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【COUNTDOWN JAPAN 16/17】ライブ&フォト・レポート

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  2016年12月28日から31日の4日間に渡り、千葉・幕張メッセ国際展示場にて開催となった年末音楽フェスティバル【COUNTDOWN JAPAN 16/17】。若者から大きく支持を集めるバンドアクトから、ベテラン勢、女性ソロシンガー、さらにはアイドルグループまでバラエティに富んだラインアップが今回も揃った。初日28日のGALAXY STAGEトップバッターamazarashiから、31日RADWIMPSのカウントダウン・ライブ、年越しの瞬間まで。怒涛の4日間を写真と共に振り返る。

写真提供:rockin'on japan

amazarashi
12:00~ @ GALAXY STAGE
rijf

スクリーンの歌詞とともに届けた情緒的なショー

 本フェスで2番目の収容人数を誇るGALAXY STAGEのトップバッターを務めたのはamazarashi。前日発表したばかりの新曲「命にふさわしい」をスクリーン上に大きく映し出された歌詞とともに届けた情緒的なショーを展開した一方で、最大規模を誇るEARTH STAGEではゴールデンボンバーが、COSMO STAGEではヤバイTシャツ屋さんが、それぞれフェスティバルの幕開けに相応しいエンターテインメント性の高いステージで各エリアを大いに盛り上げる。

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miwa
13:15~ @ EARTH STAGE
rijf
国民的ポップアイコンとしての存在感

 続いて、興奮冷めやらぬEARTH STAGEには、今年で7回目の【COUNTDOWN JAPAN 16/17】出演となるmiwaが登場。黒い水玉模様のワンピース姿で登場した彼女が、開口一番「COUNTDOWN JAPAN!」と元気よく呼びかけ「ミラクル」を歌い始めれば、瞬く間にキラキラと輝く音の粒が会場全体を埋め尽くしていく。「みなさん今年のストレス溜まってますかー! そのストレス発散したいかー!!」という煽りから可愛らしいフリ付きで披露された「ストレスフリー」ではオーディエンスをもれなく笑顔にさせ、「chAngE」では客席で振り回されるタオルとともに熱狂を渦巻かせる。ラストは「ヒカリへ」から「結 -ゆい-」に繋がる流れで、国民的ポップアイコンとしての存在感を感動的なアンセムとともにアピールしてみせた。

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欅坂46
15:15~ @ GALAXY STAGE
rijf
“爪痕を残す”インパクト十分のステージ

 GALAXY STAGEに溢れんばかりの人を集めた欅坂46。2016年は大躍進を見せた彼女たちだが、初出演の【COUNTDOWN JAPAN 16/17】に初々しい反応を示しつつも「サイレントマジョリティー」「大人は信じてくれない」と続けて披露。自分たちのパフォーマンスで少しでも多くの人の心を動かしたいと、メンバーの瞳には確かに炎が宿っていた。「まだまだ盛り上がっていけますかー?」という菅井 友香の煽りから「手を繋いで帰ろうか」ではステージを広く使ったストーリー仕立てのダンスでオーディエンスを楽曲の世界観に引き込む。待ってましたとばかりに大歓声が上がったのは「二人セゾン」で、こちらもステージを縦横無尽に駆け巡るフォーメーションダンス、そしてセンター平手 友梨奈の激情的なソロダンスを披露し、アイドルグループのライブに馴染みのないオーディエンスの心もしっかり掴んでみせた。若者の戸惑いや葛藤を叫ぶポエトリーリーディングから一気に青空が広がっていくような壮大なコーラスへと転じていく「世界には愛しかない」で締めくくったステージは、序盤で志田 愛佳が宣言した“爪痕を残す”のに十分なインパクトを含んだものだった。

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WHITE ASH
14:50~ @ ASTRO ARENA
SS
SS

バンドの存在を“歴史”に刻む怒涛のアクト

 時間は15時に差し掛かるところ、ASTRO ARENAに登場したのは、突如解散を発表し多くのロックファンを驚かせたばかりのWHITE ASH。お馴染みの入場SEであるthe pillows「White Ash」が流れる中、バンドのフロントマン、のび太(Vo/Gt)はステージ上でまず深々とお辞儀。そこからは堰を切ったような勢いでショーを展開する。怪しげなイントロから怒涛の3拍子で骨太なバンドアンサンブルを鳴り響かせる「Casablanca」から始まり、「Kiddie」「Paranoia」と、バンドが初期から持ち味としてきた不穏な空気を纏う攻撃的オルタナティブロックを容赦なく投下していく。WHITE ASHが今後予定しているライブは一本のみ、関東ではこのステージが実質ラストライブとなるかもしれないということで、彼らの最後の雄姿を見届けようと多くの人が集まっていた。そんなオーディエンスに対し、「準備はいいですかASTRO ARENA!!」「一緒に飛び跳ねようぜASTRO ARENA!!」「いけますかASTRO ARENA!!」と、しきりに煽りを投げかけるのび太の姿が印象的だった。Red Bull Studios Tokyoとタッグを組んで制作された「J.D.F.R」、TVアニメ『ガッチャマン クラウズ インサイト』OPテーマの「Insight」、曲間でフィンガー5「学園天国」のコール&レスポンスを挟み込む遊び心の加わった「Pretty Killer Tune」と続き、ラストの「Stranger」までMCを挟まず怒涛の勢いで駆け抜けたこの日のステージ。WHITE ASHというバンドの存在を国内ロックシーンの歴史にしっかりと刻み込む鮮烈なアクトだった。

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Mrs. GREEN APPLE
17:25~ @ GALAXY STAGE
rijf
「初心を忘れない」ポップセンスの炸裂するステージ

 GALAXY STAGEでは、2017年1月11日にニューアルバムのリリースを控えている(2016年12月28日時点で)Mrs. GREEN APPLEが登場。大森元貴(Vo/Gt)が持ち前の声量を生かして「COUNTDOWN JAPAN! 楽しむ準備はできてますか!」と呼びかけると、1曲目「VIP」でショーはスタート。崩し気味の歌唱でより自由に感情表現する大森、頻繁に立ち位置を入れ替えながら積極的にオーディエンスを煽りにいく若井滉斗(Gt)、髙野清宗(Ba)、藤澤涼架(key)。そんな前衛4人のアグレッシブなパフォーマンスを下支えしながら自身も髪を振り乱して力強いドラムプレイを見せる山中綾華(Dr)。バンドは続く「In the Moning」で眩いほどのポップセンスを炸裂させたかと思えば、「年末ですねー! 悔いとかやり残したこととか1個か2個かあると思うんですよ。だから僕は今日楽しめばオールオッケーってことにして今年を終えたいんですよ! みなさんもおんなじ気持ちだと嬉しいんですけどどうでしょうか!!」と、この日にかける意気込みから「Speaking」へとなだれ込む。盛大なハンズクラップ&シンガロングを誘発させ、序盤から惜しげもなくクライマックスを作り出してしまう彼らのライブアンセムだ。続いてニューアルバムでファン待望の音源リリースが果たされるエレクトロダンスナンバー「うブ」、これまた重厚なエレクトロサウンドとラップライクなヴォーカルでバンドの新境地を見せた新曲をお披露目する流れへ。「去年はCOSMO STAGEに出させていただいて、今年はGALAXY STAGEということで本当に夢のようです。有名になるっていうことは心を寄せてくれる人がちょっとずつ増えていくことだと思っています。だから初心を忘れないでいきたいなと思います。」という真摯な思いを伝えるMCから披露されたのは「StaRt」。最後はインディーズ時代から大切にしている曲だという「我逢人」でステージを締めくくった。

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THE ORAL CIGARETTES
18:30~ @ GALAXY STAGE
THE ORAL CIGARETTES
キラーチューン尽くしのステージが残した爽快感

 続いてGALAXY STAGEに登場したのはTHE ORAL CIGARETTES。「DIP-BAP」の冒頭部分がサンプリングされたSEから「オーラル始めます!」とシームレスに同曲へとなだれ込む流れでスタート。エリア後方まで埋め尽くすほどに集まった人の手が、うねる波のように宙を仰ぐさまは壮観だ。続いて「カンタンナコト」「mist...」と攻めの楽曲を立て続けに披露する。「おい最高かよ!」「こい!こい!こい!」と曲中に叫ぶ山中拓也(Vo/Gt)も興奮を隠しきれない様子。「mist...」の後半ではバンドが演奏をストップすると客席から大合唱が発生するなど、早くもボルテージが最高潮に達したオーディエンスのほうからも熱が打ち返されていく。「メジャーデビューからずっとここまで連れてきた曲があるんです。」という紹介から披露された「起死回生STORY」でもフロアのテンションは天井知らず。「去年GALAXY STAGEに立たせていただいた時に、大口叩いて来年はGALAXY STAGEのトリ張りますって言ってこの場所を去っていきました。蓋開けてみたらトリ前(笑)去年は勇気が無くて言えなかったけど、来年は絶対EARTH STAGEでやります。来年EARTH STAGEで待ち合わせしようぜ!!」と新年の目標を堂々と宣言したのち、「CATCH ME」「狂乱 Hey Kids!!」とアグレッシブな楽曲を連発し、ラストの「5150」へ。キラーチューン尽くしのステージが終わってみれば、嵐が去った後の朝のような爽快感がフロアを漂っていた。

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レキシ
12:00~ @ EARTH STAGE
レキシ
会場中で稲穂が揺れた、唯一無二のレキシワールド

 この日「EARTH STAGE」のトップバッターにはレキシが登場。6月にリリースしたアルバム『Vキシ』から「KMTR645」を、キュウソネコカミのVo.ヤマサキ セイヤと共に披露し観客を序盤から躍らせた。「年貢 for you」では「リンダリンダ」や、会場中で稲穂が揺れた「狩りから稲作へ」では尾崎豊の「卒業」、DREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」など、おなじみの小ネタ・ソングを盛り込む演出も健在。終盤、イントロでMISIAの「Eyerything」を歌いつつ「キラキラ武士」へ。相変わらずの脱線のお陰で演奏曲数は少なめであったが、満足感の高いステージで29日のスタートを笑いと共に切った。

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キュウソネコカミ
13:15~ @ EARTH STAGE
キュウソネコカミ
自身初の最大ステージへ、キュウソ節全開で巻き起こす“ネズミの逆襲”

 レキシに続き「EARTH STAGE」に登場したのはリハーサルから全力のキュウソネコカミ。地球の被り物を被って登場したVo.ヤマサキ セイヤを筆頭に「キュウソネコカミです!よろしくお願いします!」と威勢良く挨拶。リハーサルにも関わらず会場を沸かせ「良いDJ」でサウンドチェック。本編ではイルカの着ぐるみと共に登場、“あの曲を演奏か?”と思いきや、先ほど登場したばかりのレキシが再び登場し、本日2度目の「KMTR645」を一緒に披露。レキシ退場後も「MEGA SHAKE IT!」、「ファントムバイブレーション」、「サギグラファー」と人気曲を畳み掛け、「次の曲、コール・アンド・レスポンスお願いします!ヤンキーが怖いという思いは全国共通だと思います!」とヤマサキが言うと、「DQNなりたい、40代で死にたい」で観客の「ヤンキー怖い」というコール・アンド・レスポンスを、【COUNTDOWN JAPAN 16/17】最大のステージに響かせた。初の「EARTH STAGE」出演とあり、ライブ序盤では会場の大きさに日和る場面もあったが、観客を暴れさせまくり、笑いですべてを包み込むキュウソネコカミにしかできないステージを魅せた。

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フレデリック
14:10~ @ GALAXY STAGE
フレデリック
フレデリック流ダンスチューンでさらなる高みへ

 “踊ってない幕張を知らない”人たちが集まったのは、「GALAXY STAGE」のフレデリックのステージ。Vo.&Gt.三原健司のカッティングから始まった「オワラセナイト」からスタートし、「KITAKU BEATS」、「トウメイニンゲン」、「リリリピート」、「ナイトステップ」とダンスチューンを畳み掛ける。「オドループ」では「踊ってない“幕張”を知らない」と歌詞を変えて歌う場面も。「踊ってない夜が気に入らない皆をEARTH STAGEに持って行きたい!」と叫んだ三原健司の言葉に応えるように、観客はPVでおなじみのダンスを踊り狂い、ラストの楽曲「オンリーワンダー」まで駆け抜けた。

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BLUE ENCOUNT
15:15~ @ GALAXY STAGE
cdj
“熱血”ロックバンドが想いを届ける“熱狂”のステージ

 「GALAXY STAGE」では、くるりやスキマスイッチといったベテラン勢が会場を盛り上げる中、04 Limited SazabysやMY FIRST STORYら若手バンド達も熱いライブを展開していた。BLUE ENCOUNTのステージでは、Vo.田邊駿一が、「去年よりも確実に人が増えてる…!」と、会場に集まった人を見て目を丸くする場面も。ドラマ主題歌にもなった「ラストヒーロー」や、「JUMP」、「DAY×DAY」などを披露すると、暴れまくる会場の熱は一気に加速。「自信がないから力を貸してくれ!声出してくれ!」と田邊が呼びかけ「もっと光を」が始まると、その言葉に応えるように観客たちの大合唱が起き、最後の最後まで熱狂のライブを繰り広げた。

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sumika
16:00~ @ COSMO STAGE
cdj
突き進んでいく最注目バンドが幕張にかけた“マジック”

 大注目の若手バンド、sumikaは【COUNTDOWN JAPAN 16/17】初登場にも関わらず、「COSMO STAGE」をほぼ満員にしていた。「Lovers」や、新曲の「MAGIC」、ジャジーなドラムが印象的な「ソーダ」など、軽やかでキャッチーな楽曲でみるみる観客を取り込んでいく。Vo.&Gt.片岡健太が、「今日僕たちは演奏するために来たんじゃない、合唱するために来たんです!」と言うと「「伝言歌」」では本人も驚きの大合唱に包まれ、「なんでみんなそんなに歌えるんだよー!」と片岡は照れ笑い。結成3年目にして、初登場とは思えぬ貫禄と人気っぷりでその存在感を見せつけた。

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Aimer
17:00~ @ COSMO STAGE
cdj

歌姫が駆け抜けた1年間の集大成、そして続く2017年へ

 2016年ヒットを連続させ一躍人気者となったシンガーソングライター、Aimerはアコーテスティック・バンド編成で登場。「Brave Shine」や「RE:I AM」など人気曲を次々と披露し、その美しい歌声に会場からは溜息のような歓声が漏れた。2016年に話題となったアルバム『daydream』からは、RADWIMPSの野田洋次郎が楽曲提供・プロデュースした「蝶々結び」や、andropの内澤崇仁楽曲提供・プロデュースの「カタオモイ」を可愛らしく歌ったかと思うと、TK(凛として時雨)楽曲提供・プロデュースのミステリアスでドラマチックな「us」をも見事に歌い上げ、圧巻のステージの幕を閉じた。

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[Alexandros]
18:15~ @ EARTH STAGE
cdj
2016年、その名を馳せたJロックの“王者”

 終盤の「EARTH STAGE」には[Alexandros]が颯爽と登場。CM曲でもおなじみの「ムーングソング」からスタートし、「Girl A」や「Kaiju」など11月にリリースしたばかりのアルバム『EXIST』からの楽曲を中心に披露。新規ファンへのアプローチしつつ、やはり後半は「Kick&Spin」や「starrrrrrr」など[Champagne]時代からライブでおなじみの楽曲もばっちりと決めた。中盤には新曲 「SNOW SOUND」や「Run Away」のリミックス・バージョンなど観客を飽きさせないセットリストを盛り込み、アンコールでは川上が「ワタリドリ」のサビを弾き語りでしっとりと歌った後、「Dracula La」でまたも盛り上げる。そして、最後に川上だけステージに残り、年末にぴったりの楽曲「12/26以降の年末ソング」でそのステージ締めくくった。

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  2. 2016.12.30 FRIDAY
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岡崎体育
12:00~ @ GALAXY STAGE
cdj
オーディエンスとのパワーでマックが復活

 会場で2番目に大きい「GALAXY STAGE」のトップバッターとして登場したのは、今回が【CDJ】初出場の岡崎体育。愛用のマックから流れる重厚なEDMサウンドをバックに挨拶代わりの「Open」から「MUSIC VIDEO」へと繋ぎ、会場も「イェーイ!」と盛り上がったところで、「イェーイ!って言うのは日本のフェスだけ」と、今アメリカで流行ってるという「ヒィーヤッ!」を伝授した。「Call on」ではとても真似できない複雑な英語やリズムのコール&レスポンスでオーディエンスを翻弄し、ここまでの3曲が口パクだったことを明かすと、「次はちゃんと歌います」と「Voice Of Heart」を歌唱。その後、「ここに来てくれたってことはバンドより岡崎体育が好きなんですよね?」というフリから、バンドへの嫉妬心と優越感を歌った「FRIENDS」を、このときはマイクも持たずにやはり口パクで披露。新曲「We Can Get Over It」では、一番の盛り上がりでトラックが停止し、『Mステ』出演時にも話題となった岡崎体育の“心の声”がスタート。だが岡崎体育とオーディエンスのパワーでマックも復活し、最後はその勢いに乗ったまま、ヘッドバンキングのタイミングが難しい「Q-DUB」で、新しい音楽の在り方を形作った。

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GLIM SPANKY
12:00~ @ COSMO STAGE
cdj
昼間のゆるい空気にR&Rの緊張感を

 2016年、『ワンピース』の映画主題歌「怒りをくれよ」を担当し、一躍その名を世間に知らしめたGLIM SPANKY。それ以前の2015年には「第18回 みうらじゅん賞」を受賞しており、彼らのいまの活躍はこのとき予言されていたのかもしれない。この日「COSMO STAGE」のトップバッターとして登場したGLIM SPANKYは、「NEXT ONE」でオーディエンスのクラップもあわせて、まだ昼間のゆるい空気に緊張感をもたらした。これが彼らのはじまりの合図。このあと「怒りをくれよ」で一気に熱を帯びたステージをみせる。亀本寛貴(g)も調子よく前に乗り出し火に油を注いでいた。「闇に目を凝らせば」「ワイルド・サイドを行け」と続き、松尾レミ(vo,g)が後輩、同世代、先輩と全世代へ向け、メッセージと共に「大人になったら」を届けた。

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lovefilm
12:30~ @ MOON STAGE
cdj
時代の求める色をまとうヒーロー&ヒロイン達

 石毛輝(vo,g,Programming)、岡本伸明(b)、江夏詩織(vo,g,Syn)のスリーピースバンド・lovefilmは、「MOON STAGE」に登場。2016年3月に初ライブ、8月に1stアルバム『lovefilm』発売と動き始めたばかりの彼らだが、会場には大勢の人が押し寄せる人気っぷり。石毛と岡本は現在活動休止中のthe telephonesのメンバーでもあるが、lovefilmではthe telephonesのステージでみせる弾けるパフォーマンスとは違う、どこかヒロイックな印象を受けた。バンドに時代の求める色をつける上手さはホント見事だ。また江夏のヒロインさながらのボーカルにもうっとりさせられる。「お酒飲んでいいんですよ? 飲めない人は音楽に酔えばいいんです」その言葉通り、「Kiss」で胸を撫でられるようなラブストーリーを目の当たりにし、ライブスタートから間もなく彼らに酔いしれてしまった。

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雨のパレード
14:30~ @MOON STAGE
cdj
新しい時代と新しい場所の幕開け

 2016年3月にアルバム『New generation』でメジャーデビューを飾った雨のパレード。今回が初出演となった【CDJ】では「MOON STAGE」に登場し、まずはインディーズでのラストシングル曲「Tokyo」を披露。ポストロックやエレクトロを軸としたサウンドに、福永浩平(vo)の透明感と深みのあるある声、紫や青のシンプルな照明とが合わさり、ステージは幻想的に靄がかって見えた。そして「次の“ステージ”に上がれるように」という想いが込められている「stage」に続き、音楽に何度も支えられたという福永が「今度は僕が誰かの支えになれたら」と書いた「You」、ファッションブランド・GAPのキャンペーンソングに起用された「1969」を演奏。メジャーデビューアルバムと、この日のラストを飾った「new place」というタイトルからも伺えるように、「時代を変えようと思っているんです」と宣言する彼らだが、その新しい時代、新しい場所の幕開けを見事に提示してみせた。

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KANA-BOON
15:45~ @ EARTH STAGE
cdj
安定感随一の貫禄ステージ

 KANA-BOONは3年連続で、約40,000人を収容する一番大きな「EARTH STAGE」に出演。ほぼ満員の会場で、まずは2016年10月リリースの最新シングル曲「Wake Up」を披露。のちに演奏される「ないものねだり」とリンクしている楽曲「1.2.step to you」のサビではオーディエンスが揃って飛び跳ね、メッセージソング「ウォーリーヒーロー」で一気にヒートアップ。少し早めのお年玉として、TVアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期のオープニングテーマ「Fighter」をプレゼントすると、その後は「Weekend」「フルドライブ」「スノーグローブ」をたたみ掛け、初めてKANA-BOONを観たという人たちも、そのほとんどが知っていたであろう「ないものねだり」で会場を大きく揺らした。ラストの「シルエット」では、会場を盛り上げたまま微かな哀愁も持ち込むなど、バンドとしての安定感はこの日随一だったに違いない。

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木村カエラ
16:20~ @ GALAXY STAGE
cdj

空間を満たした笑顔と幸福感

 2016年に待望のアルバム『PUNKY』をリリースし、ツアーも開催してきた木村カエラは、「SHOW TIME」でライブをスタート。この日会場に集まったみんなへ“幸せ”を振りまく。しかし、“わたしが一番の幸せ者だ”といわんばかりの笑顔をみせ、会場には「かわいすぎる……」の声が各所でこぼれていた。會田茂一(g)、佐藤征史(b)、柏倉隆史(dr)、ヒイズミマサユ機(key)と共に「Magic Music」「リルラ リルハ」「Yellow」といったライブ定番曲から最新アルバムに収録の「好き」を織り交ぜるセットリストで展開。そして「TODAY IS A NEW DAY」「BOX」も披露し、幸福感の満ちた空間を作り上げた。

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Suchmos
17:35~ @ ASTRO ARENA
cdj
2016年の飛躍と、その先にある“高み”

 他の会場とは雰囲気が少し変わり、立ち見アリーナと座席で約8000人規模の「ASTRO ARENA」に入場規制をかけたのは、昨年に引き続きこのステージへの出演となったSuchmos。スタート前のサウンドチェック時、軽く鳴らしてみせたそのグルーヴで早くもオーディエンスを引き込むと、再登場してすぐ、海とそこに吹き抜ける風を感じさせるスローテンポなナンバー「Pacific」を披露。YONCE(vo)が「年の瀬なのによく来たね。パンパンにしてくれてありがとう。神奈川から来たSuchmosです」と挨拶すると、その神奈川の地名からタイトルがつけられた「YMM」(ヨコハマ ミナト ミライ)、2017年1月にリリースを控えているニューアルバム『THE KIDS』より新曲「A.G.I.T」を演奏し、フェスとしては少し異質だろう、気だるくロマンティックな雰囲気で包み込んだ。その後、グループ名を一気に世間へ浸透させた、Honda「VEZEL」のCMに起用されている「STAY TUNE」で会場をうねらせると、ダウンビートの心地よい「MINT」でラストを飾ったSuchmos。2016年の飛躍を見せつけると同時に、まだその先にある高みを見事に予感させた。

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サカナクション
19:30~ @ EARTH STAGE
cdj
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五感を刺激する“サカナ・サウンド”

 和太鼓の迫力あるサウンドが響く中、この日の「EARTH STAGE」のトリで登場したサカナクション。今回もこの期待値をはるかに上回るほどのパフォーマンスを披露し、オーディエンスの五感を刺激する。「ミュージック」からスタートしたライブは、続く「アルクアラウンド」で和太鼓バンド・GOCOOも参加するお祭り騒ぎに。「SAKANATRIBE TRANCE MIX」「アイデンティティ」「ルーキー」でこの日最大級のダンスフロアを創り上げ、最新シングル曲「多分、風。」も披露。またYouTube再生数が3700万回を突破した「新宝島」、そして本編ラストに「Aoi」、アンコールでは「さよならはエモーション」と最後の最後まで大歓声が鳴り止まない【CDJ16/17】3日目の締めくくりとなった。 この日も終始、会場の熱は冷めることなく、残る最終日31日へと気持ちは移ろいでゆく。

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  2. 2016.12.31 SATURDAY
    いよいよ2017年のカウントダウンへ!
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チャットモンチー
16:10~ @ GALAXY STAGE
cdj
全国ツアーへ期待を繋ぐポップ&ブルージーなサウンド

 28日~30日の3日間と同じく、若手からベテランまで幅広いアクトが揃った4日目。年越し(0時)時点での参加者も多いと有り、これまでの3日間よりもやや遅い、午後の開演となった。二番目のステージ規模を持つ「GALAXY STAGE」には午後4時過ぎからチャットモンチーが登場。まずは2月22日にリリースされる『ウルフルズトリビュート~Best of Girl Friends~』にも収録の「かわいいひと」のカヴァーからライブをスタートした。祭囃子のようにアレンジされた文字通り“かわいい”パフォーマンスに年の瀬らしい、ほっこりとした空気が会場を包んだ。パフォーマンスは普段通り橋本絵莉子(ギター/ヴォーカル)、福岡晃子(ベース/ドラムス/コーラス)のミニマムな二人編成によって進行。一部同期やペダルを使った演奏も見せつつ、ポップでありつつ、どことなくブルージーな“チャット・サウンド”を聴かせていく。「8cmのピンヒール」では、橋本のササクレだったギターの音色が、スーパーカーからラブリーサマーちゃんへとバトンを繋ぐようなギターポップ・バンドとしての魅力を改めてアピール。また、5年ぶりに、新アレンジでの演奏になった「ほとんどチョコレート」は、作曲の発端となったという橋本の“怒り”を、洗い流すような福岡のシンセ・サウンドが印象的だ。ラストは名曲「シャングリラ」で大団円の終幕。3月9日の新潟公演からスタートする全国ツアーへ、大きく期待の膨らむステージだった。

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麗蘭
17:35~ @ MOON STAGE
cdj
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「渋谷、しぶとくやろうぜ~!!」

 5時半頃、「MOON STAGE」に登場したのは昨年結成25周年を迎えたレジェンド・バンド=麗蘭。1曲目「マニフェスト(we are the Lay-Run)」から魔法のようなロックのグルーヴを聴かせる。「泣いても笑っても、ゆく歳くる歳」というCHABO(ヴォーカル/ギター)の言葉に導かれてスタートした「ゆく歳 くる歳」は年末に相応しいロックンロール・パーティーを演出。また、未来への思いを託した「紅 く・れ・な・い」ではCHABOと蘭丸のツイン・ギターのソロが美しく絡み合う。JAH-RAHのデッドなドラムの音色も良い。いよいよラストスパートという場面では、メンバー紹介に続いてCHABOが「渋谷、しぶとくやろうぜ~!!」とフェスプロデューサーの渋谷陽一氏にもエール。ベテランならではの奥行きを感じる演奏と合わせて、痺れる一幕だった。最後は「Get Back」。ワイルドにまろやかに熟成された演奏と歌に、聴き惚れるステージだった。

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め組
18:35~ @ MOON STAGE
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アクの強さに隠されない、正統派ポップスの趣き

 その後、18時半頃からは「MOON STAGE」に、め組が登場。2015年に続き2回目の出場だという彼らにとって2016年は、初のアルバム・リリースを含む飛躍の年。その締めくくりに相応しいパフォーマンスとなった。出嶋早紀(キーボード)、富山京樹(ギター)という二人を演奏上の“両翼”に、菅原達也(ヴォーカル/ギター)が紡ぎ出す歌の数々は、一見アクが強そうだが、正統派ポップスの趣もしっかりとある。軽やかな鍵盤リフが牽引する「余所見」は、どこか国民的バンドに成長した頃のスピッツをも彷彿とさせる。また「悪魔の証明」ではレゲエ調のアレンジも聴かせ、新人ながら引き出しの広さも頼もしい。2017年も期待を持って見守りたい注目株だ。

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THE BAWDIES
19:40~ @ GALAXY STAGE
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カッコいいのに笑える痛快R&Rパーティ

 夜7時台、お約束の「SOUL MAN」(サム&デイブ)の出囃子で「GALAXY STAGE」に登場したのはTHE BAWDIES。一曲目の「NO WAY」から、余裕と貫禄を感じるシャープな演奏を聴かせ、会場の雰囲気を瞬時に彼らのに染め上げる。相変わらずROY(ヴォーカル/ベース)を中心にしたメンバーのステージングもバッチリ息があっていて画になる。中盤では、ROYが「心のブラジャーを今すぐ脱いで、心を裸にして、ここを心のヌーディストビーチにしませんか!?」とMCで爆笑を誘いつつ、会場を煽る一幕も。中盤、今年2月にリリースされる新作アルバム『NEW』から披露された「THE EDGE」で、演奏の勢いは更に加熱。ラウドで少しダーティーな、これまでのTHE BAWDIESとはひと味異なる新たなサウンドで魅せた。後半戦は、その勢いのまま「IT'S TOO LATE」や「KEEP ON ROCKIN」を爆音で披露。最後はこのシーズンらしい“お年玉コント” (詳細は割愛)から「HOT DOG」へと繋げ、痛快なステージを締めくくった。恒例の「わっしょい!」のコールは「良いお年をぉっしょーい!」という年末バージョン。カッコいいのに笑える、羨ましくなるほどのR&Rパーティぶりだった。

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エレファントカシマシ
20:35~ @ EARTH STAGE
cdj
ロック・バンド、此処にあり

 メインステージの「EARTH STAGE」には夜8時半頃からエレファントカシマシが登場。いつも通り、宮本浩次(ヴォーカル/ギター)は黒の細身のスーツ、真っ白なシャツをまとい颯爽と登場、「まあ、ラクにしてくれ」という男前過ぎるMCでライブの口火を切った。一曲目の「ズレてる方がいい」から、70年代ロック譲りの大きく弧を描くグルーヴ、そして権威化をこれでもかと逃れるような、圧倒的にエナジックな宮本のヴォーカルが響き渡る。「金があればいい!」というキラーフレーズがインパクト抜群の「デーデ」では、宮本がところ狭しとステージを左右に走り回る。そして「悲しみの果て」「桜の花、舞い上がる道を」と、歌謡曲シンガーの歌心とロック・スターのトリック性を兼ね揃えた宮本の歌唱が、一曲ずつ聴き手のハートに直接曲を届けていく。ライブのハイライトとなったのは、最高にヘヴィかつハードな演奏をバックに、宮本がラップ調にまくし立てる「ガストロンジャー」。そのパワフルな演奏は、2017年に向けて聴くものを鼓舞するようにさえ響いた。ラストは一転晴れやかな「今宵の月のように」。こちらは先程までの挑発的な歌唱と反対に、落ち着いた伸びやかな歌声で、見事なフィナーレを飾った。

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UVERworld
22:00~ @ EARTH STAGE
cdj
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類まれなヴィジョナリーが先導する孤高の旅団

 続いて10時に「EARTH STAGE」に立ったのは、意外にも【COUNTDOWN JAPAN】初登場だというUVERworld。真太郎(ドラムス)によるパワフルなソロ演奏からスタートしたそのステージは、リンキン・パーク等にも通じるミクスチャー・ロックのサウンドを基本に、TAKUYA∞の言葉と歌が伝えるイメージを、バンドの演奏が音楽として具現化するような非常にユニークなもの。序盤で披露された「WE ARE GO」をはじめ、オーディエンスの力強い合唱を含めて、観客のエネルギーを束ねていく。そして「PRAYING RUN」「ALL ALONE」と、中学生の頃からポエムを書き続けていたというTAKUYA∞の激情的で扇動的な歌詞がスクリーンに映し出され、強迫的なエネルギーが「EARTH STAGE」に炸裂する。類まれなヴィジョナリー、TAKUYA∞を船頭に、先へ先へと進むチームUVERworld。その姿に観るものの多くが魅了され、勇気づけられているようだった。

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RADWIMPS
23:25~ @ EARTH STAGE
cdj
“2016年”を牽引したバンドがカウントダウンのステージへ

 そして、2016年のカウントダウンの大役を務めたのがRADWIMPSだ。直前に行われたNHK『紅白歌合戦』に出場し、渋谷のNHKホールから駆け付けたという彼ら。その開演前にはフェスプロデューサーの渋谷陽一氏が登壇し、前の観客にスペース的な余裕を作れるよう一歩下がるように伝える異例の勧告も。本人たちもMCで触れていたように、ライブの機会が少なかったRADWIMPSだけに、そのステージには大きな注目が集まっていた。
 そして夜11時半頃、ようやくそのステージが開始。「夢灯籠」からライブはスタートした。全身白で統一した衣装は、バンドのサウンド同様にシャープな印象を強調。リズム隊をつとめる2名のサポート・メンバー(刄田綴色、森瑞希)によるツイン・ドラムスも実にパワフルで、スタジアム級バンドらしい研ぎ澄まされたバンド・サウンドが印象的だ。その上で、ギターもピアノも難なくこなし、歌はもちろん、アブストラクトなリズムのラップ・パートもバッチリと決める野田洋次郎の才気が冴え渡る。歌の合間に見えるダンスやポージングも含めて、カリスマ性溢れるステージングで演奏を牽引していく。ベースの武田祐介がラップトップに移って披露した「AADAAKOODAA」は、そうした要素が最も前景化したハイライトの一つであった。その後、いよいよそろそろ年越しか…という時間帯にスタートしたのは「おしゃかしゃま」。野田を中心に、桑原彰(ギター)、武田、刄田、森の4人が激しいソロ・バトルを繰り広げ何度もピークを作ると、演奏を止めずにカウントダウンへ(!)。スクリーンに映し出された10カウントに合わせて、バンド、そして観客も一斉にカウントダウンし、圧巻の年越しとなった。野田が「みなさんの2017年が“会心の一年”になりますように!」と切り出して、新年一発目は「会心の一撃」。そして、2016年の特大ヒットとなった「前前前世」へと繋げた。流石の観客の大合唱を巻き起こしつつ、ラストは「いんですか?」「トアルハルノヒ」と多幸感溢れるフロアとステージを作り上げたRADWIMPS。2016年を締めくくり、2017年の幕を開けるに最も相応しいバンド・アクトとして、堂々とライブを締めくくった。

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