Special
SKE48 『パレオはエメラルド』インタビュー
SKE48 移籍第1弾シングルをいよいよリリース!
先日エイベックスへの電撃移籍を発表し、初回出荷枚数が早くも45万枚を超えるなど、リリース前から世間を騒がせているSKE48のニューシングル『パレオはエメラルド』。7月27日にいよいよリリースを迎える中、珠理奈と玲奈のW松井、木崎ゆりあ(崎は山偏に立可)、須田亜香里の4名に、今の率直な想いを語ってもらいました!
「よく泣かなかったね、珠理奈!」
--6月には【AKB48 22ndシングル 選抜総選挙】が開催されました。昨年以上に大きな注目を集める中、発表された結果には、それぞれの想いがあると思います。
松井珠理奈:やっぱり総選挙だから順位は大切だと思います。でも、今年はそれ以前に、どれだけのファンの方に「珠理奈はAKB48に必要だ」って、「ここにいて良いんだよ」って思ってもらえるかが大切でした。1位を獲るよりも、私のファンじゃない方々にもそう思ってもらえることが嬉しいし、自分はそっち向きなんじゃないかなって、今回の総選挙で感じました。あと、今回は全体的な総数が気になりましたね。そこからAKB48さんが今、どれだけ注目されているのか分かるじゃないですか。
--確かに、ステージ上で涙を見せなかった珠理奈さんですが、……悔しそうではありましたよね?(笑)
松井珠理奈:アハハハ! 人前で泣くのが本当に好きじゃないんですよ。悔しいって気持ちはもちろんあったんですけど、「応援して下さって、投票して下さってありがとうございます!」の気持ちの方が強かったかなって。見ていたメンバーは、「よく泣かなかったね、珠理奈! 大人になったね~!」って言ってました(笑)。
木崎ゆりあ:私が参加させて頂くのは2回目だったんですけど、去年は見ているだけって感じだったんです。投票して下さった方はたくさんいたんですけど、それでも遠い存在って気持ちが凄く強かったというか。
それからの1年間で色々分かった気はしているんですけど、それでもまだ今の自分は(選抜[1~21位]やアンダーガールズ[22~40位]に)入らなくて良かったかな、って思うところもあるんです。もし今年、選ばれてとして、私は本当に胸を張って“ありがとう”を言えたかどうか……。だから来年こそは! って気持ちが強いですね。
--須田さんは今年、初めてのアンダー入りを果たす36位でした。
須田亜香里:去年の総選挙の時は、SKE48に入って半年も経っていないくらいだったので、何処かで「私は関係ないかな?」って思ってしまっていた部分があったんですけど、そういう心持ちで会場に座っていたら段々恥ずかしくなってしまったんです。半年しかSKE48にいなかったとしても、もっと胸を張って「私はこれをやってきました!」って言えることがあったんじゃないかって。
だから自分が胸を張って頑張れることをやろうっていう決意を胸に1年間やってきて ―――もちろんそれが正しいのかは分からなかったですし、不安はあったんですけど、アンダー入りによってファンの皆さんが「亜香里はそれで大丈夫だよ」ってことを証明して下さった気がします。
--自分はようやく最近気付いたんですけど、須田さんのパフォーマンスは記憶に残るインパクトがありますよね?
須田亜香里:わー! ありがとうございます! ……しゃべっちゃってもいいですか?(笑)
--もちろんです(笑)。
須田亜香里:私は何処にいても、ファンの方の目がいくパフォーマンスをしたいんです。「端っこにいても亜香里しか見えない!」って言ってもらえるくらい、夢中になってもらいたい。そのためにはどうすればいいのかって考えながらダンスをしているんですけど、たまにちょっとやりすぎちゃって……(笑)。でも、そういう時はメンバーがしっかり指摘してくれるので、仲が深まってきて今、凄く充実しているんです。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
崖から飛び込むシーンが苦手だったのは?
--そして玲奈さんは、SKE48では唯一のメディア選抜に選ばれました。
松井玲奈:発表があった後から、色々と考えることがあって、気持ちをブログに残したり、こうして取材でお話しさせて頂く中で、周囲から「考え方がしっかりしてきた」「自分がどういう立ち位置にいるのかが見えてきたんだね」って言って頂けるようになってきたんです。
今まではAKB48さんの中では、「思い切ってダンスしてもいいのかな……」ってちょっと遠慮したりだとか、迷っていたところもありました。でも、“SKE48のメンバー”として入れて頂いているからこそ、和を乱さないようにしつつもSKE48のメンバーとしての個性を出していかなければいけないんだなって、強く感じるようになりましたね。
--そうした成長を迎える中、リリースするシングル『パレオはエメラルド』ですが、今作はレーベル移籍第1弾となります。
松井珠理奈:(エイベックスは)パフォーマンスの評価が高いアーティストさんが多いじゃないですか。SKE48も「パフォーマンスに勢いがある!」って思われたいですし、アイドルの中でも凄いよねって思われたい気持ちは、より一層増えました。“エイベックスの体育会系!”っていう新たな存在になりたいですね!
--PVでは崖から海へ飛び込んでいくシーンが印象的でした。撮影時は怖くなかったですか?
須田亜香里:3人ほど苦手だったんですけど、後は大丈夫でしたよ? 苦手だったのは、珠理奈さんと平松可奈子ちゃん、向田茉夏ちゃんの3人です(笑)。私は本当に楽しみにしてたんですけど、撮影当初は5~6人のメンバーが跳ぶ予定だって聞かされていたんです。でも、そのメンバーに私は入っていないことを知らされて、「えっ! じゃあ何のためにハワイまで来たの!?」って(笑)。「水着も着てるのに! 跳びたかった!」ってずっと言っていたら、撮影の最後に「やっぱり全員跳ぼうか?」ってことになって、ノリノリで跳び込みました!
--玲奈さんは、印象的な赤いドレスを着ての跳び込みになりましたね。
松井玲奈:跳び込んでいる時に、スカートがどんな形になるのかが全然分からなかったので、「全部めくれ上がっちゃったらどうしよう?」とか「海の中でふくらみすぎちゃって、もう一回やり直しにならないかな」とか……(笑)。色々心配してたんですけど、一回の跳び込みでキレイに撮って頂きました。海のエメラルドグリーンとワンピースの赤、そして幸いなことに白かった私の肌が(笑)、不思議な世界観を作ってくれて、キレイな映像になっていたのが嬉しいです。
--曲調は昨年夏リリースの『ごめんね、SUMMER』に近いというか、SKE48の夏ナンバー!って感じですよね。
松井珠理奈:SKE48の良い所である爽やかさとか元気さとかは忘れていないんですけど、最近続いた“お祭り騒ぎ!”みたいな感じから、ちょっと落ち着いたかなって。成長した女の子の姿を見て、恋だと気付いた男の子が描かれていますけど、例えばファンの方が今回のシングルで成長したSKE48に気付いて、改めて「SKE48って良いな」って思って頂けたら嬉しいです!
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
セレクション8で生まれる新しい向上心
--また、紅白に分かれてのカップリングも恒例になってきましたね。
松井珠理奈:SKE48は普段から、男の子目線の恋心を描いた楽曲が多いじゃないですか。だから白組の『ときめきの足跡』は、女の子目線の曲っていうのが凄く新鮮でしたし、衣装も純白のワンピースでしたし、……久しぶりに女の子らしいことができたなって!(笑)
--個人的には、中西優香さんが花をくわえて出てくる映像が、脳裏に焼きついて離れないです。
松井珠理奈:私も大好きなシーンです!(笑) 「あの花をいつまでも離さないでね!」って思いますよね!?
--一方、紅組の『パパは嫌い』は、前作に引き続き憂いのあるメロディと、ドキッとさせられる歌詞が印象的な1曲です。
松井玲奈:ドラマシーンの撮影の時、何の説明もしてもらえなかったんですよ。メンバー全員で座らされて、監督さんに合わせて動いただけで。終わってから「アレはどういうことなんですか?」って伺ったら、「白の世界がパパの理想で、そこからみんなが出て行って、紅の世界に変わるんだよ」って教えてくれたんです。 今までにない撮影の仕方だったので、楽しかったですね。6時間くらい、ずーっと踊りっぱなしで撮影をしていたので、ちょっと1stシングル『強き者よ』の撮影を思い出したりもして、初心に帰れたところもあります。現代を象徴するような曲なので、この歌詞に共感してSKE48を好きになって頂けたら嬉しいですね。
--また、今作の[TYPE-C]には、『花火は終わらない』を歌う“セレクション8”というユニットがあります。
松井珠理奈:選抜から、さらに厳選された8名のチームですね。
松井玲奈:何の説明もなく突然言われて……(笑)。これが次のシングルでも続くのであれば、きっと選抜に入ったからって安心する訳じゃなく、「選抜に入れたなら次はセレクション8へ……」っていう新しい向上心が生まれると思うんですよね。
木崎ゆりあ:本当に急すぎて、とにかく歌うことで精一杯だったんですけど、考えてみたら確かにそういう意識は大切ですよね。
須田亜香里:だから私は、(セレクション8に入れなかったことが)めちゃくちゃ悔しいんです。……こんなこと言っていいのか分からないんですけど、今回のシングルの中で『花火は終わらない』が一番好きなんですよ!(笑) 凄くステキな曲ですよね!? 初めて聴いた時から惹き付けられた曲なので、この8人に入れなかったことがちょっとショックでした! 次回もあるなら絶対入りたいと思います!
--最後の質問になりますが、今年の夏はどんな風にすごしたいと思いますか?
木崎ゆりあ:SKE48のメンバーで海の家を作って、料理も作ったりしてファンの皆さんに海とSKE48を楽しんで頂けるようなイベントとかができたら楽しいと思うんですよ!
松井珠理奈:夏といえば、野外のイベントがたくさんあるじゃないですか? “SKE48のコンサート”ってなると、ファン以外の方は躊躇してしまうかも……って思うんですけど、野外イベントなら気軽に足を運んでもらえますよね? 興味を持って頂ける方が増えるのも嬉しいですし、メンバーも「野外ライブやりたい!」って言っているので、できたら楽しいかなって。……それが実現できたら海の家みたいなこともして(笑)、SKE48のメンバーが選ぶ好きな食べ物とかで屋台を出したりしたら、もの凄く楽しいと思います!
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
関連商品