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AK-69×Toshl(X JAPAN)『BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)』対談インタビュー
今、壁をぶち壊して前に進もうとしている感じがします。
AK-69×Toshl(X JAPAN)奇跡の異種コラボレーション実現。もうこれだけでもシーンを震撼させるビッグニュースかもしれないが、今回のインタビューではこの二人の邂逅がどれだけ意義深く、そして深く強い想いで結ばれた共演であるか。また、この二人だからこそ繰り出せた大傑作『BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)』に込められたメッセージについても語ってもらったのだが、そこにある本質に大いに震えてもらいたい。
日本に、世界にずっと残り続けるような楽曲が出来た
--AK-69×Toshl(X JAPAN)のコラボレーション、最初に情報だけ知らされたときは想定外の組み合わせだったゆえ大変驚きました。どのようなきっかけやストーリーがあってお二人で音楽を作ることになったのでしょうか?
AK-69 「BRAVE feat. Toshl (X JAPAN)」 5/14配信決定!
--その影響もあったんですね。
AK-69:それで自分も必然的にずっとToshlさんの音楽に触れてきて。それで今回コラボレーションアルバム『無双Collaborations -The undefeated-』の中で、本当に実現出来るか出来ないかは置いておいて、本当にやってみたいコラボレーションとしてダメ元でオファーさせて頂いたんですけど、そしたらなんと受けて頂いたという。--Toshlさんがヒップホップシーンのアーティストとコラボレーションすること自体に驚く方も多いと思うのですが、今回のオファーを快諾した要因は何だったんでしょう?
Toshl:それはAKさんだったからですね。AKさんは日本を代表するラッパーで、日本におけるヒップホップの第一人者ですし、楽曲を聴かせて頂いても本当に芯のあるメッセンジャーであると思いますので、そんな方と一緒に出来るなんて、自分にとっても歓喜だったんです。--快諾頂いたときはどんな気持ちになりました?
AK-69:いや、本当に信じられなかったですよ。「マジで?」の連続!--そうなりますよね(笑)。
AK-69:レーベル内もみんな騒然みたいな。本当にしばらく興奮が収まらなかったですもんね。自分の友達に「超オフレコだよ」って伝えたんですけど、その友達も手震えてましたから(笑)。「マジで言ってんのか?」って。俺のこと「これから様を付けて呼ぶ」って言ってました。一同:(笑)
AK-69:でも本当にこれまでコラボしたことない中で、しかも全然違うジャンルの自分の楽曲に参加して頂けるというのは……「日本の音楽史上に残るコラボレーションになるな」って今から確信していますけどね。それぐらい良い曲「BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)」も出来ましたし、このあと日本に、世界にずっと残り続けるような楽曲が出来たこともすごく嬉しいですね。--こうしてご一緒する前は、Toshlさんの音楽性やその在り方に対してどんな印象を抱かれていたんでしょう?
AK-69:とにかく特別な存在でしたね。物凄いアーティスト。規模感だったりとか、売り上げた枚数が凄いアーティストはたくさんいるんですけど、その中でも特別な存在。世界的に見ても本当に特別ですし、そのジャンルを凌駕した存在感みたいなモノはガキの頃から感じていましたね。そして、Xを色モノ扱いした世間をここまで認めさせた。詞の世界観やその表現の仕方も特別だなと感じていました。で、今回こうやってToshlさんと音楽やらせてもらってから、過去の楽曲とか聴かせてもらっても色褪せない感が改めて凄いなって。本当に特別。- 「この命が尽きるまで前に進むべきだ」それをToshlさんと歌うことが出来たら
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「この命が尽きるまで前に進むべきだ」それをToshlさんと歌うことが出来たら
--Toshlさんは、AK-69さんの音楽性やその在り方に対してどんな印象を持たれていましたか?
Toshl:メッセージを送り続けていく中で人を前に向かわせるような、そういう気概に満ちた男なんだろうな。というイメージでしたね。あと、多くの方がAKさんの曲を自分の応援歌とか入場曲としてたくさん使っていらっしゃることも存じていましたし、そういうアスリートのようなひとつの道を極めていった人たちが好む音楽。戦場へ向かっていくときに、最後の一歩に対して奮い立たせてくれるような、勇気をもらえるような、そんな音楽をメッセージし続けているアーティストだと感じていて、今回の楽曲「BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)」をもらったときもまさにそれだったんですよ。自分に向けてメッセージしてくれているような感じがしました。「心の旗を振れ」という歌詞があるんですけど、「自分ももう一旗振って前へ進んでいこう」という気持ちをもらいましたね。--自分も「BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)」を聴かせて頂いたんですが、Toshlさんのパートに向けての構成もAKさんのラップも完全に奮い立たせていく流れでしたし、それに想像以上のハイトーンで応えるToshlさんの歌声にも衝撃を受けました。今作はどんな想いやイメージを膨らませながら制作されたのでしょうか?
AK-69:なんか「頑張ったら夢が叶うよ」みたいな……言葉を強くして言うと、そういう安い応援歌みたいなものは普段から一切書くつもりがなくて。というのは、頑張れば頑張るほど心が傷つくことだったりとか、前が見えなくなってしまうことは増えていくと思うんですよね。頑張れば頑張るほどその反発、反動って言うのかな? それが大きくなっていくのが人生だと思っていて、その中で自分も大袈裟じゃなく死ぬほど生きていて、みんなからすると力強い人間に見えているかもしれないですけど、実はすごく悩まされたり前が見えなくなる瞬間って自分にもすごくあって。それでもやっぱり前に歩を進めなきゃいけない。生きたくても散っていった仲間たちのこととか、家族のこととか想うと……もし到達できなかったとしても、俺は「この命が尽きるまで前に進むべきだ」と常日頃から想っていて。それをToshlさんと歌うことが出来たら、本当の意味で、そうやって頑張って生きている人の力になれるんじゃないかなと思ったんですよね。それをイメージしてこの曲「BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)」は作らせてもらいました。--本当に有意義なコラボレーションですし、コラボレーション曲ですよね。
AK-69:もう完全に自分のところが陰で、Toshlさんのところが陽みたいなイメージなんですけど、自分がシリアスな状況を描写していって、Toshlさんが心の中の気持ちを世界にドーン!と広げてもらうっていう……本当にToshlさんの歌声だからこそ出来た楽曲だなと改めて思いますね。--実際に歌われてみていかがでした?
Toshl:いやぁー、もう本当にキーが高くて……頭が痛くなりました。一同:(笑)
AK-69:すみません(笑)! Toshl:でもそのギリギリのところで自分の声と自分の心と鬩ぎ合いながらシャウトさせてもらって、もう限界破裂して歌わせてもらえたことはすごく嬉しかったし、それでこそ伝わる何かがそこにあるはずなので。そういうモノを引き出してもらって、新たな自分の引き出しをまた増やしてもらったような、そんな感じがしているので、AKさんには感謝ですね。 AK-69:とんでもないです。あの頃の自分に「こんなに嬉しい未来があるんだぞ!」と教えてあげたい
--仕上がりを初めて聴いたときはどんな気持ちになりましたか?
AK-69:このフィニッシュを狙ってもちろん作らせてもらいましたけど、でも軽く想像を超えるモノになりました。Toshlさんが歌うことを想定してこのメロディーと歌詞を書かせてもらって、それで自分で歌ってみたりもしたんですけど、その自分の頭の中の構想を遥かに超えるモノになりましたね。音楽って、ただ音的なアプローチで素晴らしいモノももちろん世の中にはあるんですけど、でも俺が大事にしているのはその人の生き様だったりとか、その人にしか出せない叫びなんですよ。それが乗ったときに、すべてを凌駕するモノになると思うんですよね。それを大先輩のToshlさんに今回強く再確認させてもらったなと感じています。俺が近くに行けるような人だと思っていなかった、そんなアーティストにそう感じさせてもらえたというのは……自分は地べたからずっとコツコツやってきたタイプの人間なんですけど、本当に続けてきてよかったなと思える瞬間でもありましたね。--AK-69がこのコラボレーションを実現したことにもすごく意義がありますよね。
AK-69:そうですね。これがね、期待の新人とかが大きな事務所とかレーベルに物凄く後押しされて、自分のこういうメッセージよりもプロモーションで作られたもので出来上がった楽曲だったら、Toshlさんのことを動かすことも出来なかったでしょうし、自分は敢えて遠回りで険しい道を選んでここまで来ましたけど、それがこういうところで意味を持つというか「神様見てくれてたんだな」とも思うし、こういう楽曲を素晴らしい偉大なアーティストと作って「世にメッセージとして発しなさい」と言ってくれていたんじゃないかなと思えるぐらいの出来事でしたね。--今のAKさんのお話を聞きながら頷かれていましたが、どんなことを感じられていたんですか?
Toshl:僕も今も表にこうやって出させてもらっていますけど、やっぱり「やっている意味」というモノはあって。例えば、最近はバラエティ番組にも出たり、スウィーツの番組にも出たり、いろいろやっていますけど、それって「何でやっているのかな?」と言ったら、例えばAKさんの世代。僕よりも若い世代ですよね。或いはもっと若い世代に伝えたいメッセージがあるからなんですよ。いろんなことを経験してきましたし、本も書いたりしましたけれども、伝えたいことがまだまだあるんですよね。なので、ただ自分が歌っているだけではなくて、活動の幅を広げていく中で「少しでもメッセージを届けられるチャンスがあるなら」と思って最近の動きがあったりするんです。--なるほど。
Toshl:そういったことを始めた矢先にですね、AKさんからコラボレーションのお話を頂いたんですけど……それは僕にとっては、歌っている意味。もっと言えば、生きている意味。そういうモノを感じながらもう一度やれるんだな。という感じが今しているので、こんな機会を与えてくれて、それこそAKさんの「神様見てくれてたんだな」という話がありましたけど、僕自身も今そんな気持ちでいますね。有り難い気持ちです。だからもっともっといろんな意味で推進していきたいな。そこに楽しさと喜びと感動があるので、僕も人生にいろんな紆余曲折があった人間ですけど、あの頃の自分に「こんなに嬉しい未来があるんだぞ!」と教えてあげたいし、実際にそれを感じながら生かしてもらっている今に感謝の気持ちが溢れますね。--今回のコラボレーション曲「BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)」を世に発信した後、お2人でまた何かする機会があったとしたらどんなことを形にしてみたいですか?
AK-69:もちろんライブで一緒にこの曲を歌うことが出来たら、そんなに震え上がることはないですけどね。やっぱりライブがいちばん伝わる手段だと思うんで、それで伝えられたらいいなと思いますね。--お二方のファンが同じ場所に集まるだけでも革命的ですし、それが実現できたらいちばんですよね。
Toshl:好きなジャンルとか好きな音楽って皆さんあると思いますけど、何か求めているモノ、期待しているモノ、そういうモノって大きく見ると同じようなモノだと思うんですよね。僕が30年間歌ってきてその芯にあるモノと、AKさんの芯にあるモノはすでに共鳴し合っていると思うので、それがこれから垣根を越えて広がっていくんじゃないかな。それはある意味必然であるし、今の時代に合っている新しい手法になっていくんじゃないかなと思いますね。そこに向けて今、壁をぶち壊して前に進もうとしている感じがします。無双Collaborations -The undefeated-
2018/06/20 RELEASE
UICV-1098 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.BRAVE feat.Toshl (X JAPAN)
- 02.ONE LIFE feat.UVERworld
- 03.24/7 365 feat.AK-69
- 04.Let’s start from da bottom
- 05.999 featuring AK-69
- 06.Let me Know feat.AK-69 & KOHH
- 07.IT’S OK feat.AI
- 08.Forever Young feat.UVERworld
- 09.Shatter
- 10.蒼天の果てに feat.CITY-ACE
- 11.ビートモクソモネェカラキキナ (2016 REMIX) feat.Zeebra & AK-69
- 12.On Fire
- 13.Bling Bling Bling feat.AK-69
- 14.#HEARTMELT
- 15.FIND YOU feat.AK-69
- 16.Rainy days feat.清木場俊介
- 17.Destiny (Remix feat.AK-69 & SALU)
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