ニュージーランド生まれのポップ・アイコン、キンブラが7月にビルボードライブ東京＆大阪にて実に6年ぶりとなる待望の来日公演を開催する。10代の頃から地元でパフォーマーとして活躍し、ここ日本でもメガヒットとなったゴティエのシングル「サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ ～失恋サムバディ（feat. キンブラ）」にフィーチャーされると、世界18か国で1位を獲得しただけではなく、グラミー賞の「最優秀レコード」と「最優秀ポップ・デュオ／グループ・パフォーマンス」を獲得した彼女。その後も、2014年には、ミューズのマシュー・ベラミーからジョン・レジェンドやサンダーキャットまで、多彩な制作ゲストがそのまま彼女の音楽的な多様性を写す傑作アルバム『The Golden Echo』を、2018年には更にその予測不能かつジャンルの壁を超越した音楽性を飛躍させた3rdアルバム『Primal Heart』をリリース。今年1月には環境、人種、フェミニズム、健康、家父長制など、世界を取り巻く問題に迫った内省的な最新作『A Reckoning』をリリースし、ポップなだけではない彼女の新たな一面を見せてくれた。そんな彼女が、「人生でお気に入りの10曲」をテーマにプレイリストを送ってくれた。作品ごとに表情を変える彼女のルーツに迫れるような多様性に富んだプレイリストを聞きながら、公演を楽しみにしていてほしい。

The Wheel - SOHN

この曲で彼がボーカルを楽器のように使っているのがとても好き。カットアップの仕方がとてもクリエイティブだよね。あとこの曲は色んな感情を呼び起こしてくれるの。特に、実在してないものを常に探しているような歌詞がね。

Committed Langauge - Laura Groves

メロディーに自由さがある曲。私にとっては、この世界のものではないようにさえ感じる。この曲を聞くといつでも身体を動かさずにはいられないの。すごく優美で記憶に残るし、カタルシスも感じる。

Emily - The Singers Unlimited

2020年に近しかった友人を突然亡くしてしまったの。彼女の名前はエミリーだったから、この曲を聞くと彼女のことを思い出す。アカペラのボーカルアレンジが大好き。ハーモニーもすごく美しいよね。

TODAY - Q

Qは最近のアーティストで最も才能がある人物の一人だと思う。この曲は古き良きクラシックのように聞こえるんだよね。ハートに突き刺さってくるし、ベースラインも最高。

Underwaterfall - Bearcubs

この曲はまるで私を冒険に連れていってくれるようなの。音の世界観がカラフルで色んなテクスチャーに溢れていて大好き。初めてこの曲を聞いたときは、本当に毎日聞いていて、私の人生において特別な時間だったから、その頃のことを思い出させてくれる。

The Beautiful Ones - Prince

プリンスの曲で好きなものはたくさんあるけど、この曲は特に私に影響を与えてくれた。ドラムビートと曲を通して変わっていくコードが大好き。良いバラードに目がなくて、この曲はその中でもオールタイムベストの一つ。

Close To You - The Carpenters

子供の頃を思い出す一曲。カレンの歌声は私を落ち着かせてくれるの。恋に落ちたての感情を完璧に捉えているよね。

Deeper Understanding - Kate Bush

ケイト・ブッシュの大ファンで、特にお気に入りの一曲。素晴らしいコーラスと美しいテクスチャーに溢れているよね。このアルバムで演奏されているフラットベースもすごく好きなの。すごくドリーミー。

The Dull Flame Of Desire - Bjork

このビョークとアノーニによるデュエットには、いつだって泣かされちゃう。完璧なほどにメランコリックで、同時に希望に溢れてもいるの。二人の声の混ざり合い方も大好き。

Music - Cornelius

コーネリアスは、お気に入りのアーティストの一人で、これは初めて彼のことを知ったきっかけの曲。私にとっては、音楽を祝福するような一曲で、ミュージックビデオも最高！　曲を通して徐々に積み重なっていくレイヤーと、シンコペーションとハーモニーの使い方が大好き。彼ってすごくクリエイティブでオリジナリティに溢れているよね。