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BiS 『My Ixxx』インタビュー
奇しくも「新宿渋谷ももクロZ奇襲事件」の前日に行われたこのインタビューは、メンバー同士のディープキス、樹海を全裸でダッシュ、客席にダイブ、止まることを知らない「○んこ」発言と、女性アイドルグループとしては完全に常識を逸したBiS(プー・ルイ、ユケ、のんちゃん、ユフ)の知られざる人生を曝き、何故に“羞恥”や“危険”に晒されても彼女たちが走り続けるのか。その真相に迫る内容となった。
また、その話題性に負けじと強烈なインパクトを放つニューシングル『My Ixxx』の、オリコンにおける目標順位の提示。それに届かなかったときの公約。更には今はここにいない元メンバーへのメッセージ等、BiSをよく知る人にも全く知らない人にも衝撃を与えるテキストが完成したので、ぜひご覧頂きたい。
全裸PVを観た家族の反応~メンバー4人の恋愛観(禁断あり)
--さて、まずは読者が最大の興味を抱いているだろうポイントから。BiSはなんで全裸になっちゃったんでしょう?
プー・ルイ:そこに森があったから。
--いや、「風呂があったから」なら分かるんですけど。
プー・ルイ:あ、湖があったから。
--なるほど。
ユケ:(笑)。コンセプト的にはしっかりしたものがあって、りなはむの脱退と同じ時期だったし、私たちの素を見せるというか、1回原点に戻って「ここから更にパワーアップするぞ」っていうのを見せる為に裸になったんですけど。
プー・ルイ:みんなが予想外に騒ぐから「話題作りでいいや」って。
ユケ:まぁ、素直に言ってしまえば、話題作りです!
--実際に撮影してみてどうだったの? 3人とも男らしい脱ぎっぷりでしたけど。
プー・ルイ:羞恥を超えた先には快感がある。っていう言葉に最近ハマっているんですけど、正にそれです。
--二十歳にして気付いたんだね。のんちゃんは?
のんちゃん:勇気は要ったんですけど、でも楽しかったです。家に帰って枕を濡らしたり? 全然なかったです。ぐっすり寝ました。
--てか、家族には怒られないの?
プー・ルイ:あのPVが公開された日、私は部屋のベッドに居たんですけど、リビングから『My Ixxx』が聞こえてきて「あ、やべぇ」と思って。嘘ついていたんですよ! さすがに脱ぐとは言えなくて。でも『パプリカ』よりは全然マシだって言ってました。『パプリカ』のディープキスの方が生々しかったみたいで。ただ、YouTubeで再生する前の止まっている画像あるじゃないですか。あれがプーの裸のドアップなので、ちょっと恥ずかしい……。
ユケ:ウチもパパとか別に平気だったんですけど、お兄ちゃんに見せたら「これ、CGだよ。おまえの胸がこんなに大きい訳ないもん」とか言って! まぁでも、家の中で全裸で歩きやすくなりましたね。
一同:(爆笑)
--のんちゃんの家は?
のんちゃん:「何これ?」って言ってました。
--まぁ言うよね(笑)。恋人には文句言われないの?
プー・ルイ:いや、ウチは恋愛禁止なんで、恋人なんていないですぅ。
ユケ:ウチら、渡辺さん(マネージャー)にしか恋しちゃいけないんでぇ。
--もういいや。で、新メンバーのユフちゃんは……
プー・ルイ:ひどーい。
--『My Ixxx』のPVを観ずにBiSのオーディションを受けて合格しちゃったみたいですけど、後から「いやいや、ちょっと待てよ」とはならなかったの?
ユフ:もうビックリしました。「どうしよう?」って感じで。格好良いなと思ったし、そこまでやり切れるのも凄いなと思ったんですけど、自分がこれに出ることができたか考えると、ちょっとそこまでの勇気はないというか、親に見せられないというか……。
--正直「今更辞めますって言えないし」みたいなところはありますか?
ユフ:…………。
--(笑)。先程、BiSは恋愛禁止と言っていましたけど、そもそも君ら(ユフちゃんは除く)はそれなりに変態に造詣がある人じゃないと付き合えないよね。
ユケ:どういうことですか(笑)!?
プー・ルイ:失礼!失礼!
--あ、そうだ。対アイドルっぽい質問しよう。好きな男性のタイプは?
ユケ:えーっと、よくその質問をされて答えるのは夏目漱石なんですけど。でも顔だけなんです。性格は頑固なんでうざいんですよ。目尻に皺がある男性が好きで、だから20代後半~30代ぐらいで髭メガネみたいな。そういう意味では渡辺さん(マネージャー)が本当に大好きなんですよ。
プー・ルイ:元カレが渡辺さんに超似てるんですよ。
ユケ:こんな話して大丈夫かしらね? 私、BiSに入るちょっと前まで付き合っていた彼氏がいたんですよ。で、別れた後にBiSのオーディションを受けたら、元カレにそっくりな人(渡辺さん)がいたから「ファー!!!!」ってなって。運命を感じちゃいました。ただ、渡辺さんと実際に付き合うって考えると、遊び歩かれちゃうので。まぁ第二夫人ぐらいでいいかな。
--切ないね。では、続いてプー・ルイ。
プー・ルイ:えー、わかんなーい。あ、顔が濃い人が好きです。鼻声の人も好き。あと、ちょっと変わった人を好きになる傾向にあるみたいです。自分が変わってるから。苦労したいんですよね、多分。基本的にMなんで、振り回されたい。
--酷い恋愛がしたいんだね。恋愛禁止でよかったと思います。のんちゃんは?
のんちゃん:なんだろう? 全然分かんないんですけど、こんな自分でも「いいよ」って言ってくれるなら。
ユケ:可愛いぃ~!
のんちゃん:そういう人がいるなら、まずは普通の恋愛からしてみたいです。
--まずは普通ね(笑)。では、ユフちゃん。
ユフ:私は真面目な人が……。
プー・ルイ:おじさんと付き合ってそう。
--おい!
ユフ:おじさん、好きなんですよ。
--好きなの(笑)!?
ユフ:高校生のときも先生と仲良くするのがすごく好きで。本気の恋愛とは違うかも知れないんですけど。可愛がってくれる人が好き。
ユケ:あー、実は悪い女だな、これ。
プー・ルイ:悪い女だ。
ユフ:自分が何にも出来ない感じだし、しかも超ネガティブなので「大丈夫、大丈夫」って言ってひょいひょい引っ張ってくれるような人がいいです。
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
メンバーの知られざる人生 ~光と闇と楽観主義者~
(※この後、4人の理想のデートについて質問。みんな、キャピキャピ楽しそうに“リアルな願望”を語っていました。なお、その詳細は多数リクエストが集まったら何かしらの形でいつか公開します)
--みんな、ちゃんと乙女なんだね。それなのに全裸になったり、ディープキスしたり、ダイブしたリ、まん○って言ったりしちゃダメじゃんか(ユフちゃんは除く)。
プー・ルイ:まぁ全裸は彼氏がいたらアレだったかも知れないけど、まん○に関しては高校時代から連呼し続けている言葉なので。私、バンドをやっていて、ドラムが彼氏だったんですよ。それで普通に「まん○」とか言っていたから、別にまん○は大丈夫です。好きなんです。まん○とちん○とうん○と。
--“んこ”が好きなんだね。ユフちゃん、どう思いますか?
ユフ:いや、なんか、そういう人もいるんだなって。
プー・ルイ:(笑)。バンドやるとね。
--さて、ここからが本題です。BiSがどうして普通の女の子からしたら“苦行”でしかないことをやっても耐えれられるのか。もしくは楽しめちゃうのか。それを知る為に4人の人生を曝きます。では、まずのんちゃんが子供の頃はどんな女の子だったのか聞かせてください。
のんちゃん:小さいときは父と母の影響でいろんな音楽を聴かせてもらったり、コンサートに連れて行ってもらったり、それで自分が好む音楽の幅はかなり広がった気がします。音楽に全然興味が持てなくなったときもあったんですけど、新しい音楽に出逢うと「これ、格好良いな」って思ってまた聴き出すんですよね。あと、小学生の頃に好きなローティーン誌のモデルさんがいて、その女の子の写真をひたすらスクラップして、感想も書いたりしていました。
ユケ:暗い(笑)。
プー・ルイ:その娘の服を着たりはしないの?
のんちゃん:田舎だから売ってなくて。いつも「この娘の使ってる化粧品、大人になったら使いたいなぁ」とか思ってました。あと、人付き合いとか何もかもが嫌になって引き篭もっていた時期もあって。周りの子たちがワーキャー騒ぐタイプ過ぎてついて行けなかった。自分がどうしていいのか分からなくなっちゃって、それで家でひたすら音楽を聴いていたんです。
--そこからどうやって世の中とコミュニケーションが取れるようになっていくんですか? 今はこうしてBiSのメンバーとして活動している訳ですけど。
のんちゃん:その辺りが自分でもよく分からないんですけど、テレビに出ている女優さんを好きになったりすると「自分もこういう風になりたいな」って思ったりして、雑誌で事務所をチェックするようになってから前向きになれたのかもしれません。
--BiSに入ってから「ここが変わったな~」って思う部分はありますか?
のんちゃん:今さっき、みんなにも話していたんですけど、写真がすごく苦手だったんですよ(笑)。やっとカメラを見れるようになって「変わったな」って思いました。
--2人から見ていてどう? もう半年以上付き合っている訳ですけど。
プー・ルイ&
ユケ:明るくなったぁ!
プー・ルイ:レコーディングの帰りに何かが気に喰わなかったみたいで、渡辺さんを延々とあからさまにシカトしてて(笑)。どんなに「のんちゃん」って言われても顔を右に向けたまま振り返らないんですよ。20分間、その姿勢をずーっと崩さないで。でもそれが今は笑って返せるもんねー。
--ただ、それだけ変われたとしても、BiSの活動は女の子としてはかなり過激だと思います。それでもやっていける要因って何なんでしょう?
のんちゃん:やっぱりこのグループが好きで、いろんな人に知ってもらえるようになりたいから。それが一番だと思う。いろんなアーティストさんに憧れて、その人たちと同じ場所に立ちたいとか、想いはどんどん広がっていくので。
--いろいろ話してくれてありがとうございます。続いて、特攻隊長ユケ。あなた、なんでそんなに明るいわけ?
ユケ:(笑)。私、お父さんとテンションがそっくりらしくて。だからそういう家系なんですよねー、多分。
プー・ルイ:引き篭もってなかった?
ユケ:引き篭もってない。学校とか行かなかった時期はありましたけど、家にもいなかったんで(笑)。ただ、小っちゃい頃はおばあちゃんに育てられていたので、すごく女の子らしいことをしていて。クラシックバレエもピアノも日本舞踊も習っていて、大事に大事にされていたんですけど。でも小学校を卒業するあたりで「好きなことやっていいよ」って言われて、子役のプロダクションみたいなところに入って、どんどん目立ちたがり屋に歯車(拍車?)が掛かっていって、プロダクションを辞めてバンド始めて。
--おばあちゃん、がっかりじゃん。
ユケ:おばあちゃん、悲しんでます(笑)。「もうユケちゃん、そんなに(耳や舌に)穴開けてー」みたいな。
--ユケがいわゆるロックに目覚めたきっかけって何だったんだろう?
ユケ:私が小6のとき、中1のお兄ちゃんが軽音楽部で銀杏BOYZとかガガガSPとか、あとはTHE BLUE HEARTSとか好きで、その影響で私も聴き始めたんです。で、自分もバンドをやり出すんですけど、すごく楽しくて!
--楽しそうな人生だよね。今のところ、人生最大の挫折は?
ユケ:えー? そうですねぇ~。
プー・ルイ:挫折あるの?
--あるでしょ? 何かあるでしょ? 人間なんだから。
プー・ルイ:アハハハ! 人間じゃない(笑)。
ユケ:高校の思春期のときとかいろいろあったんだろうけど、今楽しいんで憶えてないんですよね。そのときは辛くても今考えると「バカだなぁ!」みたいな。
--やっぱり掘り下げ甲斐ねぇなー。
一同:(爆笑)
ユケ:掘り下げてください!
--で、今はバンドじゃなくアイドルをやっている訳じゃないですか。自分の中ではどういう気持ちの整理の付け方をしているんでしょう?
ユケ:中学時代にタレント系の仕事をやっていて、それを辞めてからバンドガールになったんですけど、今やっていることはそれらが混ざった感じなんですよね。だから結構ラク~にやれていますね。
プー・ルイ:掘り下げ甲斐ねぇなー(笑)。
--いや、まだ負けない。BiSにおける、いわゆる過激な部分ってユケがいないと成立しない部分があると思うんですよ。プー・ルイやマネージャーがめちゃくちゃやろうとしたときに、それに対してユケが全力で応えられるからちゃんと弾けられる。プー・ルイはどう思います?
プー・ルイ:……バカだなーと思う。
ユケ:おまえもやってるだろ!
プー・ルイ:単純なんで「やっちゃいなよ」って言うと「おぉ!やろう!」ってやっちゃうんですよ。だから扱いやすい。
ユケ:手のひらで転がされてます、私。
--ちゃんと転がれるんだ。そこを求められるプレッシャーはないの?
ユケ:ないッスね。
--はい、終わり。続いて、新メンバーのユフちゃん。
ユケ:えーっ(笑)!? もっと話しておけばよかった……。
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
オリコン目標順位の提示。それに届かなかったときの公約。
--7月11日のワンマンを皮切りにBiSメンバーとして忙しい日々を送っていると思うんだけど、今はどんな心境だったりするんでしょう?
ユフ:もちろん楽しくやらせて頂いているんですけど、今は付いていくのに精一杯で。分からない部分もいっぱいあるし、BiS特有の雰囲気にまで自分を持っていけていない部分もあるので「どうなのかな? 大丈夫なのかな?」って思いながらやらせて頂いてます。
--BiSに入る前からアイドル活動はしていたんですよね。その歴史を教えてもらえます?
ユフ:ミクシィで作曲家の方が「歌ってくれる人、いませんか?」と募集していて。それで私が連絡したら会ってもらえて「一緒にやろう」って、最初のライブは花小金井のライブハウスでやったんです。オリジナルとアニソンを半々ぐらい歌わせて頂いて。それから作曲家の方がマネージャーとして秋葉原とかのライブハウスや事務所さんに連絡してくれて、去年の秋ぐらいからイベントに出してもらえるようになったんです。
--アイドルっていう意識で歌っていたんですか?
ユフ:ツインテールでメイド服着てアニソンを可愛く歌う方が多かったんですけど、自分にはそれは出来ないなと思ったので、私服で歌っていたんです。歌い手でいたかったんですよね。で、アニソンも空気を読んで1曲歌いつつ、オリジナルとか自分の好きなJ-POPを歌って、会場に合わせ過ぎないようには心掛けていました。
--今日初めてアーティストにインタビューしている気がしました。
プー・ルイ&ユケ:えぇ~っ!?
--でも、ユフちゃんはBiSに入ってしまいました。今は“優等生”担当になっていますけど、この個性派集団の中でどんな存在になっていきたいと思っています?
ユフ:「このメンバーの中に果たして“優等生”は必要なんだろうか?」と模索していて。せっかく楽しくやっているところを私がストップさせる必要はない気がするし、だからと言ってそれに乗っていく自信が今はなくて。でも多分そこまで過激なことが得意じゃない人って世の中にはいると思うんですよ。そういう人が「BiSって凄いけど、普通の子もひとりいるから、普通に見てても大丈夫かな」みたいな逃げ場じゃないですけど……(笑)。
--ノーマルとアブノーマルの架け橋、BiSは普通の人でも楽しめると思ってもらえる存在になりたいと?
ユフ:はい、そうですね。
--ちなみに古株の皆さんからして、テラシマユフを選ぶことになった決め手は何だったんでしょう?
プー・ルイ:汚したい。白いものがあったら染みを付けたいじゃないですか。
--はい、次はあなたの番です。リーダーで、芸歴も長いのに一番正体不明。何を考えているのか分からない。だから興味があるんだけど、子供の頃はどんな女の子だったんでしょう?
プー・ルイ:子供の頃は超ぶりぶり。家族全体の中で女の子が私ひとりだったんですよ。なので、めっちゃ可愛がられて育ったんで、めっちゃワガママ。「あれ、買って」みたいな。「こっちで良いじゃん」って言われても「あれが良い」ってドレスみたいな洋服を買ってもらうんですけど、結局「やっぱり重いから着ない。幼稚園、着ていかない」ってなる(笑)。あと、公園が大嫌いで。
--可愛くねーなぁ(笑)。
プー・ルイ:ずっと家でディズニーのビデオを観ていたらしいです。運動も嫌いだし、お絵かき教室に入っていたんですよ。だから内気な子でした。まぁそんな感じで過ごしていたんですけど、母が教育ママだったんで、小学校から勉強させられて。でもリオンちゃんっていう今でも仲の良い、同じマンションの女の子がいるんですけど、違うクラスになっても絶対にどっちかの教室に集まって、25分の休憩時間で自由帳2ページをうんこで埋めるんですよ。黒板とかにもうんこの絵を描いて、それがすごく楽しかったんです。そこから始まりましたね、うんこ、ちん○、まん○は。まだまん○は知らなかったか。
--そうやって自由奔放に生きてきた中で、いつその自由を奪おうとする力にぶつかるんですか?
プー・ルイ:中学は女子校に入って。そこから何かが崩れていった感じなんですけど、意外に順応するので。校則とか超厳しかったんですよ。化粧もダメだし、髪型も自由に出来ないし、スカートも膝下だし、靴下も三つ折りみたいな。それを全部守ってました。怒られるのが嫌いなんで、バレないところでしか変なことはやんない。
--その辺のいやらしさはすでに持ち合わせていたんですね。
プー・ルイ:そうですね。女子高の6年間で何を学んだかと言うと、そのいやらしさ。上手く生きる方法。
--ソロデビュー当時はどんなアーティストになりたいと思っていたんでしょう?
プー・ルイ:CharaさんとかYUKIさんが好きだったんですけど、いきなり「おまえはプー・ルイっていう名前だぞ」って言われて「変な名前だ」って思って。で、自分のホームページを見てみたら「ニルヴァーナが好きで音楽始めた」みたいなことを書かれていて。ニルヴァーナなんて知らなかったんですよ! 「ギターが凄く上手い」みたいなことも書かれていたんですけど、ギター持ったこともなかったし。
--酷いね(笑)。
プー・ルイ:それで何が何だか分からないから、当時のマネージャーさんと渡辺さんの悪口をすごく言ってました。デビューは1年後って聞いていたのに1ヶ月後になるし、いきなりレコーディングすることになるし。もう訳分からないままアルバムも出すことになって、ototoyさんの企画で「好きなことやっていいよ」って言われて。そのときには嫌になっていたんですよ、ソロなんか。で、最後の反抗だったんですかね。「アイドルやりたい」って言ったんです。止められても「やります」って言い切って始めたのがBiSですね。それまではステージで「ちん○」とか「まん○」とか言わないですし、それこそユフちゃんが目指す正統派の可愛いキャラだったんですけど、ソロ終盤のライブで「まん○」って言っちゃって崩れました。
--山口百恵がマイクを置いた感じだ?
プー・ルイ:そうです(笑)。
--そしてアイドルグループを作りました。しかも前代未聞の。この自ら始めたBiSを最終的にどこへ持っていこうと思っていますか?
プー・ルイ:売れたい。あと、別にキワモノを目指してやっている訳じゃなくて、自分たちで面白いことをやっているだけなので、最終的には格好良いアーティストになりたい。で、破壊はとことんやったので、これからは再構築をしていくのかなっていう。
--でも大学に通って、BiSの活動もやって、どう折り合いを付けてるの?
プー・ルイ:学校はほとんど放り投げて、仕事で「ここ空けて」って言われたらテストでも空けちゃう。単位パーなんですけど(笑)。まぁでも6年間女子校行ったし、あと4年女子大行かなくてもなぁって。BiSが売れるならいいかな。BiSが好きだから。好きじゃないと辞めちゃいますけど(笑)。
--さて、そろそろ〆に入っていきたいんですけど、今作『My Ixxx』でオリコン何位を狙いましょう?
プー・ルイ:33位!
--なんか、BiSっぽい。じゃあ、その順位より下だったら?
ユケ:4人でダイブします。
プー・ルイ:ステージからBiSが消えちゃうよ(笑)。
ユケ:ユフちゃんの為なら、みんなCD買ってくれる!
--では、最後に4人それぞれからメッセージをお願いしたいんですが……、読者じゃなくて“りなはむ”に向けてお願いします。
一同:(爆笑)
--では、面識ないと思うんですけど。
ユフ:本当にお会いしたこともないのに恐縮なんですけど、お客さんにもりなさんにも「やっぱり私がいた方がよかったわ」って思わせちゃったら申し訳ないので、BiSをより成長させられるように頑張ります。どこかでお会いしたらよろしくお願いします。
のんちゃん:はむちゃんもレベルアップして、どこかのアイドルグループさんで頑張るということなので、お互いに成長していけたらなと思います。これからもよろしくね。
ユケ:はむ、元気にやってんのかなぁ? ブログとか見てはいるんですけど、本当にお願いしたいのは、次にはむちゃんと出逢うのが渋谷のセンター街とかは絶対に嫌なので。109の中とか、地べたとか(笑)。次はでっかいステージで会いたいですね。お互い頑張りましょう。
プー・ルイ:元気ですか? 生きてますか? あのー、貸したセーラー服を返してください(笑)。あと、メールを返してください。お待ちしております!
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
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