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<インタビュー>乃木坂46 梅澤美波/遠藤さくら/一ノ瀬美空が語る、受け継がれる“リスペクト”のバトン――7年ぶりアルバム『My respect』に込めた想い

Interview & Text:岡本貴之
Photo:Yuma Totsuka
乃木坂46が、5thアルバム『My respect』を2026年1月14日にリリースした。オリジナルアルバムとしては、2019年の『今が思い出になるまで』以来、じつに約7年ぶりとなる作品だ。その間、メンバーの卒業、5期生および6期生の加入など、めまぐるしく進化を続けてきた乃木坂46。今作には、今やアイドルシーンを超えた確固たる存在感を放つ彼女たちの軌跡を知ることができるとともに、期生ごとの新曲及び既発曲がディスクごとに収録されており、グループの今が立体的に表現されている。ファン待望のアルバムリリースを記念して、キャプテンの梅澤美波(3期生)、遠藤さくら(4期生)、一ノ瀬美空(5期生)の3人にインタビューを行い、楽曲を通してそれぞれの中にある乃木坂46への想いを語ってもらった。
それぞれの立場から見た
“約7年ぶりのアルバム”
――年末年始の大変お忙しい中だと思いますが(※取材は2025年末に実施)、キャプテンの梅澤さんから見て、今グループの雰囲気はどんな感じですか?
梅澤:それぞれが、今頑張る場所で駆け抜けている最中といいますか、忙しい中にも何か楽しみを見つけて、笑顔で切磋琢磨しながら年末年始を頑張っています。
――5枚目のアルバム『My respect』は、前作アルバムからじつに7年ぶりということですが、みなさん率直にどのように感じていらっしゃるか聞かせてください。
梅澤:私は7年前もグループに在籍していたのでかなり久しぶりなんですけど、メンバーとしても「いつ出るんだろうな」と思っているぐらい、待ち望んでいた感じはすごくあって。収録される楽曲とか、メンバーの入れ替わりとかも多い時期だったので、ここまで時間が経過しているからこそ、すごく内容の濃いアルバムになったんじゃないかなと思っていますし、いい形でみなさんにお届けできるアルバムができたなって思っています。
遠藤:私は7年前がちょうど加入したての頃で、加入後すぐのタイミングでアルバムが出たんです。そこに「キスの手裏剣」が収録されていたんですけど、本当にそれだけで。まだ加入したてだし、本当にまだ“普通の人”の状態っていう感じだったので、参加していたというよりは「あ、乃木坂46がアルバム出すんだ」っていう、ファン目線での楽しみの気持ちが大きかったんです。今回は、ちゃんとアルバムに参加できるっていう想いがすごく強くて、素直にすごくうれしいです。
一ノ瀬:私たち5期生は初めてのアルバム参加になります。ちょうど「Actually...」から乃木坂46の一員として参加させていただいているので、私たちが参加してからの乃木坂46がひとつのアルバムになるっていうことがすごくうれしいです。このときはまだ1、2期生の方もいらっしゃって、最新曲「ビリヤニ」では6期生も入っていて。1期生から6期生が全部参加している、ぎゅっと詰まったアルバムになっているので、そういった意味でもすごくリリースが楽しみです。
――7年前は桜井玲香さんが初代キャプテンを務めていて、それから二代目の秋元真夏さんに代わって、梅澤さんが副キャプテンを経て三代目キャプテンになり今に至るという、乃木坂46にとって大きな変化があった期間ですよね。梅澤さんが、キャプテンとしてはグループを率いるにあたって大切にしてきたことって何でしょうか。
梅澤:今回このアルバムが7年ぶりということで、この月日のことをなんとなく思い返してみたんですけど、桜井さんがキャプテンとして活動されているときから、「グループのことを、キャプテンとしての目線で見る気持ちを持っていてほしい」と言われていたなと思って。当時は役職についていませんでしたが、自分のこととは別の目線で、グループ全体を見ることを意識し始めた頃だなと思い返しました。今はキャプテンという役職をもらったので、すごくみんなのことを考えながら動けるようになったと思います。全然、自分でキャプテンに向いているとか思ったことはないんですけど、大事にしてきたことと言ったら、メンバーの気持ちをどうにか汲み取れるようにというか……みんなのことをちゃんと観察しながら動けたらいいなというのは、この7年間変わらずに、自分の中で強く持ってきたことだなとは思いますね。
――今のお話を聞いて思い出したんですが、2019年11月26日と27日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で3期生、4期生だけの合同ライブがありましたよね。
梅澤・遠藤:あー!
梅澤:ありましたね! 懐かしい(笑)。
――そのときに梅澤さんがライブ最後のMCで、「先輩たちのおかげで立てている大きなステージと自分たちの伴わない実力に、すごく悔しくなることが多かった。その感情をバネに私たちはもっと大きく成長しなきゃいけない」というようなことを話されていました。あのときには、すでにグループ全体を見る目線を意識していたわけですね。
梅澤:意識していましたね。特にあの時期、3、4期は1、2期生の先輩たちにどういう形で力になれるのかとか、なかなか上手くいかずに歯がゆくて。自分たちの実力の伴わなさ、どう頑張ったらいいのか、みたいな……でもグループを愛しているからこそ、すごくもがいていた時期だったんです。だから、3、4期でいろいろ話したり、ときには厳しいこともお互い投げ合いながら、3期生もまだ先輩として幼いながらに4期生に伝えられることは伝えたり、すごく深く関わっていた時期だったので、より想いが強かった気がしますね。

――そのときは、遠藤さんも本編終わりで挨拶されていて「先輩たちが築き上げてきた乃木坂46を受け継いでいく」という決意表明をされていました。4期生はまだ加入してそれほど時間は経っていなかった頃ですが、当時はどんな想いでしたか。
遠藤:それこそ3、4期生ライブもそうなんですけど、入った当初は3期生さんと一緒に活動することや楽屋が一緒になることが多くて、何かと近くにいることが多かったんです。私たちからしたらもう、3期生さんは大先輩で。まだまだ追いつかないけど、一緒にライブをさせていただけるうれしさがあったし、そこでなんとか3期生さんに追いつこうと一生懸命になって振りを練習した懐かしさもあります。振り返ると、そこでひとつ絆が生まれたような気もしますね。
――遠藤さんが初めてセンターを務めた曲「夜明けまで強がらなくてもいい」は、乃木坂46にとって新しい時代の扉を開けた印象でした。そこから、ご自身の心境の変化はありますか?
遠藤:そうですね。心境はだいぶ変わっていると願いたいんですけど(笑)。たぶん、比べ物にならないくらい余裕もできたと思います。ちゃんといろんなものを考えられるようになったし見られるようになったし、そういった部分での余裕は増えている気はしますね。入ったばかりの頃に「夜明けまで強がらなくてもいい」をセンターポジションで披露するのって、当時の自分にとってはとても難しくて。曲調もクールでかっこいい楽曲が最初に来てしまったので、もうどうすればいいかわからなくて、悩みながら「もうわかんないよ!」って半泣きになりながら向き合っていた思い出があるんですけど……(笑)。もう今はこの曲を披露するときがすごく楽しいし、自分なりにいろいろ解釈して、「こういう表現が合うんじゃないか」とやっている時間も楽しいので、そういったところでも変わってきてるんだなって思っています。

―― 一ノ瀬さんは、5期生として加入以降に多くの先輩が卒業するとともに、2025年は6期生の加入があり、後輩もできました。そうした加入後の変化についてどのように感じて活動されていますか?
一ノ瀬:私たち5期生はかなり「個」が強くて。同期だからこそ涙を見せてくれたりとかはあったんですけど、誰かに頼るとかよりも、個で解決してそれぞれ個人で成長していく、みたいなメンバーが、近くで見ていて多いなっていう印象があるんです。でも新しく加入した6期生たちは、どちらかというとみんなで成長して、みんなで泣いて、みんなで支え合って……みたいな感じで。私たちよりも、「守ってあげたい」って思わせてくれるような子たちもすごく多いんです。やっぱりそういう姿を見ていると「もっとひとりの人間として強くなりたいな」と思うというか。6期生が入ってきてくれたからこそ芽生えた新しい感情みたいなのもたくさんあって、5期生は6期生が入ってきてくれたことで、すごく強くなっているなっていうのも感じます。新たな気持ちを芽生えさせてくれて、私たちも一緒にまた成長している感じは強くあります。
――切磋琢磨しつつ、6期生を先輩として温かく見守っている感じですね。
一ノ瀬:それができるのは、やっぱり先輩方が私たちのことも甘やかしてくれる環境作りをしてくださっているからです(笑)。それぞれ後輩への接し方も全然違うんですけど、そうやってのびのび関わりながらお互い成長できていけるのは、先輩方がまだ5期生のことも甘やかしてくださっている空気感があるおかげだなとすごく思っていますね。

――なるほど。梅澤さん、甘やかしていただいているということですけど。
梅澤:甘やかせてるのかな~?
一ノ瀬:すっごい甘えちゃってます!
梅澤:いや、でも5期生はすごく自立しているんですよ。「まだまだ甘えていいのにな~」と思うときもあるぐらい。私は、4期生が入って初めて後輩ができたときって、ちょっと焦りもあったりしたんですよね。たぶん私たち3期生のことを思い返したら、自分たちもまだまだ未熟だし、教えてあげられることもなければ「もう後輩たちが入ってくるけど、私たち大丈夫かな」みたいな隠しきれない気持ちもあって。5期生も多分そういう気持ちはありつつも、母性本能が芽生えたかのように6期生を優しく包んであげている姿を見ると、本当にすごいなって思います。でもまだまだ先輩たちはたくさんいるから、甘えさせてあげられる環境をもっと作ってあげたいなと思いました。
――梅澤さんは、どうしても「キャプテンとして」と聞かれることが多いと思うんですが、グループのいちメンバー、いちアイドルとしては、先輩たちにすごく助けられてきた気持ちがありますか。
梅澤:もう、めちゃくちゃあります。先輩たちがいなければ続けてこられなかったなとも思います。私はもともと乃木坂46のファンだったので、グループとして一緒に活動するってなったときに、距離が近くなる分、どういう風に先輩たちを見る目が変わっていくんだろう?と思っていたんですけど、よりリスペクトする気持ちが強くなったんです。お仕事に対する姿勢とか、プロとしてのあり方ももちろんそうなんですけど、内側に見える人間らしさというか、先輩たちもみんなどこかでちゃんと傷ついていたし、弱い背中もちゃんとあった。そういうのを、表に立つ時はしっかりとした自分であるために一つひとつ乗り越えていく姿があまりにもかっこよかったんです。「こうなりたいな」と思う背中を常に見せてくれていて。ときに厳しく教えていただいたこともあったけど、本当に優しく甘えさせてくれました。そういう先輩方がいたから、私は乃木坂46が好きになったんだなと本当に思えるような大好きな人たちでした。
――今「リスペクト」という言葉が出ましたが、アルバムタイトル『My respect』の表題曲を、どのように捉えて歌っていますか。
梅澤:「My respect」はとても“いい曲”というか、このタイミングですごく温かい、私たちらしい曲をいただいたなと思っていて。ファンの方もそうですし、私たちメンバー一人ひとりもリスペクトする先がそれぞれあるだろうから、誰もが具体的な人を思い浮かべて歌える、聴けるような楽曲になったなとすごく思っています。私の先輩へのリスペクトもそうだし、今後輩たちに囲まれて活動することが増えて、後輩からもらう刺激もすごく多いので、そんな中でみんなをリスペクトする気持ちもたくさん芽生えているので、一緒に歌っている後輩たちへの想いもすごく溢れてくる一曲になっていると思いました。
遠藤:私もこの曲を最初に聴いたときからすごく大好きで。普段から歌詞を読むのがものすごく好きなんですけど、今回は後輩の目線から見る先輩だったり、ときに何か先輩の目線から後輩を思っている歌詞もあったりして、お互いがリスペクトし合っていることが見えると思います。後輩を守る先輩ってこうあるべきだよな、ということが読み取れるような歌詞がいっぱいあって「こういう強い人にならなきゃいけないんだ」って思わせてくれるような曲でもあるので、この曲を聴いていると、本当に乃木坂の先輩方を思い浮かべます。
一ノ瀬:私もこの歌詞がすごく大好きで、ファンの方が聴いてくださったときに、それぞれ乃木坂の好きなメンバーのことを思い出しながら聴いてくれるといいなと思います。私のファンの方が聴いたときに、(自分が)最初に思い浮かぶ人でありたいなっていう気持ちもありますね。それと、5期生みんなで一緒にいるときに聴いたときは、キャプテンということもあって、みんな梅さんのことを思い出していて。
梅澤:ええ~!? うれしい!
一ノ瀬:このサビのところとかもすごく、「あ、梅さんだ!」って私たち5期生みんな頭にパッと浮かんで。さっき梅さんもお話しされていたように、多分聴く人それぞれによっていろんな人を思い浮かべながら聴けることもできる楽曲だと思っているので、また大切な楽曲が一つ増えたなと思っています。
梅澤:泣きそうになりました(笑)。

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それぞれの立場から聴く“期生曲”
――では、未発表の新曲について、それぞれ訊かせてください。6期生は「全力ラップタイム」という曲が収録されていますが、先輩方から見てどんな曲でしょう?
梅澤:6期生らしい!と思いました。通学路とか放課後、学生のときを思い出すような情景のある楽曲です。歌詞にも「青春」という言葉が入っていたりするんですけど、曲をもらう時期によって、“青春”の対象が変わってくると思うんです。6期生はまだ乃木坂46に入って1年とかで、乃木坂46で活動する自分と、まだ普通の女の子だった学生の自分とか、いろんなものの狭間にいると思うので、その子たちが歌うからこそのリアル感、切なさみたいなものがすごく感じられるところは、6期生ならではというか。私たち3期生が歌ったら、たぶん青春の対象が乃木坂になってくるので、またちょっと違うニュアンスになるだろうなと思うんです。今の6期生のみんなだからこそ、より響く曲だなと思いますね。
遠藤:まっすぐ伸びのある、癖のない歌声がもうピッタリすぎて。「6期生ってこういう感じなんだな」って、曲を聴いただけでわかるような楽曲だし、多分これをライブで披露している6期生を見たら、私たち先輩はもうみんなウルウルしてるかもしれないぐらい。「ああ、青春やってるな」って思うような、今の6期生だから歌える楽曲だなと思います。
一ノ瀬:最初にタイトルだけ見たときに、盛り上がる系の曲かな?と勝手に思ったんですけど、いざ曲を聴くとすごく爽やかで。私は(大越)ひなのちゃんの透き通った歌声もすごく好きなので、そこも楽しめました。それと、本当に勝手な解釈なんですけど、歌詞に出てくる〈11月から3月までの 全力ラップタイム〉っていうのが、6期生が加入してすごく感情が忙しかった期間のことなんじゃないかなと思っていて。この感じも、聴くたびに全力で頑張っていた日々を思い出せるんじゃないかなって思うと、6期生にとってもすごく思い出に残る楽曲になりそうだと思いますし、私も大好きな曲です。
――初回生産限定盤Type-A~Type-Cには3期生~5期生それぞれの新曲と既発曲が収録されています。まずは5期生の新曲「Just a sec.」について。すごくクールでかっこいい曲ですね。
一ノ瀬:今までたくさんの5期生楽曲をいただいてきましたが、曲を聴いたらすごく頭から離れない……私が学生の頃好きだった音楽の系統というか。こういうノリに乗れる感じの楽曲がすごく好きだったんです。今回、(奥田)いろはがセンターなんですけど、いろはの歌声が入るだけでなんだかすごくおしゃれになるんですよ。どんな風にパフォーマンスできるのかも楽しみですし、本当にクセになる楽曲なので、愛していただけるようにたくさん歌っていきたいなと思います。

――4期生の新曲は「Fake Doctor」。これまた個性的な曲ですが、遠藤さんいかがでしょうか。
遠藤:林(瑠奈)がセンターを務めているんですけれども、ピッタリすぎて本当にガッツポーズしました。もう、パズルがパチッって合ったみたいにすべてが完璧すぎて。たぶん、4期生みんなが心の中でガッツポーズしたと思います(笑)。この曲はパフォーマンス力で魅せる楽曲だなと思ったので、4期生が「ちゃんと表現できる」と思われてこの楽曲を任されたのかなって思うと、なんかすごくうれしくて。早く披露したいです。
――ライブパフォーマンスが楽しみですね。キャプテンは今、「めっちゃ林だよね」ってつぶやいていましたけれど。
梅澤:もう、歌詞の〈うちら〉とか、〈よれよれのコートで〉とか、めっちゃ林なんですよ! 4期生にすごくピッタリな曲です。

――3期生の新曲「世界はここにある」は、ストリングスが入って壮大で美しい印象を受けました。
梅澤:このアルバムにそれぞれの期別楽曲が入ると聞いたときに、今4人になった私たち3期生(伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、吉田綾乃クリスティー)にどんな曲をいただけるんだろうか、とすごく楽しみにしていたんです。そこから、まず「世界はここにある」というタイトルと歌詞を見たときに、「私たち、世界背負えるかな……?」というか(笑)。あまりにも壮大で温かな、すごくハートフルな楽曲をいただいたのでびっくりしたんです。でも「ここまで(3期生加入から)10年目で、4人で残って頑張ってきた今の私たちだからこそ出せる雰囲気とか、落ち着きを纏いながら楽曲を届けられたらいいよね」と4人で話していました。ちゃんと、この歌を歌うのが似合う4人にならなきゃなって。
――この曲を歌うのに相応しい4人だからこそ、任されたんじゃないですか。
梅澤:そうですね。振付もまだついてないんですけど、4人の雰囲気を大事にしながら歌うんだろうなと思ったら、すごく温かい気持ちになるんです。みんなを包み込めるような1曲になったらいいなって思います。
――遠藤さんは、「世界はここにある」についてどう感じていますか?
遠藤:「世界背負えるかな?」っておっしゃっていましたが……背負えます!
梅澤:本当? 背負えるかな?(笑)
遠藤:背負えますし、この3期生さん4人で歌うからこその説得力があるというか、本当に背負えます。大丈夫です。
梅澤:ありがとう! 自信持てる。
―― 一ノ瀬さんはいかがですか?
一ノ瀬:最初に聴いたときに、結婚式で流してもらいたい曲だなって。イントロとかピッタリじゃないですか?
梅澤:うんうん、確かに。
一ノ瀬:アルバムの期別の曲たちで人生ができている、みたいな。「全力ラップタイム」で青春して、私たちの曲「Just a sec.」があって、「Fake Doctor」はなんかハロウィンっぽい感じをとかを楽しんで、ちょっと大人の恋をして、ふたりが幸せになる……っていうストーリーになっているなと思って(笑)。
梅澤・遠藤:あはははは!
一ノ瀬:ファンの方に、結婚式で流してほしいです。歌詞もピッタリですし、そういう風に聴いて楽しんでいました。私は梅さんの歌声も大好きですし、3期生さんがどんなパフォーマンスを見せてくれるのかもすごく楽しみです。

――では続いて、期別ごとのディスクに収録された既発曲で、それぞれ思い入れのある曲とその理由を挙げてもらいたいと思います。まず梅澤さん、いかがですか?
梅澤:うわあ、難しいですね~。やっぱりでも、いちばん最初にもらった「3番目の風」は、私たちのすべてが詰まりすぎています。当時はみんながぶつかり合っていたときもあって、(自分が)乃木坂46であることをまだ現実と捉えられてないような、夢の狭間にいるみたいな状態で曲に声を吹き込んでいて。今、あの当時の自分たちの声を聴くと、もう若々しくて、しゃかりきに右腕をぶん回して「みんなでやってやるぞ!」みたいな勢いをすごく感じたりもするんです。2025年は、「3番目の風」をライブで披露させてもらう機会がすごく多かったんですけど、ここまで歴を重ねて歌うと全然感じ方も違えば、当時は前向きに捉えられなかったこととかも、今はすべてを受け入れられるような感覚で歌えるというか。当時はみんなどこか自信がなかったけれど、今はこの曲を歌っているときは「私たち最強だよね」と思えるようなすごく力のもらえる楽曲なので、本当に人生で大事な曲になっています。
遠藤:どれもいい曲なんですけど、4期生って、わりと明るくて「みんなノリノリで行こうぜ!」みたいな感じの楽曲が多くて……特に「ジャンピングジョーカーフラッシュ」は曲も好きだし、ライブで踊るのがすごく楽しいし、MV撮影も未だに思い出すくらい楽しかった曲で、なんだか「“楽しい”が詰まってる楽曲だな」と思っていて。今MVを見返すと、みんな幼いんですよ。本当に子供みたいに泡で遊んで楽しんで……みたいな感じで。それはあの頃の4期生たちにはピッタリだったんですけど、今は結構だいぶ大人になって、落ち着いた「ジャンピングジョーカーフラッシュ」になってきているんです(笑)。【真夏の全国ツアー2025】東京・明治神宮野球場最終日のアンコールで久しぶりに披露したんですが、はっちゃけてはいるんですけれど、その中にすごく芯があって、4期生の中ですごく層が厚くなっていた気がして、「あ、大人になったんだな」ってうれしくなりました。なので、ちょっと成長も感じられた「ジャンピングジョーカーフラッシュ」を挙げたいと思います。
一ノ瀬:私も本当に思い入れがある曲ばかりなんですけど、「いつの日にか、あの歌を…」は、ちょうど曲をいただいたとき、等身大の私たちの気持ちをそのまま歌にしていただいたような楽曲で、私たちから見る“先輩に対する歌”みたいな感じになっているんです。本当に私は乃木坂46の曲にいっぱい救われてきて、先輩方が卒業セレモニーで選ぶ楽曲とかがあまりにも自分にリンクしすぎて、歌うのが苦しくなっちゃったりして……〈ねえ どうして こんなに苦しいリアルな話を歌えたのでしょう?〉とか、〈そこまで そこまで成長したい〉とか、そういう気持ちも(この曲の)歌詞になっているので、この曲を聴くと先輩方へのリスペクトが浮かぶんです。あと、最近【新参者】で6期生が初めて「いつの日にか、あの歌を…」を歌ってくれたんですけど、そのときに、私たちが披露したときと同じ洋服で歌い継いでくれているのを見たときに、すごく涙が出そうになって。改めて素敵な曲だなと思ったので、これからもすごく大切にしていきたいなと思っています。
――ありがとうございます。卒業セレモニーといえば、直近でいうと久保史緒里さんの卒業コンサートがありました。そのときに感じた想いを教えてもらえますか。
一ノ瀬:本当に、未だになんだかちょっとフワフワしていて。卒業コンサートも本当に素敵だったし、久保さんからのそれぞれのメンバーに対する“リスペクト”みたいなものも一人ひとりに詰まってるなとすごく感じて、私たちが逆に、最後にすごく大きな贈り物を頂いたような感じでした。このアルバムには久保さんの歴史もちゃんと詰まっているし、アルバムを通して、その気持ちも一緒にみなさんにお届けできるように頑張ります。
――梅澤さんは同期として、もちろん久保さんへの想いは強いと思いますけれど。
梅澤:強いですね。特に、私がキャプテンになったぐらいからは常に横にいてくれた人だったので、その子が急にいなくなっちゃったみたいな、ポッカリと心に穴が開いちゃったなぁみたいに思っていたんですけど……でも、久保本人はすごく前向きだったし、あの子が変わらずにずっと大事にしてきたもの――歌やダンス、パフォーマンスすることとか、「乃木坂とは」みたいなものがすごくライブにも詰まっていたし、「私たちはこういうものを大事にしていかなきゃいけないよな」というのを同期ながらにも感じたし、きっと後輩にもすごく伝わっているだろうなとも思ったので、本当に同期として誇りに思います。あんなに強い、かっこいい子ですけど、「3番目の風」とかをもらっていた頃には、私は泣いてるあの子を何度なだめてきたかって思うぐらい、本当に泣き虫で(笑)。すごく喜怒哀楽が豊かな可愛い女の子だったので、あの子の人生において大事な時期にずっと一緒にいられたのがすごくうれしかったなと思いますね。あんなに人って強くなれるんだって思えるというか……すごく輝かしかったです。
――遠藤さんにとって久保さんはどんな存在でしたか?
遠藤:先輩ではあるんですけど同い年で、いつの日からか同級生感が強くなったというか。もっともっと長くいたような気持ちにさせてくれるぐらい、近い距離にいたんだなって思っているんです。久保さんの、乃木坂46に対しての愛とか、メンバーそれぞれに対して思っていることとかを近くで見ていたので、その背中を送り出して「これから私たち、グループで立っていけるかな?」ってちょっと心配になりました。だからこそ、ちゃんとそういう気持ちも吹き飛ばせるぐらい強くならなきゃいけないなとも思いますし、乃木坂の活動を見てくれたときに、「さく、頑張ってるじゃん!」って思ってもらいたい。頑張ろうと思いました。
――2026年2月22日および23日には、東京・有明アリーナでアルバム発売記念ライブ【5th ALBUM MEMORIAL LIVE『My respect』】が開催されます。バースデーライブでも、卒業ライブでもない単発のライブはレアですよね。どんな内容になりそうですか?
梅澤:アルバム記念ライブは初めてなので、みんなの記憶が呼び起こされるようなライブになるといいなと思います。本当にうちのメンバーって、常日頃はどこか謙虚で可愛らしくて、思っていることを口に出せない子が多かったりするんですけど、ライブだとすごく化けるし、想いを持って言葉を発する子がすごく多いので、7年ぶりのアルバムという部分でファンの方に感謝を伝える面でも、すごく熱いみんなの想いをちゃんと背負ったライブにしたいなとも思います。今のメンバーもそうですし、この楽曲たちに参加しているメンバーのリスペクトも込めて、楽曲を披露できたらなと思っています。
乃木坂46 5thアルバム『My respect』クロスフェード
――では最後にひと言ずつ、2026年の抱負をお願いします!
一ノ瀬:2025年は、自分の中で持っていた目標とか「こうなりたい」みたいなことをたくさん叶えていただいた一年だったなと思うんですけど、「言葉に出す」っていうことをひとつの目標にしていたんです。やっぱり「言葉に出したからには頑張らないと」とか、言葉に出す責任みたいなものをすごく感じた一年だったので、2026年も夢は大きく、叶えたいことをたくさん口に出していきたいです。6期生も入ってくれて、新しい形で見たい夢がいっぱいあるので、ちゃんと言葉に出して、たくさんまたみんなでいろんな景色を見ていけるように、いい一年にします!(ガッツポーズ)
遠藤:「たくさんいろんな経験をしたいな」と毎年思っていて、いろんなお仕事をしたいな、触れてみたいなって思うんですけど……私は結局、乃木坂46にいるときがいちばん好きでいちばん楽しいなと思っちゃうので、これからもより「乃木坂大好き!」の気持ちを強く持って活動したいです。やっぱり、今頑張っていることが未来に繋がると思うので、2026年も目の前にあることにぶつかっていくしかないなと思っています。
梅澤:メンバーも新たに増えましたし、うちのグループの強みって、一人ひとりがいろんな夢を持っていて個性があることだと思うので、美空がさっき言ったように「言葉にする」とか、そういうことをちゃんとみんなが肯定して、その子の道がいろんな方向に伸びていったらいいなと思います。みんながそれぞれ夢を叶えて、そこで乃木坂46を広めてくれたらうれしいし、それを持ち帰ったときにものすごく大きなものになると思うので。「これを口に出すのってどうなんだろう?」とか怖がっちゃうことって私も過去にあったんですけど、そんなことを思う必要はないんです。ちゃんと、グループの一員として口に出すことも「怖くないな」って思えるぐらい、それぞれをちゃんと認めてあげるようなグループでいたいなと思います。
あと、「ビリヤニ」をいただいたときに、すごく挑戦的な一曲だったから、“乃木坂らしさ”をどうやってその中に入れていこうかなとか、すごく考えたりもしたんですけど、このアルバムの(収録シングル)「Actually...」からのリリースを見ていると、一年ごとに出した曲たち全部が「すごくバランスがいいな」と思ったんです。かっこいい曲、明るい曲、乃木坂らしい曲を、一年間に3枚、すごくきれいに皆さんにお届けできたと思っていて。それも全部、スタッフさんが考えて私たちに与えてくださっているものだと思うので、メンバーはもちろん、スタッフさんとも一丸となって、いいグループになれるようにやっていきたいです。“乃木坂らしさ”は私たちがもう全部纏っていると思うので、怖がらずに挑戦することと、守っていくものをちゃんと両立させたいなと思います。

リリース情報
関連リンク
My respect
2026/01/14 RELEASE
SRCL-13515
Disc01
- 01.Actually...
- 02.好きというのはロックだぜ!
- 03.ここにはないもの
- 04.人は夢を二度見る
- 05.おひとりさま天国
- 06.Monopoly
- 07.チャンスは平等
- 08.チートデイ
- 09.歩道橋
- 10.ネーブルオレンジ
- 11.Same numbers
- 12.ビリヤニ
- 13.My respect
- 14.全力ラップタイム
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