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中川翔子 『Brilliant Dream』インタビュー
一日70更新(過去最高で)、1億ヒット突破とブログ界の常識を覆しまくり。“新ブログの女王”しょこたんこと中川翔子が降臨!
グラビアアイドルとしての才のみならず、その深い造詣を活かして漫画、アニメ、映画(主にカンフー)にネットと各方面で空前の人気を誇る中川翔子が、シングル『Brilliant Dream』で遂に歌手デビューです!タイトル通りの瑞々しい歌声が心地よいこの楽曲についてはもちろん、12種類コスプレが話題のPVや愛猫・マミタスへの想いやしょこたん☆ぶろぐについてまで、色々と語ってもらいました。このインタビューを読めば、彼女がどうして幅広くこれ程の人気を得ることができたのか、の片鱗を感じることができ、尚かつその奥深さを知ることができるのでは!?
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--そもそも漫画とかアニメに目覚めたキッカケっていうのは何だったんですか?
中川翔子:ちっちゃい時に初めて読んだのが「ゲゲゲの鬼太郎」だったんですよ。お父さんが字が読めるか読めないかくらいの時に「これを読め」って全部くれて。いっぱい漫画買ってもらえてたので小さい時から漫画漬けで、絵を描くことも好きだったのでそのまんま大人になった感じですね。怖かったけども、やっぱり初めて見たものとか小さい時に衝撃受けたものって後々の人格に影響を及ぼすというか。
--では楳図かずおさんにも影響を受けたのもその時期?
中川翔子:そうなんですよ。もうハマリ過ぎて・・・。ハマリ性なんですよ何でも、食べ物も趣味も、ハマるとそれだけみたいな。楳図さんにハマってから楳図さんの絵を毎日マネして描いてて、なので今でも何も考えずに描くとつい恐怖タッチになっちゃいます。
--ブログで拝見したのですが、ファンロードを持って写真を撮るアイドルは今までにいなかったですよね?(笑)
中川翔子:しかも連載までさせて頂いているんですよ。それには自分もビックリしたんですけど、超ヲタ雑誌じゃないですか!(笑) ヲタの中のヲタみたいな雑誌だから。でも小学校の頃から投稿してたんですよ。本当にオタクだったから絵を描いてファンロードに投稿したりして・・・本当にそういうのが好きで。
--では連載はかなり嬉しかった?
中川翔子:昔の自分に教えてやりたいなって思うことがいっぱいあるんですよね。アイドルになって、絵の連載をやるとか、楳図かずおさんと一緒にお仕事をやるとか。ホント色々ビックリしてるんです。絵を描くのがずっと好きで「漫画家になりたい」と思ってたのに、芸能界のお仕事やることになって、でも絵を描く趣味のお陰で「考えるヒトコマ」があってって・・・。
--芸能界入りした当初は、漫画家になりたい自分とのギャップに悩んだ時期があったっていう話も伺いました。
中川翔子:本当にマイナス思考というか引っ込み思案で、家で絵や漫画を描いたりするのが好きだったので、外に出て自分が人に顔を見られるのとか「とんでもないな」って(笑)。今だに赤面性が治らないから、もう絶対むいてないと思ったし。
でもこのお仕事じゃなきゃ出られなかったこととか、このお仕事だからこそできること・・・。例えばアニメの声優のオーディション受けて受かったりとか、まさか考えてもいなかった事だし、「アニメの歌をうたいたい」っていうのも、こういうお仕事だからできることですよね。ブログも凄く楽しくて、顔載せたりとかプライベート載せまくったりとか、普通に暮らしてたらちょっと難しかったりするかもしれないけど、色んな体験ができるから毎日書きたいことがいっぱいで。実際「どうしようどうしよう」って悩んでたんですけど、いまではもう「何て“生きた証を残せるお仕事”なんだ!」って思ってます。
--そう考えられるようになったキッカケは?
中川翔子:二十歳の誕生日になった時に、メチャクチャ焦ったんですよ、「もう二十歳か!!」って。「もっと貪欲に生きなければ!」って「貪欲」という単語が出て来て。それから焦り出して、早くもっと生き急がなきゃと。仕事して帰って来て、趣味も同じくらい貪欲にやりたいので、漫画読んだりとか絵を描く時間も削りたくないし、ブログもいっぱい書きたいし猫とも遊びたい。趣味もいっぱいあって、やりたいことが分散しちゃって・・・。
次のことしなきゃって毎日焦るんですけど、楽しくてしょうがないです。松田聖子さんにハマったらずっと聖子さんしか聴かないとか。ハマるといつもそうで、そのうちまた新たにハマるものができるんですけど、でも1回ハマッたものはずっと継続していくからどんどん世界が広がっていって。好きな物がいっぱいあって、「この宇宙には何て良い物がいっぱいあるんだろうっ!」って。
Interviewer:杉岡祐樹
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--ではそろそろ音楽的な話に移りたいと思います。まず、歌への興味はいつ頃から?
中川翔子:やっぱり聖子さんに出会ってからですね、13歳とかかな。聖子さんを見つけて、聴いたらもう稲妻が落ちたように感じて。ハマり倒して毎日毎日・・・、今でも欠かさず毎日聴いてますよ聖子さん。
--先ほどの楳図さんもそうなんですけど、中川さんは80年代辺りの文化に興味を惹かれることが多いですよね?
中川翔子:80年代のものって音楽も文化も味わい深くて心に染みるものばかりで、凄く憧れてるんですよね。漫画も80年代のジャンプの黄金期とかばっかり読んでます(笑)、「ドラゴンボール」とか「聖闘士星矢」、「北斗の拳」とか・・・。
--では歌に関してですが、元々カラオケなどが好きなタイプ?
中川翔子:もう家で毎晩、インターネットしながら聖子さん歌ってるって言う感じです。それでいきなり歌わせて頂くことになったので歌い方があんまり分からないまま・・・。だから今回のシングル『Brilliant Dream』もトランスなのに直立不動で歌ったりとか・・・(笑)。もう未体験ゾーンだったんですよね、80年代のアイドルソングとか歌謡曲ばっかり聴いてたので、「は、早い!」。
--一気に20年くらい飛んじゃいましたもんね(笑)。
中川翔子:タイムスリップした感じ(笑)。
--ではそのデビューシングル『Brilliant Dream』について伺いたいと思います。歌うことになった当初は不安な部分も大きかったですか?
中川翔子:それは凄く!カラオケだと元の歌を聴いて、それを真似してっていうのがあるじゃないですか。けど何も無いところからだったし。しかもすっごい運動神経が悪いからリズムに乗って揺れることが出来なくて、「大丈夫か?」という感じだったんです。
でもアニメの主題歌っていうのが最高に嬉しかったし、人生のテーマである「貪欲」にぴったりな楽曲だと思ったんですよ、歌詞を読んで。前向きで背中をガンッと突き飛ばされるくらいのポジティブ・ソングだったので、「あ~、これは貪欲ソングだ」と。
--アニメソング、特に80年代のものとかそうだと思うんですけれども、ポジティブなメッセージのものが多いですよね。
中川翔子:アニメソング大好きで、i-Podに4,000曲くらい入ってるんですけど(笑)、アニメソングって歌声も歌詞がスッと入って来て、それでいてスルメみたいにずっと聴けちゃう。『Brilliant Dream』はトランスですけど、出来上がったの聴いてみると「あ、アニメみたいだっ!」って感じで。シンプルなんですよね、歌詞が。
--この曲は12変化コスプレのPVも話題ですが、そもそもコスプレを始めたのはいつ頃なんですか?
中川翔子:中学の時からやってみたかったんですけど、コスプレ衣装ってやっぱり高いから、はじめたのは1~2年前ですね。だから今、大人になってお仕事するようになってから、自分のお小遣いを殆どコスプレとかにあてるようになっちゃって・・・。私服を買うよりまずコスプレ買っちゃうんで、大変なんです(笑)。もう昔欲しかったモノを大人買いするっていう現象になっちゃってて。漫画とコスプレにばっかりにお金掛かって困ってるんですよ。やっぱり違う自分になりきれるっていうのが最高なんです、違う世界になったみたいで。
--では今回のPVの中で、一番気に入ってるコスプレは?
中川翔子:くノ一と町娘ですね。普段自分がやるのはアニメキャラとかなんで、そういう和風なのはした事なかったし。他にもゴスロリとか、そういう女として生まれたならやってみたいコスプレは、殆ど今回ので着れましたね。
実はウサ耳とかは自分が持参したヤツだったりするんですけど(笑)、くノ一を着たらそのストーリー、妄想が頭の中で始まって、そのキャラになり切れるんです。やっぱりコスプレするとテンションが全然違いますよね。もう着替える度にそのキャラになった自分を想像して、全然違う目つきになりました。
--漫画、アニメ、ゲーム、映画とかもそうだと思うんですけど、特定のキャラに感情移入するタイプですか?
中川翔子:それはもう・・・、初恋がファイナルファンタジーのキャラでしたから。例えばやってるファイナルファンタジーで、どのキャラを自分にしようかなとか、どのキャラと付き合おうかなってまず考えちゃって、超妄想して、しかもそれをすぐに漫画に出来る。暇があると台本の裏とかに自分とそのキャラが付き合ってる絵とか描いて、妄想を発散できるから良いですね。
Interviewer:杉岡祐樹
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--2曲目の『CAT Life』は、まさにそんな中川さんにピッタリの歌詞になりました。
中川翔子:もうピンクの猫の女の子って感じで、大好き要素が凄く入ってます。常に脳内にマミタスが居て、いつもマミタスのことを考えちゃっているんですけど、それが漏れてしまって間奏部分に乗ってしまったような。ちょっと本当に乗ってるからビックリしたんですけど(笑)。
--『Brilliant Dream』のPV撮影の時には、猫を拾われたなんてエピソードもあるそうですが?
中川翔子:PV撮影の日って何種類も着替えるし、朝の4時までやる日だったのに、まだ明るい時間に不忍池に行ったら子猫が居て、もう耐えられなくて拾っちゃいました。しかも姫コスプレだったんで振り袖きてたんですけど、猫を抱っこしちゃって・・・(笑)。
猫はずっと飼ってて家も猫屋敷状態なくらい大好きなんですけど、もう世界中の猫を拾って飼いまくりたい(笑)。『CAT Life』はマミタスに捧げる歌って感じですね。
--今回のシングルには4コマ漫画も封入、アニメソングということもありますけれどもかなり中川さんの集大成的な1枚になりましたよね。
中川翔子:「いきなりマミタスソング歌わせてもらって、4コマまで載せていいんですか?」みたいな。色々出来たし、コスプレも本当12種類一気にできるなんて・・・。生きてる時間を凄く有効に使えた感じがしますし、歌って残るじゃないですか、ずっと。生きた証を残す活動の人生だと思っているので、本当に嬉しいですね。
せっかく生まれて、何かできるんだったら、なるべくそれは貪欲に、何でもこなして行きたい。基本的にもの凄くネガティブな人だったんですけれども、それでいてボーっと何にもしなかった時期が凄くあって、それを取り戻す為に今、ハジけた気持ちがあります。せっかく生きてて寿命が3万日しか無いのに何してんだって気付いちゃってからですかね。
--では歌に関してこれから先、やってみたいことは?
中川翔子:ベタベタなアニメソングも歌いたいし、自分で作詞も考えて出来るようになりたいし、お父さんの曲もやりたいし・・・。お父さんの歌はずっと興味が無くてあんまり聴いたことが無かったんですけど、中学くらいの時に聴いてみたら名曲がいっぱいあって「勿体無かったな」って。お仕事をはじめてから、いつか歌えたらいいなと思ってたんですけど、せっかくこうして歌をやれる機会が頂けたので、できれば歌いたいですよね。それにアニソンカバーや聖子さんの歌とかも。
--ではシングル『Brilliant Dream』を聴く方にとってどんな1枚になって欲しいですか?
中川翔子:歌詞のストレートさがストンと、「あっ貪欲ソングだ!」と心に入って、落ち込んでる時だったら、「とにかく1歩踏み出せ それだけで未来は変わる!」とかそういうメッセージを聴いて頂けたらな、と思いますね。凄く元気になれて、とにかく明るさマックス。マックスハートって感じなので。
--今後の予定なんですが、今回シングル出されましたけれど、ライブやコンサートなど人前で歌うっていうことは?
中川翔子:恐ろしいですね。今のままだとトランスなのに握り拳で直立不動なので。もうちょっとゆっくりめな曲も歌えたら、皆さんの前で歌いたいですけれど。「体よもっと動けよ!」って感じですね(笑)。コスプレしまくって、みんなで歌えるコンサートが良いですね。歌謡曲もありアニソンあり、みたいな。
--では中川翔子としてこれからやってみたいことは?
中川翔子:凄くやりたいのは、聖子さんみたいな歌謡曲を歌うこと。そういうのも歌ってみたいですね。あとやっぱりバリバリのアニソンとか、SOUL'd OUTさんみたいなラップも歌いたい。SOUL'd OUTさんは『ウェカピポ』を聴いた時に「これギザだな!」と思って。ラップって人生で歌ったこと無かったんですけど、歌詞を覚えて歌ったら凄い楽しいんですよ。いきなり翔子がラップ歌うってのも面白いですよね(笑)、超歌いたいっ!
--では最後に、これからこの『Brilliant Dream』を聴かれる皆さんに一言メッセージをお願いします。
中川翔子:ブログで見てくれてる方は声が聞けないと思うし、テレビで喋ってる声ともまた全然違うし。翔子が歌ってるところっていうと全然想像つかないと思うんですけども、凄くアニメ大好きで聖子さん大好きでという気持ちがあって、『Brilliant Dream』という貪欲ソングに会えてとても良かったと思っているので、是非聴いて頂いてトラックバックして欲しいですね。
Interviewer:杉岡祐樹
Brilliant Dream
2006/07/05 RELEASE
SRCL-6291/2 ¥ 1,650(税込)
Disc01
- 01.Brilliant Dream
- 02.CAT Life
- 03.Brilliant Dream (オリジナル・カラオケ)
- 04.お江戸はカーニバル! -bonus track-
- 05.お江戸はカーニバル! (オリジナル・カラオケ) -bonus track-
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