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<インタビュー>劇場版『DEEMO』主題歌でデビュー Hinanoが語る歌への思い
劇場版『DEEMO サクラノオト~あなたの奏でた音が、今も響く~』の歌姫オーディションで世界中の1,400名の応募の中からグランプリを獲得したHinanoが、EP『nocturne』でメジャーデビューを果たした。梶浦由記が作詞・作曲・編曲を手がけた主題歌「nocturne」、岩里祐穂が作詞を担当したオリジナル曲「はじまり」を含む本作には、シンガーとしての驚くべきポテンシャルと可能性が刻まれている。
幼少期から歌うことに夢中になり、15才でメジャーデビューを掴み取ったHinanoに、これまでのキャリア、歌に対する思い、EP『nocturen』の収録曲について聞いた。
歌うことが大好きな幼少期から、グランプリを掴むまで
――劇場版『DEEMO サクラノオト~あなたの奏でた音が、今も響く~』主題歌「nocturne」でメジャーデビュー。大きな注目を集めていますが、デビューの実感はありますか?
Hinano:まだちょっとフワッとしてるかもしれないですね(笑)。映画を観させていただいて、「nocturne」が流れてきたときも、ちょっと客観的に聴いていたというか、「不思議だな」と思っていました。
――まだちょっと現実感がないのかも。Hinanoさんは2006年生まれ。小さい頃から歌が好きだったそうですね。
Hinano:はい。3歳くらいから『おかあさんといっしょ』を朝から晩まで見ていて、ずっと歌ってたって、お母さんからは聞いてます(笑)。小学生になってテレビ番組で“歌うまキッズ”と呼ばれてた子たちを見て、「私もこうなりたい」と思って。録画して、やっぱり朝から晩まで見てましたね。Little Glee Monsterさんが大好きで、小学3年生くらいからMVをずっと見ていました。はっきり「歌手になりたい」と思っていたわけではないですけど、歌をやりたいという気持ちはずっとありましたね。
――その後、本格的にレッスンを受け始めて。
Hinano:レッスンに通い始めたのは小学6年生のときですね。それまではずっとお母さんに反対されていたんです。お母さんは学校で音楽を教えているんですけど、「厳しい道だからやめたほうがいい」と言われていて。でも、あるとき家族で外食した帰りに、急に「やってもいいよ」と言われたんですよ。
――Hinanoさんの歌に対する本気度が伝わったのかも。
Hinano:そうですね(笑)。ちゃんとレッスンを受けられるというのが嬉しかったです。小学6年生の夏に初めて参加したオーディションで関東代表になったのも大きかったですね。そのときに「もっと上にいきたい」と思うようになりました。
――当時はどんな曲を歌ってたんですか?
Hinano:オーディションのときはバラードが多かったですね。アップテンポの曲は歌えなかったというか、ほとんど挑戦したことがなかったんですよ。幅が広がったと実感したのは、中学1年生のときにある事務所の候補生として養成所に通いはじめてからですね。週6でレッスンがあって、歌だけじゃなくてダンスやラップもやりはじめて。その事務所はダンスボーカルグループが多くて、「私もグループとしてデビューできるのかな」って思っていたんです。でも、なかなか決まらないまま1年半経っても、事務所の所属にはなれなくて。かなり落ち込みましたね。
――その後は一人で活動を?
Hinano:はい。辞めて一か月後ぐらいからSNSをはじめたんです。YouTubeやTwitterで歌っているところをアップしたり、ライブ告知をさせてもらったり。特に友達が教えてくれたKARASTA(カラオケ動画コミュニケーションアプリ)をはじめたのが大きかったですね。投稿をはじめてから、私の歌を聴いてくれる人が増えて、コメントもたくさんもらえるようになりました。
――ファンの方からの反応があると、歌へのモチベーションにつながりますよね。
Hinano:そうですね。ただ、私はまだファンのみなさんとはほとんどお会いしたことがないんですよ。コロナ禍になって、決まっていたライブも全部キャンセルになって。SNSを通しての交流はあるんですが、まだまだ実感が湧かないですね(笑)。
――本来ならライブやイベントに出て経験を積むはずだったのに、コロナ禍で思うような活動ができなくなって。落ち込んだりしなかったですか?
Hinano:ライブができないのは残念でしたけど、自粛期間中を通して、自分自身が成長できたと思ってるんですよ。養成所に通っていたころは毎週のように課題があって、深める時間がなかなかなかったんです。でも、コロナ禍になってからは、じっくり歌と向き合えたし、取り組み方も変わってきて。学校が休校になってた時期も、ずっと家で歌ってましたね(笑)。
――すごい、前向きですね! 『DEEMO THE MOVIE』の歌姫オーディションも、KARASTAを通じて参加したそうですね。
Hinano:はい。一次審査は課題曲をアプリにアップ、2次審査は面接、3次審査は梶浦由記さんやレコード会社の審査員のみなさんの前で『DEEMO』の楽曲と自分で選んだ曲を披露、最後はレコーディング審査で。いちばん緊張したのは3次審査ですね。MISIAさんの「太陽のマライカ」を歌ったんですが、コロナ禍のなかで感じたことを全部詰め込んで歌いました。
――グランプリを獲得したときはどう感じました?
Hinano:もちろん、すごく嬉しかったです。ただ、コロナ禍の影響で映画の公開が遅れて、デビューの時期も当初の予定よりも遅くなったんですが、その間もボイストレーニングなどを続けていました。そのときは中学3年生で、進路のこともいろいろ考えてたんですけど、デビューが決まってからは悩むこともなくなりましたね。以前から応援してくれてた方、オーディションをきっかけに私のことを知ってくれた方からも、お祝いのコメントをたくさんいただいて。すごく嬉しかったし、早くライブでお会いしたいなと改めて思いましたね。
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リリース情報

EP『nocturne』
2022/02/23 RELEASEPCCA-06115 2,750円(tax in.)
<収録曲>
1. nocturne
2. はじまり
3. あいたい
4. Fluquor
5. YUBIKIRI-GENMAN
6. Aurarobe
7. Re:you ~彼の地を知りえたとして~
8. Red Storm Sentiment
購入サイトリンク:
https://Hinano.lnk.to/nocturne_CD
配信リンク:
https://lnk.to/hinano_nocturne
劇場版『DEEMO サクラノオト~あなたの奏でた音が、今も響く~』オフィシャルHP:
https://deemomovie.jp/
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