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YOASOBI、Billboard JAPAN HOT 100 2020年 年間首位記念インタビュー

インタビュー

 2020年のBillboard JAPAN総合ソングチャート【JAPAN HOT 100 of the Year 2020】は、YOASOBI「夜に駆ける」が首位を獲得した。YOASOBIは“小説を音楽にするユニット”をコンセプトに掲げたユニットで、2019年12月に配信リリースされた「夜に駆ける」は、星野舞夜による『タナトスの誘惑』を原作としたデビュー曲。3月頃からTikTokやYouTubeを中心にバズり始め、主にストリーミングと動画再生でポイントが急上昇し、HOT 100にチャートインを果たした。

 今回、Billboard JAPANでは本チャートで首位を獲得したYOASOBIにインタビュー。デビュー曲が年間チャートを制した感想、怒涛の1年だったと語る2020年の振り返り、そして2021年の展望など、話を訊いた。

 Billboard JAPAN 2020年 年間チャート集計期間:2019年11月25日(月)~2020年11月22日(日)

ーー「夜に駆ける」が年間総合ソングチャート“HOT 100”で1位を獲得されました。まずはお気持ちをお聞かせください。

Ayase:とても嬉しいです。もちろんたくさんの方に届いてくれたらいいなという気持ちで作りましたけど、まさかそこまで聴いていただける楽曲になるとは思ってもみなかったので。自分の予想をはるかに超えてくれました。

ikura:年間チャートは1年間の集大成だと思うので、本当に多くの方の耳に「夜に駆ける」を届けられたことが実感できて嬉しいです。上位に入った最初の頃は正直、一時的な盛り上がりかもなとも思っていたので、ずっとチャートインし続けてくれて驚きました。



▲「夜に駆ける」

ーーとりわけストリーミング指標では根強く上位で、首位獲得回数も今年最多の15回でした。

ikura:たくさんの方がリピートしてくださったというのもあると思うんですけど、人によって届くのに時差があったのかなというのはすごく感じていて。老若男女いろいろな方々から「聴いてるよ」というタレコミ……口コミか!

Ayase:(笑)。

ikura:最近も「何歳の娘が聴いてます」とか「うちのお婆ちゃんも聴いてるよ」と言っていただくので、人から人に繋がっていく、それが長く続いてくれたのかなと思っています。「夜に駆ける」が人にオススメしたくなるような楽曲になってくれたことがすごく嬉しいです。

ーーこれまでヒットチャートを見る機会はありましたか?

Ayase:ちゃんと見るようになったのは、YOASOBIとしての活動を始めて、楽曲をリリースすることが決まったあたりからですかね。でも、最初から上位に入っていたわけでもないし……。

ikura:何十位とかね。

Ayase:それでもすごく喜んでいたんですけど、それから徐々に順位が上がっていって、その動きを追いかけていくうちにチャートを見ることも少し習慣づいたりして。なので最初はあまり見ていなかったですし、まだ縁はないものとも思っていたところがありました。

ikura:私もあまり見ていなくて、普段は友達からオススメしてもらった曲を聴いたり、それで好きになってライブに行ったりしていました。

ーーでは、お二人の心の中にヒットチャートがあるとして、今年の曲を選ぶとしたら何でしょう?

Ayase:まずは「夜に駆ける」とは言っておきます(笑)。あとはBTSさんの「Dynamite」ですかね。リリースされてからそこまで日は経っていませんけど、今年めちゃくちゃ聴きました。あとは何だろうなぁ…。ブリング・ミー・ザ・ホライズンの「パラサイト・イヴ」はサブスクでも聴きましたけど、ミュージック・ビデオが良くて、YouTubeで何度もリピートしましたね。



▲ BTS「Dynamite」



▲ Bring Me The Horizon「Parasite Eve」

ikura:私はデミ・ロヴァートさんの「ウォーリアー」です。今年はいろいろと状況が変わりすぎて、自分を見失いそうになってしまうことが多かったんですけど、そんなときに聴いて勇気づけてもらいました。今年リリースされた曲ではないですけど、歌詞が力強くて、すごく背中を押してもらいましたね。私、今年はまさに“戦士”だったので(笑)。ずっと闘い続けた日々だったなと思っていて、重なる部分も多かったです。



▲ Demi Lovato「Warrior」

ーー改めて2020年は、お二人にとってどんな1年間でしたか?

Ayase:息つく暇もなく、どんどん新しいことが目の前にやってきたし、その一つひとつと向き合って、こなしていった1年でした。もちろんしんどいと感じる瞬間もありましたけど、そのぶんめちゃくちゃ成長したなと思います。ここで得たものをもって、2021年も面白いことができるんじゃないかなと思いますね。

ikura:私も目の前にあるものを一つひとつ頑張った、すごく怒涛の1年間でした。私は四六時中ずっと歌をうたっているような人間なので、その大好きな表現をいろいろなお仕事の中でやらせていただいたことが幸せでした。

ーー“小説を音楽にするユニット”としてスタートしたYOASOBIですが、今年はそれだけに留まらず、作品の映画化やCMタイアップなど、とても広い世界と繋がった1年だったかと思います。そういった経験から得たものはありましたか?

Ayase:得たものというより確信したことなんですけど、YOASOBIの“小説を音楽にするユニット”というフォーマットは、本当にいろいろなことができるなと実感しました。音楽はあらゆるものと繋がれるというか、そういう無限の可能性みたいなものを感じましたね。

ーー1月6日には初CD作品となるEP『THE BOOK』がリリースされます。特製バインダー仕様になっていて、パッケージにもこだわりが感じられますね。

Ayase:山本さん(スタッフ)が発案してくれて「天才か」と思いましたね(笑)。サブスクとかYouTubeを使ったほうが、曲を世の中に届けるうえでは圧倒的に速度が速いじゃないですか。なので、そういうことを積み重ねていった先、なんとなく1年後くらいにはCDも出せたらいいなという思いがやっぱりあったので、実際に素敵な仕様でカタチにすることができて嬉しいです。配信が音楽の入り口になっている時代だからこそ、モノとして購入したときの喜びはひとしおだと思うんですよね。

ikura:自分たちで言うのもどうかと思うんですけど、このパッケージだったら「買いたい」って思っていただけるだろうし、YOASOBIならではのアイデアだと思います。

ーー最後に、2021年はどんな1年にしたいですか?

Ayase:2020年は時勢的に悲しい思いをされた方も多いと思いますし、YOASOBIはそういう状況の中で出てきたイメージが強いと思うんです。音楽はどうしても時代に紐づいてしまうし、数年後になってYOASOBIの始まりを振り返ったときに、もしかしたらコロナのことを思ってしまう方もいるかもしれない。ただ、その中で自分たちは間違いないことをやれたと思っているので、悲しいイメージを振り切れるよう、2021年はさらに飛躍できる1年にしたいですね。ここで留まるつもりはないぞと。むしろ勝負の年かなと思っています。

ikura:やりたくてもできないことが多かった1年ですけど、いい意味で考えれば、土台を作るための時間になったと思います。だからこそ、次にどう活動するかが大事になってくると思うので、来年は2020年に得たものをより磨いていきたいですし、新しく挑戦できることもたくさんあると思っています。YOASOBIというユニットだけに、これからも音楽で遊んでいけたらいいなと思います。

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