Billboard JAPAN


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2021/05/08

BABYBEARD(レディビアード×KOTOMI×SUZU)デビュー記念インタビュー公開「世界中でアイドルの価値を上げられる」

 オーストラリア人女装パフォーマーであり、かつてLADYBABYの中心メンバーでもあったレディビアード(以下:ビアちゃん)が再びアイドルユニットを結成。オーディションで選ばれたKOTOMIとSUZUと共に3人組ポップメタルアイドル・BABYBEARDとしてデビューシングル『ニッポンからコンニチハ』とセカンドシングル『ぴえナイザー』を同時配信リリースした。

 これを記念してビルボードジャパンではインタビューを敢行。ビアちゃんのアイドルを世界中に広めんとする熱い想い、それを体現していくべく集まったKOTOMIとSUZUとの関係性、BABYBEARDは一体どんな野望や夢を叶えていこうとしているのか等々、3人揃い踏みで語ってもらった。LADYBABY時代より日本語も上手になり、アイドルとしての意識も高まったビアちゃんとその両翼を担うKOTOMI&SUZUの人間味溢れる爆笑トーク。必読です。

◎BABYBEARD(レディビアード×KOTOMI×SUZU)デビュー記念インタビュー

<「またLADYBABYみたいな3人組ユニットが見たいです」という声>

--LADYBABY、DEADLIFT LOLITAと過去にもアイドル活動を展開していたビアちゃんが再びアイドルユニット結成。どのような経緯でこの3人でデビューすることになったのでしょうか?

レディビアード:2016年のLADYBABY脱退後もビアちゃんは世界中でパフォーマンス活動を続けていました。その5年のあいだに「またLADYBABYみたいな3人組ユニットが見たいです」という声をたくさん聞いていて、やっとソレが実現できる環境が整ったので「よし、やろう!」と。ビアちゃんがセンターでデスボイスを出して、その両隣にはカワイイ女の子が歌って踊っていて、楽曲は浅野尚志さんが手掛ける、歌詞は只野菜摘さんが手掛ける。このフォーメーションでの活動を世界中の皆さんから求められていたんですよ。……(唐突に大声で)今からそれが始まります!! よろしくお願いしまーす!!!

--相変わらずハイテンションですね(笑)。

レディビアード:ビアちゃんテンションです! すみません! ビアちゃんがこんな感じなんで、ふたり(KOTOMI×SUZU)は超タイヘンだと思います。ここ2週間ぐらい、ずっと海外メディアの取材を受けていまして、常にビアちゃんは真ん中で大きい声を出し続けるから、多分ふたりの耳はヤバいことになっていると思います!

KOTOMI:小さい音とか聞こえなくなっちゃう(笑)。

レディビアード:KOTOMIの右の耳とSUZUの左の耳は難聴気味になってしまうかもしれない。タイヘン、ごめんなさい。

SUZU:大丈夫です(笑)

--その声のボリュームもビアちゃんの特徴ですからね。それはそれとして、LADYBABY時代と比べて日本語がめちゃくちゃ上手くなりましたね。

レディビアード:ありがとうございます! あれからもう7年ぐらい日本で暮らしていますからね。LADYBABYが始まったときは、まだ日本に9か月ぐらいしかいないタイミングだったので、コミュニケーションを取るのが超タイヘンでした。でも、日本に限らず、世界中のいろんな国で救いになったのは音楽の存在。言葉が上手く伝えられなくても、そこに音楽が鳴って、ビアちゃんがパフォーマンスすれば世界中の人が喜んでくれる。逆にそこに良い音楽が鳴ってくれなかったら、ビアちゃんのパフォーマンスは半分ぐらいインパクトが無くなってしまうので。

--元々スタントマンやプロレスラーとして活動していたビアちゃんが、ここまで音楽やアイドル活動を熱心に継続する理由って何なんでしょう?

レディビアード:音楽やアイドル活動を通して皆さんのテンション上げること。それがビアちゃんのミッションだからです。皆さんを盛り上げて、皆さんのストレスを解消してもらう。KOTOMIとSUZUと出逢えたことでまたそれが出来るのは嬉しいですね!

<「私もステージで踊って歌いたい。アイドルになりたい」>

--ふたりはビアちゃんとBABYBEARDを結成する前は、それぞれどんな活動をしていたんでしょうか?

KOTOMI:私は元々アイドルオタクだったんです。夢見るアドレセンスさんの荻野可鈴ちゃんを雑誌で観て「かわいいな」と思って、それがきっかけでアイドルに興味を持つようになって。で、夢アドさんが『アイドルお宝くじ』という番組に出ていたんですけど、今度はそこに一緒に出ていた神宿さんに激ハマりしまして、毎週のように現場に通うようになりまして……当時はまだ高校生だったんですけど、地元の鹿児島から東京まで行ったり来たりして(笑)。

レディビアード:献身ぶりが素晴らしいね。すごい!

KOTOMI:で、ライブ中にステージ前で振りコピすることが楽しくなっていって、アイドルさんのダンスをどんどんコピーするようになっていくうちに「私もステージで踊って歌いたい。アイドルになりたい」と思うようになったんです。で、実際、BABYBEARDの前に別のグループでアイドル活動をしていたんですけど、そこはコロナ禍の影響もあって解散してしまって。わずか半年ぐらいで。初めて自分のことを「好き」と真正面から言ってくれるファンの方々が現れて、そんな皆さんと同じ空間で一緒に盛り上がることが出来てすごく楽しかったので、正直悔しかったんですけど……でもその経験があったからこそ、BABYBEARDのオーディションを受けてここで活動できることになったので、今はすごく嬉しいです。

--ただ、BABYBEARDは普通のアイドルグループじゃないですよね。

KOTOMI:そうですね(笑)。

レディビアード:超ユニークね! 超ユニーク!

KOTOMI:でも、それこそビアちゃんの前のグループも観ていたので、そんなに深く考えずに……気付いたら普通に馴染んでいました(笑)。

--SUZUさんは、BABYBEARD以前はどんな活動を?

SUZU:私はお芝居の事務所に入っていて、演技のレッスンを3年ぐらい続けていたんですけど、その間に受けたオーディションに全然受からなくて。それで「何かのきっかけになれば」とお芝居以外のオーディションを探していたら、たまたまBABYBEARDのオーディションを見つけたんです。で、私は乃木坂46さんが好きだったので、アイドルにも憧れてはいたんですよね。カワイイ衣装を着て、すごくキラキラしているじゃないですか。それで「これは良い機会だ。楽しそうだし!」と思って応募して今に至ります。

--乃木坂46とビアちゃんはまた違うタイプのアイドルですよね?

レディビアード:同じです! 同じ!

SUZU:いっしょです(笑)。

レディビアード:SUZUはもうワールドワイドです! BABYBEARDの活動はワールドワイドですし、SUZUはBABYBEARDに入る前からワールドワイドだったんですよ。グアムに行ったことがある! ビアちゃんはないです!

--そっちのほうが意外です(笑)。今、アイドルとして、BABYBEARDとして活動してみていかがですか?

SUZU:とっても楽しいです。「いぇーい」って感じ。

一同:(笑)

レディビアード:そうね! テンションはずっと高いね!

SUZU:会った瞬間からテンション高いんで、「おはようございます!」の挨拶から凄いんで、ハッピーです。

--たしかに、これだけ常にテンションの高いアイドルはいないかもしれないですね。

レディビアード:すみません(笑)。

--いや、良いところですよ! BABYBEARDにとってビアちゃんはどんな存在だと思いますか?

KOTOMI:もうこのままの存在というか、物凄いムードメーカーです。耳が痛くなるぐらいテンション高いので(笑)。

SUZU:あと、英語のインタビューが多いんですけど、そういう場では大活躍というか、やるときはやってくれるので、本当に助けられています。

レディビアード:今日初めてそのリバースシチュエーションで、日本語のインタビューを受けているんですけど、ふたりが逆にすごくリードしてくれている。そういう意味でも……(唐突に大声で)ワールドワイドです!! この3人のチームワークが大事です!!!

<アイドルでビアちゃんと同じことができる人はいません>

--ビアちゃんが凄まじいテンションでBABYBEARDを盛り上げようとしているのはよく分かりました(笑)。こうしてまたアイドル活動を出来ることが本当に嬉しいんでしょうね。

レディビアード:2017年から才木玲佳さんとDEADLIFT LOLITAで活動、それ以外にもソロでアイドル活動をやっていたんですけど、ここ1年ぐらいはコロナ禍で何にも出来なかった。だからまたこうしてグループでアイドル活動が出来るのは嬉しいし、喜び。そしてまたステージで踊りたいです。ステージでデスボイス出したいです。今のビアちゃんはアイドル文化のことがまだよく分からなかったLADYBABY時代と違って、7年も日本に住みましたからいろんなことがよく分かる。だから、前より良く出来ます。だからBABYBEARDに期待してほしいです!

--今までプロレスやDJなど幅広く活動してきたビアちゃんが、ここまでアイドルにハマった要因って何だったんでしょうね?

レディビアード:この仕事はいちばん特別。プロレスリングでビアちゃんと同じことができる人はいます。DJでビアちゃんと同じことができる人はいます。でも、アイドルでビアちゃんと同じことができる人はいません。マジでアイドルになって、マジで踊って、マジでデスボイス出して、ステージでプロレスのパフォーマンスもやっちゃう。だから、このアイドルの仕事はビアちゃんにとっていちばん特別だし、世界中でアイドルの価値を上げられるんじゃないかとも思ってる。このフォーメーションのステージを見せると、世界中の人たちが笑顔になるね。ハッピーになるね。そのフィーリング、その感じは本当に素晴らしいと思います。それをもっともっと世界中のたくさんの人にあげたいです。

--その熱い想いをこのふたりと体現していくわけですね。ちなみに、KOTOMIさんとSUZUさんの魅力はどんなところにあると思いますか?

KOTOMI:このふたりは似ているところがめちゃくちゃ多いんですよ。身長もいっしょだよね?

SUZU:うん。

KOTOMI:体重もいっしょだし。

--それは凄いですね。双子みたいじゃないですか。

SUZU:クマが好きなところもいっしょだし。

KOTOMI:そう! バスケしていたところもいっしょだし。

SUZU:アイドルとK-POPが好きなところもいっしょだし。なので、わりと分かり合えるところが多い。

KOTOMI:姉妹みたいな感じ。

レディビアード:ふたりは素晴らしいです!!

<世界中に「カワイイ」と「ぴえん」を広めていく>

--そんなところも魅力のBABYBEARDですが、デビューシングル『ニッポンからコンニチハ』とセカンドシングル『ぴえナイザー』を同時配信リリースしました。それぞれどんな印象を持たれていますか?

KOTOMI:この時代に合っていると思います。例えば『ニッポンからコンニチハ』には「ネットからこんにちは」とか「いつか会えたらハグしようね」みたいな歌詞があるんですけど、誰かと会うことが簡単ではなくなってしまったコロナ禍にこそ響く歌だなって。

SUZU:あと、ネットを通して日本から「カワイイを届けるよ!」といったメッセージも込めています。

レディビアード:この時代にその言葉は大事ですね。世界中の皆さんがコロナ禍でタイヘンなチャレンジングタイムを過ごしています。だからこそ、カワイイのエネルギーを届けることはすごく大事です。あと、セカンドシングル『ぴえナイザー』は……(笑)

--自分でタイトルに笑っちゃってるじゃないですか(笑)。

KOTOMI:最初にタイトル聴いたときから大爆笑だったんで。

SUZU:曲自体も「ぴえーん! ぴえーん! ぴえーん!」から始まるから超面白くて。

KOTOMI:日本では「ぴえん」って結構使われている言葉だけど、外国ではまだ「ぴえん」が何か分かっていないというか……

--そりゃそうでしょう(笑)。

SUZU:なので、この曲をきっかけに!

KOTOMI:そうそう! 海外の人もみんな「ぴえん」と言い出す時代が来ればいいなと思って。

SUZU:私たちが「ぴえん」を全世界で流行らせます!

レディビアード:ワールドワイド「ぴえん」! ビアちゃんもいつも「ぴえん」使ってます! 毎日「ぴえん」!

--本当ですか?

レディビアード:人生はタイヘン! 人生は毎日「ぴえん」!

--軽い言葉のはずなのに重い(笑)。

レディビアード:みんなの見えないところで「ぴえん」!

--世界中に「カワイイ」と「ぴえん」を広めていくと。では、そんな世界中で注目してくれているリスナーの皆さんに向けて、最後にBABYBEARDで叶えたい目標や夢があったら聞かせて下さい。

SUZU:私は外国でのライブがとっても楽しみなんで、それが夢ですね。

KOTOMI:世界中に応援してくれているファンの人たちがいるので、その方々が住んでいる国をぜんぶまわってみたいです。ワールドツアーみたいな。

レディビアード:ワールドツアーするなら、自分の故郷であるオーストラリアへも行きたいです! あと、フィンランドにも行きたい。ビアちゃんが初めて会ったフィンランド人、私の前でグラスを食べました。

SUZU:どういうこと(笑)?

レディビアード:いや、本当なんです! 香港に住んでいた時に出会ったフィンランド人が「ちょっとこっち見て。今からこのグラスを食べます!」って本当にバリバリ食べだした。半年後ぐらいに別のフィンランド人にその話をしたら「僕もグラスはかじります。でも飲み込みたくはないです」と言ったんです(笑)。

KOTOMI:かじるはかじるんだね。

レディビアード:それからずっとフィンランドに行きたい。フィンランド人がみんなグラスをかじっているのか。その中でどれぐらいの人がグラスを飲み込めるのか。それを確かめに行きたいです!

SUZU:それが夢なの?

レディビアード:オタクの皆さんは何でもやっちゃうね! なので、フィンランドのオタクの皆さんにグラスかじってほしいです!

--血まみれのライブになりますよ(笑)。

Interviewer:平賀哲雄

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