「Where is my place」のように、自分が何者かも分からないし、負けたくないし、恥ずかしい思いはしたくないっていう色々な葛藤があって、自分の居場所がわからなくて日々藻掻いていた。だけど、葛藤していた時間が今に繋がっていることに気づいたんです。これから先も苦しいことや悩むことはあるだろうけど、その先にもっと成長できる自分がいるんじゃないかと思えるようになった。だからこの曲でこのアルバムを始めたんです。何も信じられなくて、居場所もなかった状態から、どういうふうに“FAITH” (=信用・信頼・信心)へ繋がっていくのかというストーリーを見せたかった。
--そして、最後の「I WILL」で居場所を見つけることができるわけですね。
Ms.OOJA:もし明日自分が死ぬとしたら、何を伝えたいかっていうことを想像しながら書いた曲なんですけど、今ここに自分がいて、相手がいて、生きている、それだけで凄いことだと思ったんですよね。色々な奇跡が重なり合って私は今ここにいるんだなって。そういうことや、自分の居場所は自分自身で作っていくものだということに気づけたからこそ書くことが出来た曲です。あと、「I WILL」を聴いた後にもう一度「Where is my place」を聴いてほしい。たぶん、最初に聴いた「Where is my place」とは違った捉え方ができると思うので。
Ms.OOJAが思う30代の良さとは
▲Ms.OOJA - 「I WILL」 (主演:お好み9 / カズ) 【No.12/12】
--今回のアルバム『FAITH』は全体的に30歳を迎えたことが大きく反映されている気がしたのですが、実際はどうですか?
Ms.OOJA:無意識ですけど影響していると思います。デビュー3年目で3枚目のアルバムということもあって、少しずつ自信もついてきたし、もっと自分らしくていいんだなって、もっともっと自由でいいじゃんって思いながら作ることができました。
--前作よりも更に丸裸になっていますよね?
Ms.OOJA:うん、確かに(笑)。今までもさらけ出してきたけど、どこかで人の目というか、周りを気にしてしまう自分がいたのかもしれない。そういうのも全部無しにしよう、もっと自分を信じてあげようと思って、『FAITH』というタイトルを付けました。
--そこにはファンの方々の存在も影響していたりしますか?
Ms.OOJA:去年初めてワンマンライブツアーをやらせてもらえたことが大きいですね。全国各地にこれだけ私の仲間がいるんだ、味方がいるんだって、実際に感じることができたのは大きな自信になりました。
--では、今のMs.OOJAさんが思う30代の良さは?
Ms.OOJA:今まで見えていなかったものが少しずつ見えてくる楽しさは、20代とは全然比べものにならないと思います。10~20代前半の、何も見えないけどとにかく楽しいっていうのも、それはそれでアリだし、私も散々楽しんできたけど、その時とは全然違う楽しさがある。ちょっと余裕が出てくる楽しさは30代ならではかなと思います。
Music Video
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【Ms.OOJA LIVE TOUR 2013 “FAITH”】
08月30(金)福岡・DRUM LOGOS
09月01(日)大阪・なんばHatch
09月06(金)仙台・darwin
09月08(日)札幌・Zepp Sapporo
09月14(土)名古屋・Zepp Nagoya
09月16(月・祝)広島・CLUB QUATTRO
09月20(金)東京・SHIBUYA AX
・一般発売:7月13日(土)
総合問い合わせ:SOGO TOKYO 03-3405-9999
・ALBUM購入者特典先行:
6月12日(水)12:00~6月23日(日)23:00
※注意事項
各先行申し込みは、抽選となります。
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