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<インタビュー>LEEVELLESメジャープレデビュー作『Step&Step!』リリースに至るまでの波乱万丈バンドストーリー



<インタビュー>LEEVELLESメジャープレデビュー作『Step&Step!』リリースに至るまでの波乱万丈バンドストーリー

 新曲「Step&Step!」にてユニバーサルミュージックからプレデビュー。そして、2023年中にはユニバーサルミュージックからメジャーデビューする予定であることが発表されたバンド・LEEVELLES(リーベルス)。この大きなターニングポイントで、彼らの存在と音楽を世に知らしめるべくBillboard JAPAN初登場インタビューを敢行した。

 結成してまもなくコロナ禍に見舞われ、ボーカルが脱退。いきなりすべての計画が破綻してしまったバンドが如何にして現体制となり、この逆転劇を実現したのか。そして、LEEVELLESは2023年以降のバンドシーンでどんな存在になろうとしているのか。メンバー4人が集結するまでのストーリーからぜひご覧頂きたい。

LEEVELLESメンバー
宮地正明(b)
髙木皓平(dr)
小川紘輔(vo)
川﨑純(g)

Interviewer:平賀哲雄

mixi(ミクシィ)で(笑)。バンドメンバー募集のコミュニティで応募したんです

--Billboard JAPAN初登場インタビューということで、まずはメンバー4人それぞれがLEEVELLESに集うまでの音楽ストーリーについて伺わせて下さい。では、宮地さんから。

宮地正明:小さい頃からピアノを少しだけかじっていたので、そのときハマっていたゲームの曲をピアノで弾いていたりしていて。例えば『ゼルダの伝説 時のオカリナ』とかはどの曲も弾けるぐらい好きでした(笑)。


▲※LEEVELLES - Luminous (2022 ver.) [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

--名曲揃いですもんね。

宮地正明:その後、中学生のときに親の友達がフェスに連れて行ってくれたんですけど、そこでELLEGARDENやBUMP OF CHICKENのライブを観てすごくエネルギーをもらいまして「バンド、すげぇ格好良い! 自分もこんな風にエネルギーを与える側になりたいな」と。そこからバンド系の楽器を触るようになって、大学ではUNISON SQUARE GARDENとか東京事変とかベースラインが動き回るようなバンドの曲が好きになり、自分でもバンドを組んでベースを担当するようになって。そのバンドの解散後に「LEEVELLESというバンドを組もうと思っているんだよね」って髙木さんと純くんが誘ってくれたので、上京して今に至る感じですね。

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▲宮地正明

--続いて、髙木さん。

髙木皓平:ドラムを始めたのが小学校4年生ぐらいのときだったんですけど、そのきっかけというのは、当時の自分は学校から帰ってきたら外にも出ずひとりゲームばかりしているような子供だったので、親が心配になったのか「習い事してみなよ」とピアノ教室を勧めてきて。でも、ピアノって音がいっぱいあるじゃないですか(笑)。それで「こんなん覚えられるか!」と思って。ただ、そこがたまたま複合的な音楽施設だったので、隣にドラム教室があったんですよ。それで「こっちのほうが音が少ないから」という理由でドラムを始めたんです。

--そのときは、ドラムのほうが簡単そうに見えたんですね(笑)。

髙木皓平:そういうことです(笑)。なので、消極的な理由でドラムを習い始めたんですけど、小学6年生ぐらいのときに「集団レッスンやってみな」と先生に言われて。そこに居た高校生のおにいちゃんが叩くドラムがめっちゃ格好良かったんですよ! たしかハイスタの曲を叩いていたと思うんですけど、それで「ロックって格好良い!」と思ってのめり込んでいったんですよね。で、中学3年生ぐらいからドラムと並行してアコギも弾くようになり、それで高校はコピバンをやり、大学生のときに組んだオリジナルのバンドで兵庫県から上京するんですけど、そのバンドが解散したので、純くんと一緒にバンドをやり始めたんです。

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▲髙木皓平

--どういう経緯でふたりは出逢ったんですか?

川﨑純:mixi(ミクシィ)で(笑)。当時のボーカルとバンドメンバー募集のコミュニティで応募したんです。

髙木皓平:世代がバレちゃうんですけど(笑)。

--では、そのmixiで髙木さんと出逢うまでの、川﨑さんのストーリーを伺わせて下さい。

川﨑純:親父がビートルズをすごく好きで、物心がついたときには家とか車の中でずっとビートルズが流れていて。それで漠然と幼い頃から「ギターを弾きたい」と思っていて、小学生のときにヤマハの音楽教室に通わせてもらうんですよ。でも、何も分からずにエレキじゃなくクラシックギターの教室に入ってしまったから「ビートルズで聴いていたギターとなんか違うな」と思って(笑)。それでも中学生ぐらいまでなんとなく続けて、当時は勉強やサッカーも頑張っていたんですよ。でも、高1の夏休みにケガしちゃったから「もうサッカーは辞めよう」と。で、勉強もしたくないなと思ったときに、当時はELLEGARDENがすごく流行っていて格好良いなと思っていたから「俺もバンドがやりたい!」と思ったんですよね。

--そこでようやくエレキギターを弾き始めるんですね?

川﨑純:そのタイミングでX JAPANの音楽にも触れる機会があって、漠然とギタリストとしてのhideさんみたいな存在になりたいと思うようになるんです。で、高校生のときから外でバンド活動はしていて、神戸のライブハウスとかにたまに出させてもらっていたんですけど、音楽雑誌とか読んでいる中で「やっぱり東京のライブハウスでやらなきゃいけないのかな」と思うようになって、それだけの理由で高卒で上京して。それから1,2年ぐらいでmixiで髙木さんと出逢って「こういうバンドや音楽がやりたいな」という想いが芽生えていく中で、それを実現する為にLEEVELLESを組んで今に至る感じです。

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▲川﨑純

--そのLEEVELLESに加入するまでの小川さんのストーリーも聞かせてもらえますか?

小川紘輔:僕は4才から親に無理やりピアノを習わされていたんですけど、そのときはクラシックピアノを嫌々やっていて。で、叔父がギターをやっていたんですけど、そのギターに対しても「こんなチャラチャラした楽器、絶対に弾くか!」と思っていたんですよ。

--全方位に反発していたんですね(笑)。

小川紘輔:ただ、中学のときにギターの特別授業があって、それでギターに触ってみたら意外と楽しかったから、高校進学のタイミングで叔父からギターをもらい受けたんです。それでひたすら練習していたせいか、高校受験にクラスの中で僕ひとりだけ落ちてしまいまして(笑)。結果的にスベり止めの中のスベり止めみたいな高校に入学するんですけど、僕の前の席に座っていた奴がたまたまベースをやっていて、そいつに「特に入る部活ないなら音楽しようよ」と誘われて。で、たまたま軽音部が作れちゃったんですよね。しかも先輩がいないから音楽室の楽器が使い放題。それでいろんなコピバンをやりつつ、いろんな大きいハコでのバンドのライブを観ていく中で「僕もあちら側に立ちたい。自分の描いた世界を表現する側になりたい」と思うようになったんです。

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--本格的に音楽の道を目指すようになったと。

小川紘輔:実はいったん福岡で就職しているんですけど、やっぱり違和感を拭いきれず。1年足らずでその会社を辞めて上京したんです。それでバンドを組んで活動していたんですけど、たまたま宮地とバイト先が一緒で。自分のバンドや楽曲の相談とかをよくしていたら、宮地がLEEVELLESに誘ってくれたんです。


▲LEEVELLES - goodbye [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

宮地正明:ちょうどLEEVELLESの最初のボーカルがコロナ禍ということもあって「辞めたい」みたいな。それで「どうする?」という状況になったときに自分は紘輔の顔が浮かんでいたんです。彼のバンドの相談を受けている中で、バンドに対する考え方とか想いとか僕らと共通しているものがあるなと思っていたんですよね。なので、紘輔が入ってくれたらぴったりハマるんじゃないかと。で、ふたりも「宮地が良いと言っているなら、良いボーカルだから紹介してよ」と言ってくれたので、紘輔を招いて4人で渋谷のバーでそれぞれ「こういうバンドにしたい」という話をして。

小川紘輔:その結果、僕が加入して、今はこの4人でLEEVELLESをやらせてもらっています!

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▲小川紘輔

--時系列としては、川﨑さんと髙木さんの出逢いが最初だったわけですが、そのときはお互いにどんな印象を抱かれていたんですか?

髙木皓平:見た目の印象は、市原隼人さんだったんですよ。

川﨑純:いまだに髙木さんからしか言われたことないんですけど(笑)。

髙木皓平:あと、当時から視野が広いというか、総合的にモノを考える人だなと思っていて、今もそこは尊敬しているポイントなんですけど。バンド活動をしていく上での収入の話とかもしたんですけど、時給じゃなくて月収で話していましたし(笑)。しっかり者だなって。

川﨑純:僕の髙木さんに対する最初の印象は、音楽への愛情が強い人だなって。当時の僕はどちらかと言うと、バンドをやる為の手段が音楽という捉え方だったんですよ。なので、ステージでどう立ち回れば格好良く見えるか。どうやったら人気が出るか。そういうことばかり考えていたんですけど、髙木さんはそれより音楽という根本的な部分についてすごく考えていたので、それはちょっと衝撃的でした。自分も音楽を大事にしていなかったわけではないんですけど、ここまで音楽について考えている髙木さんはバンドマンとして素晴らしいなと思ったことを覚えています。

--そして、宮地さんが小川さんを誘ってLEEVELLESは完成するわけですが、小川さんのどんなところに惹かれたんでしょうか?

宮地正明:LEEVELLESはメンバーそれぞれ考えをしっかり持っていて、いろいろ話し合って決めることが多いんですけど、その中で感情振り切り系の人だとこのバンドには合わないと思っていて。なので、新しいボーカルはそういうタイプじゃないほうが良いだろうなと。で、紘輔は髙木さんに近いタイプというか、ちゃんと考えてから発言するし、創りたい音楽も近しいなと思っていたんですよね。あとは何より歌声がキレイなので、誘うなら紘輔だなって。

--そのLEEVELLESへあとからひとりで加入するときは、どんな心境だったんですか?

小川紘輔:いや、めっちゃ緊張しましたよ。僕、LEEVELLESのライブを観に行ったことがあって、すごく良いバンドだし、前のボーカルの歌声もめちゃくちゃ良かったんですよ。なので、そこに自分が入るのか……という意味では、プレッシャーはありましたね。なので、渋谷のバーで4人で会ったときは、結構ガチガチだったと思います(笑)。

川﨑純:髙木さんもめっちゃ緊張してたよ(笑)。

髙木皓平:台風の日じゃなかったっけ?

宮地正明:そう! めちゃくちゃ雨降ってた! 人通りもほとんどなくて、そのバーの中にも僕らしかいなかったと思う。

小川紘輔:そこで「入らない?」と言われたときは、迷うことはなかったです。プレッシャーはあったけど、断るという選択肢は自分の中になかったですね。

--そのタイミングでバンドの方向性を変えるような流れはあったんでしょうか?

髙木皓平:「1回リセットしようか」みたいな空気感はあったと思います。新たなスタートというか。その考えで今は間違えていなかったと思いますし。彼がボーカルとして入ってこなかったら創れていなかった楽曲もありますし、音楽性に幅を持たせてくれたところは間違いなくあるんですよね。

--そんなLEEVELLES、今現在はどんなバンドになっているなと感じていますか?

川﨑純:メンバーそれぞれの意見もあるし、各々のバックグラウンドの違いも当然あるんですけど、全員がそれを音楽に昇華できるバンドになっていると思いますね。誰かの何かを犠牲にして……というよりかは、すべてを取り入れてみんなのやりたいことや新しいモノを形にしていく。なので、ちゃんと調和できていると思いますね。このメンバーになってからまだ3年経っていないぐらいですけど、今、LEEVELLESとしてひとつにまとまって、ここからまたスタートというか、バンド活動も音楽も新しいステージへ上がる段階なのかなと感じています。中の話をすれば、そんな感じでかなり良い状態なので、今後がすごく楽しみ。外から見てどうかは分からないですけど……ただ、お母さんも「良いね!」って言ってくれているので、良い感じだと思います!

一同:(爆笑)

--お母さんが褒めてくれるということは、老若男女に愛される証拠でもありますからね(笑)。そんなLEEVELLESが先日、新曲「Step&Step!」にてユニバーサルミュージックからプレデビュー。そして、2023年中にはユニバーサルミュージックからメジャーデビューする予定であることが発表されました。

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▲配信シングル「Step&Step!」

髙木皓平:本当に有難い限りです。もちろんまだ僕らはたくさん課題を抱えているし、ここに辿り着くまでもっと時間がかかると思っていたので、この速度は驚きましたけどね(笑)。でも、皆さんが手伝ってくれているおかげで、やりたいことがどんどん具現化できていくので、今はその状況をとても楽しみにしています。まだまだ余白がいっぱい残されているバンドだと思っているので、今はバンドという形を取っていますけど、僕個人としてはバンドというよりユニットとして解釈しているんですよね。なので、もっともっとフレキシブルに、例えば僕がドラムを叩かない曲があってもいいし、ギターを弾く曲があってもいいし、シンセを弾く曲があってもいいし、ここからまたいろんなアプローチをしていけたらいいなと思っていますね。

--たしかに、LEEVELLESはアートワークやMVなどのクリエイティヴもメンバー自ら制作していますし、既存のバンドのイメージには固執していないですよね。このスタイルはどのように出来上がっていったんですか?

川﨑純:メンバー自ら音楽以外のクリエイティブも担当するようになったのは、情勢がそうさせてしまったところもあるんですけど。このバンドは始めたばかりのタイミングでコロナ禍があって、前のボーカルが辞めてしまって、2年先ぐらいまでの計画がすべてパーになっちゃったんですよね。それでも動いていかなきゃいけない中でいろいろ考えたときに「すべて自分たちでやるしかない」という結論に至ったんです。例えば、楽曲のミックスやマスタリングだったり、MVやアートワークだったり。で、誰が何をやるのが適材適所か考えた結果、しっかり役割分担が出来たんですよ。簡単に言うと、お金がなかったからなんですけど(笑)。

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--でも、それが4人のクリエイティヴスキルを向上させる結果に結びついたわけですよね。

川﨑純:時間はあったから勉強することもできるし、何より自分たちでやることで拘りを詰め込むことができるじゃないですか。それはすごく有意義だったと思っています。


▲LEEVELLES - innocent [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

--そんなストーリーも経て、2023年はバンドシーンにLEEVELLESの名と音楽を広めていく1年になると思うんですけど、皆さんから見た今の日本の音楽シーンってどんな風に映っています?

小川紘輔:いろんな音楽がジャンルの垣根を超えて表現されていると思っていて。さっき、皓平くんが言ったように「バンドじゃなくてもいいんだ」みたいなアプローチが増えている。ただ、バンドもやって、バンドじゃないこともやっている人たちはまだ少ない。で、僕自身はLEEVELLESの根本にあるのはギターロックだと思っているんですけど、その土台の上にいろんなジャンルやサウンドの要素を足していって、新しい音楽を創っていけたらなって。そもそもLEEVELLESって「開拓を望む者たち」みたいな意味を持っているんですよ。なので、新しい音楽スタイルで新しい音楽シーンを切り拓いていけたらなって。

髙木皓平:リスナー側からしても今はいろんなジャンルが溢れかえっているんで、何でもチャレンジできる世界になったなと思っていて。それは僕らの思想とも重なるんで、この状況にあやかりながら楽しくやっていきたいなと思っています。

宮地正明:コロナ禍でアーティスト側もリスナー側も変わっていかざるを得ない状況になって。個人的には「これってライブでやったらどうなるんだろう?」と思いながら音楽を聴くタイプなんですけど、近年はコロナ禍でライブが出来なくなった時期が長かったこともあってか、ライブを想定していない楽曲が世の中にたくさん溢れてきたなと感じるんです。で、今再びライブができる状況が戻ってきて、かつてのようにライブ活動を大事にしながら活動していくバンドもいれば、新しく見つけたやり方で活動していくアーティストもいると思うんですけど、僕たちはどちらもやりながらまだ誰も知らないカードを切り続けるバンドでありたいですね。

川﨑純:ここ何年かでいろんなことが変わって、どのバンドも新しいものやより良いものを求めて試行錯誤していると思うんです。なので、僕らもいろんなアプローチをしていきたいなと思っているんですけど、かつて憧れて人生を変えられちゃったライブがあって、バンドがいるわけじゃないですか。その流れは紡いでいきたいなと思っているから、バンドとして、ギタリストとしていつか憧れられて人生を変えちゃうような存在になりたいんですよね。なので、今、メンバーが話していたようにいろんなことに挑戦して、その結果としてそうなれたらいいなと思っています。

<インタビュー>LEEVELLESメジャープレデビュー作『Step&Step!』リリースに至るまでの波乱万丈バンドストーリー

--そんな4人の想いを実現する為の大きな一歩でもある、メジャープレデビュー作となる新曲「Step&Step!」が配信リリースされました。

小川紘輔:僕らも含めて人は新たな挑戦をしていくべきだと思うんですけど、新たな挑戦って怖いじゃないですか。例えば、4月から新生活が始まる人たちも一歩踏み出していくことに対して不安やプレッシャーでいっぱいだと思うんですよ。そういった挑戦者たちの背中をそっと押せるような楽曲に「Step&Step!」がなってくれたらなと思っていて。なので、歌い方に関してもウサギみたいに跳ねているような、明るい未来が広がるような、希望を持たせられるようなイメージを意識していて、ジャケットのアートワークも高く飛び跳ねる為の助走をイメージして、ウサギがジャンプする直前のイラストを画かせてもらったんです。

髙木皓平:挑戦への後押し。そういう曲を創ろうと思ったのは、僕たちは楽曲然り、それ以外のMVやアートワークなどのクリエイティヴも自分たちでゼロから始めてきたので。ひたすら勉強してなんとか積み立てて形にしてきた感じだったので、当然そこにはたくさん壁があって、いろんな苦しい想いをしたんですよね。ただ、その壁をどんどん乗り越えていく中で、新しい自分と出逢えたり、思いがけない景色が見えてきたりすることもあって。そういう経験をしてきて感じたことは、成功するかどうかばかり考えて挑戦を躊躇う人たちっていると思うんですけど、挑戦って結果じゃなく、その過程で人生観が変わっていくような体験をしたり、そういうことを感じられる瞬間が大切なんだなって。それを音楽化したものが「Step&Step!」なので、この楽曲が誰かの励ましになってくれたら嬉しいなと思っています。

--では、最後に、LEEVELLESで叶えたい夢やヴィジョンがありましたらそれぞれ聞かせてください。

髙木皓平:大きい会場でライブができるようになりたいんです。それは会場が大きくなるとやれることの選択肢が増えていくからで。僕、演出を考えるのも好きなんですよ。ディズニーシーの夜のショーとかめっちゃ好きなんですけど、ああいうスペクタル感のある、飲み込まれて抗えない感じの音楽空間を創ってみたいんですよね。

小川紘輔:僕もディズニー好きで、ディズニーみたいなバンドがやりたいんですよ(笑)。だから大きい会場でライブしたいし……海外にも行きたい! 日本だけじゃなく世界を視野に入れて音楽をどんどん創っていきたいと思っているんですけど、まずは僕たち4人に関わってくれている人たちがちゃんとLEEVELLESというバンドにワクワクして、みんなが良い方向へ進めるようなバンドにしていきたいなと思っています。

宮地正明:本当にデカいところでライブしたいですね! 本当にしたい! で、僕個人の音楽の原点はフェスなので、フェスに出られるバンドになりたいです。そして、これはメンバー全員の夢なんですけど、東京ドームでのワンマンライブ。そこに至る為には、ただ評判が良いだけじゃダメで、バンドとしての自力がないといけない。ちゃんと実力があるバンドと認められたときに立つ価値がある場所だと思っているので、東京ドームに相応しいバンドを目指していきたいです。

川﨑純:3人が言っている、大きいところでのライブはもちろんなんですけど……音楽って娯楽じゃないですか。なので、絶対的な生活必需品ではないかもしれないんですけど、自分は絶対的になきゃダメだと思っていて。で、本当に良い音楽ってぶっ飛ぶじゃないですか! だから、ぶっ飛ばしたいし、自分もぶっ飛びたいんです。まずはメンバー全員がぶっ飛んで、出来るだけ多くのリスナーもぶっ飛んで、お母さんもぶっ飛べばいいなと思っていて(笑)。その瞬間をどんどん生み出していけるバンドになることが目標ですね。

Interviewer:平賀哲雄

LEEVELLES - Step&Step! [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

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