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<CASIO×Billboard Live>瀧本美織が語る、常に自分の中にあった音楽という存在

インタビューバナー

 「すべての人に音楽を奏でる喜びを」という想いから、新しい生活スタイルに寄り添う電子楽器を展開するCASIOがBillboard Liveとコラボレーション。Billboard Liveの出演者にリレー形式で「音楽の楽しみ方」を語ってもらう。

 2010年に映画『彼岸島』でデビューを果たし、以降、NHKの連続テレビ小説『てっぱん』での主役をはじめ、数多くのドラマや映画やCMなどで活躍している俳優の瀧本美織が、ビルボードライブに初登場する。今年2、3月には初のソロライブを東京・大阪の2都市で開催し、YouTubeスターダストチャンネル『MUSIC GLOBE~Buzz the World~』での宇多田ヒカルやiriのカバーが大好評だった瀧本。音楽は「自分にとって切り離せない存在」と話す彼女に、音楽に目覚めたきっかけやビルボードライブへの意気込みなどを聞いた。 (Interview: 黒田隆憲)

物心がつく前から本当に音楽が好きだった

――瀧本さんは11歳でダンスヴォーカルユニットのメンバーとしてデビューし、20代はガールズバンドのヴォーカルとしても活動していたそうですね。音楽が好きになったきっかけはどのようなものでしたか?

瀧本美織:2歳くらいの頃からおむつをガサガサと揺らしながら歌ったり踊ったりしていたと母から聞きました。おもちゃのマイクを握って歌っている写真もあって、物心がつく前から本当に音楽が好きだったのだと思います。ダンスヴォーカルユニットでライブ活動をするようになってからは、お客さんと時間や空間を共有することがとても楽しくて、歌やダンスがより好きになっていきました。


――当時、憧れていたアーティストや目指していた方はいましたか?

瀧本:当時グループのメンバーやオーディションで一緒だった子たちと同じように、私もBoAさんが大好きでしたね。BoAさんに初めてライブでお会いできたときは感激しました。BoAさんも当時20代だったと思うんですけど、私たちに「みんな若いね〜!」なんて言ってくださったのを覚えています(笑)。


――以前のコメントで「女優としてお芝居をするようになってからもずっと、自分にとって音楽は切り離せない存在」とおっしゃっていました。それはなぜでしょうか。

瀧本:もともと私は「何になりたい」とか、明確な夢があったわけではなかったんです。本当に自然に導かれるような感じで。俳優という仕事を今までずっと続けてこられたのは奇跡だと感じています。もちろん心から感謝しているのですが、なんだか不思議だなと思うこともありますね。音楽についてもそうで、特に「これをやりたい!」と強く思って始めたわけではなく、気がついたらそばにあったというか。いつの間にかこの世界にいて、音楽も当たり前に存在していたので、俳優業と切り離して考えたことはないんですよね。音楽は常に自分の中にあって、表現の一つという感覚なんです。


――今年2月に大阪・梅田Zeelaで、3月には東京・渋谷ストリームホールで、瀧本さんにとって初のソロライブがありました。それを経て10月13日にはビルボード横浜でライブが決まったときの心境を聞かせてもらえますか?

瀧本:ビルボードライブ公演は、初ソロ公演の時に発表したのですが、周りのスタッフの方たちやファンの方々が自分のことのように喜んでくださったのが本当に嬉しくて。自分のことよりもまずはそれが大きかったですね。それに、その時点ではまだあまり実感も湧いていなかったんです。でも先日、ビルボード横浜での公演を観に行かせていただく機会があり、終演後、私もステージに上がらせてもらったときに「ここに立つんだ」と初めて実感しました。大人が楽しめるおしゃれな空間というか、お酒も飲めるし、ご飯も楽しめる特別な空間だなと。



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「誰でも何にでもなれる可能性がある」というメッセージを込めた「Character」


――今年8月に初のオリジナル曲「あなたで」を、9月4日にはセカンドシングル「Character」をリリースされました。それぞれの聞きどころを教えてください。

瀧本:「あなたで」は、私のソロとして初めてのシングルで、歌詞はすべて自分で書きました。どういう方向性で進めるか、どんなジャンルの曲が好きか、いろいろとスタッフさんから提案していただいたのですが、ソロでリリースする最初の曲には、やはり自分の内面から出る言葉や思いを込めたくて、当初のコンセプトを少し変えてバラードを選びました。海外の作家さんが書き下ろしてくださったその曲を聴いたとき、自然と湧いてきたイメージやメッセージをテーマにして歌詞を書いたので、そこを感じながら聴いてもらえると嬉しいです。


――出会いと別れの曲に感じましたが、具体的なシチュエーションはご自身の中にあったのでしょうか。

瀧本:そうですね。自分の経験も踏まえていますが、別れというのは誰もが人生で経験することで、みんなが共感できるテーマだと思っています。


――「Character」はまた全然違った雰囲気の曲ですよね。

瀧本:「あなたで」とは全く違う雰囲気にしたかったんです。自分で「こういう音を入れたい」とリクエストして、管楽器やトランペットの音を取り入れてああいう楽しい曲になりました。歌詞は共作で作らせていただきましたが、踊りたくなるようなノリの良い曲です。「Character」というタイトルも、役者として役を演じることと掛け合わせて作りました。「誰でも何にでもなれる可能性がある」というメッセージを込めています。


――スターダストの公式YouTubeチャンネル『MUSIC GLOBE~Buzz the World~』では、宇多田ヒカルさんやiriさんの曲をカバーされていますが、カバーとオリジナル曲では、向き合い方に違いはありますか?

瀧本:やはり全然違いますね。カバーは誰もが知っている名曲を歌える喜びがありますし、自分流にあまり大きく改変するというよりも、原曲やオリジナルアーティストへのリスペクトを込めて、オリジナルとの距離感を感じながら歌うように心がけています。


――それに比べると、オリジナル曲はもっと自分を出すというか、自由に表現できる部分がありますか?

瀧本:そうですね。特に歌詞を自分で書いていると、歌っている時の馴染み具合がまったく違うと感じます。リハーサルで歌っている時も、「あ、やっぱり自分の曲は特別だな」と感じますね。


――では最後に、ビルボード横浜でのライブに対する意気込みを改めてお聞かせください。

瀧本:横浜はドラマの撮影やロケでよく行かせていただく場所です。ご飯も美味しいし、中華街も楽しいですし、いろいろな楽しみがありますよね。ライブに向かう道中や帰り道も含めて、きっと楽しいんじゃないかなと思います。ライブの空間では、さらに素敵な時間を過ごせると思います(笑)。皆さんと一緒に素晴らしい時間を共有できることを、心から楽しみにしています!