predia『硝子のアンブレラ』全員インタビュー

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ｐｒｅｄｉａ

predia『硝子のアンブレラ』インタビュー

　今年1月のインタビューで「10年間在り続けたアイドルの強み―― prediaは今が一番面白い。」と銘打たせて頂き、アリーナに武道館にドームまで未来に馳せる想いも語ってもらったのだが、グループに新しい風を呼び込んでみせていた最新メンバー・あのんがドクターストップで4月に卒業。再び6人体制でリスタートを切ることになった彼女たちだが、今回のインタビューでは今の心境、あのんへの想い、コロナ禍で逢えなかったファンとの再会、新作『硝子のアンブレラ』等々について語ってもらった。また、今や家族と化したというメンバーの中で誰が父で母で娘で息子で叔母なのか「家族構成」にまで追及した画期的な内容（？）でお届け。ぜひご覧いただきたい。

prediaメンバー
まえだゆう／ちゃんころぴー
村上瑠美奈／るみな
湊あかね／あかねん
水野まい／まいまい
沢口けいこ／けいたん
桜子／らちょ

波乱万丈な2021年～卒業したあのんへの想い「がんばれ！」

－－波乱万丈な2021年、どんな想いで活動されていたのか聞かせてもらえますか？

村上瑠美奈：去年はほとんど自粛の1年間で、今年も「これからどうなっちゃうんだろう？」みたいな状況になったり、とにかくもどかしさを感じながら活動していたんですけど、ちょっとずつライブが出来るようにもなったので、前進している感覚はあります。それはすごく嬉しかった。メンバーの卒業という変化はあったんですけど、今回のニューシングル『硝子のアンブレラ』はもちろん、いろいろ新しいお知らせがまた出来るようになったのはモチベーションに繋がりましたし、前向きに進んで来られたんじゃないかなと思います。

桜子：ただ、あっと言う間に夏を迎えた感覚ではあります。例年はツアーもあったりで、充実しているからこそあっと言う間に感じていたんですけど、今年は思い出が少なくてあっと言う間に感じる。

湊あかね：運命に踊らされている感じがしますね。あと、世の中がコロナ禍で暗いニュースばっかりじゃないですか。それを見る度に「またライブが出来なくなるのかなぁ」とか考えさせられるんですよね。ちょっとずつライブは出来るようになったけど、また緊急事態宣言でどうなるか分かんないなって。

predia『硝子のアンブレラ』全員インタビュー — 左から：湊あかね／まえだゆう／村上瑠美奈

－－翻弄され続けてはいますよね。ただ、ちょっとずつとは言え、ファンと直接会える機会が増えてきて、それが励みになる部分はあったんじゃないですか？

沢口けいこ：前回の10周年記念アルバム『10ct』のときにリリースイベントがほとんど出来なくって、ほぼほぼネットサイン会とか画面を通してファンの方とコミュニケーション取るしかなかったので、やっぱり実際にみんなの前でミニライブをして、1枚アクリル板を挟む形ではありますけど、ファンの方ひとりひとりが特典会で私たちの目を見て感想を言ってくれたりするのは「嬉しいな」と感じます。以前はそれがあたりまえだったんですけど、今はファンの方と直接会って話せることがすごく特別に感じますね。

水野まい：あと、配信中とかに告知ができるのも嬉しい。何ヶ月も「今度こういうイベントがあるから」みたいな告知が出来ていなかったんですけど、今は「この日にこんなことをやるよ」ってまた言えるようになって、それにファンの方たちも喜んでくださっているので、告知の度に喜びを感じています。

まえだゆう：ファンのみんなとの絆を改めて感じられる期間ではあったよね。

－－あのんちゃんの卒業に対してはどんな気持ちになったりしましたか？

沢口けいこ：基本的に卒業って止められるものじゃなくて、その子が「卒業する」と決めたからには、共に歩んできた仲間ではあるので、その子の未来への後押しというか「しっかり送り出すことがアイドルの卒業の在り方だな」と私は思っているんです。なので、あのんに対しても「この先の道で彼女が楽しく笑いながら過ごせるといいな」って今も思っていますし、実際に活躍している姿を見て「あ、これに出てるんだ。凄い！」と思ったり、コンビニに置いてある雑誌の表紙を飾っているのを見て「あのんだ！」と嬉しい気持ちになったりはしますね。卒業が決まったときはビックリしましたけど、あれからしばらく経った今は「あのんの選択した道を応援したい」という感覚なので、未練とかはお互いにないと思います。

まえだゆう：当初は「あー、卒業しちゃったか……」ってめちゃくちゃ悲しい気持ちになったんですけど、今はプライベートで連絡を取り合ったりもしていますし、すごく活躍している姿を見ると嬉しい気持ちになります。「元prediaの」って雑誌に書いたりもしてくれているので。

桜子：2018年に4人（青山玲子、岡村明奈、林弓束、松本ルナ）卒業して、そこから6人で活動していくことになったんですけど、あのまま6人で続けていたのと、あのんが入って7人になってから6人に戻ったのとでは、やっぱり違ったと思うんですよ。あのん含む7人時代もあっての今のprediaだし、あのんも今活躍しているし、お互いにとって良い時間だったなと本当に思います。

■predia / 東京マドンナ (Official Music Video)

－－教育係というか、あのんちゃんの面倒をよく見ていた水野さんはどんな気持ちになりました？

水野まい：妹みたいな感じだったので……寂しくはありました（涙を溢れさせる）。……なんで泣くの！

沢口けいこ：泣くの、早くない（笑）？

－－自分で自分にツッコんでる（笑）。でもそれぐらい寂しかったんですね。

水野まい：なんかもう涙が出ちゃうんですよね！ドクターストップがかかっちゃったので……コロナ禍で卒業ライブも出来なかったからファンの方たちには申し訳なかったんですけど、それが出来たら本当によかったんですけど、でもこればっかりはしょうがないし……でも今あのんはすごく頑張ってソロで活躍しているので、いつもインスタとか見ながら「がんばれ！」って応援しています。

インタビュー写真

リリース情報

硝子のアンブレラ


2021/08/04
TYPE-A[CRCP-10468（CD＋DVD）]
: 定価：2,000円（tax in.）; 詳細・購入はこちらから＞＞; TYPE-Bの詳細・購入はこちらから＞＞; TYPE-Cの詳細・購入はこちらから＞＞

【CD】　※TYPE-A,B,C共通
1. 硝子のアンブレラ
2. Ready Fight !
3. 硝子のアンブレラ (instrumental)
4. Ready Fight ! (instrumental)

【DVD】　※TYPE-Aのみ
・硝子のアンブレラ (Music Video)
・硝子のアンブレラ (MV Making)

配信情報

NEW SINGLE
predia『硝子のアンブレラ』配信中
https://lnk.to/glassumbrella

ライブ情報

【prediaメジャーデビュー7周年記念ライブ“BRIGHT DAY”】
日時：2021年8月8日（日）
The first：14:30開場 / 15:00開演
The second：17:30開場 / 18:00開演
会場：渋谷WWWX

コロナ禍仕様のライブ「みんなの心の声がステージに届く」

－－ちなみに、湊さんは今年1月のインタビューで「2年周期で「どうする？今後も続けるか？」って考えるんです。「ちょっと厳しいかな？続けられないかな？」って思っていると、「あれ？良い波やってきそうだな。これは頑張らなきゃいけない！」ってなるんです（笑）」と仰っていましたが、今はどんなモードなんでしょう？

湊あかね：今は「この世の中を駆け抜けたい」という気持ち。だから前向きなモードで活動しています。ただ、それはそれとしてひとつ思ったことがあって。みんな辞めたら生き生きとしているのは何故なんだろう（笑）？

－－それは2018年に卒業した4人も含めて、ということですか（笑）。

湊あかね：そうなんですよ！インスタとか見ている限り、みんなめちゃくちゃ楽しんでいんですよ！ predia辞めたら何かから解放されんのかな？

桜子：自分で「辞めよう」と思って辞めたんだったら、そりゃ解放されるんじゃない（笑）？

湊あかね：めちゃくちゃ楽しそうに生きてるなと思って（笑）。

■predia / BAD HABIT (Official Music Video)

－－皆さんも楽しく生きてください（笑）。瑠美奈さんは今どんなモードで活動されていますか？

村上瑠美奈：私、コロナ禍になってから初めて他のアーティストのライブを観たんですよ。当然、お客さんは声も出せないし、私たちと同じ環境でライブをされていたんですけど、それでもすごくパワーをもらったし、ライブでしか感じられないモノがいっぱい詰まっていたし、ライブというモノは絶対になくならないなと感じたんです。私たちもちょっとずつライブを再開しているけど、やっぱり今までのライブとは違うし、どういう風に見えているのか正直分からない部分もあったんですけど、そのライブを観て「ここでしか感じられないモノがある」とお客さんの立場で感じられたのは大きかった。やっぱりライブは大事だなと改めて思えたので。

－－なるほど。ちゃんさんはコロナ禍仕様の規制があるライブに対してはどんな印象を持たれていますか？

まえだゆう：最初は「寂しいな」という気持ちももちろんあったんですけど、長年ライブ活動をしてきているからか「この曲はこのタイミングでファンのみんなの声が聴こえてくる」みたいな感覚があって。実際には客席から声は発されていないんですけど、みんなの心の声がステージに届くんですよ。だから今は「あれ？以前とそんなに変わんないな」という感覚ではあります。

－－良い話ですね。あと、これはファンの皆さんも気になるところだと思うのですが、ここからのprediaはずっと6人体制で活動していくんですか？それともまた新メンバーを入れるつもりでいるんでしょうか？

村上瑠美奈：メンバー的には「この6人で」という気持ちが強いですね。

沢口けいこ：1回、探しに探してひとりをやっと見つけて加入してもらったんで。

村上瑠美奈：またここで新メンバーを募集するというよりは、気の知れた仲の6人で団結して活動していきたいですね。

まえだゆう：ちゃんが7年目の新メンバーとして頑張ります（笑）。

沢口けいこ：正直、10人から6人になったときも「この6人で」と思ってはいたんですけど、prediaの未来って読めないことが多いというか、自分たちが「こう進もう」と思っても、ぜんぶがそうなってきたわけじゃないので。改めて振り返ってみると、10人時代は長いですけど、その前からメンバーの入れ替わりは多かったし。そういう意味では、今はこの6人で腰を据えて頑張っていきたいなって。ハロー！プロジェクトさんもそうですけど、ずっと一緒にいるメンバー同士の絆って素晴らしいじゃないですか。すぐに作ろうと思って作れるモノではないから、それを持っているのは今のprediaの強みだなって思います。

水野まい：振り入れとかもこの6人だと早いしね。

村上瑠美奈：何においてもすぐ通じ合えるから。

沢口けいこ：言葉にしなくても分かるよね。

まえだゆう：振り合わせのときがいちばん顕著じゃない？空気で誰が次どう立ち回ればいいか読めちゃう。

桜子：全員の良いところも分かれば、合わないところも分かっているので、自然とそれぞれにベストな接し方も出来るようになっているし、誰がどのタイミングでどんなことを言うかも読めるんですよ（笑）。

まえだゆう：何でも話し合えるし、もう知らないことのほうが少ないかも。

村上瑠美奈：もはや家族よね。

－－では、prediaが家族だとしたら、誰がお父さんでお母さんで子供なんでしょうね。せっかくなので、今ここで家族構成をハッキリさせましょうか（笑）。

まえだゆう：このふたり（湊あかね＆村上瑠美奈）が夫婦っぽい！

湊あかね：るみなが嫁で、私は尻に敷かれている旦那（笑）。

まえだゆう：でも、あかねんも女っぽいんだよなぁ。

桜子：夫婦ってなるとこのふたりなんだけどさ、全員で家族となったら、けいたんがお母さんじゃない？

まえだゆう：お父ちゃんはらっちゃん！

桜子：俺、お父ちゃん（笑）？

まえだゆう：お母さんはまいまい。

水野まい：まいまいはお母さんじゃないよ。親戚のお姉さんじゃない？

インタビュー写真

リリース情報

硝子のアンブレラ


2021/08/04
TYPE-A[CRCP-10468（CD＋DVD）]
: 定価：2,000円（tax in.）; 詳細・購入はこちらから＞＞; TYPE-Bの詳細・購入はこちらから＞＞; TYPE-Cの詳細・購入はこちらから＞＞

【CD】　※TYPE-A,B,C共通
1. 硝子のアンブレラ
2. Ready Fight !
3. 硝子のアンブレラ (instrumental)
4. Ready Fight ! (instrumental)

【DVD】　※TYPE-Aのみ
・硝子のアンブレラ (Music Video)
・硝子のアンブレラ (MV Making)

配信情報

NEW SINGLE
predia『硝子のアンブレラ』配信中
https://lnk.to/glassumbrella

ライブ情報

predia一家の家族構成決定～「懐かしいけど、新しい」prediaの王道

－－ひとりだけ家族じゃなく親戚（笑）。

沢口けいこ：このままだとまとまらないから、私がいったんお母さんになるよ！

桜子：そうなると、るみなが長女だよ。

村上瑠美奈：じゃあ、私が長女で。実際の家族の中でも長女だし。

湊あかね：じゃあ、私が三女！実際に三女なんですよ（笑）。

沢口けいこ：あかねんは犬じゃないの？

湊あかね：犬（笑）！？

桜子：じゃあ、俺、お父さんになるよ（笑）。

まえだゆう：じゃあ、まいまいが次女？

沢口けいこ：次女？えっ？

村上瑠美奈：嫁の姉とかじゃない？

－－やっぱり親戚なんですね（笑）。

沢口けいこ：毎日のように家にいる親戚。姪っ子の面倒をすごくよく見てくれるんですよ。

水野まい：あ、私、結婚してないんだ（笑）？

桜子：旦那も恋人もいないから、しょっちゅう面倒見に来てくれる（笑）。

まえだゆう：ちゃんは？

村上瑠美奈：長男、5才。

一同：（爆笑）

湊あかね：そうなると、娘がふたりになるから私は次女か。

※最終的に以下の家族構成となりました（笑）

父：桜子
母：沢口けいこ
長女：村上瑠美奈
次女：湊あかね
長男：まえだゆう（5才）
親戚：水野まい（母の姉）

沢口けいこ：まいまいがいちばんしっくり来ますね（笑）。

桜子：めっちゃ優しいし、めっちゃいろんなモノ買ってきてくれるんだけど、「また来んのか？」って言われてそう。

水野まい：ハハハハ！

－－そんなpredia一家の新作『硝子のアンブレラ』がリリースされます。

沢口けいこ：あ、そうか。これ、新曲のプロモーションでしたね（笑）。

桜子：完全に忘れてた（笑）。

－－どんな作品に仕上がったなと感じていますか？

沢口けいこ：最近は「東京マドンナ」とか「BAD HABIT」とか攻めた曲調が多かったと思うんですけど、今回はprediaが得意な歌謡テイストもありながら、夏にピッタリの情熱的なナンバーですね。あと、歌詞を深く読んでいくと「あれ、切ない。でも最終的には希望を目指しているな」みたいな、新感覚な1曲でもあるのかなって感じています。懐かしいけど、新しい。prediaの王道路線ですね。

村上瑠美奈：本当に1回聴いたらすぐ歌えるぐらい、王道路線。いつもはライブを意識して選曲することが多いんですけど、今回は「どんなときに私たちの曲を聴いてくれるのかな？家でお仕事しているときかな？車で移動しているときかな？」みたいな環境を意識しながら考えて、結果的に体に馴染む「まさにコレです！」と思える楽曲を仕上げて頂いたので、歌っていても気持ち良いです。

まえだゆう：カラオケでも歌いやすいと思う。

■predia「硝子のアンブレラ」Music Video

－－水野さんはいかがでしょう？

水野まい：「雨に咲く花は孤独のシンデレラ」というフレーズがあるんですけど、自分のことを「花」と言ったり、「シンデレラ」と言ったり、なんかスゴく自分を悲劇のヒロインと思って酔いしれている人だなって（笑）。

－－めっちゃディスるじゃないですか（笑）。

水野まい：自分はそういう部分を持っていないので（笑）。というか、悲劇のヒロイン系のキャラがprediaにはいないんですよ！もちろん歌っている最中は「硝子のアンブレラ」の主人公になりきって歌っているんですけど、性格的にはちょっとこういう気持ちにはなれないなって。

桜子：新しいですよね。自分の曲を「ちょっとこういう気持ちにはなれないな」って。そんな人います？斬新過ぎる。

一同：（笑）

－－そんな『硝子のアンブレラ』と共にprediaの新章がスタートします。最後に、今後のヴィジョンを聞かせてもらえますか？

水野まい：とにかく今いちばんやりたいことはツアーなんですよ。もう2年ぐらいやれていないので、地方のファンの方とそれだけ会えていないってことなんですよね。なので、なるべく早く会いに行けたらなって。コロナ禍の状況次第では、もしかしたらまた来年になってしまうかもしれないけど、気持ちとしては今すぐにでも行きたい。

まえだゆう：あと、とにかくパッと咲きたいです！ 10年経って結束力は物凄いことになっているので、そろそろみんなに観てもらえたらなって。

－－ちゃんさんは「売れたいです！咲きたいです！もっと多くの人に知ってほしいです！」と同じことを言い続けていますけど、それが実現したときに「諦めなかった感動的なストーリー」が完成すると思うんですよ。だからこれからも言い続けてほしいです。

まえだゆう：言い続けます！涙の数だけ強くなれたんで……

－－岡本真夜の「TOMORROW」ですか？

まえだゆう：あ、間違えた！（「硝子のアンブレラ」の歌詞を見ながら）涙の度……綺麗になれたんで！ ……そろそろ綺麗になります。

沢口けいこ：上手いこと言えず。

一同：（爆笑）