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<インタビュー>数原龍友、初のビルボードライブ公演への想い、そしてこれまでの軌跡と新曲「Better With You」を語る
デビュー10周年を迎えたGENERATIONSのボーカルとしてはもちろん、2019年よりソロシンガーとしても活躍を続ける数原龍友が、2023年12月26日、28日に自身初となるビルボードライブ公演【RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023】を開催する。進化し続ける彼にインタビューを行ない、これまでの活動についてやビルボードライブ公演についてなど、じっくり話を聞いた。(Interview & Text 高橋梓 / Photo:Yuma Totsuka)
これまでの活動を振り返って
――11月21日でGENERATIONSとして活動し始めて11年が経ちました。ソロ活動も5年目に突入していますが、振り返ってみていかがでしょうか。
数原龍友(以下、数原):ソロ楽曲が世の中に出て約4年経ちましたが、実はあまりソロ活動に重きを置いていませんでした。というのも、今までは「グループファースト」というスタンスに基づいていたんです。ですが、そんなことも言っていられないコロナ禍がありましたよね。それで活動自体なかなかできなくなってしまって。なので、時間は流れているけどGENERATIONSとソロ活動を同時に動かすことが難しい4年間でした。精力的に楽曲を作ったり、1人でいろんな場所に歌いに行ったりするのは、ここ1年くらいで本格的にし始めたことなので、まだまだこれから。でもグループ活動とはまた違う景色が見られたり、感じたりできているので、楽しみながらやらせてもらっています。
――ソロ活動を始めた頃は、どんな心境だったのでしょうか?
数原:グループ活動も長くなってきて、「自分がやりたい音楽がしたい」という欲が出てきていました。そんな時に『HiGH&LOW THE WORST』の挿入歌を歌わせていただくことになったのが、ソロ活動を始めたきっかけです。でも、ちょうどその頃からコロナ禍になってしまって。ルールの中で歩みを止めることなくGENERATIONSの活動をしていて、「グループファースト」という思いにさらに拍車がかかっていましたね。それに「グループファースト」がLDHを守ることにも繋がると感じて、自分のやりたいことは置いておいて、エンタメ界の危機をとにかく守らなきゃ、と。なので、ほぼ2〜3年間はソロ活動を何もしておらず、グループの発展に貢献しようという思いでいました。
――「グループファースト」でありつつも、「これからソロ活動にエンジンをかけていく時期だったのに」という歯がゆい思いもされていそうです。
数原:LDHはライブを“普段の努力のお披露目の場”のように捉えて重きを置いているので、思い通りにライブができないことは歯がゆかったです。誰に怒っていいのかもわからなかったですし。でも、今思えば、あの時期があったからこそグループとして出会えた曲もありましたし、いろいろと見つめ直す期間に充てられたのでよかったです。ただ、たまに想像しちゃうんですよ。こうじゃない未来はどうなっていたんだろう、もしかすると今とは全然違う自分が存在していたかもな、って。
――その歯がゆさは、どう解消されていたのですか?
数原:お酒を飲みました(笑)。LDHで作っているレモンサワーがダースで家に届くんですよ。「ステイホームをしなさい!」って。素晴らしいですよね。LDHで良かったって思いました(笑)。あのレモンサワーには救われましたね。
――羨ましいです(笑)。そんな経験も含めてなのですが、とりわけご自身のターニングポイントになった出来事を教えてください。
数原:やっぱり最初のドームツアー【GENERATIONS LIVE TOUR 2018 "UNITED JOURNEY"】ですね。それまでも先輩たちのサポートでドームのステージに立つ機会はありましたが、GENERATIONSを見に来た方々だけでドームが埋まっているというあの景色は一生忘れられないです。この仕事を選んで良かったなと思いましたし、もっと頑張りたいとも思いました。いろんな気持ちが一気に流れ込んできましたね。
――達成感と今後の糧が同時に。
数原:そう、そう。その頃、EXILE・三代目J SOUL BROTHERSのNAOTOさんに「良かったね、おめでとう。大変なことだけど、ドーム公演を続けることが大事だよ」と言われたんです。その言葉をもらって、「そうだよな。ドームツアーを続けるアーティストでいなきゃいけないな」と気持ちが引き締まりました。
――1つの目標は達成されたわけですが、アーティスト活動を始める前と現在では音楽に関する考え方に変化があったりも?
数原:わかりやすいことで言うと、全然華やかな世界ではありませんでした。もっとチヤホヤされている自分を想像していたのに、細々とワンちゃんと生活していますから(笑)。面白おかしく言うとそうなんですけど、本当に泥臭い仕事だなって。真摯に向き合っていないと絶対に長続きしないし、薄っぺらいことが通用しないから常に自分をアップデートし続けないといけない。すごく楽しいですが、皆さんが見えているものとは真逆の仕事だと思っています。
――アップデートとはどんなことをされているのですか?
数原:僕は好奇心旺盛なタイプなので、ちょっと興味が沸くととりあえずそのカルチャーに飛び込んでみるんです。「向いていないな」と思ってもとりあえずトライしてみる。それがサーフィンやアウトドア。そのカルチャーの中にいる人達の独特の雰囲気が大好きですし、価値観も変わりました。ひらめきもありますしね。忙しない日々を送っているだけだと気付けなかあったこともたくさんあると思います。
公演情報
RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023
2023年12月26日(火)神奈川・ビルボードライブ横浜
1st:OPEN 17:00 START 18:00
2nd:OPEN 20:00 START 21:00
公演詳細
2023年12月28日(木) 大阪・ビルボードライブ大阪
1st:OPEN 17:00 START 18:00
2nd:OPEN 20:00 START 21:00
公演詳細
配信ライブ情報
RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023
Streaming Live from Billboard Live supported by CASIO
2023年12月28日(木)大阪・ビルボードライブ大阪
配信START:21:00(視聴開始20:30)
〈ONLINE TICKET〉
オンライン視聴料:¥3,800
販売期間:~12月28日(木)21:30
視聴可能期間:12月28日(木)21:00~公演終了まで
>>チケット購入URLはこちら
>>Streaming+ のご利用ガイドはこちら
*途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
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新たな取り組み、そしてストリートライブへの想い
――サーフィンなどを楽しむ数原さんが見られるYouTubeチャンネル「ひとまずマイク置いてみた。」も、スタートされましたよね。
数原:そうです。動画を見ていただけるとわかると思うのですが、乗り物に乗っている時も道を間違えないことと安全運転だけ気を付けて、あとは「こういう音楽をやりたいな」って考え事をしてるんです。そうやって考える時間を増やすことがアップデートの一つですね。僕、数原龍友という本の目次に、あれもこれも書いてる人間でいたいんですよね。あとは関わるカルチャーが増えて、一緒に過ごす人も増えると、見方も変わるんですよ。例えば、よくテレビで拝見する方と好きなカルチャーが一緒だと、なぜこういうファッションをしているのか、なぜこういうフレーズを使うのかがわかってくるというか。いろんなところにアンテナを張るのは大切だと思っています。
――YouTubeチャンネルを始めたのもアップデートの一環だったのでしょうか?
数原:そうですね。あとは、もっと僕自身を知ってほしかったのもあります。GENERATIONSが10周年を迎えてたくさん露出させてもらえるのはありがたいのですが、なかなか歌っている僕しか知ってもらえない状況でした。そうじゃない部分の僕も知ってほしかったので表現の1つとしてYouTubeをはじめました。そうしたら、街で男の子に声をかけられることがめちゃくちゃ増えたんです。
――良いつながりですね。
数原:そうやって興味を持ってくれた子が、僕やGENERATIONSの音楽を聴いてくれたら嬉しいですよね。
――新たな取り組みでいうと、今年からGENERATIONSのツアーバンドマスターであるギタリストの上條頌さんとストリートライブをやっていらっしゃいます。なぜ、ストリートライブという形を選んだのでしょうか。
数原:皆さんのおかげでGENERATIONSが10周年を迎えることができましたが、実はコロナ禍の影響があって自分たちの思い描いていた10周年ではなかったんですね。それがとにかく悔しくて。人生で1番と言ってもいいくらい悔しい思いをして、僕なりにへそを曲げたのがストリートライブでした(笑)。もしかするとHIROさんはもうちょっと環境を整えてやらせたいと思ったかもしれないですが、そんなことを考える余裕もないくらい「やってやりますよ!」みたいなスイッチが入ってしまって。GENERATIONSの10周年で「集まれ! 騒げ! 繋がれ!」を掲げるなら、どのメンバーよりもステージに立つ時間を長くして、集客をして、いろんな人に会って、GENERATIONSの曲を広める活動をしようと思って、47都道府県を回ることを決めました。それを実現するにはストリートライブなのかな、と。
――数原さんがストリートライブをやること自体が衝撃です。
数原:最初は周りからもすごく驚かれました。ATSUSHIさんやEXILE TETSUYAさんにも「あれ、何? ストリートでやってるの!?」って言われましたね。やっぱりみんなストリートライブをやるなんて思ってもいなかったみたいです。でも僕は10周年で直面したグループの状況がとにかく悔しくて、「見とけよ!」という気持ちで火がついたというか。こういう火のつき方は、歌手という夢を追いかけていた時以来です。
――実際にやってみて手応えはいかがですか?
数原:まだまだ物足りないですね。もっと自分の歌声が認識されて、「この声って数原龍友じゃない?」って足を止めてもらえるようになれば、一つの成功と言えるのかもしれません。そうなるためにもっと頑張りたいです。
――普段立っているステージとは違った魅力や大変さもありそうです。
数原:すべて生なのでルールが無くて面白いです。僕も間違えますし(笑)、ギタリストの頌さんも「あ、今日はそういう風なアレンジするんだ」とセッションっぽくなるのも楽しい。時にはパーカッションの方が入ることもあるのですが、それだけで全然違った楽曲になって、手作り感のような感覚がすごく楽しいです。
――上條さんとの息の合い具合にも注目が集まっていますが、打ち合わせは事前にされているのですか?
数原:曲尺を決めるだけで、打ち合わせはしてないです。当日会ってやりながら作っていますね。今年1年でだいぶ阿吽の呼吸になってきたと思います。
公演情報
RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023
2023年12月26日(火)神奈川・ビルボードライブ横浜
1st:OPEN 17:00 START 18:00
2nd:OPEN 20:00 START 21:00
公演詳細
2023年12月28日(木)大阪・ビルボードライブ大阪
1st:OPEN 17:00 START 18:00
2nd:OPEN 20:00 START 21:00
公演詳細
配信ライブ情報
RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023
Streaming Live from Billboard Live supported by CASIO
2023年12月28日(木)大阪・ビルボードライブ大阪
配信START:21:00(視聴開始20:30)
〈ONLINE TICKET〉
オンライン視聴料:¥3,800
販売期間:~12月28日(木)21:30
視聴可能期間:12月28日(木)21:00~公演終了まで
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*途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
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初ビルボードライブ公演に向けて
――そういった経験も経て、12月26日、28日には神奈川と大阪でビルボードライブ公演を行なわれます。
数原:今はまだ漠然とした感じで、周りに言われてハッとします(笑)。ビルボードライブに観に行くことは多いのですが、良質な音楽を楽しめますし、スペシャルな空間だと思うんです。そこで自分がライブをやれることがまだ想像がつかないというか。セットリストは決めたので、そろそろリハーサルに入る時期。時間は限られていますが、しっかり作り込んでいこうと思っています。
――セットリストのこだわりを教えてください。
数原:1人で歌う時は生っぽさ、アコースティック感を意識しています。もちろんGENERATIONSの曲もやりますが、GENERATIONSの時とは違ったアプローチになるのかな、と。GENERATIONSの数原龍友をうまく使いながら、一人のアーティストとしての数原龍友のステージを見せられる内容になっていると思います。
――数原さんの歌声は「丁寧」というイメージがあるのですが、ソロだからこそ「自分の強みを出していこう」と意識されるのでしょうか。
数原:たしかに丁寧さは意識するかもしれないです。僕、几帳面なんですよ。例えば、レコーディングでOKが出ても、自分の中でビブラートの数や波の大きさがバチッと決まっていないと嫌で。それが丁寧に聞こえるのかもしれません。ですが、1人の時は感情的な部分を見せられたらいいなと思っています。「理由はわからないけど心が動かされた」と思ってほしいんです。そう思ってもらえるものをぶつけることは意識しています。例えば潔さ、とか。誤魔化しが聞かないからこそ、潔く、真摯に音楽に向き合っている姿を見ていただきたいです。
新曲「Better With You」の制作秘話
――11月21日にリリースされたGENERATIONSのミニアルバム『beyond the GENERATIONS』収録曲「Better With You」が披露されたりも?
数原:当日のお楽しみということで(笑)。でも、この曲は本当にお気に入りで。頌さんと一緒に作った楽曲なのですが、僕、普段から頌さんと「この曲いいですよ」と気に入った楽曲を送り合ったりしているんですね。で、「こういう楽曲をやりたいんです」と送った曲を頌さんもたまたま好きで聴いていた、ということがあって。その数日後に頌さんから届いたデモが「Better With You」のベースになったものでした。そこに僕がメロディを入れて、Full Of HarmonyのMhiroさんにR&Bの要素を入れてもらうべく、コーラスにも参加していただきました。
――ちなみに上條さんに送った楽曲は何だったのでしょうか?
数原:Albert Posisの「Everyday Feels Like Sunday」でした。あとは、Eric Benétの「Chocolate Legs」。僕、この曲がすごく好きなんです。こういうずっとファルセットで歌う曲がやりたかったんですよね。なので、「Better With You」はAlbert Posisの柔らかい雰囲気のトップラインと、Eric Benétの要素を掛け合わせて出来た楽曲です。
――今までの楽曲にはなかったテイストですよね。
数原:そうですね。わかりやすいので、Mhiroさんがデモを聴いてくださった時も一発で狙いがわかったみたいで。「今の若い子でもこういう音楽が好きな子いるんだ」って喜んでくださったのですが、そこからは修行でした。久々に宿題も出されました。
――宿題。
数原:最初のレコーディングの後、1時間くらいMhiroさんからR&Bについてお話をしていただいて、「次のレコーディングまでに仕上げてきてね。宿題ね」って(笑)。そこからはただひたすら練習するだけ。だからあんなにドキドキしながら本RECに入ったのは久々でした。
――Mhiroさんからはどんなお話があったのですか?
数原:R&Bという音楽についての解釈からはじまって、R&Bを歌うには日本人に染み付いているJ-POPのリズムを取り払わなければいけないという話とか、いろいろしていただきましたね。僕は普段ダンスミュージックを中心に歌っているので、どうしても音をONで取りがちなんです。それをR&Bに寄せていくという作業をしたのですが、本当に細かく指示いただいて。すごく勉強になりましたし、「まだまだ伸び代があるな」という感覚になれたのはMihiroさんのおかげ。感謝しています。
――ビルボードライブではそんな新しい数原さんも見れそうですね。では最後に公演を楽しみにしているファンの方へひと言お願いします。
数原:GENERATIONSのライブに来ている方は、もしかするとビルボードライブに行く機会があまりないかもしれませんが、また行きたいと思える場所ですし、僕のショーの内容もGENERATIONSの時とは違った楽しみ方ができると思います。年の瀬ですからね。今年1年を労い合いましょう。楽しみにしていてください。
公演情報
RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023
2023年12月26日(火)神奈川・ビルボードライブ横浜
1st:OPEN 17:00 START 18:00
2nd:OPEN 20:00 START 21:00
公演詳細
2023年12月28日(木)大阪・ビルボードライブ大阪
1st:OPEN 17:00 START 18:00
2nd:OPEN 20:00 START 21:00
公演詳細
配信ライブ情報
RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023
Streaming Live from Billboard Live supported by CASIO
2023年12月28日(木)大阪・ビルボードライブ大阪
配信START:21:00(視聴開始20:30)
〈ONLINE TICKET〉
オンライン視聴料:¥3,800
販売期間:~12月28日(木)21:30
視聴可能期間:12月28日(木)21:00~公演終了まで
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*途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
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