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ゴスペラーズ村上てつや×Bryan-Michael Cox×Patrick“J.Que”Smith 対談インタビュー
「永遠(とわ)に」天才プロデューサー陣との再会
今から19年前に運命の出逢いを果たし、あの東方神起も愛する「永遠(とわ)に」を共に生み出し、その後のJ-POP/K-POPの流れの根幹を築いたゴスペラーズ×Bryan-Michael Cox×Patrick“J.Que”Smith。また、同曲のリリース後、ゴスペラーズは名実共に日本の音楽シーンのスターダムへと登り詰め、BryanはBeyonce、Alicia Keys、Ariana Grande等々スターの楽曲を手掛ける大物プロデューサー、J.QueもUsherのアルバム『Confessions』収録曲をはじめ数々の世界的ヒットに貢献と、大きな成長を果たしていった。そして、彼らはゴスペラーズの新アルバム『What The World Needs Now』制作に向けて18年ぶりに再会。このインタビューは、そのプリプロでBryanとJ.Queが来日していた際に実現したものである。
運命の出逢い「時代を共に歩めているということがとても嬉しい」
--まずはお三方の関係性について伺わせて下さい。1999年からの付き合いになる訳ですけれども、村上さんにとってJ.QueとBryanはどんな存在なんでしょう?
村上てつや:出逢ってから19年ぐらい。その間、会っていない時間が長いんだけど、本当に2人とも最初会ったときと変わらない、陽気なリアル・ミュージックマン。初めて会ったときは20代前半だったんだけど、それから時を経て、グラミーにノミネートされたり、グラミーを獲ったり、凄い世界へと羽ばたいたにも関わらず、全然変わらない2人で居てくれたのがいちばん嬉しい。--今から19年前、どういった経緯で一緒に音楽を創ることになったんですか?
Jagged Edge - Let's Get Married
--宣言通りの結果を生んだと。
▲左から:村上てつや/Patrick“J.Que”Smith/Bryan-Michael Cox
--2人との出逢いなしに「永遠(とわ)に」はもちろん、「ひとり」のヒットも有り得なかった訳ですね。
ゴスペラーズ 『永遠に』at 国際フォーラム2017/7/9 Short Ver.
- こんなに格好良くなって……ジェームズ・ボンドみたいじゃないか!
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リリース情報
What The World Needs Now
- 2018/10/03
- 通常盤[KSCL-3093(CD)]
- 定価:3,240円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
こんなに格好良くなって……ジェームズ・ボンドみたいじゃないか!
--今回、再び共に音楽を生み出すことになり、こうして再会できたときはどんな気持ちになりましたか?
▲左から:村上てつや/Patrick“J.Que”Smith/Bryan-Michael Cox
--今現在のゴスペラーズには、どんな印象を持たれていますか?
Patrick“J.Que”Smith:初めて会ったときは、ゴスペラーズの仕事に対する姿勢がガイダンスに添ってやっているというか、ひとつの道が見えていて、それに従って曲を創っている印象だった。制作側の人間としてまだ初期段階だったというか、一歩一歩ゆっくり進んでいる印象。それから18年の時を経たゴスペラーズを見たら、自分たちのやり方というモノを幅広く持っていて、そのときそのときの良いモノを自分の引き出しから出していく。そういうことが出来るグループになっていると物凄く感じた。それはもちろん経験を積んできて得てきたモノだとも思うし、気持ちも変わったんだと思う。自分のやることに対して良い意味で気楽になっているというか、自信を持つようになったからそういう風に出来ているんだと思うんだけど、とにかく強くなった。 村上てつや:僕らは僕らで彼らと出会う前に積み上げたモノもあるんだけど、やっぱり彼らと出逢ったことで音楽的な深さや幅を得たし、それが実際に結果として「成功した」ということが僕らに与えてくれたパワーは凄い訳ですよね。それがあって、僕らは何から何までブラックミュージックのスタイルで音楽を創る訳ではないんだけど、いろんな球種を投げられるようになった。で、それを自信を持って投げられるようになったということが、彼らからもらったいちばん大きなモノなんです。 Patrick“J.Que”Smith:それは僕らもそうだよ。僕らも若かったし、ゴスペラーズのみんなから吸収したモノがあって、それが成功の鍵にもなったんだ。あと、さっきの話の続きになるけど、ゴスペラーズのみんなは人間的には全く変わってない。エネルギーもオーラも全く変わっていないんだけれども、曲作りや仕事の仕方が洗練されている。僕らも含め、当時はみんな子供だった。そこで一緒に歩き方を学んでいたと思うんだけど、16年ぶりに会ったゴスペラーズは凄い勢いで走っていたんだ。迷わずに自信を持って走っていた。そういう印象を受けたよ。だって、彼の姿を見てくれよ? 昔はこんなんじゃなかった。 村上てつや:昔からこうだったよ! Patrick“J.Que”Smith:こんなに格好良くなって……ジェームズ・ボンドみたいじゃないか!一同:(笑)
村上てつや:この格好ね(笑)? これは今日だけだから!リリース情報
What The World Needs Now
- 2018/10/03
- 通常盤[KSCL-3093(CD)]
- 定価:3,240円(tax in.)
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
「永遠(とわ)に」J-POP/K-POPの流れの根っこにあるモノだったりする
--このインタビューの時点では、ゴスペラーズの新アルバム『What The World Needs Now』のプリプロ段階になる訳ですが、このチームから今度はどんな作品が生まれそうな予感がしていますか?
ゴスペラーズ 「ゴスペラーズ坂ツアー2017 ”Soul Renaissance”」トレーラー
▲左から:村上てつや/Patrick“J.Que”Smith/Bryan-Michael Cox
一同:(笑)
Bryan-Michael Cox:電話を待ってたんだよ! 村上てつや:その間のサクセスがデカ過ぎて僕らは遠慮していたんだけど、そんな風に思っていたんだったら、毎年ワンソングずつ一緒に創ればよかったよ! Patrick“J.Que”Smith:お互いに誤解をしていたから、コミュニケーションスキルをもうちょっと上げないとダメだね(笑)。--どれだけチャーミングな大物プロデューサーなんですか(笑)。
▲左から:村上てつや/Patrick“J.Que”Smith/Bryan-Michael Cox
一同:(笑)
村上てつや:それはそれとして(笑)、これから日本やアジアの若いシンガーをどんどん育ててほしい。 Bryan-Michael Cox:バァーっと散らばっていた点がやっと線で繋がっている。ゴスペラーズとの出逢いは、Dallas Austinやいろんな人と繋がるきっかけになっているし、それが線になって円になってきたと感じるね。 村上てつや:Dallas Austinが持っているスタジオで1回だけセッションしたんだけど、そこにポンとTLCのマスターテープが置いてあったときの俺たちの震えっぷりね(笑)。でもそこでただ観光して終わるんじゃなく、ちゃんと結果に繋げることが出来たから今日があるんだよね。そう思うと、すごく嬉しいです。リリース情報
What The World Needs Now
- 2018/10/03
- 通常盤[KSCL-3093(CD)]
- 定価:3,240円(tax in.)
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- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
What The World Needs Now
2018/10/03 RELEASE
KSCL-3091/2 ¥ 3,850(税込)
Disc01
- 01.W2N2
- 02.In This Room
- 03.Right by you
- 04.Sweetest Angel
- 05.Ashes
- 06.Goodbye
- 07.for U
- 08.Hiding Place
- 09.NOTHING
- 10.DON’T LEAVE ME NOW
- 11.ヒカリ
- 12.epilogue
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