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HALLCA(ex.Especia)『PARADISE GATE』発売記念生い立ちインタビュー



HALLCA『PARADISE GATE』インタビュー

 80'sディスコやアーバンソウル、AORなど本格的なクラブミュージックに傾倒した唯一無二のアイドルグループとして人気を博したEspecia。そのリーダーとして2012年の結成から2017年の解散まで活躍し、2018年のソロデビュー以降はシンガーソングライターとしてEspecia時代に勝るとも劣らぬハイクオリティな音楽を発信し続けているHALLCA(冨永悠香)が、本人も自信作と語る最高傑作アルバム『PARADISE GATE』をリリースした。

 本作を携えた単独公演(BAND SET)【2nd ALBUM『PARADISE GATE』release party「Road to Paradise」】の開催(2月23日(水・祝)渋谷 GARRET udagawa)も控えている今、彼女への生い立ちインタビューを敢行。生誕からデビューに至るまでのエピソードゼロにEspecia時代、ソロアーティストとしても成熟してきた今に至るまで──不器用ながらも自分の信じる道を歩み続けてきたその生き様をここに解禁する。ぜひご覧いただきたい。

Especia結成から10年「今が最もありのままの自分で勝負できている」

--今、HALLCAというアーティストはどんな表現者だと感じていますか?

HALLCA:グループ時代は作って頂いた楽曲をどう表現するか。それがいちばん重要だったので、ダンスレッスンやボイトレで歌い手やパフォーマーとして自分を磨いていく感じだったんですけど、ソロになってからは作詞作曲含め自ら制作していく部分が増えたので、より私らしさも増していると思います。Especiaで描いていた仮想現実みたいなモノも自分の中に取り入れつつ、私らしい音楽を表現している。

■HALLCA "Labyrinth" MusicVideo [4K]

--仮想現実とは、具体的に言うとどんなモノ?

HALLCA:Especiaって「概念」とよく言われていたじゃないですか。歌詞も私たちのリアルな部分を表現していたわけではないし、そこにはEspeciaならではの異空間テイストの世界観があったんですよね。私はその世界観がすごく好きだったし、Especiaで4,5年にわたって表現してきたので、それが体に染み付いているんです。なので、今はその仮想現実の中のHALLCAらしさがソロになってグループ時代以上に際立っているイメージ。音楽の中ではいつも夢を見ている感じなんですよね。

--新作『PARADISE GATE』も顕著ですけど、Especia時代は与えられていた音楽性=世界観をちゃんと血肉にして、今は純度100%の自分の音楽として表現している印象を受けます。これってアイドルグループからソロになった人のストーリーとしては、かなり稀有だと思いますよ。

HALLCA:めっちゃうれしい。そう言ってもらえることがいちばん嬉しいです。ソロになったばかりの頃は「Especiaと違うことをしなきゃ、Especiaにすがっていられない」みたいな変なプライドがあって。それでキーボードと一緒に歌うというライブスタイルになったんですけど、演奏に集中すると歌が全然ダメになったり、その逆も然りで、最初はまともに弾けなくてライブがぐちゃぐちゃだったんです。その結果、再始動したから観に来てくれた人たちも「こんな感じか」と思って離れていってしまったと思うし。でも、当時はとにかくEspeciaとの違いを見せることが重要だと思い込んじゃっていたんですよね。

--ソロデビュー当時はそこにジレンマがあったと。

HALLCA:でも、今はそこから何周もまわって、Especiaの話もたくさんするし、Especiaからの地続きで今の私があることを受け入れられているので、すごくナチュラルに創作も含めて音楽活動が出来ているんですよ。「こうしなきゃ格好悪い」とか「こうしたら格好付くな」みたいなことも考える時もあるけど、自分の中で「良いな」と思ったモノをそのまま素直に表現できている。2022年でEspecia結成からちょうど10年になるんですけど、今が最もありのままの自分で勝負できている感覚があります。

■HALLCA "burning in blue" MusicVideo(1st ALBUM「VILLA」収録)
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ハイジみたいな女の子だった幼年期~長すぎる反抗期へ

--そんな今のHALLCA=冨永悠香が出来るまでの生い立ちを掘り下げていきたいのですが、幼い頃はどんな女の子だったんですか?

HALLCA:活発な女の子でした。友達と鬼ごっこするのが大好きで走り回ってったり、家の前の空き地を赤レンガで埋め尽くしたりしていました。

HALLCA(ex.Especia)『PARADISE GATE』発売記念生い立ちインタビュー

--どういうこと(笑)?

HALLCA:その辺に落ちている赤レンガでコンクリートの空き地を埋め尽くしていました(笑)。あと、習い事をたくさんさせてもらっていて、英会話もやっていたし、スイミングスクールにも通っていたし、4歳からクラシックピアノもやっていましたし。アーティストになるような人って学校とかのルールに縛られるのが嫌いなイメージがあるんですが、私は学校でも楽しく過ごしていたほうで、授業も楽しんでいましたし、テスト勉強もしっかり頑張るタイプでしたね。素直な子供だったんだと思います。

--友達やクラスメイトの輪の中ではどんなポジションだったの?

HALLCA:リーダーというわけじゃないんですけど、最初に「これ、やろうよ」とか言い出す子だった気がします。歳を重ねていくうちに臆病な一面も出てくるんですけど、子供の頃は無敵だったから(笑)何も考えずに臆することなく言いたいことは言うタイプでした。

--4歳からクラシックピアノを習ってたということは、音楽への目覚めは早かったんですね。

HALLCA:そうですね。ただ、ピアノの先生がめっちゃ怖かったからピアノはそんなに好きじゃなかったんですよ。でも、そこでは歌のレッスンもあって、歌うことはその頃から大好きでした。発表会があって、ホールで歌ったりしていたんですけど、それも「めっちゃ声が響く!」みたいな感じで喜んで歌っていた記憶があります。あと、私は「おおブレネリ」というスイス民謡がめっちゃ好きで、小学校の帰りにピアノ教室へ通っていたんですけど、そこへ向かう閑静な住宅街でめっちゃ大声で歌っていました。

--ハイジみたいな女の子だったんですね(笑)。

HALLCA:ハハハハ! ハイジだったのかもしれない(笑)。家でも弟といっしょに「アンパンマンのマーチ」とか「だんご3兄弟」とかよく歌っていましたね。

--本当に素直に無邪気な女の子だったんですね。

HALLCA:両親に本当に大切に育ててもらっていたからだと思います。すごく温かい家庭環境で育ったので。ただ、高校生になって、ピアスの穴を開けたときは親と大喧嘩して「家出する!」みたいな。大切に育ててくれている分、厳しくもあったんですよね。勝手にマックのバイトを受けたときも怒られたりとか。そんな感じだったんで、中学から高校、大学ぐらいまでずっと反抗期だったかもしれない。長すぎますよね。素直に育ち過ぎちゃったせいか、自分の思い通りにならないと暴走しちゃうんですよ(笑)。お母さんに結構キツい言葉も言い放っていましたし……それは今でも申し訳なかったなと思っているんですけど。

--教育の難しさを感じるエピソードですね(笑)。

HALLCA:たしかに(笑)。あと、私は昔からピアノや英会話のコンクールや発表会によく出ていたんですよ。その頃からまわりと比べて評価される環境にいたから、その影響で負けず嫌いになっちゃったんですよね。それと同時に「私なんかじゃ入賞できなかった」みたいな経験もしているから臆病にもなっちゃって。負けず嫌いと臆病、そのふたつの性格によって思い通りにならないと怒っちゃったり、落ち込んじゃったりするようになったんだろうなって思います。

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大塚 愛やkiarayuiとの出逢い「私もステージに立って歌いたい」

--ピアノ教室以外ではどんな音楽を聴いて育ったんでしょう?

HALLCA:小学生の頃から大塚 愛さんがすごく好きで、塾の友達に「めっちゃ良い曲やから聴いて! 今、流行ってんねん!」みたいな感じで「さくらんぼ」のCDを渡されて、それがきっかけで聴くようになったんですけど、大塚 愛さんって音楽の振り幅がスゴいじゃないですか。最初に聴いた「さくらんぼ」は可愛くて楽しいイメージ。ただ、カップリングやアルバムに収録されるような楽曲ってマニアックだったりして、でもそこに人間味がすごく溢れていたりするんですよね。あと、歌遊びしている曲も多いじゃないですか。紐解いていくと「CHU-LIP」とか「黒毛和牛上塩タン焼680円」とかちょっとエッチなことを歌っていたり(笑)。そういう部分も含めて、大塚 愛さんで音楽の面白さや自由さみたいなモノを知ったところはあると思います。

■大塚 愛 / フレンズ-東京フレンズver.-

--その影響を受けて自分も音楽の道へ進もうと?

HALLCA:そうですね。女性ソロアーティストばかり聴いて育ったから、自分も「女性ソロアーティストになりたい」と憧れを抱いていて、その最初のきっかけが大塚 愛さんだったんです。大塚 愛さんの曲を聴いて「私もステージに立って歌いたい」と思った。でも、小学生や中学生の頃って「歌手になりたい」と言えなかったんですよね。同じ学校に芸能人になった子がいたんですけど、その子がまわりから囃し立てられていたので、ずっと自分の中にその想いを秘めていて。ただ、高校1年生のときに出逢った友達の幼馴染みがシンガーソングライターとして活動していたんですよ。その子が今回のアルバム『PARADISE GATE』に参加してくれているkiarayuiちゃんなんですけど。

--「Strawberry Moon」で共作/共演しているkiarayuiさんは、高校時代から繋がっていたんですね。

■Strawberry Moon (feat.kiarayui)
HALLCA:そのkiarayuiちゃんがまわりで唯一歌手として活動している子だったんです。私は「歌手になりたい」と言うことも出来ずにいたのに、彼女は当時から曲を作って、ライブもしていて、堂々と音楽活動をしていたんですよね。それで勇気をもらって、私はTSUBASA RECORDSのオーディションを受けて、のちにEspeciaのメンバーとしてデビューすることになるんです。

--めちゃくちゃ重要人物じゃないですか。

HALLCA:そうなんです。ゆいちゃんは私の恩人。高1で初めて会ったときにいきなりお泊り会をすることになって、それから仲良くなってイベントに呼んでもらったことがあったんですよ。ゆいちゃんのバースデーイベント兼レコ発ライブで、ゆいちゃんのキーボードで大塚 愛さんの「フレンズ」を歌わせてもらって。それが私の人生初ライブなんですよ!

--デビュー前に初ライブがあったんですね。

HALLCA:ゆいちゃんも大塚 愛さんが大好きなんですよ。それもあって神戸のライブハウスで「フレンズ」を歌わせてもらったんですけど、衣装もないから私服でステージに上がって、どこを見ていいのかも分からないまま歌って(笑)。でも、ゆいちゃんには「本当に恩がある」とその当時からずっと思っていたんです。私が上京するときも「いってらっしゃい」って送り出してくれたし、東京でツラいことがあって関西に帰ったときもめっちゃ話を聞いてくれたし。そんなゆいちゃんが2年前ぐらいに上京して、その頃から曲のテイストがピアノ弾き語りからベッドルームチルミュージックみたいな、ローファイ系のオシャレな感じになっていたんですよ。で、私は「ここまで繋がっているゆいちゃんとは絶対に何かやりたい」と思っていたので、まずはゆいちゃんの作品に「feat.HALLCA」で参加させてもらって、今回「feat.kiarayui」という形で私の作品でも共作/共演させてもらったんです。

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解散から5年……Especiaを振り返る~メンバーとの今

--Especia時代のヒストリーは、膨大なインタビューやライブレポートのアーカイヴが残っているので、ここでひとつひとつトピックを掘り下げることはしませんが、解散から5年経った今、Especiaはどんなグループだったと思いますか?

HALLCA:私にとってすべてでした。過去のインタビューで何回も言っていたと思うんですけど、本当に「Especiaしか」みたいな。それぐらい大好きなグループでしたし、客観的かつ音楽的な視点で見ても「こんなにオシャレな音楽を表現していたグループは他にいないんじゃないかな」と今でも思います。メンバーはやたら人懐っこい感じでしたけど(笑)。でも、それが良かったんだろうなって。洗練されたメンバーだったらファンの人たちとあんなにワイワイ盛り上がれなかっただろうし、もっと距離感があったと思うんですよね。そのアンバランスさが逆にちょうど良い温度感を作っていたんじゃないかなって。

■Especia「ミッドナイトConfusion」MV

--今振り返っても唯一無二のグループだったと思います。

HALLCA:Especiaみたいなグループの前例があったわけじゃないし、どのアイドルグループをお手本にしたわけでもなかったんですよね。作家やアレンジャーの方々がただただ好きな音楽を作って、それを私たちがただただ一生懸命歌って踊る。で、清水さん(Especiaマネージャー)が変なことを仕掛けて(笑)。その絶妙なバランスが面白かったんだと思います。

--そこに青春のすべてを注いだわけですね。

HALLCA:そうですね。私、今でこそオンとオフを切り替えられるようになったんですけど、当時は寝ても覚めてもどんなときでも365日24時間「Especiaの冨永悠香」として生きている感じだったので。私以外のメンバーもみんなそうだったんじゃないかな。今でもみんなEspeciaのことを大切に思っているし、そこの温度感がみんないっしょなのは嬉しい。いつまでも共有できる仲間がいるのは幸せですよね。

--それだけ特別な存在になっていると。

HALLCA:例えば、Especia時代に大喧嘩した唯一のメンバーが絵莉加(森絵莉加)で(笑)、解散が決まってから罵り合いのケンカをして「今更傷つけ合ってどうすんねん!」って清水さんに怒られたりもしたんですけど、今は「あのときヤバかったよな」ってお互いに笑いながら当時の話も振り返ることができるし、真剣な話もおもろい話もなんでも話せる仲になっているんですよ。だから「マジで家族やな」って。家族と言えば、ちぃ(三瀬ちひろ)の子供ちゃんに会いに行ったことがあるんですけど、めっちゃ不思議でしたね。しかもちぃに似てるからなおさら不思議で! ただ、ちぃはEspecia時代からお母さんみたいな存在だったので、そこに違和感はないんです(笑)。あと、ちか(三ノ宮ちか)は今も「Especia」をツイッターでエゴサしていいね!押したり、フォローしたりしているんですよ。凄くないですか? 解散して5年経っているのに今もソレをしてくれているんですよ?

--当時からEspeciaの広報担当みたいなところはありましたけど……

HALLCA:今も変わらずにやってくれているんですよ! 私がソレをやっちゃうと「どこまで執着してるんだ?」って思われちゃうかもなので、出来ないんですけど(笑)、ちかがそうやってEspeciaを消さないでいてくれるというか、今も新しくEspeciaの音楽を好きになってくれている人たちはいるので、そういう人たちに反応してくれている。めっちゃ有り難い存在ですよね。ただ、最近、めっちゃ太ったので、健康には気をつけてほしいです(笑)。

--2021年5月31日 代官山LOOP最後の日には、HALLCA×脇田もなりでEspeciaメドレーを歌う奇跡が起きました。今、HALLCAにとってどんな存在になっていますか?

HALLCA:もなりは一番変わりました! めっちゃ大人になった! 最初にソロシンガーとして活動スタートしたのはもなりやし、Especiaを抜けて新しい事務所に入って環境を変えて活動していくという、他のどのメンバーもやっていなかったことを最初にやったのももなりやし、それで渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブまで埋めてホンマに凄いなと思うし、何があろうと絶対に歌うことを諦めず続けてきたわけだから、めっちゃ尊敬しています。私がソロシンガーになってから迷ったり、悲しいことがあっても、それをもなりに話すと「私もそうやった。私はこうしたよ」って理解してくれるし、アドバイスしてくれるんですよ。もなりはそういうことをすべて先に経験しているから。で、最終的に「頑張るよりかは楽しく長く続けていこう」って前向きになる言葉を私にくれるんです。その言葉には本当に救われていますね。

■Especia 「No1 Sweeper」 MV
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ソロデビュー以降の苦悩~最高傑作『PARADISE GATE』完成

--ちなみに、Especia解散からHALLCAソロデビューまでは1年半ぐらいありましたよね。

HALLCA:解散してからすぐに「ソロシンガーになりたい」とは思えなかったんですよ。もなりがソロシンガーとして活動していたから「私もやりたいな」という気持ちはあったんですけど、自信がなかったんです。それで他の可能性を探る為に演劇の舞台に参加したり、歌手以外の仕事に挑戦していましたね。でも、自分に舞台とかは合わないなと思って、大阪のとある新しい事務所に入ってソロシンガーとして動き出そうとしていた時期があったんです。ただ、上がってくる楽曲がEspeciaっぽいテイストに寄せているだけの「仕事で作ってます」感丸出しで、あんまり愛情を感じられなかったんですよね。しかも清水さんみたいに「次はこうしよう、あれやろう」とスケジューリングしてくれる旗振り的存在もいなかったので、結局上手くいかなかったんです。ただ、その期間に自分で作詞はするようになって、何とか1stEP『Aperitif e.p』をリリースしました。そして、事務所を辞めてから初めて作曲したナンバーが「WANNA DANCE!」(2019年2月リリース)で、そこからフリーでシンガーシングライターとして活動していけるようになって、その年の11月にフルバンドセット・ワンマンライブを実現した頃には「活動が楽しくなってきたな」と思えるところまでは持っていけました。

■HALLCA "WANNA DANCE!" Music Video

--自分から生まれてきた楽曲を聴いてどんな感想を抱きました?

HALLCA:「WANNA DANCE!」のコーラスで合いの手が入ってくるところがあるんですけど、Especiaっぽいなと思いました。狙ってそうしたわけじゃないんですけど、自然とそうなるということは「すごく良い環境で音楽をやらせてもらっていたんだな」と思いましたね。それこそEspeciaで吸収した音楽性が私の血となり肉となっていたのかななんて思います。

--思い通りに活動できない時期はあったけれども、その期間に作詞、作曲、キーボードの演奏とひとつひとつ習得していったから、今の音楽スタイルが確立できたわけですよね。

HALLCA:そうですね。キーボードは「弾かないほうがいいんじゃないか」と思われちゃっていた時期もあったんですけど、上手く出来ないからって諦めてしまったらそこで終わりじゃないですか。その結果、今はキーボードソロをアレンジしたりしながら楽しめる次元まで来れたので、続けてきてよかったなと思います。こうやって話しながら振り返ってみると、この期間があったからこそすべて「楽しい」に変わっていったんだろうなと思いますね。あとはもっともっと作詞も作曲も演奏もどんどん極めていって、シンガーソングライターとしてはもちろん、アイドル時代に吸収したモノもしっかり活かしながら、HALLCAらしい表現を楽しみながら突き詰めていきたいですね。

--今回のアルバム『PARADISE GATE』は、ここまで話してくれた音楽人生がすべて反映された作品になっていますよね。どのストーリーが欠けても完成していない楽曲群じゃないですか。

HALLCA:本当にそう思います。達成感は今まででいちばんあるし、完成したときに今まで以上の喜びがありました。なので、このアルバムをたくさんの人に聴いてもらいたいです。やっと自分の活動スタイルも含めてHALLCAの音楽を誰にでも勧められる自信を持てたんですよ。今回のアルバム『PARADISE GATE』は「聴いてください」って誰にでも渡せる。だから、ここから先はどんどんチャンスを掴んでいきたいですね。この音楽を聴いてもらう為にもいろんなところへ飛び出していきたいです!

Interviewer:平賀哲雄

HALLCA "Paradise Gate" MusicVideo

HALLCA「PARADISE GATE」

PARADISE GATE

2021/11/24 RELEASE
MGLB-4 ¥ 3,000(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Precious Flight
  2. 02.Paradise Gate
  3. 03.Pink Medicine
  4. 04.Sweet Pain
  5. 05.Labyrinth
  6. 06.Spiral
  7. 07.Strawberry Moon(feat.kiarayui)
  8. 08.Fall Back asleep
  9. 09.Twisted Rainbow

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