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モーニング娘。 『ワクテカ Take a chance』インタビュー

モーニング娘。 『ワクテカ Take a chance』 インタビュー

 取材半ばにまーちゃん暴走警報発令! 高橋愛号泣とは全く別ベクトルで想定外、用意していた話題をことごとく学校やお風呂の話にすり替えられていく新感覚インタビュー。鞘師里保も工藤遥も俺も誰も怪物をコントロールできませんでした(笑)。

 そんなおそらく伝説になるであろうハプニング(!?)に見舞われつつも、今回は前作『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』のヒット、鞘師里保のエースと呼ばれることに対しての想い、工藤遥のプレッシャー、まーちゃんの重要性、新作『ワクテカ Take a chance』発売への意気込み、幼き天才3人の目標などについて語ってもらった。

鞘師里保、エースと呼ばれることへのプレッシャー

インタビュー写真

--道重さゆみリーダー就任後、新体制となって初のシングル『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』。モーニング娘。にとって10年ぶりに初週10万枚突破したシングルになりましたが、どんなことを感じました?

鞘師里保:普段の2倍、3倍ぐらいの数字だったんですよね? 自分たちでは「10万枚」と言われても最初はよく分からなくて……。でも握手会とかでファンの人たちが「1位になれたらいいね」と言って下さったりしていたので、50枚目のシングルが周囲に期待されているって感じてはいたんですよ。初めてモーニング娘。のCDを買いに来てくれた人もいましたし、期待に応えたいっていつも以上に思っていました。

--そのシングルの精力的なプロモーションやヒットによって、モーニング娘。を再評価する声が増えました。雑誌の表紙などクローズアップされることも多くなっていますが、素直に嬉しい?

工藤遥:はい。50枚目のシングルが出るタイミングでモーニング娘。に居られることもすごく嬉しかったですし、田園都市線にひとりひとりのポスターが貼られたこともすごく嬉しくて。それを見る為だけに田園都市線を通ってから集合場所に向かったりして(笑)。

佐藤優樹:私は学校の子に「モーニング娘。ってこの頃、CDが目につくところにあるよね」って言われて、普通に「あ、本当?」って答えながらも「よっしゃー!」って心では思っていて。

--(笑)

佐藤優樹:それで、すぐに母に伝えたりして。あと、いろんなところにポスターを貼って頂けたので、それを「見たよ、まーちゃん!」「ほらほら、写真撮ったんだよ!」とかって言われると、「わーお!」って思うんですよ。学校がつまんない日でも、それを聞くとワクワクするというか、「やっほー!」って思うんですよ。普通に心から嬉しいんで、勉強もスラスラスラって出来たりとか。だから『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』をこの10人体制でできて良かったなぁ~って思いました。心から、ぶわっって!

--めちゃくちゃ嬉しいのは伝わりました。その頃、新リーダーの道重さゆみは、いろんなプレッシャーもあってか、同作のリリースイベントで涙を流す場面もありましたが、後輩たちから見て今の道重さんはどんな風に映っているの?

インタビュー写真
▲鞘師里保

鞘師里保:最初はやっぱりプレッシャーを感じていたのか、それまでの弾けていた感じを見かけなくなっていたんですよ。そんな中で私たちのことをすごく見てくれていて、注意したりもしてくれている中で道重さんの心境がじわじわ伝わって、「しっかりしなきゃ。心配かけたくない」って思いました。あと、リリースイベントで中澤裕子さんに「しげちゃんはしげちゃんのままで良いんだよ」って言われて「嬉しかった。ほっとした」と言っているのを聞いて、みんなでみんなを支えたいなと思ったというか、誰かが困っていたら助けてあげられる。直接じゃなくても、どこかで助け合えるグループになれたら良いなって思いました。

--また、プレッシャーと言えば、モーニング娘。のエースとして紹介されること、ジャケットのセンターに立つことについて、鞘師さんはどんなことを感じていますか?

鞘師里保:そうですね。うーん……

--ぶっちゃけトークが聞きたいです。

鞘師里保:アハハ! 怖かったというか……「どうしよう?」って思ったりはしました。『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』のときは「50枚目のシングルなのにここに立っていていいのか?」って思ったりしたんですけど、でもそういうプレッシャーが悪い面に転がったりするのが、今までの人生の経験上よくあるパターンだったので(笑)、今回は与えられたものに対してしっかり取り組もうと。気にせず、って言い方はおかしいですけど、あんまり負担と思わないように、冷静でいられるようにしました。

--勝手なイメージですが、鞘師さんって今のモーニング娘。において比較的図太くないメンバーだと思っていたんですよ。「え?私がセンター?」「え?私がリードボーカル?」みたいな感じでいちいち驚いて「どうしよう?」って悩み出すような……そこって実際のところどうなんでしょう?

鞘師里保:最初は、例えば曲の始まりの部分を歌わせてもらったり、コンサートの立ち位置が真ん中の方だったりしたら、純粋に「やったー!」って喜んでいたんですけど、次第に「どうしよう、どうしよう?」って思うようになってきて。でも今は焦ったら冷静になるように気を付けてます。あと、やっぱり田中(れいな)さんや道重さんと比べて経験不足な分、劣っている部分はたくさんあるんですけど、今は今なりに自分の持っているものをしっかり出して、胸を張って「今は精一杯でここまで出来ます!」っていうところを見せていきたい。

--そういう自分との戦いもあると思うんですけど、石田亜佑美のような分かり易くライバル視してくるメンバーもいる訳じゃないですか。そこは楽しめてるの? それとも「うわぁ、すごい食いついてくる。どうしよう?」みたいな感じなの?

鞘師里保:アハハ! 亜佑美ちゃんからは前までライバル視されていたんですけど、最近では「ライバル!と思ってバチバチした目では見てないです。今は落ち着きました」って言っていて(笑)。

※この件、石田亜佑美に確認したところ、「私は入ってきたときに「ダンスが得意です」って言っちゃったんですけど、鞘師さんの存在はやっぱり大きくて。もちろん“負けたくない”と思うところはあるんですけど、私のダンスでは敵わない。鞘師さんのダンスはただ激しいだけじゃなくて、綺麗な動きもできるし、そういう部分ではまだまだ全然追いつけないなって思うので、私はモーニング娘。としてダンスだけで頑張るんじゃなくて、歌や表情を含めたトータル的なパフォーマンス力をもっともっと上げていって「ダンスだけは得意です」って云う人にはならないようにしようと思いました」と答えてくれた。

鞘師里保:でも最初は凄いなって思いました。私は自分から「この人、ライバル」って思ったりすることはないんですけど、10期は前に出て行こうとする姿勢が凄くて。(佐藤)優樹ちゃんはガツガツしてないけど、いつも話題の中に出てくるメンバーになっているし。

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モーニング娘。「ワクテカ Take a chance」

ワクテカ Take a chance

2012/10/10 RELEASE
EPCE-5914 ¥ 1,100(税込)

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Disc01
  1. 01.ワクテカ Take a chance
  2. 02.Loveイノベーション
  3. 03.ワクテカ Take a chance (Instrumental)

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