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<インタビュー>xikersに聞く、日本デビュー作『Tsuki (Lunatic)』で見せていく姿/ATEEZからの影響

インタビューバナー

Interview: 坂本ゆかり
Text: Mariko Ikitake
Photos: 筒浦奨太

 2023年3月に韓国デビューしたxikers(サイカース)が完全日本オリジナル曲を収録したシングル『Tsuki (Lunatic)』で日本デビューを果たした。韓国と日本、世界を股にかけて活動する彼らが、日本のリスナーに向けて発信していくこととは? ステージで輝くための努力の裏にはATEEZからの影響も大いに関わっているという。

 まずはメンバーのことを知ってもらうべく、彼らだからこそ知るチャームポイントを教えてもらった。クールなパフォーマンスとドープな音楽性が魅力的な彼らだが、意外にも“可愛くなりたい”メンバーが多いようだ。

左上から時計回り:HUNTER、YUJUN、SEEUN、YECHAN、MINJAE、SUMIN、JUNMIN、JINSIK、HYUNWOO

──xikersというグループ名の由来を教えてください。

MINJAE(ミンジェ):xikersというグループ名は、座標を意味するxと旅行者を意味するハイカー(hiker)から成る造語です。xには無限の可能性という意味もあるので、無限の可能性を探す旅行者ということですね。


MINJAE

──xikersには、どんなメンバーがいるのか、隣の人を紹介してください。

MINJAE:HUNTERは、パフォーマンスで重要な役割を担うメインダンサーです。イケメンで、抜群のフィジカルを誇る王子様みたいな人ですが、年齢相応の少し独特な面も持ち合わせているところが魅力だと思います。

──独特な面というのは?

MINJAE:メンバーだけでいるときは、すごくテンションが高いんですよ。あまりのハイテンションぶりに、誰も止められないこともあります(笑)。でも僕らにはその様子が面白くて、魅力的に映るんですよね。あと、365日お肉を食べているのも独特なんじゃないかな。

HUNTER(ハンター):お肉、大好き! 特に和牛が好きです(笑)。SUMINお兄さんは、どんな状況でもステージを楽しむことができる人です。シリアスな曲でもパワフルな曲でも爽やかな笑顔と声量のあるアグレッシブなラップに、ギャップを感じます。普段はとても可愛くて、テンション高め。それがまた、魅力的です。


HUNTER


SUMIN


SUMIN(スミン):可愛いかぁ~、嬉しいな(笑)。JINSIKは、見た目のカッコよさにぴったりと似合う素敵な歌声を持っています。その歌声は聞く人たちを魅了する……そう、まさに魔性の歌声! でもプライベートでは、面白くてユニークな面を持っています。

JINSIK(ジンシク):わ~、声を褒められた(笑)。嬉しいです。もっと頑張ります! 僕の隣にいるHYUNWOOは、なくてはならない僕たちのボーカルラインのメンバーです。歌が上手くて、男性的なハスキーボイスが魅力。僕は個人的にHYUNWOOの歌声が大好き! プライベートではとても思いやりがあって、優しくて、礼儀正しくて、好感度の高いいい人です。

HYUNWOO(ヒョヌ):たくさん褒められて、とても気分がいいな(笑)。JUNMIN兄さんは小柄で普段はとても可愛いのですが、ステージの上でダンスをしているときはとてもカリスマにあふれてセクシーな魅力があります。そういうギャップは、xikers随一。すごく魅力的です。


JINSIK


HYUNWOO


JUNMIN(ジュンミン):SEEUNは どんな時でもポジティブ。ステージの上では独特な歌声で魅了します。耳に響く声の持ち主なんですよ。

SEEUN(セウン):ふふふ(ニコニコ)。

JUNMIN:手足がとても長いので、ダンスが映えるのもカッコいい。

SEEUN:YUJUNはマンネラインの中でも、面倒を見たくなるキャラクターですね。末っ子らしいメンバーです。でも、ステージの上ではパワフル。僕は5年以内に、世界に認められるアーティストになると思っています。


JUNMIN


SEEUN


──お~、大きな課題を与えられましたよ!

YUJUN(ユジュン):頑張ります! 見た目が可愛いYECHANですが、僕は彼のラップが個人的に大好きです。普段は落ち着いた子なのに、時々変な笑い声を出すのも魅力です(笑)。


YUJUN


YECHAN


YECHAN(イェチャン):あ~、テンションが上がったときに笑うと、変な声になっちゃうんです(笑)。僕は、リーダーのMINJAE兄さんを紹介します。MINJAEさんはセクシーでカリスマがあってイケメンで……

MINJAE:(もっともっと、とジェスチャーする)

YECHAN:リーダーとして、僕たちメンバーを導いて引っ張ってくれるカッコいい人です。とても頼もしいのに、見た目はキュートですよね。xikersは、最年長のMINJAEさんとJUNMINさんの2人が最も可愛いメンバーだと思います。

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──日本デビュー曲「Tsuki (Lunatic)」はどういう曲なのでしょう。

MINJAE:タイトルからわかるように、月がテーマです。僕たちの新しい姿を見せたいという思いが込められていて、そこには「新しい僕たちを見たかったらついてきて!」というxikersの自信と意気込みが感じられると思います。オルタナティブ・ジャンルの曲で、さまざまなジャンルがミックスされていてカッコいいし、皆さんにも新鮮な音楽として届くんじゃないかな。

──xikersにとって初めての日本のオリジナル曲ですが、どういうところに新しさを感じましたか?

SEEUN:これまで僕たちが歌ってきた韓国の曲は、明るくてエネルギッシュで、若いテンションにあふれた情熱的な曲でしたが、反面「Tsuki (Lunatic)」は、また変わった雰囲気の曲だと思いました。パフォーマンスのポイントになるのは、最後のサビかな。そこでSUMIN兄さんが「わーーっ」と叫んで、みんなでダンスをする部分があります。そこまでに集めてきたエネルギーが爆発するようなパートになっています。


──「月のように生まれ変わる」という歌詞がありますが、皆さんが生まれ変わるとしたら?

HYUNWOO:僕はスポーツ選手になりたいです。いろいろなスポーツが好きなんですけど、しいて言うならサッカー選手がいいかな。

HUNTER:僕はまた自分に生まれ変わりたいです。

JINSIK:僕もHUNTERと同じで、自分に生まれ変わりたいです。特に自分に優れたところがあるわけじゃないけど、満足しているんですよね。自分が好きです。

MINJAE:いいな。僕もJINSIKに生まれ変わろうかな(笑)。でもやっぱり、生まれ変わるならYECHANがいいです。グループのマンネ(末っ子)としてデビューすることが夢だったので。

──最年長がそう言っていますが、xikersのマンネの居心地はどうですか?

YECHAN:すごくいいですよ。マンネと最年長の年齢差が大きかったら大変かもしれないけれど、僕たちはそんなに開いていないから、みんな友達のように仲良く過ごしています。

──MINJAEさんがxikersのマンネだったら、したいことは何でしょう?

MINJAE:マンネたちが僕たちにやるようなイタズラをしてみたいですね。兄さんたちに可愛くいたずらもして、愛嬌も振りまきながら過ごしたんじゃないかなと思います。でも、今もお互い友達のように仲良くしているので大丈夫です(笑)。

──リアルマンネのYECHANさんは?

YECHAN:僕はYUJUNになりたいです。YUJUNのように可愛くなって、SEEUNに愛されたい!

YUJUN:え~、僕は水になりたいから無理(笑)。(ここで、SEEUNとYECHANが、すかさずペットボトルの水をグイグイ飲む)あ、飲まれた(笑)。僕は、渓谷を流れる水のように自由に流れていきたいです。

JUNMIN:僕もYECHANと同じで、可愛くなりたいので、生まれ変わったらレッサーパンダになりたいな。

一同:アハハ(爆笑)!

SUMIN:JUNMINなら可愛いレッサーパンダになれそうだから、僕はレッサーパンダの飼育係になりますね(笑)。

──意外にも皆さん、可愛くなりたい派なんですね(笑)。カップリングが2曲収録されています。「Cool」と「Are you serious?」についても、簡単に解説してください。

MINJAE:「Cool」は、ミディアムテンポのポップ曲で、タイトルのように「僕たちはカッコいい!」という自信に満ちた曲です。「Are you serious?」は、エモーショナルでメロディアスな部分を前面に出した曲。聴いていると爽やかな気分になれる曲かな。歌詞もとても可愛いし、面白いパートも多いので、好きになってもらえたら嬉しいです。気分が良くなりたいときは、この曲を聴いてくださいね!

──日本デビューは、目標にしていたことのひとつですか?

MINJAE:そうですね。韓国でデビューしたときから日本での音楽活動を、事務所も僕たちも見据えていました。夢見てきた日本でのデビューを果たせて嬉しいです。

──日本デビュー前から何度も日本に来ているxikersの皆さんですが、日本で印象に残っていることやエピソードがあったら教えてください。

YUJUN:僕たちは、デビューアルバム『HOUSE OF TRICKY : Doorbell Ringing』の「TRICKY HOUSE」と「ROCKSTAR」のミュージック・ビデオを日本で撮影したんです! そのときがすごく楽しかったことが印象に残っています。


HUNTER:僕は小さい頃から日本によく来ていました。家族と温泉旅行をしたり、富士山に登ったり。札幌に行って雪を食べたこともあります。だから、日本にはいい思い出がたくさんありますね。

SUMIN:僕も子どもの頃から来ていました。幼い頃は苦手だった納豆が、成長した今はとても美味しく感じられるようになって、「食の好みはこうやって変わっていくんだな」と実感しました(笑)。今は納豆が大好きです。

SEEUN:僕は日本で感動の再会がありました! 以前一緒に練習をしていた友人が日本でXYというグループ(YOSHIKI主催のオーディションから誕生)のメンバーとしてデビューをしたのですが、その子と日本で同じイベントに出演して偶然会うことができました。感慨深かったです。

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悩みや相談にもいつも乗ってくださって、ありがたい存在です

──事務所の先輩ATEEZから、日本活動の先輩としてのアドバイスはありましたか?

JUNMIN:僕たちの日本デビューが決まったときに、ATEEZ先輩が日本でデビューする際に重要なことを教えてくださいました。少し下手でも日本語を練習して直接コミュニケーションできるように努力したほうがいいと言ってくださいました。そうすれば、ファンの方々と密接に交流しながらもっと意味のある時間を過ごせると言ってくださいました。デビュー前から日本語の勉強をしていたのですが、その話を聞いて、さらに日本語を一生懸命勉強しました。その甲斐あって、ファンミーティングでもショーケースでも、日本語でファンの皆さんとコミュニケーションをとることができて、皆さんにも喜んでいただけたと思います。

SUMIN:そうだね。先輩には「母国語以外の外国語を習得するのは大事だよ」と教えてもらいました。日本デビューした今、あらためてそれを実感しています。あとは、「日本でもいつも通りステージを楽しめば、roady(ファンの呼称)といい思い出をたくさん作れると思うよ」と言ってくださいました。

HYUNWOO:日本の美味しいお店の情報も教えてくれますよ! 「日本ではコンビニに行くべき!」って(笑)。カップラーメンやアイスをオススメしてもらいました。

──普段からよくアドバイスをしてくださるのでしょうか?

YECHAN:はい。ATEEZ先輩は、僕たちが練習生のときから、練習の様子を見てはいろいろと教えてくださります。「どうすればステージが上手くなるのか」というアドバイスには、いつも力をもらっています。

JINSIK:具体的に教えてくださるんですよ。僕たちがライブの練習をしているときに、先輩たちがチェックしてくれたことがあるのですが、そのときにSEONGHWA(ソンファ)先輩が、「JINSIKはライブ中は何も心配せず、ライブそのものに集中すればもっと上手くなるよ」と言ってくださいました。とても記憶に残っているアドバイスです。

──ATEEZのキャプテン、HONGJOONG(ホンジュン)さんは皆さんに楽曲提供もされていますが、制作中にアドバイスされることもあるんですか?

JINSIK:僕たちの曲の中に、力強く歌わなければならない曲がいくつかあるのですが、僕がうまく声を出すことができなかったときに、HONGJOONG先輩はどうすれば声がしっかり出るか、具体的に教えてくださいました。

SEEUN:僕は練習しているとき、上手くいかなかったり、わからないところが出たりしたら先輩に聞くのですが、それに対してすぐにフィードバックをくれます。僕たちよりも前に同じことを経験されているので、悩みや相談にもいつも乗ってくださって、ありがたい存在です。

──ライブでの評価が高いATEEZなので、そこから影響を受けることも多いのではないでしょうか。

HUNTER:はい。先輩たちの姿を見ているだけでも、大きな学びになります。僕たちは練習生のときからATEEZ先輩をたくさん見てきていますが、先輩たちのステージ上で立ち居振る舞いやパフォーマンスはもちろん、演技や表現をどのようにするのか、そして生歌をどれだけ安定させられるかを見て、多くを学んできました。そのおかげで、僕たちも自信を持ってステージに立つことができたんだと思います。

YUJUN:先輩たちのライブパフォーマンスって、本当にカッコいいですよね。それって、先輩たちのシナジーとエネルギーがすごいからだと思うんです。僕たちも、そこを学べたらなと思っています。

MINJAE:ATEEZ先輩のライブパフォーマンスに、僕らはすごく影響されています。オムニバス公演などで一緒になると、リハのときから様子を見てくださってアドバイスもくれます。大きな力をいただいています。

──頼れる先輩なんですね。日本活動が始まったばかりですが、これからの日本活動に対する抱負を教えてください。

MINJAE:初めて日本でシングルをリリースすることができました。多くの方に僕たちの日本活動を期待してもらいたい……というのが小さな目標です。大きな目標としては、日本でまた単独コンサートをしたい……ですね。昨年10月に【xikers WORLD TOUR TRICKY HOUSE : FIRST ENCOUNTER IN JAPAN】を行いましたが、もっともっと多くの方々に僕たちのパフォーマンスと素敵な音楽を届けたいと思っています。

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