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【FM802 MINAMI WHEEL 2017】 PICK UP REPORTS by Billboard JAPAN & FM802 DJs

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テキサス州オースティンで行われている音楽を中心としたフェスティバル【SXSW(south by southwest)】をモデルに大阪ならではのアイデアを盛り込みながら、毎年秋に大阪ミナミエリア一帯にて開催してきたショーケース・ライヴ・フェスティバル【FM802 MINAMI WHEEL】が今年も開催され、10月7日~9日までの3日間、20会場でこれからの日本の音楽シーンを担う400組を超えるアーティスト達が熱いライヴを繰り広げた。本特集では、そんな中から、Billboard JAPAN Staff、そして、FM802 DJが一押しするアーティスト達のライブレポートをお届けする。

Photo: (C)FM802

DAY 1 l 2017.10.7 SATURDAY

The Songbards / クウチュウ戦 / chelmico / 向井太一 / カヨコ
Official髭男dism /赤色のグリッター / Creepy nuts / PAELLAS / The Wisely Brothers
CHAI / ヒトリエDIALUCK / 音速ライン / ポルカドットスティングレイ

The Songbards
14:00~ @ BRONZE


まずは初日、BRONZEのトップバッターを飾ったThe Songbards。 神戸を中心に活動中の四人組。温かみのあるフォークサウンドに乗せて、優しい歌声で歌われる日本語歌詞がスッと耳に馴染む。公式プロフィールを見ると「The BeatlesやOASIS、andymoriのカバー」などもライブで披露することがあるそう。なるほど、メンバー全員が歌で参加できるところはThe Beatles的でもあるし、バンド名はOASISの曲名を思い起こさせるし、ノスタルジックなメロディや文学的な歌詞はandymoriを感じさせるところもあるかも。新旧洋邦問わず、良いメロディが好きなロックファンはぜひライブをご覧いただきたいバンド。

(Text by FM802 DJ 鬼頭由芽)

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クウチュウ戦
14:00~ @ DROP


▲ クウチュウ戦「セクシーホモサピエンス」 (Official Music Video)


ミナミホイール初日、MIDDLEエリア Dropのトップバッターであるクウチュウ戦。開演時間が近くにつれ、この日を待ちわびたオーディエンスが徐々に増えていく。スタートの合図と共に繰り広げられた、なめらかでエレクトリックな演奏とは裏腹に、緩急のあるパフォーマンスパワー。一度、その隙間にハマりこんでしまえば、抜け出せない。ヒステリックなギターのフレーズがまさに60年代のプログレサウンド 。「セクシーホモサピエンス」では、タイトルの通り、彼らの色気が止まらない。タイムスリップしたような異空間と化した会場に最後は怒涛のロックサウンドに、オーディエンスも湧き上がった。

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chelmico
15:00~ @ FANJ twice


▲ chelmico「Highlight」

今年のミナホは近年よりHIP HOP系、ラッパーが目立ったように思う。中でも初日に登場した女性二人組ヒップホップユニット chelmicoには驚いた。トラックはどこか懐かしい90年代を感じさせながら、リリックは彼女たちの等身大。ライブパフォーマンスもカッコつけず、ゆるい感じが憧れオーラを放つ。おそらく、彼女たちの心地いいユルさは意図的に出したものではなく、幼い頃から馴染んで来た「素」なのだろう。それを見て徐々に集まり、肩を揺らすオーディエンス。気がつけば、癖になる。

(Text by FM802 DJ 樋口 大喜)


MC RACHELとMC MAMIKOの女性二人組からなる東京発のHip-Hopクルー chelmico。出演者の大半はロックバンドであるこのイベント、【FM802 MINAMI WHEEL 2017】においてHip-Hopというジャンルは決してホームではなかったはずだ。彼女達の「今日がchelmico初めての人?」の質問に会場内の観客の9割ほどが手を挙げていたが、しかしそんな事は全く関係なく、キラーチューンである「Highligit」、コールアンドレスポンスで盛り上がれる「Love Is Over」が終わった時点で彼女達の"ラップ"に会場全員がしっかり心を掴まれていた。間違いなく彼女達はこれからのHip-Hopシーンを盛り上げていく大きな存在になるだろう。

(Text by 廣 耀大)

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向井太一
15:00~ @ Pangea

▲ TOUCH - 向井太一【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

Pangea15時台には向井太一。DJとドラムを引き連れてのセットで登場。シンガーソングライターという枠を飛び越え、モデルもするだけあって、ルックス、ファッションセンスともに抜群。かと思えば、彼のルーツはR&B、ソウルで、歌声は力強く、ある意味裏切られる。新曲「Can't Wait anymore」を披露すると、思いのままに踊る彼にオーディエンスの緊張感もほどけていく。「TOUCH」でクラップをモーションすると、会場はひとつに。「ミナホ、Are you Ready!」と皆それぞれに踊りだす。ほぼぶっ続けで完走し、彼の魅力を最大限に体感した30分間だった。

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カヨコ
16:00~ @ FANJ twice


自身7回目の出演となる【FM802 MINAMI WHEEL 2017】初回のハコもFANJ twiceだったと語る彼女。大阪出身だけあって、喋れば喋るほど会場が笑いにつつまれとてもいい雰囲気だった。演奏が始まると感情的な歌詞にのせた圧倒的歌唱力に会場中を圧倒させた。そんな当の本人はとてもカッコよく楽しそうに演奏していて観てるこちらも楽しくなってくる。自分も楽しみ、観客も楽しませてくれる、そういった部分は7回目の出演であるベテランの力なのだろう。

(Text by 廣 耀大)

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Official髭男dism
17:15~ @ JANUS


初日夕方、心斎橋ジャニスに登場したのは、僕の番組「FM802 DASH FIVE!」とも繋がりの深い Official髭男dism。番組ゲストは幾度となく、そして番組コラボイベントも実施。今夜もブラックミュージックをルーツにポップに軽快に踊るヒゲダン。ジャニスは満員だ。「後ろまで見えてるよ~」と語りかけると会場からは歓喜の雄叫び。「ブラザーズ」は新曲にも関わらずオーディエンス皆が手を挙げ左右に振り、それぞれのダンスを楽しんだ。一見で虜にしてしまうバンドだ。

(Text by FM802 DJ 樋口 大喜)

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赤色のグリッター
18:00~ @ SUN HALL


安定した渡辺明日香のベースとクラカズヒデユキのドラムに絡むメロディアスな鈴木陸生のギター、そして何と言っても佐藤リョウスケのハイトーンで特徴的なボーカル、そこから作られる世界観はまさしく「赤グリ」。彼らは今年の11月22日の千葉・柏ThumbUpにて行われるライブで解散することが決まっている。この日のミナホで見納めの人も多いだろう。どの曲も全力で、魂の叫びのような演奏を魅せてくれた。演奏が終わった後、メンバー全員がやりきったと満足しているようだった。残念ながら解散はしてしまうが、今日のライブを見て彼らの物語はここで終わりではなく、これから始まるようなそんな気がした。またいつか彼らの活躍を見ることができることを楽しみに待っていたいと思う。

(Text by 米玉利 綾)

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Creepy nuts
18:00~ @ BIG CAT


BIGCATではCreepy Nutsが1曲目の「助演男優賞」から爆音でフロアを震わせる。 肌がびりびりと震えるような音圧で、歌詞の「誰も待ってないかもしれないけど、お!ま!た!せ!」をシャウトすると客席からも大歓声が。Creepy Nutsといえば本来8月にメジャーデビューをする予定だったが諸事情で延期になってしまっていた。「メジャーデビューは失敗してもミナホデビューは失敗すんなよ!」と自分たちに言い聞かせるMCで笑いを取りつつ、「でもその作品もやっと発売できるめどが立ちました!」と11月8日発売のシングルから「メジャーデビュー指南」を披露。ミュージシャンの主人公が地元の友達にメジャーデビューについてあれこれ言われるというストーリーを、まるで落語のようにR指定が一人二役で演じていく、彼ららしいユーモアたっぷりの一曲。ライブの途中には、R指定が観客にその場でキーワードを募ってラップにしていくフリースタイルを披露したり、DJ松永が華やかなDJプレイを見せたりと、自由自在に音楽を操り、客席を巻き込んでいた彼ら。 比較的ロックバンドが多めだった今年のミナホで、ヒップホップ代表として強烈なインパクトを残した。

(Text by FM802 DJ 鬼頭由芽)


こちらもHip-Hop界からの刺客、フリースタイルラップのモンスター R-指定 日本トップクラスの実力を誇るDJ松永の1MC 1DJからなるHip-Hopクルー。彼らの人気は急上昇中で、会場に15分前に入ったのですがもうすでに7割ほど埋まっていました。「俺らは楽器弾かれへん、でもラップはできる、DJはできる」といって始まった聖徳太子スタイルといわれている、観客からいくつかのお題を聞いてそれを織り交ぜた即興フリースタイルラップ、この工程でのR-指定の観客とのコミュニケーション能力が高すぎてかなり盛り上がった。そしてDJ松永のとんでもないスクラッチテクニックを披露するライブでのお決まり、これはロックバンドでは体感できない盛り上がりで、【FM802 MINAMI WHEEL 2017】においてとても貴重な部分だったのかもしれない。 最後に持ってきた"合法的なトビ方のススメ"で合法的にトんだ私達観客は彼らがステージを去る頃には高揚感に満ちていた。

(Text by 廣 耀大)

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The Wisely Brothers
19:00~ @ FANJ twice


MINAMI WHEELでは大阪であまりライブをやっていないアーティストのライブを観ることができる大チャンス。この日楽しみにしていたのは、下北・新宿を中心に活動するガールズ3ピースバンド、The Wisely Brothers。高校の軽音楽部で結成されたバンドだ。ほのぼのとした空気感を漂わせ、ルールにとらわれない自由な音楽で楽しませてくれる彼女たち。にこにこしながら歌う(Vo&Gt)真舘 晴子の声はどこか懐かしい風景と感情を思い出させてくれ、ライブハウスに居ることを忘れてしまう。(Ba&Cho)和久 利泉と(Dr&Cho)渡辺 朱音のコーラスワークがセンチメンタルをさらに増幅させ_て、きゅんっと心に触れてくる。3人が織りなす独特のメロディーはまるで女の子同士の会話のよう。私たちはその会話に耳を傾け、頷いたり、一緒に笑ったりしてる。ふわっと柔らかい気持ちにさせてくれた30分。また彼女たちの会話を聴きに行こう。

(Text by FM802 DJ 板東 さえか)

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PAELLAS
19:00~ @ DROP

▲ PAELLAS "Shooting Star" (Official Music Video)

WONK、Nulbarich、yahyelなど、ニューウェーブなバンドシーンが世間を賑わせている中、こちらも注目のPAELLAS。しかも、MATTON(Vo)は大阪出身とのことで、関西にもこんな逸材がいたのかと思うと、嬉しくなる。現在は東京を中心に活動している彼らだが、噂を聞きつけたオーディエンスで会場は埋め尽くされていた。神妙なSEとともにカーテンが開き、緑のレーザーがオーディエンスをさし、その瞬間、空気が一気に変わった。日本人とは思えないクールなサウンド。ひとたび目を瞑れば、夜の都会か、はたまた深夜の高速道路か。少し肌寒くなった今宵にぴったりなのだ。「Shooting Star」はなんともクールなダンスナンバーで、フロアはリズムを刻み踊り出す。初出演とは思えない堂々としたパフォーマンスで、聴くたびに気持ちよくさせ、ノスタルジックな余韻を残しながらステージを後にした。

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CHAI
19:15~ @ OSAKA MUSE

▲ CHAI『ボーイズ・セコ・メン』Official Music Video

間違いなく、今最もヤバいのは彼女たちだ!
CHAIのステージを観た人はきっと、その価値観や概念まで変えられてしまう。 「CSS Suxxx」をまんま拝借した遊び心のある登場SEが響き、ライトを高く掲げながら全身ピンクの衣装の4人がお目見え。すぐさま挨拶代わりの「Sound&Stomch」を投下すると、会場のボルテージは急上昇。マナ(Vo・Key)&カナ(Vo・Gt)のリアル双子のキュートなボーカルやシンクロした動きで、観客のハートを掴むと、続く「ヴィレヴァンの」では、 打って変わってのパンチのある低いボーカルや骨太なロックサウンドでその引き出しの多さを見せつける。その後突然始まった宣伝タイムでは、「Shake It Off」や「We Are The World」をCHAI流に替え歌し、息のあったダンスとハーモニーで発売中のCDやグッズを宣伝。ユーモアたっぷりのパフォーマンスでしっかり笑いをとった。何か飛び出すかわからないおもちゃ箱みたいなステージは、自由そのもの。なんでもありの彼女たちの価値観そのものだ。その後「ボーイズ・セコ・メン」新曲「N.E.O.」「ぎゃらんぶー」と続け、安定感のあるビートと分厚いベース、エモーショナルなギターで女前な音を鳴らす。CHAIの魅力は、そのキャラクターやエンターティナーぶりのみならず、確かな演奏力にこそある、ということを確信させられる。ラストはメロウなキラーチューン「sayonara complex」でさよなら。頭上のミラーボールが回り出し、会場はさながらディスコに。「コンプレックスは個性だよ」と肯定してくれる彼女たちのメッセージは、ミラーボール以上に眩しい光を放っていた。演奏を終えた4人のピンク色の勇姿を見送りながら、「NEOかわいい」は本当に世界を変えてしまうかもしれないな、などと思わされたのである。

(Text by FM802 DJ 深町 絵里)

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ヒトリエ
20:00~ @ BIG CAT


どうしても踊りたくなる彼らの音楽に酔いしれたくてBIG CATに足を踏み入れた。すでに会場はいっぱいで、みんな期待を胸に目をキラキラさせていた。息継ぎをするタイミングがいったいどこにあるのかというぐらいにwowaka(vo)から言葉が次々と溢れてくる。言葉と音があふれんばかりにオーディエンスに降り注ぐ。ヒトリエの音楽は音数も言葉もとても多いのに、不思議なくらいとてもなめらかで心地よい。メンバー、一人一人が表現したい世界観を完全に理解して、なおかつ個性を爆発させていた。

(Text by 米玉利 綾)

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音速ライン
21:00~ @ VARON


【FM802 MINAMI WHEEL】1日目の最後に選んだのは音速ライン。この日は大久保 剛(Ba)のテンションがとにかく高かった。その体育会系みたいなテンションの大久保を藤井 敬之(Vo,G)が優しく見守りつつ「君のそのテンション好きだよ。」と嬉しそうに微笑む姿にこちらまで微笑んでしまった。演奏が始まると、大久保だけでなくメンバー全員がより一層楽しそうに演奏している姿を見て音楽に対する、音速ラインに対する愛を見たようだった。藤井のなんとも言えないそよ風のような爽やかで優しい歌声と同じくそよ風のような曲に乗って、どこまでも行けてしまえるような夜で幕を閉じた。

(Text by 米玉利 綾)

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ポルカドットスティングレイ
21:00~ @ BIG CAT


▲ ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」MV

 福岡を拠点に着々と活動してきた、ポルカドットスティングレイが1日目のBIGCATのトリを務めた。11月にはメジャーデビューも決まっており、確実に前進していく姿に、日本中を釘づけにしている。ライブ序盤から相当な盛り上がりの中、「テレキャスターストライプ」で一気にヒートアップ。「想像上のオシャレゾーン作り上げませんか」と披露された「人魚」はデリケートな旋律にも関わらず、なんてキャッチーなメロディなのだろう。その後も、唯一のネタ曲「顔も覚えていない」はフリップを使ったパフォーマンスで、オーディエンスとの距離感は、近すぎるくらいだった。

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キツネツキ
14:15~ @ JANUS


9mm の菅原卓郎(Vo)と滝 善充(Gt)からなる自称スーパーインディーズバンド。まず格好いいに決まっている。キツネツキの曲は9mmと同じで作詞は菅原、作曲は滝が行っているが9mmの唯一無二の世界観はありつつも9mmでは表現しきれない、より自由な音楽を奏でているように思えた。今回キツネに取り憑かれたのは、1日目にもフレンズとして登場した長島涼平(Ba)と渡部宏生(Dr)。この二人が加わりライブはさらに盛り上がりをみせる。鮮やかな轟音は驚くほどに耳に心地よい。菅原がMCで言っていたようにキツネツキは「発足したての組織」だが、これからの活躍に期待せざるを得ない、まさにスーパーインディーズバンドの名にふさわしい貫禄のありすぎる内容の濃いライブだった。

(Text by 米玉利 綾)

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Rei
15:15~ @ JANUS


その小柄な身体からは想像できないほど力強く凛とした歌声はいったいどこから出るのだろう。あまりにもエネルギッシュでパワーに満ち溢れた彼女の歌声には圧倒された。歌だけでなくギターの音とプレイスタイルも男前で惚れ惚れ。小さな体を揺らしながら全力でライブをする姿は、本気で「音楽」を体現している、つまり「音を楽しんでいる」ようで見ている私も楽しく、そして勇気と元気をたくさんもらった。

(Text by 米玉利 綾)

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2
16:15~ @ JANUS


二日目には心斎橋Music Club JUNUSには、メンバー全員が2度目のバンド結成ということで名づけられた、2(ツー)が登場。「土砂降りの雨が降った街」や「急行列車」など、序盤はほぼMCなしで駆け抜けていく。俳優としても大活躍中の古館佑太郎(Vo,Gt)だが、バンドスタイルで歌声を聴くのはThe Saloversの解散以来というファンが多かったはず。会場も「おかえりなさい」という歓迎ムードに満ちていて、「最も検索しづらいバンドと言われておりますが、それでもファン募集中です(笑)」というMCに温かい拍手が送られる。一度最後まで演奏し終えてライブ終了かと思いきや、去り際に「そうだ、もう一曲やりたかった曲忘れてた!」と最新アルバムのタイトル曲「VIRGIN」を披露。イベントライブなのにアンコールまで楽しませってもらったようなお得感も味わうことができた。

(Text by FM802 DJ 鬼頭由芽)


この時を待っていた。無期限活動休止中のThe SALOVERSのフロントマン古舘佑太郎が今年結成した新バンド「2」。10/4に1stアルバム「VIRGIN」をリリース後初のライブということもあり、その姿を一目見ようと会場には多くのファンが詰めかけた。ライブは、まさに彼らを象徴する“始まり”の曲「Anthem Song」でスタート。「2です。こんにちは!よろしく!」の短い挨拶の後に、「ケプラー」「PSYCHOLOGIST」と続けざまに2の音を鳴らしていく。ストレートなバンドサウンドに、どこか青さを残した古舘のヴォーカルが感情をむき出しにして乗っかる。その生音と生声には、ヒリヒリするような初期衝動と生まれたてのロックバンド特有の透明感が漂っていた。MCでは「僕ら、最も検索しづらいバンドだと言われているんですけど」の一言に観客から笑いがこぼれる。続けて「それでもファンを大募集中です。早いうちから仲良くなると思い出は多いですから」と古舘。サウンドやパフォーマンスから、破壊的ではなくどこか建設的なニュアンスが感じられたのは、「バンドで鳴らしたい」との答えに立ち戻れた彼らだからこその前向きな希望の表れのようだった。8曲を全力で駆け抜け、ラストは一番演奏したかったという「VIRGIN」で締めくくった。濃密な30分間だった。ライブ中私の頭に繰り返し浮かんだ形容は「日本語ロックの救世主」だった。古舘佑太郎は言葉の人だ。どの曲も言葉が立って届く。それを彩るのが加藤綾太の紡ぎ出す胸のど真ん中を突いてくるメロディー。最強のコンビネーション。ロックは日本語でやれる、ということをオリジナルな形で証明してくれる新バンドが現れた。エピソード「2」。この新たなストーリーを見逃してはならない。

(Text by FM802 DJ 深町 絵里)

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見田村千晴
17:00~ @ CLAPPER

▲ 見田村千晴 - 悲しくなることばかりだ(MV short ver.)

最近ではめっきりトレードマークになった金髪のショートカットの彼女がアコースティックギター1本でステージに登場。MCなしで挨拶がわりに彼女の代名詞とも言える曲「悲しくなることばかりだ」を披露、続け様に「わたくしどもが夢の跡」で会場のコール&レスポンスを煽ると会場はすっかり彼女の独特の詞と歌の上手さに引き込まれる。「2年ぶりなんですよ、ミナホ。楽しんでいきましょー」と3曲目に彼女が選んだのは、サンプラーを用い、リズム音とギターと声でメロディを即興で作り、詩を朗読する様に歌う「銀河鉄道の夜」。凛とした伸びのある歌声と、時にガツンと刺々しいメッセージを叩きつけ、時に優しく語りかけるように歌う。彼女しか持ち得ぬ表現力にオーディエンスは翻弄されたのではないだろうか。気がつけば始まった時は8割ほどの入りだった会場は満員となり、ラストの「夕立よ、このまま」では、水をうったように静まり返り、そこにいる全ての人が彼女の一言一音を聴き逃さまいと張りつめた空気へと変わっていた。「ありがとうございました」と、彼女の声とともに緊張は歓声と拍手に変わった。シンガーソングライターとして、唯一無二である彼女の今後に注目したい。

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Special Favorite Music
17:00~ @ SUN HALL

▲ Special Favorite Music 「スタンドバイミー」(Official Video)

奏でる音、1つ1つがハッピー!生みだす音符がふわふわと会場を埋め尽くすSpecial Favorite Music。「一緒に踊りましょう」と「Baby Baby」では、すでに会場を幸福感にいっぱいにしていく。まるで気持ちのいい晴れた日に彼らとピクニックしているような気分で、「スタンドバイミー」では全員で大合唱!オーディエンスは自然と笑顔にしてくれる。サックスやバイオリン、フルートも入った男女8人組の大所帯バンド、さまざまな音が混じり合ってる中でも、仲良く手を繋ぎあって聴こえてくる彼らの楽曲にまだまだ浸っていたかった。

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Droog
17:15~ @ FANJ


「Love Theme From "Lolita"」というロマンチックなSEとともに幕が開き、ステージ後ろから強い光に照らされてメンバーが順に姿を現わした。「帰ってきましたミナホー!」の叫びとともにステージに飛び込んできたカタヤマ(Vo) 。いきなりの「カルト・スターに憧れて」で会場を沸かす。照明を浴びてセンターに立つカタヤマはいつもに増して艶っぽく、まさに自身が憧れてきたカルト・スターたちを体現しているかのよう。 その後は「やけっぱちDAYS」「TOKYO SUBMARINE」「終点」とキラーチューンで畳みかけ、目まぐるしく色んな景色を見せていく。「Neon Sign」では、彼らが生まれ育った街の光が鮮やかに浮かんでくる。 ライブ中、どこか初期のDroogを彷彿とさせる瞬間が何度も訪れた。 目の周りを黒く塗ったカタヤマは挑発的な笑顔を見せ、ステージ最前の観客らは彼を求めるように手を伸ばす。観客を睨みつけるように視線を投げかけながらギターをかき鳴らす荒金(Gt)、多田(Ba) は一心不乱にベースと向き合い、右田(Dr) のドラムは内に秘めた熱を一粒ずつ放出する。当時の危うさや狂気はそのままに、魅惑的な色香へと進化させながら、サウンドは確実にソリッドに磨かれている。 「初めっからクライマックスだぜ!」のセリフで「Johnny&Vicious」へ流れ込んだ。速度を上げるビートに自然と発生する手拍子。伸びやかなカタヤマのボーカルが心地よい。会場には一体感が生まれ、興奮もクライマックスへ。続く「命題」ではバンドとしての覚悟とその気迫で圧倒し、ラストは「Theme of Droog」で幕を閉じた。悪戯な笑い声と小さな投げキッスを残し、4人はステージを去っていった。 10年前と同じままで、正しくアップデートされた最新版のDroogを見た。 華々しいデビュー、メジャーからの転落、再出発、メンバーの母の死、自主レーベルの立ち上げ、そしてメジャーへと復帰した今。若くして彼らが見てきたものは大きすぎて、その結果として彼らを大きくした。 私と同じように彼らの歴史と歩みを知る人には、より胸に迫るライブであっただろう。

(Text by FM802 DJ 深町 絵里)

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LILI LIMIT
18:15~ @ JANUS

演奏が始まった瞬間、JANUSは一気にLILI LIMITワールドになった。まるで一つの物語を見ているかのようなライブだった。牧野純平(Vo)の優しい歌声は日常をテーマとした歌詞を歌い、土器大洋(Gt)、黒瀬莉世(Ba)、志水美日(Key)、丸谷誠治(Dr)の確かな演奏から生まれる曲は軽やかでキャッチーでPOPだけどどこかメランコリックで、一度聞いたら耳から離れない曲ばかりだった。昨年メジャーデビューを果たした彼らだが、これからどんどん活躍を見ることになりそうだ。

(Text by 米玉利 綾)

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ベリーグッドマン
21:00~ @ BIGCAT

▲ ベリーグッドマン - Pain, Pain Go Away feat. MUTSUKI from Softly (Music Video)

この日のBIG CATラストを締めくくったのはベリーグッドマン。 「Pain Pain Go Away」で蛍光オレンジの服に身を包んだMOCAが客席を煽り、立ち上がりから耳も目も鮮やかなステージ。かと思えば「ライトスタンド」で美しいハーモニーを響かせ、振り幅の広さを見せつける。 べリグと言えば、Roverが「FM802 MUSIC FREAKS(毎週日曜22時~)」のDJを、sumikaの片岡健太と隔週で担当することになった。MCではそのことにも触れ、「皆さんメッセージをください!もう『帰れ』とかそんなんでもいいので!メッセージをもらえるだけで安心できるんです(笑)」と新DJとしての不安な気持ちも覗かせる。そんな親しみやすいMCも彼らの魅力の一つだ。最後は彼らのテーマソングにも思える一曲「ベリーグッド」を披露し、グッドな音楽と人柄で会場を温めてくれた。

(Text by FM802 DJ 鬼頭由芽)

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DAY 3 l 2017.10.9 HOLIDAY

I Don't Like Mondays. / King Gnu / リリィ、さよなら。
SPiCY SOL / FIVE NEW OLD / 戸渡陽太 / Yogee New Wave

I Don't Like Mondays.
16:15~ @ JANUS

▲ "TONIGHT" - I Don't Like Mondays.(Official Music Video)

満員のJANISのフロアに登場したI don’t like Mondays.。期待通りのポップでキャッチ―なサウンドにのって届く悠(Vo)の甘美な声に身を任せていると、本格的なHIP HOP曲「TOKYO BROTHERS」では“イケメン”というより“男前”な一面を発揮。あらゆるジャンルを融合させ、垢抜けた旬なメロディーから、それぞれが作詞作曲もこなすという彼らの才能に納得させられた。その後は“桑田佳祐が選ぶ2015年邦楽シングルBEST20”に選出された「Super Special」、エレクトロサウンドが爽快な「Tonight」でフロアのテンションを最高潮まで持ち上げた。「流行に敏感なオシャレな女の子を踊らせる」ことをメインに掲げるというコンセプトから会場は女の子ばかりかと思っていたら、カップルの姿もたくさんで、流行に敏感な男子たちからも熱い視線を浴びていた。

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King Gnu
17:00~ @ DROP

▲サマーレイン・ダイバー

三日目、辺りも薄暗くなってきた夕方ごろ、DROPに登場したのはKing Gnu。SXSWを初めとしたアメリカツアーなども回り、洋楽好きにもファンが多い四人組だ。暗めのオレンジ色の光の中、気だるそうな歌声とグルーヴィなサウンドで皆思い思いに体を揺らし、ムード満点。妖艶なエフェクトがかかった歌声で歌われる「あなたは蜃気楼~♪」というコーラスが更に大人な雰囲気を高めていく。ラストは「サマーレイン・ダイバー」の讃美歌のような繊細な歌いだしで、最後までスタイリッシュに、グルーヴィに独自の音の世界を作り上げていた。

(Text by FM802 DJ 鬼頭由芽)

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リリィ、さよなら。
17:15~ @ FootRock & BEERS


作詞作曲家でもあるヒロキのソロプロジェクトであるリリィ、さよなら。まるで歌詞の一部のようなその詩的な名前は彼の音楽をそのまま表しているようだ。きっと誰もが一度は感じたことがあるであろう気持ちを優しく包み込むように歌うラブソングは心の深いところに染み渡り、癒してくれるようで、涙している人もいた。

(Text by 米玉利 綾)

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SPiCY SOL
18:15~ @ RUIDO

▲SPiCYSOL - Coral (MV)

こちらも夕暮れがよく似合う、SPiCY SOL。トランペットの音色がアクセントになり、思わず踊りだしたくなる華やかなサウンドで楽しませてくれる。「ミナミホイールで本邦初公開!」と10月25日配信のシングル「Cyanotype」も披露…のはずが、ドラムの機材トラブルでなかなか曲を始められず、残りのメンバーが即興でMAGIC!の大ヒットソング「Rude」を演奏して場を繋ぐという、観客にとってはラッキーなアクシデントも。 もちろんその後、無事「Cyanotype」も披露。秋の入り口に夏の楽しさを思い出させてくれるようなトロピカルなサウンドが心地いい。最後はレゲエのリズムに乗せてゆったりとKENNY(Vo,Gt)の美声を堪能できるミドルナンバー「Coral」。ロックからR&B、サーフ、ファンク、レゲエまでジャンルレスに行き来する身軽さで、音に体を委ねる楽しさをめいいっぱい感じさせてくれた。

(Text by FM802 DJ 鬼頭由芽)

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FIVE NEW OLD
19:00~ @ BIG CAT

▲ FIVE NEW OLD -Undercover-【OFFICIAL LIVE VIDEO】

神戸出身バンド、FIVE NEW OLD。ロック、ポップス、R&Bなど、さまざまなジャンルを自在に操る彼らはBIG CATに登場。帰国子女!?と思わず二度見ならぬ二度聴きしなくなるナチュラルな英語詞と圧倒的な歌唱力で見るものを魅力する。「Liar」はMaroon5を彷彿とさせる洋楽のようなサウンド、しかし、魂のこもったプレイがなんともエモーショナル。MCでは、「僕たちが憧れてた色んなアーティスト・バンドが立ってきて、そういう意味でもすごい思い入れのある場所というか夢のひとつでした。【MINAMI WHEEL】でBIC CAT に立てて、本当に嬉しく思っております。」と想いを語ってくれた。「ラスト一曲だけ力を貸してください」と繰り出した「Undercover」でサビのメロディでオーディエンスは手を挙げ、歌い、会場をひとつにした。

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戸渡陽太
21:00~ @ DROP

ミナホ最終日、DROPの最後を飾ったのは抜群の歌唱力と特徴のある歌声が魅力的な戸渡陽太。心の叫びにも思えるその歌声と歌う姿はまるでロック、そこに絡むPOPなメロディーは一見アンバランスにも思えるが不思議なほどにバランスが良く、完全に戸渡陽太ワールド。生きているといろんなことがあるが戸渡の曲を聞いていると前を向いて頑張ろう!という気持ちになる。会場もそんな彼の音楽に魅了された人たちばかりのアットホームな空間でみんなが一つになっていて、【FM802 MINAMI WHEEL】3日間の締めくくりには十分すぎるほどに良いライブだった。

(Text by 米玉利 綾)

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Yogee New Wave
21:00~ @ BIG CAT

▲ Yogee New Waves / Like Sixteen Candles(Official MV)

ミナホ最終日。まだまだ音の波に乗り足りない音楽好きがBIGCATに引き寄せられた。ステージに降り立ったのはYogee New Waves。今年5月にリリースしたアルバム『WAVES』を引っ提げ、この夏は全国各地でライブを敢行してきた4人組。気心の知れた仲間と共に音を鳴らす彼らのライブは、観てる私たちもずっと前からの友達だったかのようで、ぐっと距離が近く感じられる。ただ音に身を任せればいい、と身体の力を抜いて揺れた「Ride On Wave」。肩を並べてろうそくの火をみつめるような「Like Sixteen Candles」。ロマンチックな音楽世界が広がりライブハウスが違う顔をみせる。MCでは(Vo&Gt)角舘 健悟が「さっき楽器屋に行ってきてギターを試奏したんですよ。そしたらこいつが(ステージで使用しているマイギター)が嫉妬してて、なんか今日ね、いい音出すんです」と愛でるように奏でてみせる。とにかく、ロマンで溢れてるのだ。踊りじゃない踊りでいい、ステップを踏めば誰もが乗れるヨギーの音の波。MINAMI WHEELの締めくくり、いい気分で家路についた。

(Text by FM802 DJ 板東 さえか)

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さて、ここにレポートをかけたのは本当に出演アーティストのごく一部だけ。 なんていったって総勢400組。 お気に入りの新たな音に出会いたいあなたはまた来年、ここミナミの街で、自分の足を使って秋の「味覚狩り」ならぬ「音楽狩り」をぜひ。(by FM802 DJ 鬼頭由芽)

ミナミホイールは新しい音楽との出会いの場。ここで知って少しでも好きになったアーティストのライブには必ず足を運んで欲しい。(by FM802 DJ 樋口 大喜)

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番外編 l 2017.10.7 SATURDAY
【Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2017 EXTRA EDITION】
@ なんばHatch

写真提供:FM802


LAMP IN TERREN / Nulbarich / 東京カランコロン


LAMP IN TERREN
21:30~

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“オーディエンスと共に繰り出す非日常な夜、オールナイトの幕開け”
ミナホ本編、各ライブハウスのトリのステージが終わったと同時にスタートする【FM802 MINAMI WHEEL 2017 EXTRA EDITION】。大阪・ミナミ最大規模のライブハウス、なんばHatchで行う毎年恒例のオールナイトイベント。通常であればライブが終わるぐらいの時間、、、21:30に気力体力共に有り余る者たちがぞろぞろと集まった。トップバッターに登場したのはLAMP IN TERREN。今日はここからだぜ!!と言わんばかりにドライブしていくバンドアンサンブル。4人体制となってから彼らのライブパフォーマンスは格段に魅せられるようになった。その日の全てをその日のステージで振り絞り、掴みにやってくる。壮大で美しいロックサウンドにのせて歌を届ける(Vo&Gt)松本 大の声は力強く、そして優しく会場を包み込む。「このあとのバンドのために余力を残すようなライブをするつもりはありません。一緒にライブを作ってください!」と最後は松本がハンドマイクでフロアの中央まで飛び込み、オーディエンスを縦に横に揺らすダンサブルな「地球儀」を披露。“ここから始めよう”と非日常な夜へと誘った。

(Text by FM802 DJ 板東 さえか)

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Nulbarich
0:10~

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【FM802 MINAMI WHEEL 2017 EXTRA EDITION】も中盤、深夜0時を回りいよいよNubarichがステージに登場。サウンドチェックを終え「秒で戻ってきます」と言い残すと大喝采の中、一旦ステージ脇に捌けた彼ら。高まる期待を胸に再び静まり返る会場にシンセサイザーの音が鳴り響き、うなるベースがグルーヴを紡ぎ出すとライブはスタート。小気味いいカッティングギターの「It’s Who We Are」、続いての「On And On」ではバンドとして見事に調和のとれた演奏を披露。「本気でいけ!」と各メンバーを鼓舞するボーカルJQのステージングも素晴らしい。「これが俺たちの始まり」と切り出した「NEW ERA」で会場の盛り上がりは最高潮に。最後は「ゼッテー戻って来てやる!」と宣言し観客に別れを告げた彼ら。勢いを感じさせる充実のステージだった。

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東京カランコロン
2:55~

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ミナミホイール期間中、ミナミは眠らない。初日のなんばハッチでは、【FM802 MINAMI WHEEL 2017 EXTRA EDITION】グッドミュージックで朝まで揺れを楽しむ音楽好きが集まる。ここに登場したのは、レーベルや事務所を移籍し再出発ならぬ”再起動”した東京カランコロン。自分たち自身を見つめ直した今の彼らのライブは凄まじいパワーを放っていた。「トーキョーダイブ」は再起動にあたっての決意表明的な楽曲であり、AL「東京カランコロン 01」には今の彼らしか歌えない楽曲が詰まっている。ぜひ手にとって聞いて、これからのライブに足を運んで欲しい。

(Text by FM802 DJ 樋口 大喜)

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