2021/04/09
ショートムービー・プラットフォーム“TikTok”における再生回数や影響力などを総合的に判断して生成された国内週間楽曲ランキング“TikTok HOT SONG Weekly Ranking”。2021年3月29日~2021年4月4日を集計期間とした今回は、Chinozo「グッバイ宣言」が首位を獲得した。
これで「グッバイ宣言」の首位獲得は4度目。音楽プロデューサー/ボカロPのChinozoが2020年4月に発表した楽曲で、TikTokではまずフィンガー・ダンスがインフルエンサーを中心にバズり、その後、コスプレやメイク、グルメやペット系の動画まで、様々なタイプの投稿が増えた。当ランキングでは2021年2月8日~2月14日集計週に初の首位獲得、さらに翌週2連覇を達成し、3月15日~3月21日で3度目の首位を獲得している。
なお、Billboard JAPANの新人チャート“Heatseekers Songs”では、2月17日付で19位にデビュー、最新の4月7日付では自己最高の2位にまで上昇した。チャート・アクションを牽引したのはストリーミングとTwitterの2指標だが、最近はカラオケ指標が伸びを見せており、楽曲の社会浸透が順調に進んでいることが窺える。
前週、初の首位を獲得したLizz Robinett「Renai Circulation (English Cover) [TV Size]」は、1ランク・ダウンして2位。花澤香菜が演じるアニメ『化物語』のキャラクター、千石撫子のキャラクター・ソング「恋愛サーキュレーション」の英詞カバーで、TikTokではダンス動画がミーム化している。
そして3位には、BLOOM VASE「Bluma to Lunch」がエントリー、前週から順位維持となった。こちらはストリーミングも好調で、Billboard JAPANの同指標では3月31日付で初のトップ10入りを果たした。再生回数も順調に伸びており、3月26日の『ミュージックステーション』への出演も手伝ってか、リスナー層を着実に拡げているのだと思われる。前週12位でトップ20デビューした和ぬか「イージーゲーム」は、順位を上げて8位に。TikTokでは、ダンスやイラスト、メイクからファッションまで、汎用性の高いBGMとして親しまれている。
当週10位でトップ20デビューしたのは、Momが2020年7月8日にリリースしたアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』の収録曲「あかるいみらい」。ファッション・コーディネートやおすすめの音楽を紹介する動画でよく使われているほか、インフルエンサー発信のフィンガー・ダンスもミーム化しつつある。
そのほか当週トップ20デビューを果たしたのは、14位のあたらよ「10月無口な君を忘れる」、15位のRoy Kk「Unlock It (Ctrl Superlove)」、20位の4na「hazama」。あたらよは東京を中心に活動する4ピース・バンドで、2020年11月28日に「10月無口な君を忘れる」のミュージックビデオを公開し、3月24日に同曲を配信リリースした。TikTokでは、3月29日から“#10月無口な君を忘れる”でハッシュタグ・チャレンジが展開され、多くのカバー動画が投稿された。
◎トップ20
1位「グッバイ宣言」Chinozo
2位「Renai Circulation (English Cover) [TV Size]」Lizz Robinett
3位「Bluma to Lunch」BLOOM VASE
4位「Sugarcrash!」ElyOtto
5位「クラシックメドレー2019」ピアニカの魔術師
6位「Dynamite」BTS
7位「F Boy」Ander Huang & DJ Kuromi
8位「イージーゲーム」和ぬか
9位「青い春に」tonun
10位「あかるいみらい」Mom
11位「Salsa Tequila」Anders Nilsen
12位「Storeulv 2016 (feat. Moberg)」Bek & Wallin
13位「勿忘」Awesome City Club
14位「10月無口な君を忘れる」あたらよ
15位「Unlock It (Ctrl Superlove)」Roy Kk
16位「Poppin' Shakin'」NiziU
17位「桜が降る夜は」あいみょん
18位「Oh No」Kreepa
19位「魔法の本より」sui
20位「hazama」4na
集計期間:2021年3月29日~2021年4月4日
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