2021/03/21
2021年3月22日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、『Bad Ass Temple VS 麻天狼』が83,112枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2021年3月8日~2021年3月14日)。
本作品はヒプノシスマイクシリーズの2nd Division Rap Battle CDで、2週間前の発売となった『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』に続く第二弾のリリース作品である。本作品は前回のDivision Rap Battleの優勝チームであるシンジュク・ディビジョンの麻天狼と、本作品がDivision Rap Battle初参加となるナゴヤ・ディビジョンのBad Ass Templeの対戦という事で注目を集めている。また、Battle CDとしては初週最高売り上げだった『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』の77,996枚を凌ぐ83,112枚を売り上げ最高記録を更新した。
ここでは『Bad Ass Temple VS 麻天狼』と、『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』をはじめとする過去のヒプノシスマイクプロジェクトのBattle CDがどのように売れているかをSoundScanJapanのセールスデータを使用し調査してみた。まず前回のBattle CD『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』、『Fling Posse VS 麻天狼』、『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』と、2nd Division Rap Battle CDである『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』と『Bad Ass Temple VS 麻天狼』が地域別にどのように売れているかを調査したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/98162/2)である。また、一般的なアルバムの地域別の販売比率と比較するため、2020年の全アルバムの地域別の販売比率を項目として追加している。
2nd Division Rap Battleは新たにオオサカ・ディビジョン、ナゴヤ・ディビジョンが新たに参加しているが、本作ではナゴヤ・ディビジョンのBad Ass Templeが登場している、これが地域別販売比率では大きく影響し、前作である『どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!』と比較すると中部地方は9.8%→14.3%と大きく伸びている。他に伸びているのは北海道のみで、他の地方はすべて比率を減らす極端な結果となった。特に、前作ではオオサカ・ディビジョンであるどついたれ本舗の登場もあり大きい比率を占めていた近畿地方は17.3%→13.7%と販売比率を減らし、本作に限れば中部地方が近畿地方を抜き、関東地方に続ぐ全国で2位の販売比率となっている。
更に、地域別をもう少し掘り下げ、上記の作品について今回の2nd Division Rap Battleに関連する3大都市圏の4都府県(東京都・神奈川県・愛知県・大阪府)についての販売比率について調査し、グラフ化したのが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/98162/3)である。これを見ると、ヒプノシスマイクシリーズが都市部を中心に人気となっており、特に最初Division Rap Battle CDのリリースである『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』では上記4都府県で60%に迫る販売比率となっていた。先のDivision Rap Battleでは、ヒプノシスマイクシリーズの人気が広がるに従い、リリース毎の主要4都府県の比率が下がり、地方の比率が上がっていく傾向で、Final Battle CDの『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』は4都府県が50%を切るまで地域の人気が広がっていた。
しかし、2nd Division Rap Battleに入ると、一転主要4都府県の販売比率が増えている。詳しく見てみると東京都と神奈川県の合計はほぼ変化がなく、今回の2nd Division Rap Battleから加わったオオサカ・ディビジョン、ナゴヤ・ディビジョンの影響により、大阪府と愛知県の比率が大きく伸びている。全体的な販売枚数は伸び続けているため、やはり両ディビジョンを加えた地方展開は成功だったようだ。
今後も2nd Division Rap Battleのリリースは続くが、更に販売枚数の記録を伸ばすのか、今後もヒプノシスマイクプロジェクトから目が離せない。
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