セリーヌ（・ディオン）やドナ・サマーと歌うのはとても楽しかった

▲ 「Partners」 Trailer

??次回は、女性アーティストとのデュエット作を作りたいと思いますか？

バーブラ・ストライサンド：（少し間をあけ）そうね。セリーヌ（・ディオン）やドナ・サマーと歌うのはとても楽しかったわ。

??スタジオ内での、ゲスト・アーティストやご自身のエネルギーはどのようなものでしかた？

バーブラ：みんなとてもナーヴァスになっていたわ。みんなに「あなたと歌うのは緊張する！」と言われたけど、「え！私も緊張してるわ。」という感じだった。でもそういった緊張感は嫌いじゃない。長く聴かれるために作られていると確信できる。映画を作るのも好きなのは、世に残るものであるから。

??何十年も歌声をキープし続けられた秘訣を教えてください。

バーブラ：私は飲まないの。お酒の味が好きじゃなくて。たまにビールは飲む。それとハーフショットのウォッカとトニックなら飲めるけど、アルコールは私にとって薬と同じ。ワインすら飲まないのよ。それもちょっと関係してると思うわ。10歳の時に、道端やブルックリンのルーフトップでタバコは吸っていた―義父が吸っていたから。でも12歳の頃にはキッパリ止めたわ。

▲ 「People with Stevie Wonder」 Video

??「Love Me Tender」でエルヴィス・プレスリーの歌声に合わせて歌うのは不思議でしたか？

バーブラ：いいえ。自然だと感じたし、しっくりときた。彼には会ったことがあって、話もした。映画に出演してもらいたかったの。

??どの映画ですか？

バーブラ：もう何十年も前に話だけど、『スター誕生』の時よ。その頃彼のキャリアはやや下降気味で、ふっくらしていたから、あの役にピッタリだと思ったの。…彼と話すのは楽しかった。パフォーマンスをする前に静かな時間が必要なことが人々に理解されないプロセスについて語っていて、その頃彼が好きだった子もそれを理解してくれなかったそうなの。なので「個人的なことで、ステージに上がる前にはいつでも静かな時間が必要なんだ、と彼女にきちんと説明してあげなきゃ。」と言ったわ。お互いこういった話ができて良かったわ。

??これからも映画に携わっていくのですか？

バーブラ：監督をするのが好きなの。監督しようと思っている作品が1本あって、他にもここ何年かでやろうと思っていたいくつかの作品に出演するかもしれない。

??近年、女性の監督が増えてきていることを喜ばしく感じますか？

バーブラ：問題なのは、まだまだ数が少ないということね。数か月前に読んだアンケートに現在活動している女性監督は6%以下と書いてあって、それって私が『愛のイエントル』を監督した頃と同じ数字なのよ。

▲ 「The Way We Were with Lionel Richie」 Video

??それはなぜだと思われますか？

バーブラ：女性は劣っているとまだまだ思われているの。給与も未だに平等でない。私は音楽業界にいるから、立場が少し違うけれど、その点では恵まれていると思っている。一般の女性は、平等な給与をもらっていない―男性が1ドルのところ、77セントしかもらえないの。私は、女性の心臓疾患についての意識を高めたり、資金を募ることにとても力を入れているけれど、医学研究においても男女平等ではないの。過去50年間の女性の心臓疾患についての研究は、男性が被験者となっている。人口の51％が女性なのだから、国の議会でもそれを反映しなければ、と強く感じるわ。

??政治に関してですが、大統領選へ出馬するか、ヒラリー・クリントンと話しましたか？

バーブラ：彼女に出馬してほしいと思うわ。オバマ大統領の当選によって前進したと思うのに、彼を責める人も大勢いる。オバマケアは有効だと思うし、多くの人を救うと思う。でもギリシャ神話同様に、人々は神々や王、そしてリーダーを引きずり下ろそうとするのよね。

??彼はいい仕事をしていると感じますか？

バーブラ：そう思うわ。戦争を行う前など…時間をかけることは正しい見解だと思う。思いやりをもって行動しなければならないことだから。

Q&A by Associated Press / 2014年9月18日 Billboard.com掲載