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グリフィン『グラヴィティ』インタビュー~EDMの枠を超えていく日系“美メロ”プロデューサーが語るデビュー作
マルーン5、イヤーズ&イヤーズなどのリミックス・ワークを経て、2016年に「Heading Home」でアーティスト・デビューを果たした、米LAを拠点にするDJ/ソングライター/プロデューサーのグリフィン。日本人の母親を持ち、幼い頃から習っていたというギターとピアノなど生楽器を取り入れた、その限りなくエモーショナルで彩り豊かなサウンドと美しくメロディアスなプロダクションで人気急上昇中の彼が、待望のデビュー・アルバム『グラヴィティ』を2019年11月27日に日本リリースした。カーリー・レイ・ジェプセン、アロー・ブラックなど多彩なアーティストを迎え、ダンス・ミュージックの枠にはとどまらない可能性を見せつけたこの意欲作で、米ビルボード・ダンス/エレクトロニック・アルバム・チャート“Top Dance/Electronic Albums”初登場1位を見事獲得。今年の【コーチェラ・フェスティバル】では5万人以上のファンを熱狂させるなど、ライブ・アクトとしても定評があるグリフィンが、最新アルバムの制作秘話やタイトルに込めた想い、来年2月に開催される第2の故郷日本でのライブへの意気込みを語ってくれた。
作品には誇りを持っているし、リリースすることができて最高の気分
−−まずは、待望のデビュー・アルバム『グラヴィティ』がリリースされた感想を教えてください。
グリフィン:すごくいい気分だ。制作に2年近くかかったから、やっと完成してリリースできたことに安堵したと同時に嬉しいし、誇れる作品に仕上がったと思う。だから、聴いてくれたみんなが僕と同じぐらいアルバムを気に入ってくれているといいな。
−−昨年12月にはEP『グラヴィティ Pt.1』を発表していましたが、このタイミングでデビュー・アルバムをリリースしようと思った理由は ?
グリフィン:グリフィンとしての活動を始めた当初は、リミックスを作って、ネット上で公開していたんだけれど、その内レコード会社から所属アーティストのリミックスを頼まれるようになった。これが音楽キャリアのスタート。でもやはり自分の曲が作りたいという想いが強かった。自分のサウンドやスタイルが感じられるような未発表の楽曲が蓄積できてきたところで、アーティストとして次のステップであるアルバムをリリースするタイミングだと感じたんだ。昔からアルバムを買うのが好きで、アーティストにハマるとその人のアルバムを買っていた。将来的には、自分自身がそういうアーティストになることを望んでいたから、タイミングも踏まえて、アルバム・アーティストへの一歩を踏み出すのに最適な時期だと思ったんだ。
−−デビュー・アルバムを世に出すというのは、特別な瞬間であると同時にナーバスになることもあると思います。
グリフィン:もちろんだよ。けれど自分の作った音楽に信念を持っているし、周りのスタッフも率直に意見してくれ、アーティストとしての創造性を支援してくれている。ナーバスにならなかった、怖くなかったと言ったら嘘になるけれど、作品には誇りを持っているし、リリースすることができて最高の気分だ。
−−アルバムのオープニングをインストゥルメンタルの楽曲「Intro」で飾り、ストーリー性を持たせた意図は?
グリフィン:作品のメイン部分へ流れるイントロダクションが欲しいなと思いながら、これまで作ったすべて曲を振り返っていた時、(アルバム2曲目に収録されている)「All You Need To Know」が、現状の自分のキャリアにおいて代表的な作品だと感じた。アップリフティングでポジティブな曲だし、アルバムの幕開けを飾るのにピッタリだから。「Intro」はこの曲に合うように、オーケストラ作品のようなイメージで作りあげた楽曲。LA拠点の作曲家とともに「All You Need To Know」と同じキーで書いたから、スムーズかつ完璧にアルバムに流れるんだ。『グラヴィティ』を象徴するような、メロディックで、アップリフティングで、壮大な曲にすることを目指していた。作曲家と制作を行ったことで、これまで試したことのないサウンドを色々取り入れることもできたのはエキサイティングだったし、クリエイティビティを刺激されたね。
▲ 「Intro」(Visualizer)
▲ 「All You Need To Know feat. Calle Lehmann」MV
−−その「All You Need to Know」に続く3曲目の「Need Your Love」には、フォーク系シンガー・ソングライターのノア・カーンとDJ/プロデューサーのセブン・ライオンズが参加していますが、真逆な音楽性を持つ2組のアーティストとコラボしたことが曲にもたらした化学反応とは?
グリフィン:音楽性は全く違うけれど、彼らの作品のメッセージ性やフィーリングには近いものがあるし、2組とも音楽的でメロディーを重視した楽曲を作っている。これも創造プロセスがとても楽しかった曲。元々はスウェーデンで何人かのソングライターたちと書き始めたもので、曲の詞的、音楽的メッセージに惹かれるものがあったから、LAに持ち帰って続きを書き上げて、プロダクションを施していた。その1週間後にセブン・ライオンズを自宅のスタジオへ招待して一緒に曲に取り掛かった時に、彼がクールなプロダクションのアイディアを出してくれた。
その頃、数か月にわたりノアの音楽をずっと聴いていて、一見合わないにように思うかもしれなけれど…なぜか彼がこの曲を歌う姿が想像できたんだ。だから思いつきで、僕と一緒に音楽を作ることに興味があるか、インスタグラムを通じてメッセージしてみたら、偶然にも「今、君の【ロラパルーザ】のライブを観客として観ていたところだよ」って返事が来たんだ(笑)。翌日、曲を送ってみたら、「すごくいいじゃん!ぜひ参加したい」って言ってくれたから、その数週間後に彼が住むNYへ深夜便で飛んで、到着後すぐに一緒にスタジオ入りしてトラッキングを始めた。作業を開始してからわずか10分で彼が適任であることがわかった。SSWっぽい、クールなエネルギーを曲に注入してくれて、まるで魔法のようにしっくりきた。ストックホルムのソングライターたち、LAのセブン・ライオンズ、 NYのノアー様々な世界が融合されたことで、驚くほどかっこいい曲になったし、一番最初のコンセプトから完成まで興味深い過程を経た曲だ。多分アルバムの収録曲の中で、最も楽しめたプロセスだったね。
−−「Need Your Love」は、アンセミックでライブ映えしそうな楽曲でもありますが、この曲に関わらず制作している際にライブで演奏することを意識していますか?
グリフィン:この質問、初めて訊かれたけど、もちろんだよ。「Need Your Love」に関しては、書いている時に、【Gravity Tour】のどのタイミングでプレイするか、照明やヴィジュアルはどんなものにするか、すでに考えていた。それを意識して曲作りをする場合もあるし、そうじゃない場合もある。曲が完成してから、どのようにライブで披露しようか、どうやったらライブでうまく伝わるようにできるかを考えることもあるからね。壮大でエモーショナルで、特にライブで演奏するのにピッタリだと思う曲を作っている時は、どのギターリフやサウンドを使ったらライブ映えするか、きちんと考えているんだ。
▲ 「Need Your Love feat. Noah Kahan」(Lyric Video)
−−HANA、DROELOE、Oh Wonderとタッグを組んだ「Nothing Like You」は、派手なドロップなどがないポップ・ソングよりの楽曲ですが、どのようなイメージで作ったのですか?
グリフィン:この曲の制作プロセスもクールだった。LAでソングライティングのセッションをブッキングしていたんだけれど、移動とかで疲れていたから、実は行くのを止めようかと思ってたんだ。セッション相手のOh Wonder(オー・ワンダー)の2人は、お洒落なエレクトロニック・バンドであるとともに素晴らしいソングライターだ。まるで彼らの普段のセッションに足を踏み入れたようで、「元気?今日の朝、コーヒーを飲みながら、このアイディアを思いついたんだけど、どう思う?」みたいなフレンドリーな感じだった。そして2人は曲の冒頭の部分を演奏しながら歌い始めたんだけど、これまでの自分の作品からかけ離れているとともにすごくクールで、彼らが伝えようとしていた曲のメッセージにも共感できたから、一緒に2時間ほどで曲を書き上げた。けれど、その後1年ぐらい手を付けなかった。ひどく気に入ってたんだけど、どうしたらいいかわからなくて。
そしてある時、DROELOEのヴィンセントとのセッション中に、昔の音源ファイルやその1年間ぐらいで書いた曲を聴きかえすことがあって、彼に「何これ?スゲーかっこいい曲じゃん。君とこの曲を完成させたい」って言われたから、再び曲に取り掛かることになった。実験的なサウンドをのせたり、サウンド・デザインを施していくうちに、みるみると完成していった。とても面白い成り行きだったー1年前に書いて、再び着手したら4時間後に形になった。短時間でおきた、2度もの“想像力の爆発”を経て。HANAに関しては、僕がファンのグライムスの作品を通じて知った。彼女にこの曲を送ってみたら、とても気に入ってくれたから、翌日すぐに彼女の家でトラッキングを始めたんだけど、想像以上に素晴らしかった。その数週間にプロダクションの最終調整を行って完成させたんだ。
▲ 「Nothing Like You feat. HANA」(Visualizer)
リリース情報
公演情報
GRYFFIN LIVE IN TOKYO
東京:2020/2/10(月) TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 18:00
スタンディング ¥7,000(税込 / 1Drink別)
INFO: SMASH https://smash-jpn.com/live/?id=3264/
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作る音楽にアップリフティングな壮大さを持たせることで、リスナーをインスパイアし元気づけたい
−−MARINA、モデル・チャイルドとコラボした、アルバムの中核を担う「If I Left the World」は、多幸感あふれるプロダクションとは裏腹に詞の内容がややダークです。
グリフィン:全般的にアップリフティングでポジティブな曲を作るのが好きで、僕自身とても感情的な人間なんだけど、アルバムを通じて様々な感情を表現したいと強く思っていたし、アルバムを聴くリスナーにも複数の感情を感じて欲しかった。この曲は、精神的な重荷だったり、暗い題材をテーマにしている。ソングライターの一人、ダニー・パーカーが曲を送ってきてくれたんだけど、とても美しいと同時に悲劇的で……僕自身ものすごく心を動かされた。それぐらいパワーがある曲だったから、ダークな部分はさほど気にならなかったし、絶対にアルバムに収録したかった。本当に美しい曲で、感銘を受けたんだ。
詞のダークな部分に対して、プロダクションを明るめにしたのは意図的で、そうすることで自分らしさが注入できたように思える。リスナーからもかなり大きな反響があって、素敵なメッセージをたくさん受け取った―曲がその人にとってどんな意味を持っているのかや、 その人が置かれている状況から救ってくれたなど。君が言うとおり、僕にとって新境地と言える詞だったけれど、とても誇りに思っている曲で、その一部になれて感謝している。
−−この曲の詞には、アルバム・タイトルになっている“グラヴィティ”(重力)という言葉が登場しますが、このタイトルに込めた意味は?
グリフィン:そうなんだ。“グラヴィティ”という言葉が登場するから、この曲でアルバムを締めくくろうかと本当は考えていたんだけど、最終的にはアルバムの中間地点に持ってきた。この“グラヴィティ”というコンセプトは、自分の作品やライブでしばらく掲げているもの。作る音楽にアップリフティングな壮大さを持たせることで、リスナーをインスパイアし元気づけて、光に包まれているような感覚にさせたい。それを最大限に表現するために、重力、宇宙、地球の誕生などをテーマにしたヴィジュアルをライブなどに取り入れているんだ。自分の現在のアーティスト性と音楽に加えて、時代的にもこういったテーマがあっていて、必要とされている気がする。そういったアイディアすべてに当てはまるのが“グラヴィティ”なんだ。
▲ 「If I Left The World feat. MARINA & Model Child」(Visualizer)
−−歌詞がストレートなものが多いのは、そういったテーマを踏まえて普遍的な内容にすることを重要視しているからですか?
グリフィン:もちろん。曲を作る時は、必ずソングライターやシンガーと話をして詞を書いていく。ほとんどの場合、 自分またはソングライターの個人的な経験に内容は基づいているけれど、それを普遍的にするために変えることもある。なぜなら、みんなが経験したことがあることや共感できるものにしたいから。ストレートな詞を書くことで、人々がよりが簡単に繋がりを感じることが可能になるから、リリースする音楽に関しては常に考えていることだね。
−−たとえばカーリー・レイ・ジェプセンとのタッグを組んだ「OMG」など、女性目線の曲を作る時に心掛けていることはありますか?
グリフィン:曲が女性目線か、男性目線かは、もちろん意識していることで、その上で何を伝えたいかということにも敏感だ。一緒に仕事するアーティスト全員、自身のヴィジョンを持ち、自分が歌いたいことが分かっているから、彼らが安心して歌えるように詞を変更することはよくある。本来の姿で自由に表現してほしいからね。これは女性アーティストに限ったことではなく、男性アーティストにも同じことが言える。彼らが個人的に繋がりを感じられるものでないと意味がないからね。
−−カーリーらしいガーリーさと爽やかなプロダクションが絶妙な「OMG」ですが、彼女とのコラボはどうでしたか?
グリフィン:「OMG」はアリ・タンポジ(カミラ・カベロ「ハバナ」など)が書いた曲で、彼女は大好きなソングライターでもあるんだけど、実はリリースするのを躊躇していた部分もあった。どのようにリリースしたらわからなかったから。僕は元々カーリーの大ファンだったんだけど、今年の夏、曲について考えていた時に彼女の名前がふと浮かんだ。その瞬間に「彼女が歌ってくれたら、ピッタリなんじゃないか」って閃いた。カーリーの音楽もアップリフティングだけど、よりポップで、 スウィートで、いい意味でバブルガム・ポップだ。幸運なことにも僕たちは同じレコード会社に所属しているから、彼らを通じて彼女に曲を聴いてもらうことができて、その数日後に「彼女が気に入ったから。来週スタジオ入りしようって言ってる」と返答があった。実際にスタジオ入りしてみたら、カーリーは本当に素敵で心優しい人だった。自分の想像以上に。彼女が曲を歌ってくれた時、素晴らしすぎて鳥肌がたったよ。詞やアドリブも加えてくれて、これもクールな制作プロセスだった。今考えても、彼女以上にこの曲にピッタリな人はいないと思うね。
▲ 「OMG」MV
−−ほぼすべての楽曲にゲスト・ヴォーカリストが参加しているゆえの苦労などはありましたか?多くの場合、一緒に曲のコライトも行っていますし、彼らはある意味曲の顔でもありますよね。
グリフィン:そうなんだよね。色々なアーティストを起用するのは楽しいけれど、大変でもある。多くの時間がかかるから、その分ストレスが溜まるし(笑)。今回コラボしたアーティストたちには自身のプロジェクトがあるから、それでなくても忙しいし、世界中に住んでいるから調整するのが一苦労だった。これがアルバムの制作に時間がかかった理由の一つでもある。プロダクションを完成させて、ヴォーカルを当て込んで、そこからまた微調整してみたいな具合に。たくさんの時間と労力を費やしたけれど、アルバムのトラックリストを見ると誇らしいんだ―様々なタイプのアーティストと一緒に仕事ができたこと、自分と彼らの世界観を融合して一つの作品を完成させたこと、そして彼らとアルバムを通じて特別な関係を築くことができたことに。
−−数々の著名EDMアーティストとコラボしているアロー・ブラックとは「Hurt People」でコラボしていますが、独特な声を持つ彼を起用する上で工夫したことはありましたか?
グリフィン:アローは、これまで一緒に仕事をしたアーティストの中で、最もプロフェッショナルな人だった。毎回、準備万端の状態で、時間ピッタリにセッションに来てくれる上に、半端なく親切で、地に足が付いた人なんだ。この曲は、元々バスティルのダン・スミスが書いたもの。彼もとても独特な歌声を持っているから、プロダクションを完成させている時に彼以外のヴォーカルは想像できなかった。でもダンは、マシュメロとの「Happier」が大ヒットしたばかりで、また新たなダンス・ソングに参加することをためらっていたから、最終的に「本当に申し訳ないんだけど…」って丁重に断わられた。
しばらくどうしようか迷っていた時、たまたまアローが参加しているアヴィーチーの「Wake Me Up!」を耳にすることがあった。この曲が世界的に有名なEDMソングの一つだということはわかっていたし、彼が他のEDMソングに参加していることも知っていたけれど、その時に「これって“Hurt People”と同じ調号じゃないか?」とふと気づき、「多分彼の声もこの曲に合うんじゃないか」と思ったんだ。そこで彼に「君らしくない曲かもしれないけれど、君のヴァイブやエネルギーをぜひこの曲に注入してみて欲しいんだ」とメッセージを送ったら快諾してくれた。
ダンのヴァージョンからは、多少変更することになったけれど、出来上がりにはとても満足している。アローは曲にソウルを注入してくれた。彼とバスティルは違うタイプのアーティストだけど、同じぐらいヴォーカルが特徴的だ。原曲と比べるとトーンが大分変わっているけれど、アローが新たなエネルギーとパッションを与えてくれた。彼が参加したことで僕の曲に対する想いを生き返らせてくれ、最終的にイケてる曲になったと思うし、いい経験にもなった。アローは、僕と同じくLAに住んでいるから、今となっては仲良しだよ。彼の音楽は大好きだし、一緒に仕事ができて本当に光栄だったね。
▲ 「Hurt People」MV
−−様々なタイプのアーティストとコラボすることは、自分自身のサウンドを拡張する手助けとしてくれると同時に、アーティストとしての成長も促してくれますしね。
グリフィン:その通り。子供の頃から色々な種類の音楽を聴いていたし、それは今でも変わっていない。正直な話、最近だとダンス・ミュージックが一番聴いていないジャンルかもね。作ってる人が聴いていないのは、変かもしれないけれど。他のジャンルからインスパイアされることが多い。ジャンルを問わず、僕が惹かれるのはその曲のフィーリングや自分がその曲を聴いたときに感じることなんだ。
ダンス・ミュージック界以外のアーティストと仕事をすることにはインスパイアされるし、僕自身のクリエイティビティを促してくれる。自分が想像していないようなヴォーカルを提供してくれたり、様々な面において幅が広がる。多くの場合、僕のダンス・ミュージック・プロデューサーとしての視点とは異なるもので、曲が何を伝えたいかということに対して僕の目を開き、物事をより大きな視点から捉える手助けをしてくれる。彼らと一緒に仕事するのはとてもやりがいがあるし、自分の音楽に生かせる様々な知識と経験を得ることができると感じるね。
−−アルバムが唯一CDリリースされるのが日本と聞いたのですが、その感想を教えてください。
グリフィン:さすが、日本だよね(笑)。楽しみにしているよ!日本に行ったら、買って両親に送らなきゃ。やはり自分が頑張って作ったものを手に取ることができるというのは格別。本当に完成したんだ、現実なんだって思えるから。
リリース情報
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GRYFFIN LIVE IN TOKYO
東京:2020/2/10(月) TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 18:00
スタンディング ¥7,000(税込 / 1Drink別)
INFO: SMASH https://smash-jpn.com/live/?id=3264/
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プロデュースもできて、楽器も弾けるマルチなアーティストであるということを確立させたかった
−−話は変わって、先日キックオフしたばかりの最新ツアー【Gravity II Tour】に対するファンの反応は?
グリフィン:僕が願っていたよりも、いい反応が得られていて、とても満足している。アルバムをリリースしてから3公演行ったけれど、既に新曲の詞を覚えて歌ってくれているのには驚いた。EP『グラヴィティ Pt.1』からアルバムの楽曲がみんなとともに成長していくのを目の当たりにできるのはクールだし、1年前に比べてツアー・アーティストとしてレベル・アップした気がする。シングアロングしてくれるファンやTwitterやDMなどSNSでのポジティブな反応も増えて、アーティストとしてやりたいことに対して希望を与えてくれる。まさに最高の気分だし、恵まれていると感じるね。
−−ライブでギター、キーボード、ドラムなどを自らプレイしていますが、生演奏を取り入れたライブを行うようになったきっかけは何だったのですか?
グリフィン:グリフィンというプロジェクトが軌道に乗って、ライブをやることになった当初から可能な限り生演奏を取り入れたかった。幼い頃からピアノとギターを学んでいたし、音楽を制作する上でも生の楽器を取り入れることを貫いてきた。とにかく演奏するのが好きというのが僕の根本にあるんだ。曲を書く時は、必ずピアノやギターを使っているから、自分の音楽を生で演奏するというのは、僕にとって自然なことなんだ。手を挙げて客を煽る、単なるDJにはなりたくない。そうする人を否定しているわけではないんだけど、自分はプロデュースもできて、楽器も弾けるマルチなアーティストであるということを確立させたかった。一番最初に行ったライブから現在の間に、どれだけショーが進化したかを振り返ると誇らしい。長い道のりだったけれど、現在のショーで成し遂げたこと、そして今後のことを考えると楽しみで仕方がないんだ。
▲ 「All You Need To Know」(LIVE from GRAVITY II TOUR)
−−アメリカ・ツアーを行っている時は愛犬のフレンチ・ブルドッグが同行しているようですが、グリフィンにとってのツアー必需品を教えてください。
グリフィン:今も一緒にいて、すっかりリラックスしているよ(笑)。日本にも一緒に連れて行きたいけれど多分無理だよね…愛犬はもちろん必須で、妻が同行してくれることもある。物に関してだと、水は必需品。あとは健康を維持するために空気清浄機も欠かせない。僕はNakedジュースがすごく好きなんだけど、日本には売ってないよね?
−−残念ながら、売ってないですね。
グリフィン:そうか…なるべく食生活には気を付けるようにしてるんだ。ツアー生活は長引くとハードだし、体調を崩しがちだから。あとは大量にコーヒーを飲んでるぐらいかな。
The fam is fitted and ready for tour pic.twitter.com/UNYFf9zUGj
— GRYFFIN (@gryffinofficial) October 14, 2019
−−来年2月にはファン待望の日本公演も行われますが、ライブへ向けた意気込みを教えてください。
グリフィン:日本公演はものすごく楽しみにしている。日本に行くのは大好き。みんな知ってるかわからないけれど、僕の母親は日本で育った日本人で、日本に住んでいるいとこもいるから、日本へ行くことはいつも心待ちにしている。自分のオリジナル楽曲、アルバムがすべてリリースされた状態で日本で演奏するのは初めてで、ヴィジュアル、プロダクション、すべての面において最新のショーを日本で披露できるのが待ちきれない。いとこたちもライブを観に来てくれる予定なんだ。ただ、2月だとちょっと寒いかな(笑)。でも、みんながどんな反応をするか見るのを、ものすごく楽しみにしているよ。
−−ちなみに、小さい頃に日本を訪れた際の思い出など、今でも覚えていることはありますか?
グリフィン:う~ん、断片的には思い出せるんだけど…3歳ぐらいの時に家族みんなで東京ディズニーランドに行った時のホーム・ビデオとかは残っているよ。グリフィンを始める前にも何度も日本に行っていて、これまで全部で10回ぐらいは訪れていると思う。あと母親がよく日本のトーク番組を見ていて、司会が2人いて…。
−−お笑い系の番組ですか?
グリフィン:そうそう。でも名前が思出せなくてもどかしいな。小さい頃、よく家でNHKが流れていて、番組の曲や効果音とか、今でも頭に残っているものがあるよ。アメリカでいう『パワー・レンジャーズ』の日本版のような番組を見ていたのは覚えている。あ、そういえば最近初めて『となりのトトロ』を観たんだ。『千と千尋の神隠し』も素晴らしいって聞いたからこの間DVDを買って、近々観るのを楽しみにしてる。
−−わかりました。今後の予定についてわかる範囲で教えてください。
グリフィン:12月中旬に全米ツアーが終わった後は、いくつかイヤーエンド・ショーを行う。1月はオフを取って新曲に取り掛かる予定なんだ。まだ日程は決まっていないんだけど、今回アルバムに収録されなかった、デラックス盤に収録予定の楽曲がいくつかあるから、それも年内にリリースする予定。あとは来年の春に向けてサプライズも準備しているから楽しみにしていてほしいね。
−−では最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
グリフィン:僕の音楽を聴いてくれて、これまでサポートしてくれてどうもありがとう。『グラヴィティ』を気に入ってくれると嬉しい。みんなにはとても感謝していて、ありがたく思っている。日本で演奏することとみんなに会えるのを楽しみにしているよ!
▲ 「Gryffin LIVE at Life Is Beautiful 2019」
▲ 「Gravity」 (Full Album Visualizer)
グリフィンのサイン入りフォトカードを抽選で3名様にプレゼント!
11月27日(水)~12月11日(水)正午までに、Billboard JAPANの公式Twitterアカウント(@Billboard_JAPAN)と洋楽専用アカウント(@BillboardJP_INT)を両方フォロー&ハッシュタグ“#Gryffin_BillboardJP”をツイートした読者の中からグリフィンのサイン入りフォトカードを抽選で3名様にプレゼント!
・応募締め切りは、12月11日(水)正午となります。
・当選者の方には、@Billboard_JAPANよりDMを送ります。当選時に@Billboard_JAPANと@BillboardJP_INTをフォローされていない場合、当選は無効となります。
・本プレゼントへのご応募は、日本国内に住所がある方のみとさせていただきます。
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GRYFFIN LIVE IN TOKYO
東京:2020/2/10(月) TSUTAYA O-EAST
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スタンディング ¥7,000(税込 / 1Drink別)
INFO: SMASH https://smash-jpn.com/live/?id=3264/
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グラヴィティ
2019/11/27 RELEASE
UICS-1353 ¥ 2,420(税込)
Disc01
- 01.イントロ
- 02.オール・ユー・ニード・トゥ・ノウ with スランダー feat.カレ・レーマン
- 03.ニード・ユア・ラヴ with セヴン・ライオンズ&ノア・カハン
- 04.タイ・ミー・ダウン with エリー・ドゥエ
- 05.ナッシング・ライク・ユー with ドルール&ハナ
- 06.リメンバー feat.ゾハラ
- 07.ボディ・バック feat.マイア・ライト
- 08.バイ・バイ feat.アイヴィ・アダラ
- 09.イフ・アイ・レフト・ザ・ワールド feat.マリナ&モデル・チャイルド
- 10.アウト・オブ・マイ・マインド feat.ゾハラ
- 11.バゲッジ with ゴーゴン・シティ&アルーナジョージ
- 12.ジャスト・フォー・ア・モーメント feat.イセリン
- 13.OMG with カーリー・レイ・ジェプセン
- 14.ユー・リマインド・ミー feat.スタナージュ
- 15.ハート・ピープル with アロー・ブラック
- 16.ノーバディ・コンペアーズ・トゥ・ユー feat.ケイティ・パールマン
- 17.フィール・グッド with イレニアム feat.デイヤ (ボーナス・トラック)
- 18.ホール・ハート with バイポ-ラ・サンシャイン (ボーナス・トラック)
- 19.ヘディング・ホーム feat.ジョセフ・サルヴァ (ボーナス・トラック)
- 20.ラヴ・イン・ルーインズ feat.シニード・ハーネット (ボーナス・トラック)
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