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絢香『30 y/o』~絢香が選ぶ休日に聴きたい30曲~インタビュー
絢香の音楽人生を物語る楽曲たち
「I believe」という力強い意思を持ってデビューした10代、活動休止を機に「音楽や歌うことが本当に心から大好きなんだ」とより強く再確認した20代、そして「愛」や「希望」という言葉に重みや説得力を持って突き進んでいく30代。そんな絢香の人生を最新アルバム『30 y/o』を通じて掘り下げつつ、今作のリリースと連動して作成した「絢香が選ぶ休日に聴きたい30曲」、彼女の音楽人生を物語るプレイリストについても語ってもらった。
「どう生きていきたいか」と「どう歌っていきたいか」が直結している
--30歳の節目にリリースされるアルバム『30 y/o』。まず今作のようなメモリアルなアルバムを制作しようと思った経緯から教えてもらえますか?
絢香 / 5th Album「30 y/o」15秒 TV-SPOT カラフル!! ver.
--なるほど。
絢香:なので、30歳になったからこういうアルバムを創ろうと思った訳ではなくて、出来ていった曲たちがそういうマインドでした。それを節目のタイミングでリリースできるという状況だったんですよね。そんな経緯で完成した作品なんですけど、大きな軸は「時間と変化」。デビューしてからのこの12年はもちろん、今まで自分が生きてきた中で選択してきたひとつひとつのことを誇らしく、ここから30代を歩んでいきたいという想い、そして今感じること、自分が見えている景色というのが曲になっているアルバムです。--今作の大きな軸となっている「時間と変化」。そこをより浮き彫りにする為にもこんな質問をさせて頂きたいのですが、まず「I believe」でデビューした10代の絢香はどんな人生を歩んでいたなと思いますか?
絢香:10代は本当にがむしゃらだったし、とにかく「音楽!歌!」というものを自分の仕事にしたい、デビューしたい。それしか頭になかったんで、あの若さというか、そこに向けて突っ走れる勢いみたいなものは、今思うと「10代ならではだったなぁ」って。でもそんな自分がいたから今の自分がいる。とにかく音楽に真っ直ぐだった。10代はそれ一色でしたね。あとは、私は17歳で上京してきたので、まわりは大人ばかりで、勝手に「強い自分でいなきゃいけないんだ!」という鎧みたいなモノを着込んでいました。それぐらいあのときは常に気をが張っていたんだなって、今振り返るとそう思いますね。--最初から「I believe」という力強い意思を持ってデビューした訳ですけど、それぐらいの気持ちがなければ!と思っていたんでしょうね。
絢香 / 「I believe 2016 ver.」(LIVE DVD&Blu-ray「10th Anniversary SUPER BEST TOUR」より)
--そこから日本を代表するアーティストとなり、世界中の人の前で自分の歌を響かせる機会もありましたが、夢を叶えてからの20代はどんな人生を歩んでいたと思いますか?
絢香:20代は活動休止もしましたけど、それはすごく大きかったですね。自分の病気がきっかけで一度立ち止まることができたのは、今振り返ると「本当に良かったな」と思うんです。あの期間で自分の体と向き合って、その中で気付けたことがたくさんあった。まわりへの感謝の気持ちや、自分ひとりでは何も出来ないということ。やっぱり「みんなの支えがあってこその自分なんだ」と思い知ったし、活動をストップしたからこそ「音楽や歌うことが本当に心から大好きなんだ」とより強く感じたし、ずっと走っていたら気付けなかったことに気付けたからこそ『The beginning』というアルバムが創れた。それからは年々歌うことや制作すること、ライブをやるということがすごく楽しくなっているんです。なので、20代でいちばん大きかったのはその期間を持てたこと、持ったこと。だからあの選択は正しかったなと思えています。--活動休止タイミングやその前後で「もう音楽を続けられない」と思ったことはなかったんですか?
絢香:なかったです!--なるほど!
絢香:それも一度お休みできたおかげだと思います。もしかしたらあのまま止まらずにいろんな面で無理をしながら続けていたら、そういう日が来たかもしれない。でもそういう日が来なくて済んだのは、あの選択を決断できたから。より「歌いたい!」という想いが強まったし、それは本当にラッキーだったと思います。--実際、復帰明けのライブを観させて頂いたときは、歌えることへの喜びがスパークしていました。デビュー時に初めて絢香さんの歌声を聴いたときの衝撃を上回る衝撃があって、それは歌への溢れんばかりの愛情を体現していたからだと思うんですよね。
絢香:その想いは今も年々増していて、それと同時に年々自分らしく、あんまり背伸びするようなこともなく、無理することもなく歌えるようになってきていて。それは活動していく上でラクと言ったら軽いですけど、でもすごく自然体な自分でいられるようになりましたね。とても大きな変化です。--その境地に到達した絢香さんの30代。ここからはどんな風に歌っていきたい、歩んでいきたいと思っていますか?
絢香 / 「The beginning」Music Video
- 「あいことば」~絢香の大好きな音楽たち(Jason mraz/アンジェラ・アキ)
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リリース情報
30 y/o
- 2018/11/14
- 2枚組CD[AKCO-90066(CD)]
- 定価:3,240円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 2枚組CD(LIVE音源収録)の詳細・購入はこちらから>>
- 2枚組CD+DVDの詳細・購入はこちらから>>
- 2枚組CD+Blu-rayの詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
「あいことば」~絢香の大好きな音楽たち(Jason mraz/アンジェラ・アキ)
--そうしたキャリアの積み方をしてきたからこそだと思いますが、映画『人魚の眠る家』主題歌「あいことば」ひとつ取っても「愛」や「希望」という言葉の重みや説得力が確実に増していますよね。
絢香:デビューからこの12年でいろんな経験が出来て、もちろんツラいことや悲しいこともあったけど、でもそれらもすべて音楽に深みを持たせる要素になっているとしたら、そんなしあわせな職業はないなと思いますね。今回の「あいことば」という曲は、映画『人魚の眠る家』の主題歌として書かせていただいたんですが、意識のない娘と奇跡を信じる母という、そんな究極的な状況下でのふたりの関係性、ふたりの中で創られてきた歴史、愛する想い…というのをどういう言葉で表現したらいいか考えました。実際には触れられないし、見ることができない、でも心で感じられて、心で触れて繋がれる。それを表す言葉を探していた時に浮かんだフレーズが「透明な愛言葉」でした。合い言葉って、本来なら目と目を合わせて交わすもの。でも、交わせない状況でどうやって二人のつながりを表現しようかと思ったときに浮かんだフレーズが「透明な愛言葉」でした。目には見えなくても、それはフィルターがかかっているだけで、本当は届いてるし、伝わってる。ちゃんと「愛」というものがふたりの間に存在している。愛する人と別れた後の世界でも「希望」や「救い」を持てたらいいなと思って書き上げたのが「あいことば」なんです。--今の絢香さんだからこそ響かせられる、生き様が乗っかっている歌ですよね。
絢香:自分が親になったことも大きいのかもしれないですね。今回の曲でいうと、映画と同じように、それだけ深く愛する存在、守らなきゃいけない存在が出来たときに「希望」という言葉ひとつ取っても感じ方や捉え方が違ってくるのかもしれないです。--そんな今の絢香さんの歌が詰まったアルバム『30 y/o』と連動して、Apple Musicで「絢香が選ぶ休日に聴きたい30曲」なるプレイリストが配信されています。
◎絢香が選ぶ休日に聴きたい30曲
(Apple Musicにて配信中)
- 01. Thinking out loud/Ed Sheeran
- 02. Have it all/Jason mraz
- 03. 365/絢香
- 04. 7 years/Lukas Graham
- 05. You are the reason/Calum scott
- 06. 愛を伝えたいんだとか/あいみょん
- 07. ふたりごと/RADWINPS
- 08. All for you/years & years
- 09. traveling/宇多田ヒカル
- 10. 長く短い祭/椎名林檎
- 11. Rather be/Clean Bandit
- 12. Next to me/Emeli sande
- 13. This Love/アンジェラ・アキ
- 14. Gravity/Sara Bareilles
- 15. 星屑ビーナス/Aimer
- 16. ハートアップ/絢香&三浦大知
- 17. にじいろ/絢香
- 18. Love me now/John legend
- 19. You Deserve Better/James arthur
- 20. Thunderclouds/LSD (with sia,Diplo&Labrinth)
- 21. Virtual Insanity/Jamiroquai
- 22. 空を読む/DREAM COME TRUE
- 23. サーチライト/玉置浩二
- 24. I was made for loving you/Tori kelly
- 25. あいことば/絢香
- 26. GIFT/Mr.Children
- 27. 愛を込めて花束を/Superfly
- 28. When we were young/Adel
- 29. Rise up/Andra day
- 30. I won't give up/Jason mraz
--軽い気持ちで作ったプレイリストじゃないんですね(笑)。
絢香:そうなんですよ! 最高に良い曲ばっかりなんで、すごく楽しい作業でした。休みの日に聴きたい曲というところで選曲をしたんですが、私、家に居るときはずっと音楽を流しているので、実際そこで流れてきたらうれしいと思う曲たちですね。自分の曲に関しては「ぜひ聴いてもらえたらいいなぁ」という想いで間に入れさせてもらったんですけれども。--絢香さんの音楽キャリアとも重ねて語れるプレイリストですよね。
絢香:そうですね。好きな曲はたくさんあるんですけど、Jason mrazは大好きなアーティストで2曲入れてるんです。ライブも観に行っていますし、対談をさせていただいたこともありますし、彼の作品はぜんぶ聴いているんですけど、新譜が出たら絶対に聴くアーティストって意外とそんなにたくさんいないじゃないですか。その時期その時期で好きなアーティストも変わると思いますし。でも彼の作品に関しては毎回とっても楽しみだし、毎回必ず買っていますね。彼の生き様というか、生きている姿勢というのが好きで。とってもピースフルで、どんなときも自然体。相当な人数の前でライブしているときも「彼のスタジオに遊びにきた?」と錯覚するような空気感だし、あんなに力まずに肩の力を抜いてそのままの自分でステージに臨めるというのは、すごく理想的だと思うんです。そういう意味で、彼の作品や歌に対する姿勢がすごく好きなんです。--個人的には、女性シンガーソングライターのセレクションも面白かったです。例えば、アンジェラ・アキさんは絢香さんと同じ時代にブレイクした実力派女性シンガーじゃないですか。この2人の台頭が音楽シーンに与えた衝撃は凄かったですし、歌の力というモノを世間に今一度知らしめた存在同士だと思うので、絢香さんが彼女の曲をセレクトしているのは感慨深いなと思いました。
絢香:デビュータイミングがほぼ一緒で、イベントとかもデビュー前から一緒になる機会がすごく多かったから、その頃から本当に仲が良くって、いまだに家族ぐるみで仲が良いっていう……「唯一の同志」みたいな感覚は実際にありますね。おんなじ時期にメジャーデビューという形で音楽業界に入って、共に戦ってきた。で、彼女は今また次のステップの為にアメリカに住んでいて、そこでやっていることの話を聞いてもすごく刺激になるし、どんなときも自分の先に居てくれる。本当に「かけがえのない親友」なんですよね。彼女が創る音楽も大好き。そんな親友との出逢いをすごく思い出す曲として「This Love」をセレクトしたんです。リリース情報
30 y/o
- 2018/11/14
- 2枚組CD[AKCO-90066(CD)]
- 定価:3,240円(tax in.)
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- 2枚組CD(LIVE音源収録)の詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
絢香の大好きな音楽たち(Superfly/Adel/宇多田ヒカル/椎名林檎/ドリカム等々)
--また、ワーナー時代の絢香さんと二大歌姫的な印象も強かったSuperfly。彼女の曲をセレクトしているのも感慨深いです。
絢香:デビュー時期は数年の違いだし、年齢的に近いこともあって、今でも彼女の曲は聴くんです。たまに会うとやっぱりすごく嬉しいし。この曲「愛を込めて花束を」は当時リリースされたときに「すごく良い曲だなぁ」と感動したことを今でもよく覚えていて、今聴いてもやっぱり良い曲…という気持ちでセレクトしました。というか、このプレイリストの曲はぜんぶ好き過ぎていくらでも語れてしまう(笑)。もう20年以上前の洋楽ですけど、Jamiroquaiの「Virtual Insanity」もこのプレイリストの中に入れても一切古い感じがしないし、新しいところで言えば、years & yearsとかClean Banditとかも打ち込みと生の共存が面白いし、それでいてすごくキャッチーだから好きで結構聴きます。女性シンガーで言えば、Emeli sandeとかAdelとかイギリスのアーティストも好きですし……Adelは初めて聴いたとき、とにかく声の存在感が凄すぎて衝撃でした。そして「え?1コ下なの?」というまた違う衝撃もあり。全く世界は違うけれど、同世代の女性シンガーとしても人間としてもすごく尊敬しています。--それこそ絢香さんと近い印象なんですけど、セレブリティがチャート上位を独占している時代、本当に歌と音楽の力だけでトップへ踊り出たじゃないですか。
絢香:本当に凄いですよね。グラミーとか観ていても、ピアノさえあればOK。演出とか着飾りが要らないし、まわりが派手なこともあり(笑)そのシンプルさに惹かれるし、私もそうなりたいと思うところはあります。最近、私もシンプルにな編成でアコースティックツアーをまわったりだとか、今回のアルバムのツアーもピアノとギター、パーカッション、チェロ、私という編成でまわるんですけど、見た人に「これ以上何も要らないよね」と思ってもらえるようなライブを目指したいし、追求したいと思っているんです。クリックを使うこともないし、同期を流すこともないし、本当にその日その場でのライブを創り出す。その心地良さや音の隙間から感じられるモノを楽しんでもらえたらいいなと私も思うから、Adelのことはすごく素敵だなと思いますね。--また、今回のプレイリストには、日本を代表する先輩女性アーティストの楽曲も多数収録されています。宇多田ヒカルさんや椎名林檎さんは絢香さんにとってどんな存在なんでしょう?
絢香:宇多田ヒカルさんがデビューしたのって15歳ぐらいじゃないですか。私が小学生の頃だったんですけど、みんなが小学生ながらに「凄い人が出てきた!」「みんな、Mステ観た?」みたいな存在でした。私はすでに歌うことが大好きだったから「なんて格好良いんだ! え、15?」っていう衝撃と歌の良さと……忘れられないですね。その後のどの作品を聴いても彼女にしか絶対に創り出せない世界観だったり、言葉の使い方、メロディーライン…本当に唯一無二な存在感があるから凄いと思います。それは椎名林檎さんも同じ。「こんなにもセルフプロデュースが出来る人っているんだ?」って思うぐらい、完璧じゃないですか。当時から凄い存在だとは思っていましたけれど、今、音楽番組で一緒になっても「凄いな」っていう衝撃を受けるんですよ。それも毎回。曲はもちろん、歌にも演出にも自分の見せ方にもすべてに対して衝撃を受けるので、プロデューサーとしても凄い人だなと思いますね。自分にはないモノを持っている人たちは見ているだけで勉強になります。尊敬します。--尊敬する先輩と言えば、触れない訳にはいけません。DREAM COME TRUE。
絢香:そうですね! 私の青春です。それぐらい昔から大好きで聴いていたし、何歳になっても等身大でいれるって凄いことだなと思うんです。吉田美和さんにしか創り出せない世界観があるし、ずーっと少女でいれるというか……--いまだにステージ出た瞬間に号泣していたりしますもんね(笑)。歌える喜びとみんながそこにいる喜びだけでスパークしてしまう。まさに少女ですよね。
絢香:そこが素敵なんですよね! いつ会っても温かいし、優しいし、それはマサさん(中村正人)もそうなんですけど、いつも気にかけてくれて。ただのファンだった私がデビューして、ライブに呼んで頂いて一緒に歌えたり、一緒にお話できたりするなんて……本当に自分もこの音楽業界で生きてるんだなって実感させてもらえる存在です。あと、この「空を読む」という曲は、上京してきたときにホームシックになったり不安になったときに聴く曲だったんですよ。他にも好きな曲はたくさんあるんですけど、まさに18ぐらいの自分を思い出す曲なので、今回は「空を読む」を選ばせて頂きました。同じく尊敬する大先輩で言えば、玉置浩二さんの「サーチライト」。玉置さんとは数年前に音楽番組で歌わせてもらったんですけど、改めて生で歌を感じて「こんなに歌力があるってどういうことなんだろう?」と……歌い出しの「あぁ」の一言で泣けてしまうんですよね。感動でした。横で聴いていて本当に鳥肌でしたね。--こうしてお話を聞いていると「絢香が選ぶ休日に聴きたい30曲」でありながら「絢香の音楽人生を物語る30曲」でもあるんだなと感じます。
絢香:でもありますね! あと、新しいところで言うと、Aimerとかあいみょんとかもすごく良くて。本当に曲も良いし、声も良いし、独自の世界観を持っている。でも一切無理をしていなくて、それであの世界観を出せるというのは、すごくアーティスティックだなと思います。あいみょんなんてデビューして間もないのに度胸が凄いじゃないですか。格好良いなぁと思いましたね。今回のプレイリストに選曲させて頂いた皆さんは本当に素晴らしいと思います。自分も歌い手なんですけど、やっぱり音楽が大好きなんで、リスナーの目線で普段からいろいろ聴いているので、今回の企画は純粋に楽しかったですね。--このプレイリスト、リスナーにどんな風に楽しんでもらいたいですか?
絢香:「へぇー、絢香ってこういう曲聴くんだ?」みたいな意外性とかも楽しんでもらいたいし、私の曲をあんまり聴いたことがなかった人たちには、これで絢香というアーティストを少しでも感じてもらえたら嬉しいし。あとは、この良い曲たちをシェアできることが純粋に嬉しいので、それこそ休日とかゆったりしたい日に楽しんでもらえたらいいなと思いますね。リリース情報
30 y/o
- 2018/11/14
- 2枚組CD[AKCO-90066(CD)]
- 定価:3,240円(tax in.)
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
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