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【OZZFEST JAPAN 2015】開催迫る!ヘヴィメタ界の帝王オジー・オズボーン 最新インタビュー
先週末10月30日~11月1日(惜しくも最終日は悪天候で中止となった)にかけて米ルイジアナ州ニューオリンズで行われた音楽フェス【Voodoo Fest 2015】2日目のヘッドライナーを務めたオジー・オズボーン。この日はハロウィンということもあり、スラッシュ、トム・モレロ、そして盟友ギーザー・バトラーを引き連れ、雨の中、渾身パフォーマンスをみせたへヴィメタ界の帝王オジー。今月末には、自身が主宰する【OZZFEST JAPAN 2015】へ出演するために来日するオジーが、【Voodoo Fest 2015】出演直前に行った最新インタビューで、久しぶりのソロ・ライブ、ブラック・サバスの最期、そして息子ジャックとの新たなプロジェクトについて語ってくれた。
サバスのことは誇りに思っているが、もう潮時だ
−−ハロウィンにニューオリンズでプレイするなんて、すっごくオジー・オズボーンっぽいですよね。
オジー・オズボーン:楽しみにしてる。前回【Voodoo】に出演した時の雰囲気は、マジでサイコーだったから。俺はイギリス人だから、ハロウィンの行事ごとをやりはじめたのは、アメリカへ引っ越した後だ。子供たちも“トリック・オア・トリート”をして。俺がガキの頃、イギリスには、そんな行事はなかったから、やった経験もない。でも、アメリカでは逃れられない。1年の中で一番ビッグな夜だ。昔…70年代に、(ハロウィンの日に)ブラック・サバスがデンヴァー州でライブをした時、誰が一番の仮装でライブに来るか?っていう企画をやったんだが、サイコーなコスチュームばかりで、笑わせてもらった。アメリカの人々の間にとても根付いている。君らは物事を楽しくするのが上手い、だろ?
−−オジー自身は、ハロウィンの時に仮装したりするのですか?
オジー:主に子供たちのためだが。言っちゃなんだが、俺にとっては毎晩がハロウィンだ。だから、ハロウィンは逆に休日というとこさ。
−−スラッシュ、トム・モレロ、そしてブラック・サバスのベーシストのギーザー・バトラーと、あなた自身も沢山の“トリート”で【Voodoo】の観客を楽しませてくれそうですね。ライブはどんなものになりそうですか?
オジー:トム・モレロとはまだ一緒にプレイしたことがないが、何度か会ったことがあって、イイ奴そうだし、いい評判しか聞かないから、楽しみにしてる。それにギーザーとスラッシュ…御存じのとおり、スラッシュは唯一無二の存在だ。それに俺の大親友でもある。ギーザーのことは12歳の頃から知ってる。全員が一同にステージに上がるわけじゃなくて、交代でプレイする。ショーの途中で、俺と一緒に誰かがステージ上がり、そいつが引っ込んだら、また誰かが登場するイメージだ。うまくいくと思うし、キッズに楽しんでもらえればと思ってる。
−−ソロのショーをやるのは楽しみですか?前回から、あまり時間は経っていないですが。
オジー:そうだな、ソロで何かやったのは、3、4年ぶりってとこで、(ブラック・サバスとは)全く違う“生き物”だから…そうだろ?それに俺の過去の名曲はタイムレスだからな。俺はステージに上がって、楽しんでる、それだけのことだ。バンドがいいプレイをして、観客が楽しんでくれて、願わくはいいライブになれば、俺は満足だ。
▲ 「Black Sabbath THE END Tour Announcement」
−−サバスの“最期”が近づく中、心の準備はできましたか?
オジー:もちろん。これが紛れもなくサバスにとって最期だ。12月に俺は68歳になるから、もうサバスとはおさらばする時なんだ。この45年間、素晴らしかった。まだキッズの頃にバンドを始めた俺にとって最大の恩恵は、俺たちがロンドンのしがないビジネスマンの妄想によって創られたバンドじゃない、という記憶だ。英バーミンガムのアストンというところからやってきた4人のキッズ。どうしようもない、低所得者な連中ばかりの場所で、「じゃあ、バンドでもやろうぜ。」って、ゼロから始め、いきなりデビュー作がイギリスで2位になり、そこから振り返ることはなかった。金儲けのために、ひたすらプレイし続けるのは嫌だ。サバスのことは誇りに思っているが、もう潮時だ。
−−もう次はない、これで本当に最後ということですね?
オジー:このツアーでサバスは終わる。今後、ギーザやトニーやみんなと一緒にステージに絶対上がらないと言ってるわけじゃないけど、サバスとしては、これが最後で、俺はソロ活動に戻る予定だ。
−−サバスが、フェアウェル・アルバムを制作する予定はまだあるのですか?
オジー:ノー、ノー。ツアーの前に作る予定だったが、曲を書いてレコーディングするには、3、4年かかるし、そうなると俺は73か72歳だから、フェアウェル・ツアーだけやることにした。それに、前作のことがあって(前作『13』は米ビルボード・アルバム・チャート、全英チャートで1位)、新作が2位だったら、「もう完全に終わってるよな?」って言われるのがオチだから。
−−そういえば、イギリスであなたと息子のジャックがTV番組用の収録をしていたそうですが。
オジー:ヒストリー・チャンネルのためのプロジェクトで、親子で歴史を面白おかしく伝えるんだ。ストーンヘンジでは、アーサー王の生まれ変わりだと思い込んでる奴に会った。ブレッチリー・パークでは、(ドイツ人を負かすためにアラン・トゥーリングが作った)マシンを見学した。次は、マウント・ラッシュモアへ行って、以前アメリカがミニットマン・ミサイルを格納し、現在は放棄されたサイロを観に行くんだ。俺も未だに色々学ぶことがある―オズボーンらしい歴史番組ってとこだな。
−−オジーの“サーガ”にとって新たな思わぬ展開ということでしょうか。
オジー:まぁだって、俺なんて死んでてもおかしくないだろ?何千年も前にホテルのベッドに横たわって、「後どれぐらい持つだろう?」ってふと思ったのを覚えてる。なのに、その45年後、俺はまだここにいて、サバスが再結成して、ソロ活動もやってる。信じられないような、キャリアを歩んでる、本当に。まさに恩恵を授かった、という感じだ。こんな風になるはずじゃなかったのに、誰かが俺のために特別な場所を用意してくれてた、としか言いようがないな。
Q&A by Gary Graff / 2015年10月30日 Billboard.com掲載
「OZZFEST JAPAN 2015 ふなっしー出演決定!!」
来日公演情報
【OZZFEST JAPAN 2015】
2015年11月21日 (土)~22日 (日)
幕張メッセ国際展示場 9~11 ホール
OPEN 10:00 / START 12:00(両日共通)
INFO: http://ozzfestjapan.com/
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