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<インタビュー>MindaRyn、“生きるパワー”を込めた最新曲「love my friends」に迫る



2020年の11月にデビューしたタイ人アニソンシンガー・MindaRynが、4月14日に新曲「love my friends」をリリースした。本作は、ポジティブな歌詞と可愛く明るいメロディーのアップチューンとなっている。また、2020年の12月から3曲連続でリリースしてきたデジタルシングルの第3弾だ。今回、第1弾「kiss my cheek」、第2弾「Be the one」についてのエピソードを交えながら、「love my friends」の魅力やMindaRynのアニソンシンガーとしての目標など、たっぷりと語ってもらった。

「この夢を諦めたくない気持ちが強いですし、嬉しい気持ちも大きくなってますね」

――2020年11月にテレビアニメ『神達に拾われた男』のエンディングテーマ「BLUE ROSE knows」で、日本でアニソンシンガーとしてデビューした心境から聞かせてください。

MindaRyn:私にとっては、自分のアニソンを歌うことが本当に大きな夢だったので、まさか叶うとは想像もしていなかったんですね。だから、とってもびっくりしたし、とっても嬉しかったのと同時に、少し怖さもありましたし、緊張もしてました。ほんとにいろんな気持ちがありましたね。

――その怖さというのは?

MindaRyn:日本のアニメソングを歌うというのは、タイにいる私にとっては本当に大きな夢ですし、同じ夢のために頑張ってる人がたくさんいるし、その夢を叶えることはとても難しいだろうなと思っていて。だから、現実になるということが怖かったといいますか……

――恐れや不安、心配に近いニュアンスですかね。

MindaRyn:そうですね。私にとっては大きな夢であるとともに、アニメのエンディングテーマを歌うというのは、大きな責任を担うことでもあって。だから、嬉しさ、驚き、緊張、不安といういろんな気持ちでいっぱいになっていました。でも、これはとっても貴重なチャンスなので、夢に向かってベストを尽くしたいと思っていましたし、もっと頑張りたいという気持ちが強くなりましたね。

――今もまだ怖さを感じてますか。

MindaRyn:私は“怖い”という感情は、そんなに悪いことではないと思っていて。今も、怖い気持ちは持ってるけど、この夢を諦めたくない気持ちが強いですし、嬉しい気持ちも大きくなってますね。

▲「BLUE ROSE knows」ミュージックビデオ

――そして、同年12月からは、隔月で、3曲連続でデジタルシングルのリリースがスタートしました。

MindaRyn:最初の曲はアニメのエンディングテーマでしたが、この3曲はアニメのテーマソングではなかったので、オリジナルのストーリーを表現できました。最初の2曲はラブストーリーですけど、3曲とも異なったスタイルの曲なので、いろんな歌い方をしてみて。とっても挑戦的で楽しかったですし、曲を通じて自分自身のスタイルを表現することができたと感じてます。これまではアニソンしか歌っていなかったので、日本語の自分のオリジナル曲が歌えたのは嬉しかったですし、いい経験、いいチャレンジ、素晴らしい機会になりました。

――第1弾「Kiss My Cheek」はどんなストーリーを想像しましたか。

MindaRyn:曲は可愛いけど、ストーリーはちょっと寂しくて、切ないですね。大好きだけど、一緒にいることができないっていう。今、まさに同じ経験をしてる人も多いと思うんですけど、この曲を聴いてもらって、この曲はあなたのそばにいるよっていう気持ちも伝えたいと思いました。

――楽曲の中の君と私の関係はどう捉えましたか。

MindaRyn:歌の中で、その理由は描かれていないんですけど、歌詞の中で表現しているのは、この人のことがすごく好きだけど、一緒にいられないっていう関係ですよね。毎日恋しいし、まだ愛しているけど、一緒にいられない。こういう感情は、きっと誰もが経験したことがあると思います。一緒にいたいんだけど、一緒にいるべきではないかもしれないというか。お互い愛し合っているにも関わらず離れた方がいい場合もあるということを表現しています。

――どうして一緒にいられないんですかね。

MindaRyn:例えば、お互いを愛しているけれど、ライフスタイルや目指しているものが違うためにすれ違ってしまったりして、2人は別の道を進む方がいいこともあると思います。そうなると、お互い愛していることをわかっていても一緒にはいられないですよね。そういう感情かなと思います。

――また、歌詞には“ねぇoh my darling”とMindaRyn(マイダリン)さんと同じ発音のフレーズが出てきます。

MindaRyn:楽曲を提供してくれたSACHIKOさん(FLiP)には聞けなかったのですが、きっとスペシャルな偶然だと思います。元々、私自身がこの名前にしたのは、”my darling”に発音が似ているのが気に入っていたからなんですよ。だから、SACHIKOさんも、もしかしたら意図して入れてくれたのかもしれないですが、まだ聞けていないので、今後聞いてみたいと思います。

――MindaRynさんに対して、そばにいてほしいっていう気持ちを描いてるような気もしますね。レコーディングはどんなアプローチで臨みましたか?

MindaRyn:R&B寄りで大人っぽい曲なので、歌い方に少しセクシーさを出していて。私にとっては新しいことで挑戦でもありました。初めて歌詞をみて、曲のスタイルを知った時、とても興味深かったです。曲を書いてくださったSACHIKOさんは、歌詞の中にエモーションをたくさん込めてくれる方なので、とても心に響くような曲になっていますし、私自身は、曲のストーリーを想像しながら、自分なりに表現しました。先ほど話したように、お互い愛しているけれど、一緒にいられない2人について歌っているので、もし自分がそういう状況になったらどう感じるかを想像して、その感情をボーカルに込めていますね。

――ミュージックビデオは近未来を舞台にしたスパイアクションのようなアニメーションになってます。

MindaRyn:すごくアーティスティックな映像になってますよね。一番最初に見た時は、すぐにはストーリーがわからなかったんですけど、何回も見ているうちに、私の曲ととてもマッチしているなと思って。ミュージックビデオを見た私の理解では、主人公の男の子は、シンガーのMandarineを殺すために雇われた暗殺者。でも、彼女に恋をして、彼女が逃げるのを手助けしてしまう。そして、最後に彼はミッションに失敗したために殺されてしまいます。

▲「kiss my cheek」ミュージックビデオ

――まさに<お互いに愛してるけど、一緒になれない2人>ですよね。続く、第2弾のロックチューン「Be the one」はどう捉えました?

MindaRyn:この曲もラブストーリーです。でも、ツンデレの人の曲ですね。好きだけど、まだ今は言えないという気持ちが入ってます。

――この曲もSACHIKOさんによるものですが、「好き」「傍にいて」とは言えず、何度も「大嫌い」と言っちゃう気持ちは共感できました?

MindaRyn:今の私はツンデレではないけど、学生時代に同じクラスに好きな男の子がいたのですが、自分から「好き」とは言えなかったですね。恥ずかしくて言えないというのもあったし、友達だったから、言ったことで関係が悪くなってしまうかもしれないとも思って。あと、自分から言ったら、クラスのみんなに知られてしまうとも考えてました。だから、仲は良かったんですけど、よく喧嘩をしてて。ちょっかいを出してよく喧嘩をしていたんですが、それは、彼のことが好きと言えないけれど、彼の側にいたかったから、なんですね。だから曲の感情をよく理解できますね。

――じゃあ、歌入れもスムーズに?

MindaRyn:そうですね。同じような経験をしているので、当時のことを思い出しながらレコーディングしました。そして、その感情を歌詞に込めながら歌いました。

――ミュージックビデオは小猫まりさんのイラストになってます。

MindaRyn:キャラクターがとても可愛いですよね。しかも、私と同じく、外が黒くて、中がピンクという髪型をしていて。すごくかっこいいですし、曲のリズムとも合っていて、とても素敵なミュージックビデオになっているなと思います。

▲「Be the one」ミュージックビデオ

――この2曲はラブソングでしたが、MindaRynさんの理想の恋愛観もお伺いできますか。

MindaRyn:お互いに高め合える人がいいなと思います。それは恋愛だけではなくて、全ての人間関係に言えることかもしれないんですけど、お互いにサポートしあえて、ポジティブなエネルギーを分け与えられるというか。スマホの充電みたいな感じですね(笑)。お互いのエネルギーをチャージできる、タフな状況に陥ってもお互いをサポートできる関係が私の理想です。

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3部作の最終章となる「love my friends」

――そして、4月14日には3部作の最終章となる第3弾「love my friends」がリリースされます。

MindaRyn:今回は、ラブソングではなくて、もっと皆さんと友達になりたいっていう気持ちを込めた曲になってます。私はこの曲を聴いてくれた皆さんと友達になりたいし、みなさんから同じ気持ちを受け取ったら、それが私のパワーになります。

――歌詞には“わたしの歌声が/みんな生きるパワーになってほしい”“あなたの笑顔がわたしの生きるパワーになる”とありますが、“パワー”という部分はカタカナ英語で歌ってますね。

MindaRyn:この曲には、英語の発音も日本語の発音もあって。例えば、“I want to know a lot about you”というフレーズは英語の発音で歌ってるんですけど、“生きるパワー”は、日本語と英語のミックスで1つの言葉になっているので、1つの言葉として捉えて欲しかったのと、“生きるパワー”とワンワードにした方がよりパワフルになると思ったので日本語の発音で歌いました。

――日本語っぽい英語の発音は、ネイティブスピーカーであるMindaRynさんにとっては、逆に難しくないですか。

MindaRyn:いいえ、とても可愛いと思っています。言葉がよりキュートに聞こえますし、日本語の発音で歌うのは興味深いです。

――この曲は歌声も可愛いですよね。セクシーで大人っぽい「kiss my cheek」、ロックバンドのボーカルのように力強い「Be the one」とも違う声質になってます。

MindaRyn:友達になりたいっていうメッセージを込めた曲ですし、ポジティブエネルギーを送りたいと思っていたので、可愛くて明るいイメージで歌いました。

――リスナーにはどんな影響を与えるシンガーになりたいですか。

MindaRyn:この曲でもテーマになっている、問題を抱えている人がいれば、この曲がその人へパワーを与えられたらいいなと思います。大変な時期や困難な時期を乗り越える力になりたいし。私の曲がそういった人々の心の拠り所になればと思います。ストレスを抱えたり、タフな状況に直面している人々が私の曲を聞くことで救われれば、すごく嬉しいですね。

――では、ご自身にとってのパワーの源は?

MindaRyn:私を愛してくれる人が私のパワーになってますね。YouTubeをやっていてトラブルがあったときも、ファンのみなさんがサポートをしてくれて。多くの人がサポートしてくれているので孤独だとは感じませんし、いつも一人じゃないっていう気持ちになれます。ファンのみなさんが私のパワーです。

――コメント欄には、いろんな言語が並んでますね?

MindaRyn:タフな状況だけど、世界中からいろんなコメントをもらうことで、自分のパワーになるので、すごくいいことだと思いますね。タフだと感じていても、それをファンに伝えることで、世界中から応援メッセージが届きます。なので、私にとっては大きな意味があります。いろんなところからパワーを受け取ることができるので、インターネットっていいな〜って思ってます(笑)

――(笑)では、MindaRynさんにとって、友達とはどんな存在ですか。

MindaRyn:一緒にいると安心できるような存在が友達かなと思います。人もモノも、動物たちも、私の友達です。その中では、私にとっては、アニメとアニソンが、私のベストフレンズです。小さい頃、近所に同い年の子がいなくて。自分の趣味ついて話せるような友達がいなかったので、アニメを見たり、アニソンを聴きながら育ちました。なので、アニソンとアニメがこれまで私のベストフレンドでした。

――ミュージックビデオの見どころも教えてください。

MindaRyn:ハイライトは、私の動きがアニメーションになってるところです。タイで撮った自分の動画を送って、私の動きを元にして作ってもらって。私の顔も入ってますし、まさに、私のアニメバージョンになりますね。

――YouTubeチャンネルでお馴染みの弓を引くポーズもありました。

MindaRyn:気づいてくれましたか! もしかしたら伝わらないんじゃないかなと思っていたので、ちゃんと伝わってよかったです。

――あのポーズの名前はあるんですか?

MindaRyn:名前はないけど、意味はあります。弓はとても遠いところまで届くイメージがあって。私の友達になりたいという気持ちが、世界中、どこでも届くようにという気持ちが込められてます。

――後半にクラップが入ってるので、早くライブで聴きたいです。

MindaRyn:みんなと一緒にしたら楽しいですよね。今はライブができないので、ちょっと寂しいけど、みなさん、このミュージックビデオを見て、画面の前で手拍子してくれたらうれしいです。

▲「love my friends」ミュージックビデオ

――改めてファンにメッセージをお願いします。

MindaRyn:この3曲はスタイルもストーリーも異なっていますが、たくさんの感情を込めて、自分なりに表現しました。みなさんには3曲とも聞いてもらいたいです。私のメッセージがみなさんに届けば、とても嬉しいです。ぜひ聞いてみてください。たくさん聞いてください!

アニソンシンガーとしての今後の在り方

――最後に今後の目標を聞かせてください。

MindaRyn:いろんなスタイルのアニソンが歌いたいです。そして、アニソンだけではなく、自分で書いた曲も歌いたいです。今はたくさんの素晴らしい方々に曲を書いていただいていますが、今後は自分で書いた曲を歌うことに挑戦したいです。

――YouTubeチャンネルではアコースティックギターもピアノも弾いてます。オリジナルの曲を作ってるんですか?

MindaRyn:本当はまだ秘密だけど(笑)、自分の曲を書こうとしています。まだ始めたばかりなので、多くの人に助けてもらっています。曲を書いてみて、スタッフに見せて、アドバイスを頂いたりしています。なので、今はまだ自分の曲を書く練習中です。

▲TRUE「DREAM SOLISTER(TV size)」カバー

――早くも秋に放送予定のテレビアニメ『サクガン』のエンディングテーマを担当することも発表されてます。

MindaRyn:大きなプロジェクトに参加できて、とってもワクワクしてますし、興奮しています。まだ先ですが、「Shine」という曲で、私の声と名前を覚えてもらうように頑張りたいです!

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