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<インタビュー>eill 2ndEP『ACTION』で表現した“eillらしさ”/気合十分で念願のアジアツアーへ

Interview & Text:高橋梓
2024年4月にメジャーデビューを果たして以降、唯一無二の歌声と圧倒的音楽センスで多くの人々を魅了し続けているシンガーソングライター、eill。そんなeillが11月5日に、2ndEP『ACTION』をリリースする。同作は約3年半ぶりとなるCDリリースで、表題曲「ACTION」はテレビアニメ『桃源暗鬼』(日本テレビ系)第二クール・練馬編のエンディング主題歌にもなっている。そのほかにも、eillのさまざまな表情が見える全6曲が収録されている同作には、どんな思いが詰まっているのだろうか。11月からスタートする【ACTION TOUR 2025-2026】についても含め、本人にじっくり語ってもらった。
「ちょうど分かれ道の真ん中に今いるあなたに届けたい」
――前回インタビューさせていただいたのが約1年前でした。この1年で楽曲リリース、楽曲提供、海外公演含むライブなどさまざまな活動をされていましたが、eillさんにとってどんな1年でしたか。
eill:1年前だと、ちょうどワンマンツアー【BLUE ROSE TOUR 2024】が終わったくらいですよね。そこから今年の夏はフェスに出演させていただいたり、9月にはワンマンライブ【eill one man live 2025 HEART+VEILL】をやったり、曲もずっと作っていたり。なんだかんだ忙しく過ごしていました。その中でも、m-floさんの「loves」に参加させてもらったのは思い出深いです。「loves」自体は2回目で、今回は韓国のアーティストのZICOさんと一緒に「EKO EKO」という楽曲を出させていただきました。ZICOさんは中学生の頃から好きなアーティストさんだったので、めちゃめちゃ嬉しくて。それに、☆Taku(Takahashi)さんは楽曲プロデュースをしていただいたり、ラジオに呼んでいただいたり、人生相談をさせていただいたり、いつまでも私を導いてくれる方なんです。前回の「loves」作品「tell me tell me」の時も成長させていただきましたし、今回もアーティストとしてステップアップさせてくださった気がしています。本当にありがたいです。
――ちなみに、この1年を経て楽曲制作面での変化などはありましたか?
eill:「役割」をより考えるようになったかもしれません。たとえば楽曲提供をする際、以前は「自分の作品にもできるように」と思っていたんです。「EKO EKO」もそう。実は最初、歌唱ではなくトップライナーとして参加することになっていて。いざ制作を始める時に、ZICOさんが「『miss you』が好きなので、『miss you』みたいな曲を作りたい」とおっしゃっていたんです。今までだったら、自分が歌っていて気持ちがいい、楽しいということを大事にしていたのですが、今回はLISAさんのフックのメロディーの動き方をすごく研究して制作しました。これも、自分の役割をより意識するようになったからなのかなと思っています。
m-flo loves ZICO,eill / "EKO EKO" Official Music Video
――なるほど。「EKO EKO」のeillさんの歌声があまりにもm-floとフィットしていた理由がわかった気がします。そんな1年を経て、11月5日に2ndEP『ACTION』をリリースされます。CDをリリースされるのは久々ですが、心境はいかがですか。
eill:去年のツアーの様子が収録されているので、手に取れるものがあるのはやっぱりいいなと思いました。温かいライブだったので、皆さんに見てほしいですね。
――楽曲についてもうかがわせてください。まず表題曲の「ACTION」は『桃源暗鬼』のエンディング主題歌です。作品を見て楽曲制作をする流れだと思うのですが、今作ならではのフェーズなどはあったのでしょうか。
eill:今までも何曲かアニメのタイアップ曲をやらせていただいているのですが、ただのJ-POPになりすぎず、音楽の匂いをつけることを大切にしていて。今回はニュージャック・スウィングを取り入れて、ダンスとアニメのバトルが融合した作品になればいいなと思いながら作りました。シンセサイザーも当時の音楽を聴いて、どういう音色にするのかを相談しながら作っていきましたね。
――それはアニメの制作サイドからリクエストがあったのですか?
eill:リクエストはなくて、「こういうのが合いそうだな」と考えて作りました。戦闘シーンがあるアニメだったので、平坦ではなく強弱があってバトルシーンにも合うようにしたかったんです。それだけじゃなく、音楽としても乗れたり、踊れたりすることを大切にしました。
――アニメのホームページで「『桃源暗鬼』の世界の新時代の動き出し=ACTIONのように感じ、『ACTION』とこの曲を名付けました」とコメントされています。「ACTION」というワードはどう浮かんできたのでしょうか。
eill:「作品を読んで浮かんできた」と言いたいところなのですが、実は全然違うんです(笑)。仮歌のメロディを作るレコーディングをしている時に、いつも一緒にやっているプロデューサーがマイクをONにしたままだったんです。で、「ハクション!」ってくしゃみをしたんですね。そのタイミングがバッチリすぎて! 完パケでは最初にスクラッチ音があって、そのすぐ後に「ACTION」と言っているのですが、その「ACTION」のタイミングでくしゃみをしたんです。「やばい、それめっちゃいいよ!」という話になって、「ACTION」というワードが生まれました。
――まさかの誕生秘話でした(笑)。
eill:そうなんです(笑)。でも、たしかに新時代の動き出しを表現するにもぴったりだし、いいタイトルになったと思います。
――9月のワンマンライブで初披露されていましたが、とても盛り上がっていたので手応えもありそうですね。
eill:みんなすごく盛り上がってくださって、初披露とは思えなかったです。その後、「久しぶりにeillっぽい曲が来た」とファンの方に言われました。私としては毎回自分っぽい曲だと思って作っていたので、逆にそういう感想を聞けるのはありがたかったです。
eill | ACTION (Official Music Video)
――アニメの放送が始まった後の反響も楽しみです。そして、「ラストシーン.」。この曲は『ラブ トランジット』シーズン3(Prime Video)の主題歌です。3作品目となる主題歌ですが、どう書き進めていったのでしょうか。
eill:もともとは大昔にデモとして作っていた曲で、今回『ラブ トランジット』向けにリアレンジしました。今回はシネマティックにしたかったので、ストリングスを入れています。『ラブ トランジット』って視聴者も過去の恋愛を重ねたり、今の恋愛を重ねたり、感情移入しやすい作品だなと思っていて。なので、「ラストシーン.」も恋が終わっていたとしても思い出しながら聴いたり、これから恋の終わりを迎えてしまったとしても重ねて聴いたりしてほしいんです。「ちょうど分かれ道の真ん中に今いるあなたに届けたい」というか、人生の岐路を描く映画というか、そんな作品にしたいと思って作りました。
――ちなみに、タイトルの最後についている「.」にはどんな狙いがあるのですか? すごく気になっていて。
eill:これは、自分らしさを残したかったんです(笑)。夜にタイトルを考える会議をしていて、「何がいいと思う?」と話していて。ただの「ラストシーン」だとありふれているなと思って、とりあえず「.」をつけよう、みたいな感じです(笑)。「この『.』が何かを感じさせる」みたいに言われると思うのですが、理由はないです(笑)。自分らしさを出すためにつけました!
――(笑)。そんな「ラストシーン.」をはじめ、『ラブ トランジット』シーズン3の挿入歌も担当されるとのことです。
eill:嬉しいです。楽曲を担当させていただくことが決まる前、ラブトラ制作チームの皆さんとご飯に行ったのですが、スタッフさんが「このデモを聴いて泣いたんですよ!」とか、「eillさんの曲を聴いて、最高すぎて泣きながら沖縄のプールに飛び込みました」とか言ってくださって。しかも「出演者の恋愛をeillさんの曲がより一層切なくさせているし、その感情がそのまま視聴者に届くようになりました」とも言ってくださったんですね。音楽を作っていてそういう言葉をいただけるって、なかなかないので、タイアップをやってよかったと心から思えました。
――それは嬉しいですね。となると、ご自身の曲が番組を盛り上げている手応えもあるのではないでしょうか。
eill:実はそれが、まったく感じていなくて。「そんな風に育てたつもりはないのに、自分の子どもが金メダルを獲っていた」みたいな感覚です。『ラブ トランジット』と組み合わさることで、楽曲の新しい一面を見せてもらっている、というイメージですね。
eill | ラストシーン. (Official Music Video)
――シーズン3でも、新しい楽曲の一面が見られるのが楽しみですね。続いては「what am i made for?」。タイトルが意味深だなと感じたのですが、どういう経緯で制作に至ったのでしょうか。
eill:この曲はつい2週間くらい前にできあがった曲です。なので、今の自分が一番リアルに反映されている曲かもしれません。ワンマンライブなどを経て、人生の歌を作りたいと思ったんですね。それこそ9月のワンマンライブのMCでも話したのですが、私はこれといって大きな目標がない人間なので、頑張っている時、忙しい時に、「何のために頑張っているんだろう」と思ってしまうことが結構あるんです。頑張っている理由は自分の中にあるはずなのですが、忘れてしまう瞬間があるというか。何のために音楽をやっているんだろうと悩むことが、日常的にあって。とはいえ、すごく深刻な悩みではないし、いい曲やライブが作れたらそんな悩みは忘れてしまうんですけどね。でも、「最近の悩みは?」と言われると、たまに「何のために音楽をやっているんだろう」と思うことがあって、それを歌詞で表現してみました。
――まさに今現在のeillさんを切り取った1曲、と。歌についてもお聞きしたくて。大雑把に括ると、「ラストシーン.」と「what am i made for?」は音楽のベクトル的に似ていますよね。でも歌声の印象がまったく違っています。この歌い分けはどうやっているのでしょうか。
eill:「ラストシーン.」は私の歌の師匠の矢野まきさんにボーカル・ディレクションをしていただきました。私、まきさんの歌が本当に好きなんです。まるで物語を読んでもらっているようで、まきさんが歌った瞬間に自分が物語の主人公になって道を歩いているみたいな感覚になるんですよね。で、「ラストシーン.」もそうありたい思いが強くて。なので、そのイメージを大切にして歌いました。逆に「what am i made for?」は、自分が一人でつらつら喋っているというイメージ。物語を読んでいるのではなく、部屋で一人で喋っているように歌うことを意識しました。曲の全体像を見て、歌い方も考えて制作をしています。
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――合点がいきました。収録されている新曲で言うと「NEEMIA」。不思議な楽曲ですよね。1度聴くと、頭の中で〈ハッピーカムカム〉がリフレインし続けてしまうというか。そもそも「NEEMIA」とはどういう意味なのでしょうか。
eill:「NEEMIA」は何も意味がないです。意味のない言葉を連呼したくて、「ニーミアって良くない?」と。なんでニーミアと言ったかも覚えていないですし、仮歌で適当に「ニャー」という言葉で歌っていたのをそのまま歌詞にしました。最近世の中が難しすぎて、意味がないことがあってもいいんじゃないかと思って作った曲です。
――アーティストの高度な遊び感があって、めちゃくちゃグッときました。
eill:A.G.Oさんもかっこいいビートを作るのに、すごくチャーミングな人なんですよね。A.G.Oさんとはデビュー前くらいから対バンをしていたりして、知り合いだったのですがまったく話したことがなくて。でも、私の人間っぽいところを引き出してくださるんです。そんなA.G.Oさんとだったからこういった楽曲が生まれたのかもしれません。でも、歌詞には私が言いたいことが詰まっていて、インディーズの頃のバイブスで作りました。あの頃の私を知ってくださっている方なら、懐かしさを感じてもらえるかもしれませんね。
――eillさんといえば、Ryo'LEFTY'Miyataさんとタッグを組んでいる印象が強いですが、A.G.Oさんとの制作はどうでしたか。
eill:めっちゃ楽しくて、ずっと笑っていました。〈ハッピーカムカム〉という言葉も、A.G.OさんがChatGPTに聞いて出てきたんですよ。私、この曲を聴いて福が来てほしいなと思っていたので、福が来る言葉をめっちゃ調べていて。最終的にChatGPTから〈ハッピーカムカム〉が出てきました(笑)。そういった流れもすごく楽しかったです。
あとは、A.G.Oさんはいつもダンスミュージックをやられているので、低音やキックの出し方が絶妙で。もともと私もダンスミュージックが好きなので、サウンド面でもA.G.Oさんにお願いしてよかったなと思いました。個人的にこのEPの中で「NEEMIA」が1番好きかもしれません。
――今後eillさんの楽曲にそういったサウンドも反映されることがあるかもしれませんね。そして「Love, lala ~ 恋の行方~」、「fortnight」はすでにリリースされている楽曲です。この2曲はeillさんにとってどんな楽曲なのでしょうか。
eill:「fortnight」は9月のワンマンライブで初披露したのですが、みんな泣いていて。エモい系の歌詞ではあるのですが、サウンド的にはバリバリオートチューンをかけていますし、感動系ではないと思っていたんですね。でも泣いてもらえる曲なんだな、と。「Love, lala ~ 恋の行方~」は、「夏だし曲を出そう!」とすごいスピードで作った楽曲でした。1週間くらいで書いて、デモから完成まで1ヶ月くらいで進めたのかな。フェスでも心地よく聴いてもらえる楽曲になったので、意外とライブで披露できるポテンシャルがある楽曲だなと思っています。
eill | Love, lala ~恋の行方~ (Official Music Video)
――こう振り返ると、本当にいろんなタイプの楽曲が収録されているEPです。このEP然り、eillさんの楽曲は幅広いですが、どういったテイストの楽曲が一番自分の素が出ると感じているのでしょうか。
eill:それが、自分でもあまりわかっていなくて。自分では全部に素が出ていると思って作っていますし、「eillっぽい」が何なのかあまりわかっていないんですよね。ただ、 LEFTYさん、鍵盤のnabeさん、ギターの(サトウ)カツシロさんの3人でアレンジをしている曲は「eillっぽい」と言われるので、そういう曲は私自身と聴いてくださる方の認識が一致しているのかなと思います。
――そもそもなのですが、音楽活動をするにあたってeillさんは自分自身を音楽に反映しようとしているのか、それともeillというアーティストを演じている感覚が近いのか、どちらのタイプなのでしょうか。
eill:曲を書く時は自分自身ですね。弱い自分を引っ張り出してきて歌詞を書くというか、弱い自分が出ている状態の時に書くことが多いです。でも、多分素の自分ではライブはできないんですよ。大勢の人の前に立ってライブをやれるタイプではないので、その時はスイッチを入れて“eill”になっています。でも、ライブ中に自分が出てくる瞬間もあって。それを「やばい、やばい。eillにならなきゃ」と抑え込んだり(笑)。
――素の自分とアーティストのeillの間で乖離などは生まれないのですか?
eill:私の印象なのですが、eillは弱さもパワーに変えられる強い人だと思っているんです。一方で曲を書いている私は弱々しくて、先に進めないから曲をつらつら書いていて。なので、弱い私が生み出した曲を成仏させてくれるのがeill、みたいなイメージです。「曲を書いてくれてありがとう」、「ライブで歌ってくれてありがとう」と、どちらにも感謝していますね。
――先程の「ACTION」がeillらしい曲と言われたというお話を踏まえると、一般的にはライブをしている強いeillさん像を見ているのかもしれないですね。
eill:そうかもしれません。ファンレターに悩みを書いてくれる方もいて、「eillちゃんはなんでそんなに強いの?」とか、「私もeillちゃんみたいに頑張るよ」という言葉が多いんです。それを“eill”が見たら「頑張れ!」と思いますが、素の私が見ると「あなたのほうが偉いよ。私には無理だよ」と思っちゃうんです(笑)。でも、弱い自分がいるのも好きなんです。弱い私が悩んだことを曲に書いているから、同じ悩みを持った人と繋がれているんですよね。
――楽曲も歌声も多面的なeillさんの秘密が少し見えた気がします。そして、11月からはツアー【ACTION TOUR 2025-2026】もスタートします。今回はアジア5都市もまわりますね。
eill:夢や目標がないタイプと言いましたが、eillという名前で活動を始めた時からアジアツアーは目標だったのですごく楽しみです!
――アジアツアーという目標を達成するまでの道のりは、やはり険しかったですか?
eill:私、地元が東京の西の、結構田舎で。一昨日、地元に帰って友だちと朝の4時まで飲んでいたのですが、その子が2児の母なんです。最初は「2時には帰る。明日、神輿担ぐから」と言っていたのですが、結果4時になってしまって。でも、翌朝8時から神輿を担いだらしいんですよ。しかもその子は仕事もしっかりしていて、「私は自分の稼いだお金で自分を綺麗にしたいから働く」って。めちゃくちゃかっこよくないですか? 自分のことも諦めていないし、子どもも家庭のことも頑張っているんです。メンタルが強いし、肝が座っているし、度胸がありますよね。そんな彼女を見ていて「私のやりたいことはこれだと決めて、もっと気合いを入れて生きなければ」と思いました。たしかにしんどいこともたくさんありましたし、つまずくこともあって、自分では大変だったと思いますが、まだまだ気合いが足りないなと思っています。
――お友だち、かっこよすぎませんか……!
eill:本当にそう思います。なので、「何のために頑張っているんだろう」と思ってしまう自分が情けない、と(笑)。気合いをもらったので、アジアでのライブも頑張ろうと思っています。でも英語ができないので、やばいかもしれないとも思っていて。以前台北でライブをした時も酷かったんですよ! 中国語を教えてもらって、MCで喋ってみたのですが、聞き取れなかったみたいで(笑)。でも皆さん熱量がすごいので「言葉の壁なんてうちらには関係ない!」という雰囲気になっていました。
――お客さんも頼もしいですね。各国をまわるので、ライブ以外の楽しみもあるのではないでしょうか。
eill:めっちゃあります。台北では文鳥占いをやってみたいんです。動物が直感でカードを選んで占ってくれるらしいんですよ。それが当たるらしくって。それは絶対やりたいですし、タイはみんなで夜市に行きたいです。あとは、LUSSという大好きなアーティストがいて。前回のアルバムの時に客演していただいたので、ライブに来てコラボしてくれたらいいなと思っています(笑)。韓国は何回も行くくらい大好きなのですが、韓国ってコンビニの外でお酒が飲めるんですよ。紙コップとかラーメンを作る機械もあるので、そこでチャミスルと辛ラーメンを食べるのが好き。それは絶対やります。
上海はつけまつ毛を買いたいです。つけまつ毛って中国語で「ジャージエマオ」と言うのですが、以前上海に行った時にワンホンメイクをしてくれるお店に行って。「メニメニ ジャージエマオ プリーズ!」と言ったら「ヤバい女が来た……」みたいな雰囲気になってしまいました(笑)。なので気が済むまでショップでジャージエマオを買いたいです。香港は湿度がすごく高いらしくて、家の鍵が壊れるくらいなんですって。私は喉のために家の湿度をいつも80%にしているのですが、自分に合った環境なんじゃないかって楽しみです。湿度を感じたい!
――どれも面白そうですね。もちろん日本国内もまわりますが、1年ぶりとなるツアーへの意気込みはいかがでしょうか。
eill:私の曲は心を表現することが多いですが、お客さんには心よりも先に「動き出したくなる」、「手を上げたくなる」という衝動や欲望に気づいてほしいなと思っています。人生もっと衝動や欲望に正直になってほしいという気持ちがあって。そういうツアーにできたら良いなと思っています。
――楽しみにしています! では最後に、アジアツアーの次なる目標があれば教えてください。
eill:具体的なものが今なくて。でも目標がないながらも自分が歩いてきた人生を振り返ると、すごくいい人生だなと最近思えたんですね。だから弱さや悩みを自分の中で殺しちゃダメだなって。自分だけが感じられる唯一の感情じゃないですか。それを受け止めて生きることが明日を変えると思うので、そうやって一日一日を大切に生きていきたいです。
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