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<インタビュー>手越祐也「みんなを “こっち側” に連れてきてあげたい」ポジティブに進化し続けるアーティストの現在地



インタビューバナー

 手越祐也が、2ndアルバム『CHECKMATE』を提げて行ったツアー【手越祐也 LIVE TOUR 2023 CHECKMATE】のファイナルとなった神奈川・KT Zepp Yokohama公演の模様を収録したBlu-ray&DVD『手越祐也 LIVE TOUR 2023 「CHECKMATE」』と、同作品のライブ音源を2023年10月25日にリリースする。今作には、2021年にソロアーティストとしてデビューしてから2年間、4度にわたるワンマンツアー、音楽フェス出演、主催フェス開催、シンフォニックコンサート、ツーマンライブの実施等々、まったく歩みを止めることなく精力的な活動を続けてきた手越祐也が、アーティストとしていかに成長したかがよくわかる充実したパフォーマンスが目一杯収録されている。

 さらに11月4日には新曲「アダルトブルー」を配信リリースする。「憧れ」「劣等感」「嫉妬」をテーマに制作されたというこの楽曲を、今の彼はどんな心境で歌ったのか? 2年ぶりのインタビューで、常に進化を続けるアーティスト・手越祐也の現在を語ってもらった。(INTERVIEW&TEXT:岡本貴之)

「見てもらうのが一番早い」
夢を叶え続けてきた2年間を振り返る

――2年前にインタビューしたときは音楽番組『スペプラ手越 ~Music Connect~』がスタートした直後ぐらいだったんですが、そのときにおっしゃっていたバンドマンとのコラボ、フェス出演、主催フェスの開催、全部実現させてますよね。(参照:<インタビュー>手越祐也、オーラルら同世代バンドから受けた刺激&今後の展望を語る

手越祐也:ははははは(笑)。確かにそうですね。

――先日は『スペプラ手越 ~Music Connect~』から生まれた2マンライブツアー【2ペプラ手越 -TWO MAN ZEPP TOUR-】も行われました。

手越祐也:毎日、各アーティストたちと、素晴らしい刺激と素晴らしい景色を見させてもらいました。またワンマンとはまた違った良い緊張感もあって最高に楽しかったですし、良い経験になったなと思います。

――ソロアーティストとして始動した2021年から、まったく立ち止まらずに精力的な活動をしている印象です。この2年間を振り返っていかがですか?

手越祐也:自分がやりたいもの、やりたい音楽のスピードっていうのは、割と理想通りにできてるかなと思います。例えば僕がまだ21歳が22歳だったら、もうちょっとゆっくりやればいいんじゃないかと思うかもしれないけど、同じ活動をするんだったら若いに越したことないかなって思っていて。やっぱり時間ってお金で買えないすごく大事なものかなと思ってるので、1年の中での密度が濃ければ濃いほどいいなと思って活動しているんです。そういった意味では、2年前にやりたかったスピード感では割と動けてるかなとは思いますし、それプラス、結構こういう猪突猛進型の性格ではありながら、自分の現在地だったり自分の実力って割と昔から俯瞰で見ることができてる方だと思うんです。2年前にインタビューに来ていただいたときの自分と今の自分だと、経験値も一つひとつの表現力や実力も間違いなく今の方が長けている自信はありますし、またそれは1個1個、たくさんのステージに真摯に向き合って、多くのステージをこなしてきた結果だと思うので、そういう意味ではすごく充実してます。

――それまでの“タレント・手越祐也”っていうイメージを、ミュージシャン、アーティスト、シンガーとしての手越祐也に変えていくための期間だったんじゃないかと思うんですけど、周りからの反響が変わってきたなっていう実感もありますか。

手越祐也:僕は知名度って諸刃の剣だなって思っているんですよ。もちろん知名度があるに越したことはないんですけど、例えばアーティストとしての自分を見てほしいってなった場合に、知名度がない状態だったら、色がまだついてないから、その色を付けるのは簡単なんすけど、僕はもう17年間ぐらい事務所にいて、特にテレビ番組のバラエティーでの手越祐也のキャラクターの方が、ステージ上の自分より知ってるという人が日本中に多いんですよね。そっちのキャラクターが浸透しちゃってるからこそ、そこをアーティスト、ボーカリストのイメージに持っていくのは、ゼロからのスタートよりずっと大変なんですよ。

でも今回のツーマンライブツアーもそうだし、フェスもそうだし、サッカーのスタジアムやバスケのB.LEAGUEのハーフタイムショーで歌わせてもらったりとか、その場に自分が行ってみんなに見てもらうのが一番早いと思っているんです。僕が「曲を聴いてみてよ」って言ってるのを記事で読んで、「じゃあ聴いてみようかな、ライブDVD買ってみようかな」ってなるハードルは結構高いと思うんですけど、全く関係ないサッカーを応援しに行って、目の前で僕が歌ってたらもう聴くしかないじゃないですか? そういう細かい積み重ねをするしかないと思っているんです。そういう場所に歌いに行った後の反応だったり、ツーマンやフェスに出た後の、他のアーティストの方のファンの反応をSNSで見ると、「手越くんが歌ってるの初めて見たんですけど、ここまで真剣に音楽をやってる人だとは知りませんでした」とか、自分が変えたかった意見をいただけることが多くて。それは、自分がどんな媒体でどんなことを表現したり文章として伝えても、やっぱ見てもらうってのは一番早いと思うんです。それを今までの2年間もそうだし、ここから先も続けていくしかないのかなって。でも、どんどん浸透していってるなっていう実感はあります。

――この前、WOWOWで昨年の【長岡 米百俵フェス2022】の放送を観ていたんですけど、手越さんはナオト・インティライミさんのライブのときにコラボしたじゃないですか? そのときにナオトさんがしみじみと「歌うまいよね」ってお客さんに言ってるの見て、確かにその通りだなと思いました。ご自身のボーカリストとしての成長ってどう感じていますか。

手越祐也:やっぱり、歌い続けてきたからだと思いますけどね。曲がりなりにも17年ぐらいはグループでやっていたので。グループとソロ、両方をガチでやってきたからこそだと思います。ただグループでの見せ方とソロでの見せ方は全く違うんですよね。僕は両方を経験しているので、両方の良し悪しががわかるというか。別に今の僕がすごいでしょっていうわけじゃなくて、やっぱりグループの方が、体力的にも見せ方的にも圧倒的に楽なんですよ。歌割りがあるし、バーってBメロを歌ったら次は歌わなくて良かったりもするので。僕は良くこの表現をするんですけど、グループっていうのは目の前の50mから100mを全力で走ればいいだけなんですよ。でも1人だと、今までそのグループをやってきたからこそ、全部を1人で走り切らなきゃいけないんで、もう全然負担が違うんですよね。だから、僕はソロになって最初に歌い出した2年前は、「1人で2時間歌い続けるのってグループと全然違って大変じゃん!」って1回壁にもぶつかったんです。

でも僕は負けず嫌いなんで(笑)。「歌う強度を下げるんじゃなくて、歌ってる自分の強度を上げればよくね?」って思っちゃうんです。声の出し方も含めて、最初から最後までを全力疾走してガス欠しない体の持っていき方っていうのも自分なりにもう1回鍛え直した2年間でもあったし、ワンマンツアー、いろんなアーティストとのコラボ、自分が主催でバンドを呼んでやったりっていうその経験が大きいですね。どんなに練習しても経験には勝てないと思うので、練習も経験も爆速なスピードにやった2年間っていうのが、いろんなアーティストと絡んだときに褒めていただけるものになったんじゃないかなと思いますけどね。

――2年間で4回ワンマンツアーをやって、ツーマンライブもあって、特別なシンフォニック・コンサートだったりとか、アルバムを聴いてもロックからダンスチューンからボカロ曲があったり、敢えて自分に試練を課しているところもあるんじゃないでしょうか。

手越祐也:やっぱり、いろんな曲を歌いこなせるアーティストに魅力を感じるのと、自分としてはソロになるまでの経験で培ってきたものっていうのは生かすべきだと思っているんですよ。今までは演出、照明もゴリゴリで遊んだりとかっていうライブもやってきたんで、その経験で得たものはちゃんと生かしつつ、ソロになってからの新しい経験というのを融合した方が強いと思うんです。

逆に、ずっとバンドを組んできた人にはそういうエンタメのライブはやったことがないだろうし、逆にアイドル出身でアコースティックとかでやったことがない人は多いと思うんですけど、自分は全部ができるのが強みなんです。踊りながらも歌えるし、ボカロっぽい曲も表現できるし、アコースティックとかシンフォニックとかもできるし、元々ロック好きだからもうディストーションボイスでワーッていうライブも好きだし。だからアルバムでもそうだし、ツアーを作るときも全要素を入れたいなと思って動くし、そこが他のアーティストにはない自分のストロングポイントだと思ってるので、それは武器として使うべきだなと思ってます。

▲「LOVE SENSATION」(手越祐也 LIVE TOUR 2023「CHECKMATE」より)

――今回の映像作品を観ても、例えば3曲目の「OVER YOU(feat.マイキ)」でお客さんを煽るところは結構いかつい感じだなっていうか。そこはバンドマンからの影響もあるんですか?

手越祐也:それもあると思いますし、やっぱり思春期に聴いていたのがX JAPANとかL'Arc-en-CielとかGLAYとかなので、そのときに好きだったものって出ますよね。

――一方で、音大生16人がコーラスで参加した「この手とその手」、ゴスペルチックな「Peaceful for you」という、歌の魅力を味わえる場面も見どころになっています。アーティストとしていろんな側面を見せたいという思いがこういうアイディアに繋がっているわけですね。

手越祐也:そうですね。ツアーのそれまでのライブでは、コーラスの部分は僕の独唱で歌ってるんですけど、せっかく横浜でツアーファイナルを迎えるんだったら、アルバム『CHECKMATE』に入ってるコーラス入りの「この⼿とその⼿」もみんなに見せてあげたいなと思ったんです。それで、アルバム収録されている「この⼿とその⼿」のレコーディングで歌っていた子たちが、ステージにも参加しています。次の「Peaceful for you」もすごくコーラス映えする曲なので、1曲じゃもったいないし何曲かやろうと思って参加してもらいました。

――「この曲はこういう曲です」っていうことを、MCですごく丁寧に喋ってるのが印象的でした。

手越祐也:例えば、今回の新曲「アダルトブルー」だったらマイキになるんですけど、僕は必ず作詞・作曲をしてくれた人の思いを聞いた上でレコーディングしたいんですよ。でも実際、仮歌ができあがって歌詞を見て曲を聴いたときに、僕が感じるものもあるわけです。そうなったときに、作曲側の意図と、聴いた側の僕が「こういうふうに歌いたいな」と思ったもの、それを融合させればいいと思うんです。「僕はこういう気持ちで歌ってるんだよ、作曲者はこういう思いでこの曲を作ったんだよ」っていうことはとりあえず聴く人に伝えるけど、最後にこの曲を聴いてどう思うかは君ら次第だよってしてあげた方がいいと思うんですよ。曲のことをわかった状態で、スパイスが多い方が、感情がより広がると思うので、極力そういうことは伝えてあげるようにしています。

――どんな曲かはしっかりと伝えた上で、どう受け止めてくれるかは自由だよってことですよね。

手越祐也:曲って料理にすごく似てると思っていて。フレンチレストランに行って、すごく美しく盛り付けされた料理をどうぞって出されたら、もちろん美味しいですよね。でも、「この料理はこんなスパイスを使っていて、こういう産地の野菜を使っていて、こういうメニューです」って料理のことを知ってから食べる方が美味しいと思うんですよ。それを踏まえた上で、「この味好きだな」って思うか、「ちょっと濃い方がいいな」って思うかは、最終的にお客さんの判断だとは思うんですけど、でも知ってから食べた方が美味しいと思うので、割とそういうメッセージ性が強いことはちゃんと伝えるようにしてますね。

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手越祐也が語るポジティブの源
「自分が選んだ道は間違ってなかった」

――最新曲「アダルトブルー」は、同じくマイキさんが手掛けた「OVER YOU(feat.マイキ)」とはまた違うニュアンスのメッセージ性がありますね。

手越祐也:「OVER YOU(feat.マイキ)」は、僕がソロになって2周年の2022年7月7日にリリースした曲で、あのときってソロアーティスト活動開始からも1年たって、だんだん自分の中の進みたい道と伝えたいことを自分自身がコントロールできるようになった前向きな時期だったんです。〈何十回も何百回も足掻いて描いていこう〉とか、〈諦めないのさ 夢みたいな栄光を 掴むストーリー〉とか、〈あなたの思うように 生きていいんだよずっと〉って、自由に生きていく手応えを掴んだときの自分だからこそ、このタイミングで伝えたい歌詞っていうのを、マイキがこういうインタビューとかで僕が言ってる言葉を拾い集めてきてくれて歌詞にして、「多分手越くんってこういう思いを今届けたいんだよね」っていうのを確認してくれたのが「OVER YOU(feat.マイキ)」だったんです。

――確かに、ソロアーティストとしての当時の心境が今聴いてもわかります。

手越祐也:今回の「アダルトブルー」について言うと、これは僕の捉え方なんですけど、芸能人とかアーティストだけじゃなくて、何かにチャレンジしたり新しいことをやるときって、挫折もあるしうまくいかないことだってあるし、SNSも含めてまわりから色々言われることはたくさんあるから、「俺には何も障害がなかったぜ」っていう、100%満足のいく人は多分いないと思うんですよね。「OVER YOU(feat.マイキ)」はその中での葛藤もありつつ今は自由にやってるから、すごく前向きな歌詞も入ってるんです。

でも今回の「アダルトブルー」はちょっとネガっぽい箇所が入ってるんですよね。2番のAメロの〈憧れたあなたを、少し嫌いになりそうで〉とか、〈不甲斐ない僕だから〉とか、〈完全敗退、劣等感に襲われ〉とか。この気持ちって、マイキの気持ちも乗ってんだろうなと思って、「OVER YOU(feat.マイキ)」は完全に僕の気持ちを代弁して書いてくれた曲だけど、マイキもアーティストだし、人生うまくいかないときってやっぱりあると思うので、そういうマイキの今の気持ちも、エッセンスとしてこの曲には入ってるんだろうなって捉えています。

「OVER YOU(feat.マイキ)」とか「ONE LIFE」って曲もそうなんですけど、人生を歌ったこういう曲って、自分に自信がないときは自分への鼓舞として歌うんですよ。でも自分に余裕があって充実感があるときっていうのは、誰かのために歌ってあげられる余裕があるんですよね。マイキは多分僕に歌ってほしいんだと思うし、僕は今こういう気持ちを歌ってあげる余裕があるっていう状態なので、そういうタイミングでポジティブとネガティブ両方が入ってる曲を僕に提供してきたんだろうなっていうふうに捉えてます。

――ネガティブな嫉妬心や劣等感って、本当に自分が落ちてるときには歌えないですよね。

手越祐也:うん、そうですね。

――手越さんは人に嫉妬したりすることってないですか?

手越祐也:嫉妬はしないですね。僕は人のことが大好きなんですけど、他人に対して、「あの人、俺よりお金持ってるからいいな」とか、「俺が立ったことがない舞台に立てていいな」とか、「この人ばっかり番組決まっていいな」とかって思ったことがなくて。特に周りの同業者にそこまで興味がないので、あんまり人と自分を比べることをしないんですよ。自分が幸せかどうか、自分が腹立つかどうか、自分が不幸かどうかって、全部自分軸で考えるので、嫉妬することはないですね。

――今の世の中、ネガティブな感情に苛まれて苦しむ人は多い気がします。

手越祐也:多いですよね。まわりの目ばっかり気にして、自分とまわりを比べて、自分で比べに行ったにも関わらず劣等感を感じてもっと負の連鎖で落ちちゃったりとかっていう人が多いから、みんな人生大変なんだろうなって。僕はたまたまそういう性格じゃなかったから、変に感情が引っかかるところが少ないけど、でも多分、ほとんどの人が僕じゃない側だと思うから、僕は自分の活動やこういう曲のメッセージで、“こっち側”に連れてきてあげたいんですよね。

でもこちら側になるのが難しいというのも十分わかってるし、「なんで人のこと気にすんの?」って言うのも違うと思うんですよ。気にしちゃうのが普通だと思うから、音楽とかで自分の背中を見せてあげることによって、「こういう生き方なんだよ」って気付いてくれて、「俺もそっち側に行こう」って思う人を増やしたいんですよね。せっかく憧れる人とかすごい人のことがSNSでも見れるわけだから、その人がどんな言葉を発してるのかなとか、どういうふうにやってるからこの人モテるのかなとか、そっち側に行けば自分も近づけるかもしれないのに、悪口を言ってるだけだとそれを放棄しちゃってるんで、人生もったいないなって思います。だから僕は、SNS上で誹謗中傷とかがあってもイラッとしないんですよ。「かわいそうだな、もったいないな」って思っちゃうんです。俺はそうじゃないなって。

――それは、ご自分がずっと行動を続けてるからですよね。

手越祐也:そうですね、多分それはあると思います。人間はいつか死ぬし、傷つくことだってあるし、フラれることだってあるし、クビになることだってある。でも、生まれてから死ぬまで、1つも悩みがない人生を通り過ぎる人は1人もいないと思うんですよ。イーロン・マスクだってあると思うし、ビートルズだっていっぱいあったと思うんです。それはしょうがないんですよ。だから僕はこういうインタビューでもよく言いますけど、「いつ死んでも悔いのない人生を生きよう」と思って思いっきり生きてきただけなので。

――そういう姿勢って、子どもの頃からずっとそうですか。

手越祐也:これは両親にも感謝ですけど、習い事をやりたいとか受験したいとかって思ったら必ずやらせてもらったし、逆に親とかに「これをやりなさい」ってやったものって1つもないんですよ。前の事務所に入ったときも自分で入りたいって言ったし、辞めるときも自分で辞めたいって言ったし、全部自分で決めてきてるので、自分で決めたら言い訳できないですよね。これが人の決めたルートだったりすると、失敗したときに人のせいにして逃げちゃうと思うんです。自分は小さい頃から自分がやりたいなと思ったことを全力でやるって決めてるので失敗したら自分のせいだと思ってるし、それはもう両親に感謝かもしれないですね。

――それは今までもそうだし、これからも変わらない?

手越祐也:変わらないです。この数年って、全ての業界において時代が動いてるじゃないですか? 僕が大きな決断をしたときは、いろんな人に「やめた方がいいんじゃない」とかネガティブなことを言われたけど、僕は信じた道を突き進めば絶対プラスに変わると思っているので、結果最近になって「素晴らしい決断をしたよね」って言われるわけですよ。「俺は絶対大丈夫だ」って自信があったから、人生の大きい決断を今までしてこられたので、自分が選んだ道は間違ってなかったなとは思います。

茨の道のルートをたどってきて今、僕は幸せなので、みんなこの気持ちを味わってほしいから歌い続けるし、ステージに立ち続けるし、いろんなところに呼んでいただいて、自分が培ってきた経験とか景色が少しでもみんなの人生にプラスになるんだったら必ずメッセージも伝えるし。自分の経験を伝えたいなと思うからこそ、福島に農業に行ったりとか、積極的にいろんな活動するようにしてるので。実際会いに行って、一緒に触れて、俺の人間性を感じてもらって、何か一つでも伝えたいなと思って生きてます。僕も今年36歳になるし結構下の子も増えてきてるので、そういう子たちがのびのびと自分に嘘をつかずに、自由に好きなことをできる環境に変えていってあげたいなと思って活動してるので、そういうことをこういう作品を通じて伝えていけたらいいなと思いますけどね。

――本当にエネルギーに満ち溢れてますけど、手越さんって寝てるんですか?

手越祐也:ちゃんと寝てますよ(笑)。でも僕も逆の立場だったらそう思うと思うんですけど、例えば8時間寝るとすると1日で起きてるのは16時間ですけど、2時間何も考えずにテレビを見てる時間があって、1時間ずっとTikTokを見てる時間があって、何となく2時間昼寝してる人の16時間と、僕の16時間だと密度が違うんですよ。まさに前回のスケジュールがそうだったんですけど、バンドメンバーと朝から一緒にゴルフに行って、都内に戻ってきて、そのままバンドと一緒に福岡のフェスのリハーサルに入って、終わってそのまま別の食事会とか入れたりして。そんな感じで、ダラダラしてる16時間の人と、ずっと動き続けて16時間の僕とやってるファクターの数が違うので。寝ていないように感じると思うんですけど、起きてる時間を最大効率化できてるだけであって、全然寝てるんですよ。

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手越祐也はこれからも進化していく?

――ではライブについて伺います。誕生日の11月11日にBillboard Live YOKOHAMAでバースデーライブが行われますが、どんなイベントにしたいですか。

手越祐也:誕生日ライブっていう名目でのイベントは初めてなので、また全国ツアーとは違った仕掛けも入れたいなと思っています。BLUE NOTE TOKYOとかコットンクラブでイベントをやったときは、コロナ禍で食事や飲み物を提供できなかったりいろんな制限のある中だったんですけど、今はライブの声出しがOKになったりとかマスクなしでもOKになったりして、今回のビルボードみたいな会場では初めて制限なく自由にやりたいことができる初めてのショーになると思うので、制限がなくなったからこそできるものを考えています。食事もそうだし、お酒が飲める年齢の人には、せっかくこれだけワインを勉強して知識として培ったんで何か絡められたらいいですよね。自分の誕生日をお祝いに遠くから来てくれる人もいると思うので、みんなとハッピーな空間にできたらいいなと思っています。

――そして来年2月のツアーもすでに発表されてますけども、意気込みを訊かせてください。

手越祐也:まだ何も決まってないです(笑)。今回の「アダルトブルー」のリリースもそうだし、初めての学園祭で立教大学のキャンパスに立ったり、ビルボードのバースデーライブも含めて、1つ1つ見た景色の中で、「次のツアーはこういうものを入れようかな」とか、「こんな演出はどうかな」っていうアイディアが自然と浮かんでくるので、そういう景色を楽しみつつ、どんなツアーにしようかなっていうのを考え出すのが大体12月ぐらいになると思います。こうやって音楽活動をガンガンやっていろんなステージに立ってるからこそ、1つ前の自分を常に超えてかなり進化していかなきゃいけないなっていうのがあるので、そこまでいろんな経験を積んで、『CHECKMATE』よりもさらにもっとかっこいい手越を見せられるように準備してやりたいなと思います。

――ライブ映像のMCでも「現状維持は退化」っておっしゃっていました。手越祐也はこれからもどんどん進化していく?

手越祐也:そうですね。みんな結構年齢のせいにして、「体力落ちたんだよね」って言うけど、それはただの言い訳だし、「それ以上に鍛えればよくね?」って思うので。こうやって年月が経つと、韓国のアーティスト然り、日本の若いアーティストも然り、どんどん新しくて素晴らしいアーティストだったり、実力のある人たちが出てくるわけですから、みんな進化を続けてる中で自分がストップしたらそれは退化なので。これはもう、芸能を始めた15歳からずっと同じことを思って活動してきてるので変わらないですし、1人になってよりその責任感が強くなった感じですね。

手越祐也「手越祐也 LIVE TOUR 2023 「CHECKMATE」」

手越祐也 LIVE TOUR 2023 「CHECKMATE」

2023/10/25 RELEASE
FLBF-8117 ¥ 6,600(税込)

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Disc01
  1. 01.OPENING
  2. 02.MAZE WORLD
  3. 03.Just Right
  4. 04.OVER YOU (feat.マイキ)
  5. 05.MC
  6. 06.Comfort Zone
  7. 07.ラヴァゲラ
  8. 08.HOTEL
  9. 09.サイダー
  10. 10.MC
  11. 11.この手とその手
  12. 12.Peaceful for you
  13. 13.MC
  14. 14.七色エール
  15. 15.Come Back To Me
  16. 16.MC
  17. 17.BAND scene
  18. 18.MAKE ME ALIVE
  19. 19.ウインク
  20. 20.ドラキュラ
  21. 21.御どれ踊れや己が苑
  22. 22.Ready Steady
  23. 23.ONE LIFE (ENCORE)
  24. 24.HONEYYY (ENCORE)
  25. 25.モガケ! (ENCORE)
  26. 26.LOVE SENSATION (ENCORE)
  27. 27.Ending
  28. 28.BEHIND THE SCENES 2023.5.31 KT Zepp Yokohama

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¥3,300(税込)

音楽
NEWS「音楽」

2022/08/17

[CD]

¥4,290(税込)

音楽
NEWS「音楽」

2022/08/17

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音楽
NEWS「音楽」

2022/08/17

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音楽
NEWS「音楽」

2022/08/17

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三銃士/LOSER
NEWS「三銃士/LOSER」

2022/06/15

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三銃士/LOSER
NEWS「三銃士/LOSER」

2022/06/15

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LOSER/三銃士
NEWS「LOSER/三銃士」

2022/06/15

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NEW FRONTIER
手越祐也「NEW FRONTIER」

2021/12/22

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未来へ/ReBorn
NEWS「未来へ/ReBorn」

2021/11/17

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ReBorn/未来へ
NEWS「ReBorn/未来へ」

2021/11/17

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未来へ/ReBorn
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2021/11/17

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BURN
NEWS「BURN」

2021/06/30

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BURN
NEWS「BURN」

2021/06/30

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BURN
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2021/06/30

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WORLDISTA
NEWS「WORLDISTA」

2019/02/20

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WORLDISTA
NEWS「WORLDISTA」

2019/02/20

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「生きろ」
NEWS「「生きろ」」

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「生きろ」
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2018/09/12

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BLUE
NEWS「BLUE」

2018/06/27

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2018/06/27

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BLUE
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2018/06/27

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EPCOTIA
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2018/03/21

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LPS
NEWS「LPS」

2018/01/17

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LPS
NEWS「LPS」

2018/01/17

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NEVERLAND
NEWS「NEVERLAND」

2017/03/22

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2017/03/22

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EMMA
NEWS「EMMA」

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恋を知らない君へ
NEWS「恋を知らない君へ」

2016/07/13

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