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“今世紀最大のポップ・アイコン” ブリトニー・スピアーズ最新作リリース記念特集
今では世界的ポップ・スターとなったブリトニー・スピアーズは、1981年12月2日、ルイジアナ州ケントウッド生まれ。11歳でクリスティーナ・アギレラやジャスティン・ティンバーレイクらと共に人気番組「ミッキー・マウス・クラブ」へ の出演を果たし、14歳でJIVEレコーズと契約を果たす。 98年にシングル「ベイビー・ワン・モア・タイム」、翌99年1月に同タイトルのアルバムでデビューし、同アルバムが全世界で2200 万枚以上を売り上げ、大ブレイク。その後も作品をリリースするたびに、ヒットチャート上位を独占し、これまでリリースした9枚のアルバム中6作が全米チャート1位を獲得。これまで全世界トータル・セールス1億枚、8度のグラミー賞ノミネートを誇る。また、音楽だけではなくプライベート/ライフスタイルも注目。インターネット検索数でギネス記録を持つなど、これまでさまざまな伝説を樹立、今世紀最大のポップ・アイコンとして不動の人気を獲得している。そして今年2016年9月14日に9枚目のオリジナル・アルバム『グローリー』のボーナス・トラック収録入り国内盤を発売。更なる高みに向かうブリトニーの“凄さ”について改めておさらいしよう。
本当の意味でのキャリアの第2章
1998年10月にシングル「ベイビー・ワン・モア・タイム」でデビューを飾って以来、常にポップ・ミュージック・シーンのトップを走ってきたブリトニー・スピアーズ。これまでに発表したアルバム全9作中、6作が全米1位を記録。全世界のトータル・セールスは約1億枚。グラミー賞をはじめ80以上のアワードを受賞し、正しく“今世紀最大のポップ・アイコン”の名に相応しい活動を繰り広げてきた。
▲Britney Spears - Megamix (2016 Billboard Music Awards Performance)
しかし、彼女の輝かしい18年間にわたるレコーディング・アーティストとしてのキャリアを振り返る時、やはり最も強烈なインパクトを残したのが、デビュー直後の熱狂ぶりである。単なるアイドル人気というより、もはやそれは社会現象と呼べるもの。1999年発表のデビュー・アルバム『ベイビー・ワン・モア・タイム』と2000年発表のセカンド・アルバム『ウップス!…アイ・ディド・イット・アゲイン』は共に全米1位を獲得したのは勿論のこと、全米だけで1000万枚を超えるセールスを記録した。100万枚を超えればメガ・ヒットと呼ばれる今とは状況が違っていたとはいうものの、当時でも1000万枚を超えるアルバムは、年に数枚出るか出ないか。2作続けて快挙を果たした彼女は10代にして、あらゆる意味で桁違いのスーパースターの誕生だと大いに持て囃された。
また米ローリング・ストーン誌の撮り下ろし写真が引き起こしたロリータ騒動、出演する度に世間にショックを与え波紋を呼んだMTVアワードにおける大胆なパフォーマンスの数々(ストリップ風演出〜大蛇を抱えたダンス〜マドンナとの濃厚なキスへと次第にエスカレート)など、メディアを手玉に手に取り、社会を翻弄したことでも、ますますスターとしての地位を確かなものとし、ポップ・アイコンとして君臨した。他にもスターは多く誕生したが、MTVをして“マドンナ以来のセンセーション”と言わしめたのは後にも先にも彼女だけ。しかも、そこで立ち止まらなかったのが、彼女の底力と言える。驚異的な成功の後には、驚異的な逆風も吹き荒れたが、彼女は屈することなく、アルバムを発表する毎に次々と新しいイメージを打ち出し変貌し続けた。
2001年発表の3作目のアルバム『ブリトニー』では、ファレル・ウィリアムズらと手を組み、セクシーな女性へと成長した姿を披露。2003年発表の4作目『イン・ザ・ゾーン』では、シルキーなエレクトロニック・ビートに乗せて大胆なセックス描写にも挑戦し、2007年発表の5作目『ブラックアウト』では、当時足しげく通っていたクラブ・シーンに直結したサウンドを取り入れた。その時々の自身の成長とサウンドを重ね合わせる様は、正に各アルバムが彼女の成長記録であり、フォト・アルバムを眺めるかのようだ。
2013年発表の前作『ブリトニー・ジーン』では、これまで見せたことのなかったプライベートな素顔を覗かせ驚かせたが、9作目の最新アルバム『グローリー』においては、それとは正反対ともいえる、強烈なスター・オーラを発しながらキラキラと輝くディーバが復活した。『グローリー』=“栄光”というタイトルからも窺えるように、これまでのブリトニー・スピアーズのキャリアの全てを受け止め、“栄光”を検証するかのように、ありとあらゆるタイプのブリトニーが収録されている。
アルバム・リリースに先駆け、ひと足先に公表されて熱狂的に迎えられたクラブ・バンガーの「ドゥ・ユー・ワナ・カム・オーバー?」、レゲエ調のスロー・ジャム「スランバー・パーティ」、同じくレゲエ調だがダンシーな「ラヴ・ミー・ダウン」、ドリーミーな「ハード・トゥ・フォゲット・ヤ」。オーケストラとトロピカル・サウンドを導入した「マン・オン・ザ・ムーン」は、セカンド・アルバムからの「ラッキー」を思わせる清純派ポップ・ソングだ。レトロ調の「ホワット・ユー・ニード」や「プライベート・ショウ」など、ショー・チューンを思わせる新機軸も覗かせる。アルバムのオープニングを飾る「インビテーション」やファースト・シングル「メイク・ミー feat. Gイージー」のような、うっすらと靄のかかったソフト・フォーカスなエロチシズムも新しいブリトニー。本編のラスト・ナンバー「クピュー・エレクトリック」では、なんとフランス語にまで挑戦する。様々なタイプのポップ・ソングがギッシリ詰まっているにも関わらず、同じような曲調や、ありきたりのポップは皆無。聴く人をハッと振り返らせるような斬新なポップ・サウンドを開拓しようという意気込みに溢れている。
▲Britney Spears 「Make Me... ft. G-Eazy」
そして、とびきりセクシーでセンシュアルなのも、アルバム全体の特徴だ。パワフルな肉食系ではなく、セクシーな存在であることを楽しむフランス映画のようなアンニュイなトーンが全編に貫かれている。と同時に、お茶目なユーモアのセンスもたっぷり。様々な顔を演じ分けるエンターテイナーぶりは、3年目に突入して今なお絶好調のラスベガスのレジデンシー公演『ピース・オブ・ミー』を通して獲得した自信と向上心のなせる業とも言える。ショーガールとしてスポットライトを浴び、演じることを、以前にも増して楽しむ彼女の姿がここにある。ブリトニーがブリトニーであることを最高に楽しんでいる、そんな最強のポップ・ソング集。デビュー18年目にして、全てをリセットしたかのような軽いフットワークが印象的であり、まるでここからが本当の意味でのキャリアの第2章と宣言しているかのようだ。
リリース情報
グローリー
ブリトニー・スピアーズ
2016/09/14 RELEASE
SICP-4953
[定価:¥ 2,376円(tax in)]
01.インビテーション
02.ドゥ・ユー・ワナ・カム・オーバー?
03.メイク・ミー feat.Gイージー
04.プライベート・ショウ
05.マン・オン・ザ・ムーン
06.ジャスト・ラヴ・ミー
07.クラムジー
08.スランバー・パーティー
09.ジャスト・ライク・ミー
10.ラヴ・ミー・ダウン
11.ハード・トゥ・フォーゲット・ヤ
12.ホワット・ユー・ニード
13.ベター
14.チェンジ・ユア・マインド (ノー・シーズ・コルテス)
15.ライアー
16.イフ・アイム・ダンシング
17.クピュー・エレクトリック
18.ムード・リング (国内盤のみボーナス・トラック)
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ビルボードチャートと共に振り返るブリトニーの楽曲
全世界トータル・セールス約1億枚、YouTube/VEVO 総再生回数約30億回。そして、今までリリースしてきたアルバム9作中6作が全米1位という偉業を達成するブリトニー。今年5月の「ビルボード・ミュージック・アワード」では、オープニングを飾り、ヒット曲「…Baby One More Time」「Womanizer」「I’m A Slave 4 U」「Toxic」等をメドレーで熱唱し、圧巻のパフォーマンスを魅せ、音楽界における活躍と大きな影響を与えたアーティストを称える”ミレニアム・アワード”を受賞。世界中のメディアから「ブリトニー完全復活」と絶賛された。そんなその中でも米ビルボードHOT100チャートで上位にランクインした特に注目の大ヒットソングを、その他の受賞歴と共にまとめてご紹介!
「...Baby One More Time / ベイビー・ワン・モア・タイム」
1998年にリリースされた『ベイビー・ワン・モア・タイム』の収録曲。ブリトニーがスターに駆け上がるきっかけとなった大ヒットソング。
米ビルボードHOT100:1999年1月30日付
最高順位: 1位
チャートイン数:32週
受賞歴: MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード 最優秀楽曲賞
ノミネート: MTV Video Music Award 最優秀女性ビデオ賞、MTV Video Music Award 最優秀振付け賞、グラミー賞 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞、MTV Video Music 最優秀ポップビデオ賞、MTV Video Music Awards 視聴者賞 ロシア部門
「Womanizer / ウーマナイザー」
2008年にリリースされた『サーカス』の収録曲。デビュー曲「ベイビー・ワン・モア・タイム」以来約10年ぶりとなる1位を獲得し、完全復活を印象付けた。
米ビルボードHOT100:2008年10月25日付
最高順位: 1位
チャートイン数:22週
受賞歴: MTV Video Music 最優秀ポップビデオ賞
ノミネート: MTV Video Music 最優秀ビデオ賞、 グラミー賞 最優秀ダンス・レコーディング賞
「Till The World Ends Featuring Nicki Minaj & Ke$ha / ティル・ザ・ワールド・エンズ」
▲Till The World Ends Featuring Nicki Minaj & Ke$ha
2011年にリリースされた『ファム・ファタール』の収録曲。オーストラリア、カナダ、フランス、ニュージーランド、アメリカ合衆国を含む世界16ヶ国でトップ10入りを果たしている。
米ビルボードHOT100:2011年5月14日付
最高順位: 3位
チャートイン数:9週
受賞歴: MTV Video Music 最優秀ポップビデオ賞
ノミネート: MTV Video Music Award 最優秀振付け賞、 ビルボード・ミュージック・アワード トップ・ダンス・ソング賞
「Oops!...I Did It Again / ウップス!...アイ・ディド・イット・アゲイン」
2000年にリリースされた全世界で900万枚のセールスを記録しリアル・リンガーに成長した2ndアルバム『ウップス!...アイ・ディド・イット・アゲイン』の収録曲。全英シングルチャートを始め、オーストラリア、オランダ、ベルギー、イタリアなどで1位を記録した。
米ビルボードHOT100:2000年6月10日付
最高順位:9位
チャートイン数:20週
受賞歴: Mnet アジアミュージックアウォーズ ベストインターナショナルアーティスト賞
ノミネート: MTV Video Music Award 最優秀女性ビデオ賞、 グラミー賞 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞、MTV Video Music 最優秀ポップビデオ賞、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード 最優秀楽曲賞
「Toxic / トキシック」
2003年にリリースされた『イン・ザ・ゾーン』の収録曲。ブリトニーの代表曲とも言え、彼女の曲の中でも最も別のアーティストにカバーされている楽曲の一つである。
米ビルボードHOT100:2004年3月27日付
最高順位:9位
チャートイン数:14週
受賞歴: グラミー賞 最優秀ダンス・レコーディング賞
ノミネート: MTV Video Music Award 最優秀ダンスビデオ賞、MTV Video Music 最優秀ビデオ賞、MTV Video Music Award 最優秀女性ビデオ賞、MTV Video Music 最優秀ポップビデオ賞、キッズ・チョイス・アワード 楽曲賞、 MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード 最優秀楽曲賞
「(You Drive Me) Crazy / (ユー・ドライヴ・ミー)クレイジー」
1998年にリリースされた『ベイビー・ワン・モア・タイム』の収録曲。「ベイビー・ワン・モア・タイム」と同時期にこの楽曲も記録的なヒットをした。
米ビルボードHOT100:1999年11月3日付
最高順位:10位
チャートイン数:20週
ノミネート: MTV Video Music Award 最優秀ダンスビデオ賞、 キッズ・チョイス・アワード 楽曲賞
ラスベガスでのライブの模様をダイジェストでご紹介!
リリース情報
グローリー
ブリトニー・スピアーズ
2016/09/14 RELEASE
SICP-4953
[定価:¥ 2,376円(tax in)]
01.インビテーション
02.ドゥ・ユー・ワナ・カム・オーバー?
03.メイク・ミー feat.Gイージー
04.プライベート・ショウ
05.マン・オン・ザ・ムーン
06.ジャスト・ラヴ・ミー
07.クラムジー
08.スランバー・パーティー
09.ジャスト・ライク・ミー
10.ラヴ・ミー・ダウン
11.ハード・トゥ・フォーゲット・ヤ
12.ホワット・ユー・ニード
13.ベター
14.チェンジ・ユア・マインド (ノー・シーズ・コルテス)
15.ライアー
16.イフ・アイム・ダンシング
17.クピュー・エレクトリック
18.ムード・リング (国内盤のみボーナス・トラック)
関連リンク
グローリー
2016/09/14 RELEASE
SICP-4953 ¥ 2,420(税込)
Disc01
- 01.インビテーション
- 02.ドゥ・ユー・ワナ・カム・オーバー?
- 03.メイク・ミー feat.Gイージー
- 04.プライベート・ショウ
- 05.マン・オン・ザ・ムーン
- 06.ジャスト・ラヴ・ミー
- 07.クラムジー
- 08.スランバー・パーティー
- 09.ジャスト・ライク・ミー
- 10.ラヴ・ミー・ダウン
- 11.ハード・トゥ・フォーゲット・ヤ
- 12.ホワット・ユー・ニード
- 13.ベター
- 14.チェンジ・ユア・マインド (ノー・シーズ・コルテス)
- 15.ライアー
- 16.イフ・アイム・ダンシング
- 17.クピュー・エレクトリック
- 18.ムード・リング (国内盤のみボーナス・トラック)
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