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ジュリア・フォーダム 最新作『ザ・ランゲージ・オブ・ラヴ』セルフ・ライナーノーツ
可憐な姿からは想像できないハスキーで透明感のある美しい歌声を持ち、名曲「ハッピー・エヴァー・アフター」で人気を不動のものにした癒し系シンガーソングライター、ジュリア・フォーダムが、7年振りとなる来日公演を2015年1月に行う。2014年10月には、キャリア初となるジャズ・カヴァー・アルバム『ザ・ランゲージ・オブ・ラヴ』をリリース。「ハッピー・エヴァー・アフター」のジャズ・アレンジを始め、映画『ティファニーで朝食を』の「ムーン・リヴァー」 やビートルズの「エリナー・リグビー」等、多くの人が聴いたことのあるヒット曲の数々をジャズ・アレンジしたアルバム収録曲をジュリア・フォーダム本人が解説。来日に向けたビデオメッセージも公開する。
ジュリア・フォーダムが全編をジャズ・アレンジで歌う、キャリア初のジャズ・アルバム『ザ・ランゲージ・オブ・ラヴ』。ビートルズの「エリナー・リグビー」やスティングの「フラジャイル」、ジャニス・イアンの「17才の頃」といった有名ポップスを中心に、自身の代表曲である『ハッピー・エヴァー・アフター』のニュー・ヴァージョン、新曲2曲を含む全編がジャズ・アレンジで構成されたクロスオーヴァー作品となっている。
"Call Me" - Blondie
昔からブロンディの大ファンだったの。特にデボラ・ハリーには衝撃を受けたわ。そのエネルギーを、このスウィング・バージョンにありったけ注ぎ込んだわよ。
"Who’s That Girl" - Eurythmics
ユーリズミックスのパーフェクトなこの曲をカバーしようと思った時に、アニー・レノックスの素晴らしい才能と歌声を再発見して、とても刺激を受けたの。この曲をボサノヴァ調にカバーしたのはとても面白かったわ。
"Happy Ever After" - Julia Fordham
この曲を発表してから、世界はずいぶん変わってしまったわね…。そんな気持ちを込めて、この曲にはワールド・ミュージックの雰囲気を取り入れたの。もともとこの曲は、南アフリカのアパルトヘイト体制とネルソン・マンデラ大統領のテレビを見ながら、「ずっと幸せでいようね」というシンプルなメッセージを込めたラブ・ソングだったのよ。歌詞も私のいつもの感じとは少し違う部分を出しているわ。このアルバムで新たに作った曲の中盤の部分は、多くの人が苦しんでしる北アフリカやシリアで起こっている人道的危機を反映させたの。
"I’m Not In Love" - 10cc
私が10代だったころ、「ディスコに行きたい」と両親に言ったら、渋々OKしてくれたの。スローテンポな曲となると、10ccのこの色褪せない名曲が思い浮かぶのよ。プロダクション、アレンジ、完璧と言えるメロディの美しさ、歌詞に魅せられたわ。これまでも、そしてこれからもこの曲のあらゆるところから影響を受けていくのだと思う。
10cc来日記念特集>>> http://www.billboard-japan.com/special/detail/1120
"Alone Again (Naturally)" - Gilbert O'Sullivan
このアルバムに向けた究極の選曲のために、一曲一曲をいろいろ調べた時に、ギルバート・オサリバンが作詞作曲を全部自分でやっていたことにとてもびっくりしたの。彼の歌とパフォーマンスはとても説得力があったわ。彼は父親が死に、母親が泣いている状況で祭壇で一人に立っていたのだと感じたの。そんな彼の、心動かされる物語を伝えられる説得力を表現できるようにしたわ。
"Fragile" - Sting
私の好きなアーティストの中でも飛びぬけた一曲ね。スティングは並外れたオールラウンダーだと思うわ。彼の歌、曲、ミュージシャンとしての心構えにはとても感動させられるの。私の『Porcelain』というアルバムでギターを弾いてくれたドミニク・ミラーは20年間、スティングと一緒に仕事をしたのよ。今回のアルバムでは、凄腕ラテン・ジャズ・ギタリストのRamon Stagnaroに参加してもらって印象的なテーマを弾いてもらえたことはとても光栄に思っているわ。
来日公演情報
Julia Fordham
Billboard Live Tour 2015
ビルボードライブ東京:2015/1/26(月)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2015/1/27(火)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
関連リンク
"Like You Used To Do" - Julia Fordham ※新曲
ジャズ・テイストのこの新曲ができた時に、私もバンドメンバーもみんな、他の選曲もうまくいったと感じたわ。私の4枚目のアルバム『Falling Forward』に入っている「Hope, Prayer & Time」にも参加してくれた素晴らしいシンガーソングライターのJudith Owen、とJean McClainがこの曲と他3曲に絶妙なコーラスをつけてくれたわ。
"Eleanor Rigby" - The Beatles
ビートルズの曲はどれも名曲よね。ホントにたくさんの選択肢があったんだけど、心を揺さぶられる歌詞とメロディでこの曲に決めたわ。最後に選んだ曲よ。
"The Morning After (The Night With You) " - Julia Fordham ※新曲
私はこのアルバムのためのドリームチームを組めたと思ってるの。ドラムのHerman MatthewsとベースのDavid Piltchは最高のリズムセクションよ。彼らはヒュー・ローリーのワールド・ツアーのあとすぐに参加してくれたの。あとさっきも言ったけど、アンドレア・ボチェッリとも一緒にやってるRamon Stagnaroも素晴らしいギタリストだわ。あとサンタナと共演しているRay Yslas。彼はラテンジャズのグルーヴ・マスターともいうべきパーカッショニストよ。このメンバーが私の新曲に彼らなりの魔法をかけてくれたときはホントにぞくぞくしたわ。
"At Seventeen" - Janis Ian
ジャニス・イアン。Wow、彼女はシンガーソングライターという分野において最高峰にいる女性だわ。この曲を初めて聴いたとき、感動して涙した記憶があるわ。それ以来大ファンなの。洗練されたメロディと詞がバッチリとハマった良い例ね。
"Sir Duke" - Stevie Wonder
スティーヴィー・ワンダーの『Songs In The Key of Life』のツアーにも参加した素晴らしいトランぺッターのHarry Kimが参加してくれているわ。一緒にスタジオに入った時に、スティーヴィーのオーディションの時の信じられない話をしてくれたの。オーディションする部屋には8人のトランぺッターがいて、スティーヴィーが「Sir Duke」のテーマを弾いて、それぞれの候補者が演奏していったらしいの。一番最初に完璧に再現できた人がバンドに入れるのよ。結果、Harryが見事に受かった。それから何年も経った今、こうして私たちのバージョンに参加してくれて、すごく嬉しいわ。
"Moon River"
私がまだ小学生になる前の時、父がヒゲを剃るときにこの曲をずっと繰り返し歌ってたの。だから私が歌う「Moon River」を父に聴かせることができてホントに嬉しいわ。父も気に入ってくれたみたい。
Video Message from Julia Fordham
来日公演情報
Julia Fordham
Billboard Live Tour 2015
ビルボードライブ東京:2015/1/26(月)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2015/1/27(火)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
関連リンク
ザ・ランゲージ・オブ・ラヴ
2014/10/22 RELEASE
VICJ-61705 ¥ 2,750(税込)
Disc01
- 01.コール・ミー
- 02.フーズ・ザット・ガール
- 03.ハッピー・エヴァー・アフター
- 04.アイム・ノット・イン・ラヴ
- 05.アローン・アゲイン(ナチュラリー)
- 06.フラジャイル
- 07.ライク・ユー・ユースト・トゥ・ドゥ
- 08.エリナー・リグビー
- 09.ザ・モーニング・アフター(ザ・ナイト・ウィズ・ユー)
- 10.17才の頃
- 11.愛するデューク
- 12.ムーン・リヴァー
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