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ボニー・ジェイムス来日記念インタビュー&プレイリスト「ボニー・ジェイムスの音楽に影響を与えた楽曲」
ジャズ、フュージョン、R&Bなどジャンルを横断する先駆的サックス奏者、ボニー・ジェイムスが10月末にビルボードライブ東京&大阪にて来日公演を開催する。メロディアスなフレーズとメロウなサウンドで、全米ジャズ・アルバム・チャートを6度制覇し、ビルボードのR&Bアルバム・チャートのトップ10にも2回ランクイン。さらにグラミー賞にも4度のノミネート歴を持つボニー・ジェイムスへ来日前にインタビューを敢行。2017年にリリースされた新作『Honestly』や今回の日本公演への想いについて語ってもらった。また、彼の音楽に影響を与えた楽曲のプレイリストも併せて公開されているので、そちらもぜひチェックしてほしい。
「アーティストとしての自分の“声”を探し出すことが出来た」
−−10年以上ぶりの来日となりますが、前回の来日のことは覚えていますか?日本の印象は?
ボニー・ジェイムス(以下:ボニー):そうだね、2007年にブルーノート東京で演奏して以来になるね。それ以前にも(僕がソロ・アーティストになる前)、ランディ・クロフォード、モーリス・デイやボビー・コールドウェルのサポート・メンバーとして何度も日本で演奏したことがあるよ。日本でプレイすることが好きだし、今回の来日では僕の新しい音楽を届けることができるのがすごく楽しみなんだ。
−−今回の来日で楽しみにしていることはありますか?
ボニー:すごく短期間での来日になるから、ショー自体が一番楽しみだよ!結局、僕はパフォーマンスすることが好きだからね。でも、ラーメンやお寿司が食べられたらもっと嬉しいかもね!
−−これまでに16枚アルバムをリリースしてきましたが、音楽業界で成功する秘訣を教えて頂けますか?
ボニー:僕はいつも、自分自身が好きで信じられる音楽を作ろうと心がけている。そして幸運なことに僕と同じテイストを持った人達が沢山いる。でも、どの業界でも成功する秘訣はないと思っているよ。ハードワーク、忍耐、それから運が大切!
−−音楽制作はどのように行っていますか?どのようなものからインスピレーションやアイデアを得るのでしょうか?
ボニー:インスピレーションってミステリアスだよね!ありがたいことに、僕の場合はアイデアが頭に浮かんでくるんだ、そしてそのアイデアを曲やレコードといった形にする為に努力する。大体はパソコン上で曲を書き始めて、そういったアイデアを自宅のスタジオでPro Toolsを使ってレコーディングしているんだ。
−−ジャズ、フュージョン、R&Bなどジャンルを横断する音楽スタイルはどのように構築されたのでしょうか?
ボニー:僕は小さい頃からR&Bが大好きだったし、グローバー・ワシントンJr.やザ・クルセイダーズのような音楽も聴いて育ってきた。それらをジャズやサックスと組み合わさせつつ、伝統受け継いでいる感覚かな。自分で作詞を始めてから、アーティストとしての自分の“声”を探し出すことが出来たんだ。
▲Boney James live at Java Jazz Fest 2016
−−これまでにたくさんの素晴らしいシンガーと共演してきたと思いますが、次にコラボレーションしたいアーティストは?
ボニー:今も一番好きなアーティストはスティーヴィー・ワンダー。それからマックスウェル。新人アーティストだとH.E.Rやダニエル・シーザーが好きだよ。
−−最近の音楽シーンについてどう思いますか?特にスムース・ジャズやR&Bについては?
ボニー:自分の新しい楽曲制作に集中しているから、あまり最近の音楽シーンについてはあまり考えないんだ。
−−あたなのサックスの音色はまるで歌っているかのような印象を受けます。サックスを演奏するときに一番心がけていることは何ですか?
ボニー:ありがとう!考え過ぎずに感じたものをそのまま表現するように心がけているよ。
−−2017年にリリースされた現時点での新作アルバム『Honestly』について教えてください。本作のテーマは?またアルバム・タイトルの“Honestly”に隠された意味とは?
ボニー:曲のタイトルはエイブリー・サンシャインの発案だったんだけれど、“Honestly”という言葉が、このレコードに対する僕の気持ちを表現しているとすぐに思ったんだ。すごくポジティブな言葉で、制作しているときも自分が作った曲からたくさんのポジティブなエナジーを感じることが出来た。最近は更に音楽が僕自身にとって大切なものになってきているよ。
−−アルバムに収録されている楽曲「Honestly featuring with Avery*Sunshine」ですが、あなたのサックスもエイブリーの歌声もどちらもとても魅力的です。この曲はどのように制作されましたか?レコーディング中の思い出はありますか?
ボニー:楽曲制作をしていて、彼女にピッタリな曲だと思ったんだ。幸いにも彼女も気に入ってくれて、ほとんどのヴォーカルの部分をツアー中に収録してくれたんだ!彼女が送ってくれる音源の数々を僕が自宅のスタジオで編集していたよ。
▲Boney James - Honestly feat. Avery*Sunshine (Official Lyric Video)
−−今作では、エリック・ロバーソンもフィーチャーされていますが、このコラボレーションについても教えてください。
ボニー:彼とはミュージック・クルーズで出会ったんだ!尊敬していたアーティストとコラボレーションできるなんて光栄だよ。僕がメロディーや作曲作業を行い、彼が素敵な歌詞とパフォーマンスを考えてくれたんだ。
▲Boney James - If I Can’t Hold You featuring Eric Roberson (Official Lyric Video)
−−本作から1曲お気に入りの曲を選ぶとしたら?
ボニー:僕にとって子供達のようなものだから、お気に入りを選ぶことができないよ!
−−プロのサックス奏者になろうとしている人へのアドバイスはありますか?
ボニー:練習あるのみ!
−−日本人のサックス奏者は誰かしっていますか?知っているとすれば、誰でしょうか?
ボニー:高校生の時にLAで渡辺貞夫さんを聴いたことがあるよ。
−−今月、待望の来日公演が開催されますが、どんなステージになるでしょうか?
ボニー:僕たちのショーは想像以上に楽しむことができるからよく驚かれるよ!『Honestly』からの曲はもちろん、これまでにリリースしたアルバムからの楽曲も演奏する予定。バンド・メンバーも素晴らしくて、ほとんどのメンバーがアルバムのレコーディングにも参加してくれているんだ。
−−日本のファンへメッセージをお願いします。
ボニー:久しぶりに日本に戻れること、そしてみんなのために演奏できることを楽しみにしているよ!
ボニー・ジェイムスの音楽に影響を与えた楽曲
01. Visions -Stevie Wonder
02. Sumthin' Sumthin' -Maxwell
03. Dr. Feelgood (Love Is A Serious Business) -Aretha Franklin
04. I Can't Make You Love Me -Bonnie Raitt
05. Don't Let Me Be Lonely Tonight -James Taylor
06. Up All Night -Boney James
07. Teen Town -Weather Report
08. Lush Life -John Coltrane
09. Soft -Chuck Mangione
10. Soft -King Curtis
11. Jessica -The Allman Brothers Band
12. Shining Star -Earth, Wind & Fire
13. Superfly -Curtis Mayfield
14. People's Parties -Joni Mitchell
15. Isn't She Lovely -Stevie Wonder
ボニー・ジェイムスからビデオメッセージが到着!
▲Boney James Video Message for Billboard Live Tour 2019
公演情報
ボニー・ジェイムス / Boney James
ビルボードライブ東京:2019年10月29日(火)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2019年10月30日(水)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
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