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<インタビュー>Da-iCE 史上最高難度の音域にリスキーなパフォーマンスまで、止まらない挑戦がつまったアルバム『MUSi-aM』を語る

インタビューバナー

Interview & Text:高橋梓
Photo:SHUN ITABA


 10月2日、Da-iCEが約1年4ヶ月ぶりにオリジナルアルバム『MUSi-aM』をリリースした。同作には、サブスク総再生数1億回を突破した「I wonder」をはじめ、「Story」や「A2Z」、「ナイモノネダリ」など、話題になった楽曲がつまっており、必聴の1枚となりそうだ。同時に、快進撃を続けてきた彼らの歩みもしっかり感じられるはず。そこで、本人たちにアルバムについてはもちろん、デビュー10周年イヤーについても振り返ってもらった。

運も味方につけた、
Da-iCEの10周年イヤー

――10周年イヤーがスタートして約9カ月経ちましたが、いかがでしょうか。

大野雄大:あっという間でしたね。武道館公演なんて、すごく昔のことのように感じます。


和田颯:今年の1月とは思えないですよね。


岩岡徹:うわ、本当に早いね。


花村想太:手応え的な部分でいうと、サブスク総再生数1億回を突破したのはありがたいですよね。1億回って達成したくてもなかなか達成できない数字だと思うので、3曲目の1億回突破ができて良かったなって。TikTok総再生回数ももうすぐ10億回に達するということですごいなと思うのですが、やっぱりサブスク総再生回数1億回は格別ですね。



――以前「I wonder」について取材をさせていただいた際、花村さんがプロモーション方法を計算してやっているとお話いただきました。まさにその計算が当たったという。

花村:そうですね。でも、運も味方してくれたなとは思っています。僕たち、どんなに計算して頑張っても報われなかったり、いまいち振るわなかったりした経験しかなかったんです。なので「CITRUS」、「スターマイン」、「I wonder」の3曲がDa-iCEのファン以外の方にも聴いてもらえたことは、運の要素が大きいと思っていて。世の中の流れや、考え方、曲の聴き方がこの3曲にフィットしたんだと思います。ただ、運も実力のうちですからね!


大野:あとは、近い界隈の方だけじゃなくて「この人も踊ってくれるんだ」、「この人も一緒にやってくれるんだ」という意外な方もSNSで取り上げてくれていたこともあるのかもしれません。例えばダンス&ボーカルグループや後輩がやってくれたとしても、界隈が近いためここまでの広がりにはならなかったと思うんです。


和田:そうですよね。とにかく想太くんがやり続けてくれたっていう。


花村:毎日アップしていました。そういう粘りも多少合ったのかもしれないです。以前もお話しましたが、人は7回同じコンテンツを見ると「バズっている」と感じると聞いて、毎日アップすればどうにかなるんじゃないかなという気持ちでやり続けました。


――「I wonder」は欠かせないトピックですよね。そして、武道館公演以降、ファンの方の前に出ることも多かったと思います。【Da-iCE 10th Anniversary Live House Tour 2024】の他に、現在も【Da-iCE 10th Anniversary Instore Event 2024 -MUSi-aM-】の真っ最中です。(取材は9月下旬)

工藤大輝:インストアイベントは、久々にイオンモールのようなオープンスペースに行くという試み。僕たちの記憶はリリースイベントをやっていた当時のまま止まっているので、ファンの方の集まり方に関してもシングルのリリースイベントを想像していたのですが、桁違いの方が集まってくれました。それを見て、“空白の時間に起こった上り坂”を実感しましたね。


花村:僕はちょうど8月、9月にNatural Lag(花村がボーカルを務めるバンド)でインストアライブをやったんです。それが、当時のDa-iCEくらいの集まり方。もちろん「いっぱいお客さんが来てくれている」と思う空間でしたが、その後Da-iCEとして行ったらすごくて。「Da-iCEってこんなにすごいんや」と思うくらいでした。



――Da-iCEのSNSでアップされていた会場の写真も、とてつもないお客さんの数でしたね。

工藤:ありがたいです。


花村:でも両サイドには写っていない方々がまだまだいるんですよ。楽屋に戻る道中も大変なことになっていて。そんな経験をしたことがなかったので驚きました(笑)。


和田:なんか戸惑いましたよね。


工藤:2015年から2017年くらいのリリースイベントやライブツアーって、同じファンの方々にずっと会う感覚だったんです。「ファンを集める」感覚というか。それとは全然違っていて、「Da-iCEが来るならひと目見たい」と思ってくれた人が増えた感じがありました。そこはいい意味で昔と変わったな、と。


岩岡:でも、僕は久々に行って懐かしい気持ちになりましたけどね。イオンモールさんなんて、めちゃくちゃお世話になっていたので。楽屋や前室、テントの感じからあの頃を思い出しました。ただ、いざステージに上がると、当時とは全く違う人の多さでびっくりもして。僕は秋田にお伺いしたのですが、天気も悪くて、駅からも結構遠い場所だったんです。


和田:岐阜もそうでしたよね。


岩岡:そうそう。それなのにたくさんの方が来てくださっていて。僕らも10年という節目で8年ぶりに行く場所に行けたり、普段は行けない場所に行けたりして、直接皆さんと会えたことが嬉しかったです。


工藤:「どこから来ましたか?」って聞いたら、大体県内の方なんですよ。今までだったら各地から集まってくれていたので、驚きました。


花村:県外の方、ほぼいなかったよね。僕たち、舐めていたのかもしれません。


工藤:あはは(笑)、そうかもね。


花村:ライブしようとしてたもん。それはちょっとあかんかったね。


工藤:本当にやるつもりではあったからね。でも、いい意味でのドクターストップみたいなのがかかってしまって。ありがいことなんですけどね。


和田:ライブができなくなってしまったことに関しては、本当に申し訳ない!



―― 一方で規模が大きなフェスやイベントにも今年は多々出演されていました。刺激を受けた公演、アーティスト、印象に残っている出来事はありますか。

工藤:めっちゃあります。個人的には【ROCK IN JAPAN FESTIVAL】かな。最後まで残って星野源さんのステージを見たのですが、音がすごくクリアなんです。多分、楽器を最小数でやられていたと思うのですが、すごく勉強になりました。僕らはシーケンスを混ぜているので耳触りはいいんですが、外音で聞くとごちゃごちゃしてる部分もあるんです。それを勢いで乗り越えている感じがありますが、それを良しとしない音楽好きの方々もたくさんいらっしゃるんですよね。ちゃんと細かくやっていかないとダメだなと、自戒の念も込めて改めて思いました。洗練された音楽をやられている方々を見る機会が多かったので、良い学びになりました。


――いろんなタイプのフェスに出られていましたもんね。

工藤:今年はすごかったです。この先もたくさんあります。


花村:学園祭もあるもんね。


一同:やば!


岩岡:エイベックスさーん!


花村:給料上げてくださーい!


工藤:割に合わないなぁ(笑)。


――(笑)。日々刺激を受けつつ、学びを得つつ。

工藤:そうですね。本当に面白いですよ。大きなフェスだと、戦い抜いてきたアーティストたちのぶつかり合いなので、みんな色々考えているんですよね。それが面白いです。



――例えば、Da-iCEの本番前にそういった方々から刺激を受けた場合、ステージングやパフォーマンスを変えよう、となったりするのでしょうか。

大野:うーん。すごくウケているMCを見たら、あえて被せて言うことはあるかな。そのアーティストのファンの方にも「ちゃんと聞いてくれてたんだ」と思っていただけますしね。


工藤:ネタ被せはよくやるよね。


大野:ボーカルとしては、変えたりはしないですね。毎回同じメンタルで、Da-iCEはDa-iCEでしっかり届けよう、楽しもうって。


花村:僕は結構反応しちゃうタイプかも。でも、それはアーティストの方を見たからというよりも、空気感やその場の緊張感に影響されるというか。といってもマイナスに働くのではなく、シャキッとしますし、緊張感があればあるほど燃えるという。あとは自動運転。第一声で叫ぶとスイッチが入ります。



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  2. リスキーすぎて、他のチームはやらんのじゃないかなと思います。
    なら、やった方がいいかなって。
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リスキーすぎて、他のチームはやらんのじゃないかなと思います。
なら、やった方がいいかなって。


――ブレることはない、と。さまざまな活躍をしてきた10周年イヤーですが、10月2日にはニューアルバム『MUSi-aM』をリリースされました。このタイミングで同作を出すことは、皆さんにとってどんな意味を持つのでしょうか。

大野:時代的にCDを聴く人が少なくなってきているので、すごく嬉しいです。このタイミングで出すのは、Da-iCEの歴史としてのアルバムでもあるのかなと思っています。ファンの皆さんと一緒に共有しながら、中身も紐解いていけたら理想的ですね。


花村:CDを聴く人が減ったがゆえに、家の中に飾っていてもオシャレと思えるパッケージにしていて。それも時代の流れですよね。少し前までダンス&ボーカルグループのジャケ写はメンバーの顔がバンッと写っているのが主流でしたよね。それはそれで良さがありますが、『MUSi-aM』は例えば額縁に入れて壁に掛けてもオシャレに見えるようにしています。それが『MUSi-aM』というタイトルにもつながっているのかなって。


――なるほど。パッケージも素敵ですが、収録曲も素晴らしいものばかりです。リード曲の「TAKE IT BACK」はどのように制作を進めていったのでしょうか。

工藤:曲を作るにあたって、styさんと僕と想太と制作の方で、ライブハウスツアーのZepp Shinjuku公演のリハ終わりに打ち合わせをして、そこで曲調を決めました。攻めた曲を作ろうということはメンバー間で話し合っていたので、それをstyさんに伝えて。まずは僕が1番の歌詞を書きました。その後に想太が他の部分を書いてくれたのですが、僕、注釈も何も入れずに歌詞だけをバーンッと送ってしまったので、想太の読解力に感謝しています(笑)。


花村:タイトルを見て、BACKシリーズにしたいんだとわかりました。僕が書いた歌詞はほぼライブでしか聴けない仕様になっています。ライブで聴いてほしいのは1番と2番の違い。1番はダンスのことを歌っていて、2番はボーカルのことを歌っています。あとは、昔僕ら5人とスタッフさんの6人で物販の会計や在庫管理、検品まで全部やっていた頃のことも2番に書くことで、Da-iCEらしくなっているんじゃないかな、と。そんなグループ、なかなかいないですからね。


――ちなみに、工藤さんがメンバー間で攻めた曲を作ろうと話していたとおっしゃってくださいましたが、こういったサウンド感にした理由はなぜだったのでしょうか。

工藤:アルバムのリード曲でMVを撮影することが確定していました。最近、我々がリリースした楽曲はダンス&ボーカルグループとしてのアプローチとは少し違っていて。バズやヒットを狙って、J-POPとしていい曲を作ってきていたんですね。なので、このあたりでガチガチに踊るMVを作って、ライブでもパンチのある曲を出そうという話になって、激しい、重たいサウンドにしようという話になりました。



「TAKE IT BACK」Music Video


――なるほど。そして、ボーカルのキーはいつものごとく高めですね。

大野:歌って踊る楽曲で言うと、Da-iCE史上最高難度じゃないかな。高いな、と思いながら歌っています(笑)。


――大野さんの歌声は高くても高く聞こえないタイプの歌声ですが、「TAKE IT BACK」に関しては「高い!」と感じました。

大野:キーで言うと、いつもより特別上がっているわけじゃないんですけど、連発して高いキーを踏むんです。しかも、力が入れられないポジションなので余計に難しくて。全部力んだら喉が死ぬし、弱いと曲の世界観に合わない。いいところを見つけながら向き合っていかないと、と現状思っている次第でございます。


花村:でも、昔のDa-iCEの曲よりは歌いやすいかも。昔の曲は今キーが合わなくて歌いにくくて。


――低くて?

花村:そうです。自分の中でパワーが出せないキーなんですよ。出せるけどピッチが安定しないというか、喉が疲れてくるというか。「TAKE IT BACK」は高いキーに行き切っているので、逆に楽ですね。でも、さっき(写真の撮影中)自分のパートが流れていたのを聴いていたんですけど、女の子が歌っているみたいだなと思いました。普段はそう聞こえないように地声の成分も倍音で入れて、細いだけじゃないようにしているのですが、高すぎるがゆえに細いなって。僕の歌声って細いって思われがちですけど、意外に細くないんです。


工藤:チェストが鳴っているからね。


花村:はい。で、僕のモノマネをしている人たちはチェストが鳴っていないからめっちゃ細いんです。でも、「TAKE IT BACK」は僕も細くなっちゃってる。


岩岡:モノマネにチェストを求めるな(笑)。


一同:(笑)。



――(笑)。ダンス面はいかがですか?


工藤:ダンスも大変だよね。


和田:はい、大変です(ニッコリ)! 今回は、韓国の方々がやっているコンペ方式で振付をしました。何十名もの方から動画をいただいて、僕がそれを切り貼りして。


大野:初めての試みだよね。


花村:日本人アーティストがダンスディレクターをするのは初だと思います。


和田:やっぱり1番のサビを最初に作りたくなるんですよ。その後、1A、1Bと作っていったんですけど、1番を凝りすぎちゃって大変です。1Bなんかは普段の僕らだったらやらない動きがあったりして、見ている分には楽しいと思います。やっている方は……というか、主に想太くんがすごいです(笑)。


花村:失敗したらPAさんごめんなさいって感じですね。短い時間で1回マイクを置いて、拾う振りがあるんですよ。フロアに入る振付の時にマイクを置くんですけど、最初は無理かもと思って颯に相談しました。そうしたらフロアに入らないバージョンを作ってくれたんですけど、家に帰って動画を見ていたら「やった方が一皮むけるよなぁ」、「これができたらDa-iCEってすごいって思ってもらえるよな」って。「やっぱやります」って颯さんにLINEしました。


和田:どう考えてもボーカルがやる動きじゃないんです(笑)。「入れとくだけ入れときたい」で入れちゃいましたが、結果やると言ってくれたので良かったです。


花村:リスキーすぎて、他のチームはやらんのじゃないかなと思います。なら、やった方がいいかなって。


和田:一番の見どころです。



――そんな「TAKE IT BACK」の他にも、皆さん2曲ずつプロデュースをされています。こだわりなどをお伺いしてもいいですか。

大野:僕は「My baby」と「Whale Tail」を担当しています。「My baby」は90年代から2000年初頭の懐かしいサウンドを出したいなと思って作りました。「Whale Tail」は家族愛がテーマ。昔行った海の思い出や大人になってお酒を一緒に飲みながら話した出来事など歌詞にしています。10周年を迎えるにあたり、親にも感謝しなくちゃと思ってDa-iCEとして家族愛を描きました。


工藤:僕は「Ride or Die」と「Entrance 6」。「Ride or Die」は1月の下旬にスウェーデンに行って、「BACK TO BACK」 の時と同じAlbin Nordqvistと一緒に作りました。さっきも言ったように最近ダンスチューンが少なかったので、いわゆるDa-iCEっぽい、2000年代中盤くらいにUSのポップグループがやっていそうな曲調を作りたくて作った曲です。「Entrance 6」は、収録曲がほぼ出揃った時に“ミュージアム”を具現化している歌詞の曲がなかったので書いておこうと思って書いた曲です。それと、5人歌唱曲の担当だったので、 完全にラップで全員ボースティングさせました。グループのことだけに絞って、絵画を僕らの楽曲に例えてファンの方を迎え入れるという意味で「Entrance 6」というタイトルにしています。


花村:「I'll be your HERO」は、「I'll be back」のトラックを作ってくれたヒロイズムさんにトラックを作ってもらいました。その時我々が好きだった音色や音の作り方を現代風にアレンジしてもらったと言うか。今聞いてもかっこいいし、古き良き時代の気持ちも感じられるトラックになっています。そこに、今僕が一番好きなダンスボーカリストのAyumu Imazuくんに加わってもらって。2人とも海外活躍されていますが、日本人が作るJ-POP、J-R&Bの良さが出るようにこだわっています。もう1曲「Condependency」は、Penthouseの浪岡(真太郎)さんと作らせていただいています。浪岡さんと作る上で、よりディープな重ためな恋愛ソングが書けたらいいなって。曲の後半で主人公が女性と男性で入れ替わるようなギミックにしているので、なぜ入れ替わったのかを考えてもらえたら嬉しいです。


和田:僕はまず「atmosphere」。ドライブ中に聴ける曲がほしいと考えた時、「あ、そういうの作ってる人いるな」って思って。大輝くんのお兄ちゃん。


工藤:あはは(笑)。


和田:書いてもらえないですかとお願いしたら、すぐにOKをいただきました 。claquepotさんは曲と歌詞を一緒に作るタイプなので、とりあえず1番を先に作るとお話いただいたんです。でも、全部一気に上がってきて(笑)。「これで行きましょう」と即決でした。



――さすがクラポ大先生です。

大野:この時はクラポさんと一緒にいたんですか?


工藤:俺は一緒にいなかったけど、電話で伝えてみた。


大野:そんなにレス早いんですね。


工藤:レスはめっちゃ早い。


大野:同じマンションに住んでたり?


工藤:違う。区も違う。


和田:理想通りの曲だったのでこのまま行こう、と。もう1曲「Aware」は「Story」でもご一緒した、馬瀬みさきさんと小林ファンキ風格さんと作りました。僕は彼のギターが好きなので、音数を増やさず、シンプルに作った1曲です。


岩岡:「Your Turn」は数年前にACE COLLECTIONの楽曲を聴いた時にいいなと思って。書いてほしいなと思っていたので、今回「こういう曲を作ってほしい」とお願いして形になったので嬉しいです。「Never」も同じ。お願いしたいと思っていた作家さんに作っていただきました。でも、他のメンバーはトレンドを取り入れた楽曲を作るんだろうなと思っていたので、僕は若さ、大人っぽさ、懐かしさ、といろんな聞こえ方ができる曲を作ろうと思ってリファレンスをお送りして作っていただきました。



――それぞれじっくり聞き込みたい楽曲ばかりです。では最後に、1つラフな質問もさせてください! リード曲「TAKE IT BACK」=「取り消して」という意味に掛けて、今思うと取り消したいと思う過去のエピソードを教えてください。

和田:振り起しの日に二日酔いで行っちゃったことかなぁ。前日お酒を頑張っちゃいました。そうしたら、立ち上がれなくて(笑)。


工藤・大野・岩岡:あった!


花村:そんなことあったんだ……。


和田:トイレに駆け込むような状態だったので、みんなが「ダメだ、颯が使いものにならない!」って振りを起こしてくれて(笑)。あれは取り消したいです。


花村:えー、覚えてない!


和田:想太くんは、俺が二日酔いってわかってなかったんですよ。だって「颯〜、TikTok撮ろうや〜」って言ってましたから(笑)。


花村:まじで!? ヤバい、周り見えてなさすぎ(笑)。


岩岡:飲まない人はね、気づかないよ。


大野:僕は逆パターンに近いんですけど、レコーディングの時に3日くらいお酒を飲まず、歌わず、喉を整えちゃった時があって。逆に3日も歌っていないものだから、声帯がツルツルでキレイになりすぎちゃって、いいテイクが録れませんでした。飲んでいる時の喉の扱い方に慣れちゃって、キレイな声帯の扱い方がわからなかったっていう(笑)。飲んどけばよかったと思いました。


工藤:僕はアニサキスに食われたことかな。あの時、デパ地下でカツオを買っていなければ、アニサキスに罹ることもなかったんだなって。違う魚にしとけばよかったって思います。


大野:お寿司屋さんのイカも、アニサキスを切るために切れ目入れているんですよ。



――アニサキスには要注意ですね。

大野:幼虫だけに! あ、あれは成虫か……。


一同:あははは!


花村:僕は2年前くらいに演出家のMASAOさんに「バイクを買おうと思うんだけど、どう思う?」って聞かれて、「絶対乗らないんで辞めたほうがいいですよ」って言ったんです。それを撤回したい。芸能人の方がたくさん行っているディーラーさんに行ってるんですけど、その中で僕が1年間の走行距離が1番多いんですよ。でもMASAOさんは僕の倍乗ってる。


大野:MASAOさん、想太に言われたことが悔しくて乗り続けてるんじゃない? 「絶対乗ってやる」って(笑)。


工藤:凝り性だな〜(笑)。


岩岡:僕はですね、6〜7年前くらいに撮影でハワイに行ったんです。その空き時間に、編集さんとメイクさんと買い物に行って。編集さんとメイクさんはおそろいのお財布を買うって言っていたのですが 、それを聞いたら僕もなにか欲しくなっちゃって。20万円くらいするシャカシャカのブルゾンを買ったんです。それ、めっちゃ後悔しています。全然着てない!


一同:(笑)。


大野:なんで買っちゃったの!?


岩岡:海外の勢い。2人とも買うし、俺もって勢いで買っちゃった。


花村:めっちゃ面白い。それで言うと、雄大くんは「前髪が長い男は男じゃない」って発言を撤回したほうがいいんじゃないですか。


大野:あー、あれはその時の俺の素直な気持ちだったから大切にしたい。


一同:(笑)。


工藤:雄大は言い始めたらキリないでしょ。オーバーサイズのTシャツもダメ、バケハもダメ。


花村:太いパンツも履かへんって言ってた。


工藤:今のお前、まさにその格好じゃねぇかよ(笑)!


岩岡:俺も、フープピアス付けてた時に雄大にちょっと馬鹿にされた。なのに今お前、ずっとフープピアス付けてるから!


大野:なんならフープピアスしか持ってない(笑)。


一同:なんでだよ(笑)!


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