リック・スプリングフィールド永遠のロック・スター

Special

リック・スプリングフィールド

　永遠のロック・スター、62歳リック・スプリングフィールドが魅せた夜！

2011.08.19（金）at Billboard Live TOKYO｜ライブ写真＆セットリスト

ロックは続く

　開演前から沸き立つ興奮の息、スクリーンに流れる若かりし頃のリック。

　あれから数十年経ったリックの今を求めて、埋め尽くされた会場の興奮が徐々に高まる。薄いグレーのシャツ、ブラックデニムにコンバースでキメた足元。ロック界の貴公子と呼ばれた甘いマスクと爽やかな出で立ちはあの頃と変わらない。嬉しい衝撃に浸る間もなく始まった「WHO KILLED R&R」。続いて1983年HOT100/9位を記録した「AFFAIR OF THE HEART」、同じく83年の「LIVING IN OZ」、と鳴り止まぬ黄色い声援とともにリックが懐かしのヒットナンバーでロック魂をみせつける。

　会場の熱気に煽られて、シャツを脱ぎ捨てたリックの色気に観客はメロメロ。光る汗が鍛え上げられた腹筋を伝う。薔薇の花束を巻き散らすパフォーマンス（通称：ローズ・エクスプロージョン！）でロックにキメル姿も然ることながら、子供をステージに上げ、照れた子供をロックにあやす姿がはたまた愛おしい。観客の愛の叫びに爽やかな笑顔でこたえるリック、切れのあるサウンド＆力強いヴォーカルでシャウトするリックの姿を、つい自分の父親と比べてしまう。

　全米チャート1位の大ヒット「JESSIE'S GIRL」（1981）で〆たあとは、アンコールに応え「KRISTINA」を披露。エネルギー全開で飛ばした全12曲、疲れを見せない余裕のリックに観客誰もが衝撃を受けたに違いない。情熱迸るステージに酔いしれる夜となった。御歳62。ロックは続く。