2021/04/07 15:00
韓国のエンターテインメント会社HYBEが、米メディア企業イサカ・ホールディングス(Ithaca Holdings)を買収すると2021年4月2日に発表した。
HYBEはBTSの事務所として知られるBig Hit Entertainmentが改名して新たなスタートを切った会社で、イサカ・ホールディングスは米音楽業界の大物マネージャーであるスクーター・ブラウンが所有し、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデなどの主要アーティストらが所属している。この2大企業のパートナーシップにより、マネージメントやレーベル・サービス、音楽出版などの業務が統合され、韓国と米国の錚々たるポップ・スーパースターたちが集結する事になる。HYBE側としては、米音楽/エンタメ業界における存在感を強化すると同時に米金融投資家に対してもその存在を強調することができるメリットがある。契約は5月に締結されるとみられる。
HYBEとイサカは4月5日にプロモーション動画を公開した。この動画にはBTS、ジャスティン・ビーバー、J.バルヴィン、デミ・ロヴァート、SEVENTEENが出演し、両社の新たな協力関係を祝福するコメントを寄せている。BTSのRMは、「僕たちが大切に思い、愛している多くのアーティストたちがこの家族の一員になるのを目にすることができてとても嬉しい」、「世界がさらにつながり、どんどん小さくなっていると感じる」などと述べている。SUGAは、「僕たちを待ち受ける果てしない機会を目にすることが楽しみ」と述べ、J-HOPEも、「新しい家族の一員になった全てのアーティストたちと成長し、ポジティブな影響力をシェアできることを願っている」、「この新たな冒険がファンに新鮮な体験を提供し、新しい喜びの源になれることを願っている」などとコメントしている。
SEVENTEENのSeungkwanは、「音楽により、言語、国、文化を超えて皆が一つになれるということを、この2社の協力関係が示していると思う」と語り、J.バルヴィンは、「(今後の展開は)別次元になるだろう。アメイジングなヴァイブスだ」と感想を述べている。ジャスティンは、「これらのアメイジングなチームと一緒に仕事をし、グローバル・ミュージック・シーンにさらに一歩踏み出せる見込みはとてもエキサイティングだ。この同盟が持つポテンシャルにワクワクしている。両チームによくやったと言いたい。一緒に歴史を作ろう」などとコメントしている。
HYBEはイサカの株主と社債保有者に10億5000万ドル(約1,150億円)を支払うとされ、ブラウンは自身の出資分から4,000万ドル(約43億円)以上の株式をアーティストやスタッフに支払う。計39人が約1億6,100万ドル(約177億円)を受け取ることになり、ブラウンは462,380株(8,620万ドル、約95億円)を所有する。届出によると、グランデとビーバーがそれぞれ53,557株(1,100万ドル、約12億円)、バルヴィンが21,423株(410万ドル、約4億5,000万円)、ロヴァートが5,355株(106万ドル、約1億1,600万円)を受け取るとされる。
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