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SKE48 『バンザイVenus』インタビュー
2011年第1弾は、商店街応援ソング!?
昨年末にはAKB48と共に紅白歌合戦へ出演し、飛躍の1年を見事に締め括った彼女たちが、2011年第1弾シングル『バンザイVenus』をリリース! 今回は選抜メンバーの中から、木崎ゆりあ(崎は山偏に立可)、平田璃香子、松井玲奈(以上、チームS)、石田安奈、小木曽汐莉、古川愛李(以上、チームK)の6人を招いて、インタビューしてきました!
世代を超えた孝行ができました!
--昨年、大きく躍進したSKE48ですが、メンバーそれぞれの認知度もかなり上がってきましたよね。
松井玲奈:コンサートでも、これまでは一部のメンバーしか呼んで頂けなかったのが、最近では色んなメンバーの名前を呼んでもらえます。握手会もたくさんの方が来てくれるようになりましたし、それはひとりひとりを応援して下さる方が増えているからだと思います。
--その締め括りが「第61回 NHK紅白歌合戦」出演という点も、見事でした。
古川愛李:私は昔から歌手を目指していて、夢のひとつに“紅白出演”がありました。だから、SKE48としてではないですけど、こんなに早く夢が叶うなんて! って想いはありましたね。
平田璃香子:おじいちゃんおばあちゃんが地方に住んでいるので、SKE48をテレビで観る機会がまだなかったんです。でも、紅白でおばあちゃんがやっと見つけてくれたみたいで、すぐに連絡が入りました(笑)。世代を超えた孝行ができました!
--そうした1年を超え、新たに見えてきた目標も?
松井玲奈:全国ツアーの場所を増やすのはもちろん、チームごとにも全国に公演で回ってみたいと思っています。それぞれ色も違いますから、それぞれの特色を活かした公演をやってみたいです。
木﨑ゆりあ:私は新年早々にインフルエンザとかものもらいとか、あんまり体調が宜しくないスタートになってしまったので(苦笑)、とりあえずは体調管理をしっかりした1年に。これができないとお仕事もできないのですからね!
--ゆりあさんは目標というより、心構えですね(笑)。そういえば3月より、DMM.comにて劇場公演の配信がスタートしているんですよね?
松井玲奈:まだ、公演を観たことがないという方はもちろん、シングル曲を知っていても公演の曲までは……っていう方もたくさんいます。公演の曲はコンサートでも中心になってくるので、そういう方にコンサートへ来て頂いても、本当の意味で100%楽しんで頂くことができないと思うんです。
でも、色んな媒体を通して本当のSKE48を知って頂いて、それぞれのチームカラーなども知って頂ければ、コンサートももっと楽しんで頂ける。実際に劇場に足を運んで下されば、映像と生の違いも分かってもらえますよね。
--そうした1年を超え、新たに見えてきた目標も?
--また、地元 名古屋では、ラジオの帯番組「SKE48 1+1は2じゃないよ!」や東海テレビドラマ「モウソウ刑事」もスタートし、個人の活動が増えてきました。
古川愛李:私個人の仕事となると、二次元のことが多くなってしまうんですよね(笑)。 二次元同好会として頑張るのはもちろんですけど、やっぱりSKE48の一員として、自分の魅力でグループの名前をどこまで覚えてもらうか。SKE48を知らなかった二次元好きの方にも、知ってもらえるように頑張っていけたらって思いますね。
松井玲奈:「SKE48 1+1は2じゃないよ!」は、基本的に10分間回しっぱなしのノーカットで録るんです。編集も殆どしないので、噛んじゃったり間違えちゃったりすると、カッコ悪い姿がそのまま流れてしまう(笑)。言葉に気をつけるようにしています。
あと、収録は1対1で行うんですけど、殆ど話したことがないメンバーとの組み合わせになる時があって、「何を話せばいいんだろう……?」って緊張してしまうこともあります。だから最近は、普段からできるだけ多くのメンバーに声をかけるようにしています(笑)。
--昨年末にチームEが新設され、メンバーも増えました。コミュニケーションも大変ですよね。
古川愛李:先日、チームEの公演が始まったんですけど、そのレッスンを観ていると、私たちチームKIIが初めて公演に出演した時の気持ちが甦ってくるんです。初心に戻れるような気がして、刺激になりますね。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
あいりん オススメのチームEメンバーは?
--やっぱり他のチームには負けたくない?
全員:はい(笑)。
松井玲奈:終演後、公演の感想をスタッフさんに訊ねると、「今日もできてたよ。チームSは安定しているね」って言われるんです。安定感は大切なんですけど、常にそこからひとつ飛び抜けていかないと……。2週間ぶりの公演だったりとか、チームの記念日的な公演になると、みんなの目標がシンクロして凄い力が出るんですけど、常に前回公演を超えていけるチームになっていかなければと思います。
平田璃香子:やっぱりひとりひとりが目標を明確にしないと、その公演での目標を全員が持っていないと、いい所までは行けないんです。ひとりでも持っていなかったら、満足まではいかない公演になる。そのモチベーションを上げるために、公演前は全員で気合いを入れてます!
--そんなチームSを追いかける立場として、チームKIIも負けてられませんね。
古川愛李:毎日、追いつけ追い越せですね! チームKIIは若い子がいっぱいですし、色んな個性が集まっているんですけど、そこを巧く出し切れていない部分があります。今の課題にもなっているんですけど……。
石田安奈:「KIIはイイ子すぎる」って言われるんです、真面目だって。ステージの上に立つと、みんな黙っちゃう(笑)。“コレを言っておけば大丈夫”ってことしか言えなくなっちゃうんです。
木﨑ゆりあ:爆弾を投下できずにいるんですよね。
松井玲奈:チームSだと、みぃ(桑原みずき)が率先して投下していくからね(笑)。
小木曽汐莉:そういう存在がまだ確立しきれていないんです。仲が良いとは、ファンの方からも言って頂けるんですけど、そこを超えて意見を言い合えるような真の絆を、オリジナル公演に向けて築いていかなければいけないと思っています。
--確かに、ブログを見ていても、本当に仲良いですよね。
小木曽汐莉:私は、同期のメンバーがそれぞれのチームにいるんです。ゆりあはチームSですし、Eや研究生にもいたりと、本当にバラバラなんですけど、お互いのチームのことを話し合って、アドバイスをし合えるんですよね。そこは同期の強みだと思いますし、そういう部分も活かしていきたいですね。
--では、皆さんの目に、チームEはどのように映っていますか?
松井玲奈:最初期のチームSに似ていると思います。チームEのことは(木本)花音からよく聞くんですけど、公演の感想を訊ねると、毎回「凄く楽しかったです!」って応えるんです。花音が今、感じている楽しさは、公演の経験が少ないからこそ、ファンの方の前に立つこと。ステージの上で自分を表現することの嬉しさを、全身で感じている“楽しい”なんだろうなって。 チームEは、その気持ちを忘れず、公演を楽しめるチームになっていける気がするんです。それは羨ましいですし、自らを省みて「ああ、これが慣れてきたってことなのか」と感じます。嬉しい楽しいは変わらないんですけど、新鮮な気持ちが入るだけで、こんなに顔が変わるんだなって。
平田璃香子:チームEが結成された直後にチームSの公演があったんですけど、メンバーの気合いの入りようが全然違いました(笑)。やっぱり見えないライバル意識がひとりひとりにあるんだって、改めて感じましたね。本当に負けず嫌いなんですよ!(笑) 3チームできたことで刺激し合えますし、一歩外に出ればSKE48のメンバーとして仲間になる。凄く良い関係だと思います。
石田安奈:スタッフさんは、みんなが負けず嫌いなのを知ってるから、公演前にわざと言うんですよ、「チームEの公演、本当に良かったよ」って(笑)。チームKIIのメンバーは、のほほん♪としている子が多いんですけど、言われると火が付くタイプなんです!
古川愛李:私は、テレビでチームEが出ている時、映っている人をよく見るんですけど、「この子、化けるかもしれない」とか思ったりもしますね。
--評論家視点ですね(笑)。では、今一番の注目メンバーは?
古川愛李:小林亜実ちゃん! テレビで見た時に、一瞬映ったところで何かを感じたんですよ! 言葉にはできないんですけど、たぶん面白くなっていくんだろうなって。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
色んなところに面白い声が混じっている
--では、いよいよニューシングル『バンザイVenus』についてですが、今作もSKE48らしい元気なアッパーチューンになりました。初めて聴いた時の感想は?
古川愛李:最初の感想は、「絶対、踊りにバンザイがあるな……」ですね!(笑) 前向きな曲だと思ったのと、歌詞の“トイレットペーパー”がどうしても印象に残ってます。「アイドルでそこを出して大丈夫なの!?」って(笑)。
--確かに歌詞は印象的ですよね。しかも、終盤には壮大なコーラスも入ってきたりと、楽曲としての聴き所も満載です。
松井玲奈:16人で歌うと自分の声が埋もれてしまうこともあるので、時々「次のテイクはちょっと変な声で歌ってみよう」とかやってみるんです。なので、よく聴いてみると、変な声で歌ったテイクが、そっとコーラスで使われていたりするんですよ(笑)。間奏で「バンザイ!」って叫ぶところも、もの凄くおじさんっぽい声が聴こえてきたりと、色んなところに面白い声が混じっているんです。
--そういった賑やかな楽しさは、ミュージックビデオにも溢れていますよね。
古川愛李:ビデオには商店街で買物しているシーンがあるんですけど、本当に素の表情が見えると思うんです。(撮影を行った)大須仁王門通商店街は、“私の庭”と言えるくらい、いつも行っている場所なので、そこで撮影できたことが嬉しいんですよね。 私、撮影の次の日も買物に行ったんですけど(笑)、それまでとは違う、嬉しい気持ちが生まれました。これから全国のテレビなどにも、商店街がオンエアされることで、色んな人に知ってもらえる。「あそこの商店街、行ってみたいな」って思ってもらえたら、嬉しいですね。
松井玲奈:最近は、商店街離れが顕著だと言われていますけれども、「商店街って、こんなにあたたかいんだ!」って改めて知ることができたので、この曲、ビデオの影響で商店街に行ってみたいと思ってもらえたら、嬉しいです。
--一方、カップリングのM-02『愛の数』は、チームKIIが担当する初めての楽曲になります。
古川愛李:まさか、シングルでチームKIIとして歌う機会が頂けるなんて思っていなかったので、凄くビックリしましたね!
石田安奈:この楽曲は2011 CBC野球中継テーマソングとして使って頂けるんですけど、歌詞も凄く良くて、今のKIIにピッタリな仲間の歌になっています!
--さらに、2種類の通常盤には、今回も紅白に分かれて歌唱する、『卒業式の忘れもの』『誰かのせいにはしない』の2曲が収録されます。
松井玲奈:『誰かのせいにはしない』には、雨に打たれるシーンがあるんですけど、沖縄での撮影ながら寒くて寒くて……。“好きな男の人にフラれて顔を叩く”というシーンだったんですけど、悲しい気持ちと「寒すぎる……」っていう気持ちが入り混じってました(笑)。ただ、真剣に演技することができたので、良い経験になったと思います。
古川愛李:白組の『卒業式の忘れもの』は、映画の予告編がテーマだったらしいんですけど、観ていてワクワクしますよね! キャストの名前が出てきたりとか……。
松井玲奈:小野晴香ちゃんと若林倫香ちゃんがケンカしていて、(中西)優香ちゃんが仲裁に入るっていう、普段じゃ絶対にあり得ないシーンも見所ですね!(笑) 私たちのことを知っていれば知っているほど、楽しめる映像になっています。
--結果、シングル『バンザイVenus』も様々な見所、聴き所が凝縮された1枚になりましたね。
平田璃香子:私は初めて選抜に入れたんですけど、今まで感じることができなかった選抜メンバーのプレッシャーを知ることができましたし、選ばれなかった子の悔しさも分かる。メンバー57人で支え合っているからこそ、SKE48があるんだってことを、しみじみ痛感した1枚になりました。人生で一番大切な曲になるかもしれません! これからテレビ番組などにも出演させて頂く機会があると思うんですけど、全部ビデオに録っておきます!(笑)
木﨑ゆりあ:大好きなファンの皆さんと、大好きな大須で、大好きなメンバーとミュージックビデオを撮影できたこととか、本当に楽しかった思い出しかないんですよ。これから頑張りたい!! っていう、たくさんの方に聴いて頂けたらって思います!
古川愛李:……あと、オリコン1位を獲って、みんなでバンザイしたい!(笑)
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
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