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キンブラ初来日記念インタビュー&プレイリスト
現代のポップ・シーンを革新するニュージーランド生まれのポップ・スター、キンブラが初の日本公演を2017年8月に開催する。待望の初来日を直前に控えたキンブラ本人にインタビューを敢行。日本の印象や今年リリース予定という新作、またキンブラが影響を受けた楽曲について語ってもらった。
videoolio vol.31:Kimbra ~グラミー賞受賞シンガーの活動をプレイバック!~
初来日記念インタビュー
−−今回が初来日とのことですが、何か楽しみにしていることはありますか?
キンブラ:ずっと日本には行きたいと思っていたの!宮崎駿の大ファンだし、日本のファッションからも凄く影響を受けているのよ。素晴らしいアートが生まれている故郷の文化に浸りたいわ。日本で楽しみにしていることは、東京のナイトライフとそれから私の大好きな日本食、お寿司をたくさん食べることね!
−−ビルボードライブでの公演では、どんなショーを見せてくれますか?
キンブラ:今回のショーには特別なオーディオ/ヴィジュアル・セットを持って行く予定よ。このセットのヴィジュアルはフィリップ・スターンズのもので、中身はシンセサイザー、ギター、様々なドラムのサンプル、それから私たちが古い曲を新しくアレンジするときに使うガジェットで構成されているの。それから、ちょうど最近レコーディングが終わったばかりの最新曲も初披露するつもりよ!
−−『ザ・ゴールデン・エコー』は聴いていて自然と足が動いちゃうような、ダンサンブルな作品ですね。このアルバムのアイデアはどこから来たのでしょうか?
キンブラ:ありがとう!『ザ・ゴールデン・エコー』というタイトル名は花(スイセン)の名前から付けたの。元々はギリシャ神話のナルキッソスから『Narcissus Golden Echo(ナルキッソス・ゴールデン・エコー)』というタイトルにする予定だったわ。ギリシャ神話と今の世界にある私たち自身の反映には類似するところがたくさんあると思ってね。『ザ・ゴールデン・エコー』は、美を取り戻すための外への呼びかけなの。このサウンドは私たち自身の外側を描き出して卓越したものに向うということを表しているの。
−−2014年にリリースされた『ザ・ゴールデン・エコー』が一番新しいアルバムですが、既に新作に取り組んでいますか?
キンブラ:ええ!新作を作り終えたところよ。ジョン・コングルトン(セイント・ヴィンセント、ゴールドフラップなど)と共同制作したの。近いうちにリリースする予定ですごく楽しみにしているわ。
−−最後に、同じくニュージーランドの歌姫ロードのニュー・アルバム『メロドラマ』は聴きましたか?
キンブラ:素晴らしいアルバムよね!ニュージーランドからこうした作品が出てくることを誇りに思うわ。ニュージーランドは世界でもユニークな音楽を常に排出していると思うの。例えば私のお気に入りのアンノウン・モータル・オーケストラ、コナン・モカシンとか。私たちは他の国と比べて遠いところにいるから、海外で注目してもらうためにリアルな想いを発信する必要があると思っているわ!
キンブラが影響を受けた楽曲
01. Music - Cornelius
私はコーネリアスからとても大きなインスピレーションを受けたわ。彼は自分の音楽を作りたいと思わせてくれたアーティストの一人よ。この曲をヘッドフォンで初めて聴いたとき、聴こえてくる全ての音が信じられないくらい様々な多次元にあるように感じたの。彼はオーガニックのサンプルをエレクトリックなアプローチで操っていて、私はそこが大好き。それに彼は歌声を電子楽器のように響かせている。どの曲も最小限の音から始まっているんだけど、曲の終わりは重なり合った音のシンフォニーのようで、本当に最高よ。
02. Lately - Stevie Wonder
スティービー・ワンダーは私にとって、完璧な自由と音楽・ソングライティングの技巧を象徴しているわ。特にこの曲には心を動かされた。胸が張り裂けるような歌詞、コード・チェンジ、そして曲の最後のクライマックスが感動的よ。
03. Take the Veil Cerpin Taxt - The Mars Volta
2001年にこのバンドに出会って私の音楽人生が変わったわ。私の音楽に対する全てのアイデアを広げてくれた。ソウルフルなヴォーカル、狂乱するようなパンク・ロックのフュージョン、それからラテンのリズムが私を深いところへ押していくようで。この曲は私が10代の頃の頭の中にあったカオスが映し出されているように思えるわ。それまで、他の音楽では感じたことのなかった何かが露わになった感じね。
04. Stronger Than Me - Amy Winehouse
エイミー・ワインハウスは、私がまだアコースティックな音楽を書いていた頃に、それ以上のものを作りたいと思わせてくれた最初のアーティストの一人よ。その頃は、ギターだけで曲を書いていたんだけど、彼女はヒップホップのビートと容赦のない正直な歌詞に、ジャズとソウルの自由なメロディー性を融合させていたの。すごく生々しくて、ラフでエッジも効いていて、そこが私自身と深く繋がる感じがしたわ。エイミーの曲の中ではこれが一番最初に好きなった曲ね。
05. Don't Stop Til You Get Enough - Michael Jackson
この曲のメロディーとシンコペーションに対する彼の才能は本当に素晴らしいわ。この曲を聴くと未だにじっとしていられないの。どの方向から聴いても耳に心地いい音楽だし、サウンドとリズムの究極の祝辞みたい。ポップ・ソングとして伝統的ではない感じも大好きなの。マイケル・ジャクソンの音楽はいつも挑戦的で、私も同じような挑戦がしたいと思わせてくれるわ。
06. Oceania - Björk
これはヴォーカルのアレンジとそれを使って違うサウンドのシンフォニーを捉えるということを教えてくれた曲の一つよ。私はこの曲をベッドルームでずっと聞いていられる。この曲の美しさや喉の奥底から出てくる彼女の声を聴いているとどこかに連れ去られてしまうかのように感じるの。私にとって超越した作品よ。
07. We're In This Together - Nine Inch Nails
コーネリアスと一緒で、ナイン・インチ・ネイルズは私にプロダクションをしてみたいと思わせてくれたアーティスト。全ての音に広がりがあって、それぞれの音がきちんと形作られているところが素晴らしいわ。特にこの曲は10代の頃の私に感情を浄化する方法を教えてくれたの。
08. Mojo Pin - Jeff Buckley
高校生の頃、学校から帰ってくるとほぼ毎日のようにこのアルバム『Live at Sin-é』を聴いていた時期があってね。ライブ・レコーディングの音が一番私に合っていたわ。彼の歌声の“限界点”が大好き。それに、この曲を聴くと泣けてくる。何かわからないんだけど、彼の歌声の誠実さが私自身と深いところで繋がっているような感じがするの。
09. All I Need - Radiohead
この曲のベースの音が聴こえてくると私はまるで大きな海に浸りながら、その音が身体全体に響き渡っているかのように感じるの。この曲には忍耐があって、切迫感がまるで欠けていて、でも同時にとても勢いがあるの。トム・ヨークのフレーズが大好きで、彼のベースラインを軸にした遊び方も好き。私にとっては、一番シンプルだけど、心が張り裂けそうなくらい美しい曲の一つよ。
10. Post No Bills - The Mint Chicks
このバンドは私の10代の頃、それからパンクやプログレの側面にとって大切な一部なの。不快で乱暴でイラつくような態度が好き、でも彼らはすごくキャッチーなポップ・ソングも書くのよ。彼らの音楽には切迫した重要な何かを感じる。このバンドのギタリストは私のもう一つのお気に入りのバンド、アンノウン・モータル・オーケストラも結成しているわ。
11. Take You On a Cruise - Interpol
このバンドは私の中に特別でメロディックな真価を形作って、音楽に愛のコントラストを与えてくれた。無表情なヴォーカルのスタイルが、感情的なギターの音色、冷たいベースラインとマッチしているわ。私は10代の頃に行っていた最初の方のギグでこの曲をギターでカバーしていたのよ。この曲の強烈なところが好きなの。
12. Mother Stands For Comfort - Kate Bush
この曲の情景は、すごく不気味でまるで別世界のようだわ。ケイト・ブッシュの思い焦がれるような歌声も、様々な楽器の使い方で変わる彼女の性格やテクスチャーに惚れたの。この曲はいつも私を変わった世界へ連れて行ってくれて、なぜ私が彼女の音楽に恋をしてしまったのかということに気づかせてくれるわ。
13. She Lives in My Lap - Outkast
アウトキャストからは凄く大きな影響を受けたわ。このアルバム『The Love Below』は私の音楽の聴き方を変えて、可能性を広げてくれた。どのアイデアもすごくエキサイティングで、ラジオから聴こえてくるものとは全く違う宇宙に存在しているかのように思えるの。この曲はこのアルバムの中でもお気に入りの曲で、私がアウトキャストを好きな理由が要約されている感じ。彼らのフリークさと完全なるフリーダムな感じが好き。この曲の陽気で、ダークで、ねじれていて、楽しいところが大好きよ。
キンブラからビデオ・メッセージが到着!
▲Kimbra Video Message for Billboard Live Tour 2017
公演情報
Kimbra
ビルボードライブ東京:2017/8/1(火) - 2(水)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2017/8/4(金)
1stステージ開場17:30 開演18:30
2ndステージ開場20:30 開演21:30
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
キンブラ / Kimbra(Vocals)
ティモン・マーティン / Timon Martin(Guitar, Keyboards)
スペンサー・ザーン / Spencer Zahn(Bass, Keyboards)
関連リンク
ザ・ゴールデン・エコー
2014/09/10 RELEASE
WPCR-15877 ¥ 2,420(税込)
Disc01
- 01.ティーン・ヒート
- 02.90s ミュージック
- 03.キャロライナ
- 04.ゴールドマイン
- 05.ミラクル
- 06.レスキュー・ヒム
- 07.マッドハウス
- 08.エヴァーラヴィン・ヤ feat.ビラル
- 09.アズ・ユー・アー
- 10.ラヴ・イン・ハイ・プレイシズ
- 11.ノーバディ・バット・ユー
- 12.ワルツ・ミー・トゥ・ザ・グレイヴ
- 13.スラム・ラヴ (日本盤ボーナス・トラック)
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