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FLYING KIDS「次の時代“令和”に残したい、平成にリリースされた楽曲」プレイリスト

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 2019年4月に平成最後の公演をビルボードライブ東京で開催する、日本を代表するファンク・バンド、FLYING KIDSにインタビューを実施。各メンバーにそれぞれ「次の時代“令和”に残したい楽曲」をテーマに、平成の間にリリースされた中から2曲ずつセレクトをしてもらった。今年が結成31年という、まさに平成を駆け抜けた彼らによるプレイリストは、洋楽・邦楽、ジャンルも様々にまたがっており、この時代に誕生した音楽の多様さを感じられる内容に仕上がっている。
 FLYING KIDSの代表曲を映像で振り返る特集記事も公開中。

01. Smells Like Teen Spirit - Nirvana

 平成に入ってからの、音楽的な大きな革命はグランジ。その中でロック・クラッシック化したのはこれ。スピリットが最高。パンクの完成形か?永遠のロック。反骨の美。―浜崎貴司 (Vocals)

02. Virtual Insanity - Jamiroquai

 歌詞の内容が人工知能などを連想させて、今にも通じます。―浜崎貴司 (Vocals)

03. Tell Me Where You’re Going - Silje feat. Pat Metheny

 ノルウェー出身のシンガーだそうで、90年当時FMラジオやMTVで、ちょっとハスキーな可愛い歌声と、ふきぬける風のようなパット・メセニーをよく聴きました。こんなふうにギターを弾けたらなぁ。―丸山史朗 (Guitar,Chorus)

04. Nadia - Jeff Beck

 いまさら言うまでもない、天才ギタリストの新境地。原曲は、インド人の血を引くイギリス人、ニティン・ソーニー(Nitin Sawwhney)。ジェフ・ベックは原曲のメロディーを忠実になぞってるだけなのだが、スゴイ!どうやってギターをコントロール、操縦してるのかまったくわからない!こんなふうにギターを弾けたらなぁ。―丸山史朗 (Guitar,Chorus)

05. You Can't Feel The Change of Seasons - CAPTAIN HEDGE HOG

 この曲を含むアルバム『DOLPHIN』はホントに良くて、浜ちゃんソロに参加させてもらっていた2000年初頭のヘビーローテーション。ヘビーなギターも素晴らしいが、渡邊忍氏の泣きメロが好きです。2012年の【MONSTERbaSH】のバックヤードで見かけて、サインねだろうかと思った。―加藤英彦 (Guitar,Chorus)


06. Someday We'll Know - New Radicals

 ラジオからDaryl Hall & John Oatesっぽい曲が流れてきて、久々に良い感じ思ってたら別グループだった。ほぼGregg Alexanderの個人バンドで、この曲含む98年のアルバム『Maybe You've Been Brainwashed Too』のみで解散。平成の30年でR&Bの意味も随分変わった気がするけど、次の時代でも良きブルーアイドソウルは続いていくと信じてます。―加藤英彦 (Guitar,Chorus)

07. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう - 岡村靖幸

 今回のお題は、「次の時代に残したい平成にリリースされた曲」ですけども、いや〜、洋楽、邦楽問わず、名曲や、ビッグセールスの曲とか、沢山ありすぎて、2曲に絞るのは、大変です!でも今回は、僕が残したいと思う“願望”で良いわけですからね。「幸せであるように / Flying Kidsに決まってるでしょ!?」といいたいところあえて “オレが嫉妬した邦楽曲” に絞りました。で、この曲は、平成2年11月リリースされた、彼の『家庭教師』というアルバムに収められてますね〜。タイトルといい、青春をテーマの歌詞、メロディ、アレンジといい、斬新で革新的内容を、POPでFUNKYのなかに押し込めることに、大成功というね〜。残していこー!―伏島和雄 (Bass,Chorus)

08. KATOKU - レキシ

 この曲も、“オレが嫉妬した邦楽曲”ですね〜。言わずと知れた、元SUPER BUTTER DOGの池田さんのレキシという、スーパーユニット?バンド?ソロ?なわけですけども。「家督相続」という日本の歴史的習慣を、歌にした時点で、「やられた〜!」でしたね。歴史縛りという、セグメントされたコンセプトで作り続けている、大変さと、楽しさと、パロディを、「イチロー的」な、「メジャー級的」な感動、でもって、「音楽で遊ぶってのは、こういうことだよ、伏島くん!」的な、僕に、お示しいただいたという。残していこー!―伏島和雄 (Bass,Chorus)


09. Adventure of a Lifetime - Coldplay

 楽しさの加減が絶妙なダンスロック。コールドプレイは個人的に、「やたら巷でかかってる大物バンド」程度?だったんですが、この曲は別格に惹かれました。ブライアンイーノ御大の仕事にも敬意を表して。―中園浩之 (Drums)

10. Get It Together - Seal

 シールはちょうど平成元年あたりから活動しているイギリスのソウルミュジシャン。とにかく声が良すぎなのですが、レトロ&オーガニックな風情でとどまらないシャープさがすんばらしい。―中園浩之 (Drums)

11. Good Girl - Carrie Underwood

 「アメリカン・アイドル」シーズン4で優勝しスターダムを駆け上がった彼女の力強くもセクシーで元気をもらえるこの楽曲、たまらなくカッコいいです♡―Elli (Vocals)

12. First Love - 宇多田ヒカル

 ベタ中のベタかもしれませんが私はやはり宇多田様大好きです!10代にしてこんな名曲を生み出しているなんて本当に素晴らし過ぎます!―Elli (Vocals)

13. Midnight At The Oasis - The Brand New Heavies

 「平成」の前半戦は「イカ天」に始まるバンドブームとともに印象的だったのが、Acid Jazz~渋谷系ムーヴメントですね。その代表的なアーティストThe Brand New Heaviesのセカンドアルバムに収録され、のちにシングルカットもされてヒットしたのがこの曲。これは実はカバーでして、それもなんとカントリー畑のMaria Muldaurの1974年のヒット曲のカバー。その、ジャンルを問わず、肌に合う音楽エッセンスを取り入れて現代にアップデートする感覚にはホントやられました。後にこのボーカルのN'dea Davenportと日本で一緒にやる機会があった時は震えましたw―SWING-O(Keyboards)

14. Rehab - Amy Winehouse

 平成中盤になると、新しい音楽のベクトルとは別に、昔の音楽を堂々とやって、かつ売れる人が出てきましたが、その代表格が今は亡きAmy Winehouseですね。この歌い方や曲調の古臭さ、でもサウンドがほんの少し今っぽい、と言うバランスにやられ、彼女の佇まいに惚れました。この大ヒットの後には、元々ルーツ回帰的なことをやっていたRaphael Saadiqがより本気でルーツ回帰作品「The Way I See It」(2008年)を出したり、Cee Lo Green「Forget(Fuck) You」2010年が売れたり、と一つの流行のようにもなって行きましたね。その感覚が現在Bruno Marsにも引き継がれてる気がします。Amyの半生を追ったドキュメンタリー映画『Amy』(2015年)では映画館で解説&対談もさせてもらいながら、「27歳夭折早すぎる!」とウルウルきてましたw―SWING-O(Keyboards)

15. I Will Always Love You - Whitney Houston

 好きな曲や流行曲はあれこれあるけれど、次の時代に残したい曲ということで、中でも唯一無二の素晴らしい作品は何かと考えてみました。その1曲目は平成4年にリリースされたこちら。言わずと知れた、映画『ボディガード』の主題歌です。オリジナルはDolly Partonが本人の作詞作曲で1974年にリリースしたものですが、それをWhitneyがカバーしています。やっぱりWhitneyの歌声やパフォーマンスは圧倒的に素晴らしく、唯一無二の存在でした。そして、このバージョンの間奏で出てくるサックスのKirk Whalumがこれまた素晴らしい。あんなふうにサックスで言葉を話せる人はやっぱり唯一無二なのです。―宇賀まり(Saxophone)

16. Soul Vaccination - Tower Of Power

 タワーの曲はすべて影響を受けまくったものばかりですが、当時タワーのコピーをしていて擦り切れるほど聴いたアルバム『Soul Vaccination - Tower of Power Live』、その3曲目がこの曲です。オリジナルは1973年リリースの『Tower Of Power』に収録されていますが、今回のは1999年、平成11年にリリースされたライブ盤です。サックスを初めて数年の頃で、ろくに譜面も書いたことがなく、夜なべして譜面をおこしていて、SOLIのところを何十回と繰り返し聴いたのを今でも覚えています。Tower Of Powerは1970年、昭和で言えば45年から活動しているバンドで、リーダーのEmilio Castilioは来年で70歳、他のオリジナルメンバーも同年代ですが、未だに唯一無二の超いかす憧れのバンドなのです。―宇賀まり(Saxophone)

17. Pelea 82 - Diego Schissi Quinteto

 Diego Schissi Quintetoのアルバム『Timba』に収録。Tangoの楽曲なんですが、不協和音とノイズが全て生楽器で録音されてて、演奏家としては「楽器の生演奏の利用性と可能性というのは、ここまで来てしまったのか‥」というショックと感動を受けました。間違いなく宝となるテイクです。―竹本一匹(Percussions)

18. Shiva Ranjini - Percussion Summit

 クラシック・ジャズ・ラテン・民族音楽など各ジャンル一流の打楽器奏者達が集結して行われたアルバム『Percussion Summit』に収録。演奏はもちろん素晴らしいのですが、インドよりVoiceで参加のRama Maniの技巧が驚愕です。至宝のテイク。完全に余談ですが、CDで所持してたこちらをYoshida Brothers全米ツアーサポート中にS.F.のAmeba Recordで発見したので購入し、帰国後開封したら中にはビバルデイの四季が入ってました(笑)。レシートもうねぇしww。―竹本一匹(Percussions)

Billboard JAPANのApple Musicプレイリストはこちらから>>>

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