大塚愛【【LOVE IS BORN】～5th Anniversary 2008～】

Special

大塚愛

2008.09.14（日） at 日比谷野外大音楽堂｜ライブ写真＆セットリスト

　「いくぞぉぉぉぉ！！！」と、どこからともなくアッツい大さんの声が。そして「地球っこ～！！！」という叫び声と共に、ステージ中央に設置されていた地球の中から彼女が現れ「いくよぉぉぉぉ～！！！」と、改めて気合いをバンドとみんなと自分に注入。やがて誰もがその腕を振り上げ、ここにいる人の分だけの生命が爆発し、最高のオープニングを飾る。そして楽曲はノンストップで1stアルバム収録のちょっぴり懐かしソング『GIRLY』へ。こちらでは誰もが笑顔でジャンプ！ジャンプ！ジャンプ！みんなの気持ちをかる～く高いところまで引き上げていく。そして『H2O』で先の2曲に勝るとも劣らない超パワフルなエネルギーに満ちた声を響かせ、それに合わせてバンドも気合いの入った爆音を鳴り響かせ、会場を「うわぁぁぁぁ！！！」っと盛り上げる。

　「ちょっぴり切ない曲いくよ。憶えてるかな？」と、そして「ごめん、間違えた！」「な～んちゃって」と（笑）ちょっとミスりつつも、ピアノの弾き語りで『しゃぼん玉』を聴かせる彼女。共に歌う鈴虫たちと、共にその胸を締め付けられるみんな。続いて、その魂を震わせながら『クムリウタ』を同じく弾き語りで熱唱してくれたのだが、しばらく何も考えられなくなるほどの歌がそこに。強い想いがそこに。しかし今宵の彼女を涙を流す暇も与えず。ホーンセクションを従えてジャジィに決め込んだ『雨色パラソル』、ダンサーとやたらハイテンションなダンスを決め込んだ『妄想チョップ』（あんなに本気で踊りまくる大塚さんを見たのは、初）、「み～そ！しょうゆ！」のコール＆レスポンスを決め込んだ『ラーメン3分クッキング』と、エンターテイナー・大塚愛の真骨頂をこれでもか！というほどに見せつけ、いろ～んな意味で僕らを圧倒して魅了してぶったまげさせた。

　「こうやって辞めずに音楽を続けてこれたのは、スタッフと皆さんのおかげです」と言って、彼女はすべてのはじまりの歌『桃ノ花ビラ』を、ストリングスを迎えて披露。更にはアコギの音色と共に『向日葵』を。そのまま大塚愛の濃厚な部分が味わえるカップリング曲がメドレー形式で披露されていく。バースデイライブならではのプレミアンな展開。サックスと、ピアノと、バイオリンと、みんなと、それぞれの音や言葉を味わいながら音楽をしていく。そして『雨の粒、ワルツ～LOVE MUSiC』の幻想世界をそこに残したまま、おぼろに光る満月と夏の残り香と共に楽曲は『金魚花火』へ。
　「最近、みんなはどんなとき空を見上げるの？」そんな問い掛けの後、どんなに嫌なことがあってもそれをクリアーし、またすぐに嫌なことがあったとしても、私たちは生きていくんだと。この空を見上げながら歩いていくんだと語り、彼女は『クラゲ、流れ星』を歌い始めた。そして想いいっぱいにその楽曲を歌い終えると、空にはまん丸のお月様。「ミラクル！そうそう、分かってるやん！自分」と大喜びの大塚さんは、ハイテンションにファンとのコミュニケーションをどっぷり取っていく。そしてめちゃくちゃアットホームになったところで「OK！行くよぉ～！！」と、ライブは大はしゃぎタイムへ突入。みんなその腕を左右に大きく振りながら「ピ・ポ・パ・ポ・ピ・ポ・パ・ポ♪」by『片想いダイヤル』。久しぶりの『Happy Days』では、みんな揃って今日一番のハイパージャンピングを休むことなく繰り広げ、続く『SMILY』も、大塚さんがラケットでテニスボールを客席に打ち込んでいくという傍若無人ぶりで（笑）大盛り上がり。みんなボールをキャッチしようと躍起になりながら大合唱はしっかりするという、やたら忙しい状況を見てニンマリしてるのは、もちろん今夜の主人公。そんな子供からお爺ちゃんお婆ちゃんまで大はしゃぎの会場に、続けて聞こえてきた楽曲は『さくらんぼ』！もうみんなぐっちゃぐちゃになって、まるで今が人生最良の瞬間と言わんばかりのグルーヴを生み出していた。大塚さんの鉄板ソングの畳みかけ、今夜も大変見事でありました。

　元気いっぱいの「もう1回」コールに応えてステージに戻ってきた彼女は「2009年、アリーナ公演。決定しました！」と叫んで、みんなとバンザイ三唱（笑）。そして5年間みんなに支えられて歩いてこれたことを感謝し『大好きだよ。』を歌い始めた。「いつだって支えてくれた」「あなたが恋しくて」「ずっとずっと大好きだよ」といった言葉たちに、これまで以上に強い気持ちを込めて。それに対して、満を持しての『Birthday Song』で「おめでとう」と「ありがとう」をたっくさん送るみんな。相も変わらず、素敵な関係。
　「OK！8時過ぎだよ！全員集合！！」今日出演したメンバー全員集合で、更にはちびっこダンサーも参戦で、更には頭から煙を吹き出しながら爆走するお兄さんも登場で、みんなが大好きな『CHU-LIP』を完璧な一体感でもって堪能。そんな大フィーバーな夜を共に過ごした、愛すべき人たちのために彼女は『愛』というリリース前の楽曲を特別に、最後に披露してくれた。その微笑みのそばには、いつだって私はいるよ―――、それは再び会う日まで寂しくならない魔法の言葉。