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2021/03/09

【米ビルボード・ソング・チャート】オリヴィア・ロドリゴ8週連続首位キープ、ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」TOP10記録を52週に更新

 オリヴィア・ロドリゴの「drivers license」が8週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
 
 2021年1月23日付チャートでNo.1デビューを飾ってから、8週連続でトップの座を死守した「drivers license」。週間ストリーミングが1,970万再生(7%減少)、セールスが9,000(30%減少)といずれもゆるやかに下降しているが、ラジオのオンエア数を先週から7%上昇の7,320万回に伸ばし、エアプレイ・チャートでは2位をキープ。今週で7週目のAirplay Gainerを獲得し、ファレル・ウィリアムスの「ハッピー」(2014年)が達成した8週連続の記録に王手をかけた。
 
 1位に初登場した曲が8週以上首位を獲得したのは「drivers license」が歴代7曲目で、自身が唯一クレジットされている初の首位獲得曲としては最長記録となる。
 
16週 マライア・キャリー&ボーイズIIメン「ワン・スウィート・デイ」(1995年~1996年)
14週 エルトン・ジョン「キャンドル・イン・ザ・ウインド」(1997年~1998年)
11週 ドレイク「ゴッズ・プラン」(2018年)
11週 パフ・ダディ&フェイス・エヴァンス「アイル・ビー・ミッシング・ユーfeat. 112」(1997年)
10週 アデル「ハロー」(2015年~2016年)
8週 マライア・キャリー「ファンタジー」(1995年)
8週 オリヴィア・ロドリゴ「drivers license」(2021年)
 
 次週、9週目の首位を獲得できれば、マライア・キャリーの「ファンタジー」を抜き歴代単独5位に浮上する。
 
 先週2位に再浮上したカーディ・Bの「Up」は、安定したポイントを維持して今週も同位をキープ。再生回数は若干減少しているが、2,390万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでは初登場週(2月20日)以来の首位復帰を果たした。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも、それぞれ3週目の首位を獲得している。売り上げも9%増加の10,000を記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートでは4位をキープ。19%増加の2,740万回を記録して、エアプレイ・チャートでも33位から28位に上昇した。
 
 先週5位にダウンしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、今週3位に再び上昇し、TOP3のランクイン数を21週目に更新した。21週間TOP3にランクインしたタイトルは、同曲の他にマーク・ロンソンの「アップタウン・ファンクfeat.ブルーノ・マーズ」(2014年)と、ザ・チェインスモーカーズの「クローサーfeat.ホールジー」(2016年)の2曲がある。
 
 また、TOP5のランクイン数を43週目に、TOP10のランクイン数を52週にそれぞれ更新し、自身がもつ歴代最長記録をさらに塗り替えた。通算で52週(1年間)TOP10入りした楽曲は1958年のチャート創設以来初となる。R&Bソング・チャートでも、歴代最長の48週目に首位獲得記録を更新している。
 
 総チャートイン数は今週で65週目を迎え、ジュエルの「フーリッシュ・ゲームズ」(1995年)と、アデルの「ローリング・イン・ザ・ディープ」(2011年)に記録を並べた。65週以上ランクインしたタイトルは、その他に以下の6曲(合計9曲)がある。
 
87週 イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティヴ」(2012年)
79週 エイウォルネイション「セイル」(2011年)
76週 ジェイソン・ムラーズ「アイム・ユアーズ」(2008年)
69週 リアン・ライムス「ハウ・ドゥ・アイ・リヴ」(1997年)
68週 LMFAO「パーティー・ロック・アンセムfeat.ローレン・ベネット&グーンロック」(2011年)
68週 ワンリパブリック「カウンティング・スターズ」(2013年)
65週 ジュエル「フーリッシュ・ゲームズ」(1995年)
65週 アデル「ローリング・イン・ザ・ディープ」(2001年)
65週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年)
 
 ザ・ウィークエンドは、6位をキープした「セイヴ・ユア・ティアーズ」と2曲を今週もTOP10に同時ランクインさせている。「セイヴ・ユア・ティアーズ」も「ブラインディング・ライツ」同様ラジオの伸び率が良く、前週から6%増加の4,290万回を記録してエアプレイ・チャートで13位から10位に、通算11曲目のTOP10入りを果たした。
 
 先週3位に最高位を更新したクリス・ブラウン&ヤング・サグの「ゴー・クレイジー」は、リミックスのリリース効果が弱まり5位にダウン。週間オンエア数も5%ほど減少したが(7,470万回)、エアプレイ・チャートでは8週目の1位を獲得している。

 以下、通算7週のNo.1をマークした24kGoldnの「ムードfeat.イアン・ディオール」が7位、リル・ティージェイの「Calling My Phone feat. 6LACK」が8位をそれぞれキープし、2週前にTOP10入りした故ポップ・スモークの「ホワット・ユー・ノウ・バウト・ラヴ」が11位から9位に、最高位を更新してTOP10復帰した。デュア・リパの「レヴィテイティングfeat.ダベイビー」も10位に粘り強くランクインしている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月12日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「drivers license」オリヴィア・ロドリゴ
2位「Up」カーディ・B
3位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
4位「34+35」アリアナ・グランデ
5位「ゴー・クレイジー」クリス・ブラウン&ヤング・サグ
6位「セイヴ・ユア・ティアーズ」ザ・ウィークエンド
7位「ムード」24kGoldn feat.イアン・ディオール
8位「Calling My Phone」リル・ティージェイfeat. 6LACK
9位「ホワット・ユー・ノウ・バウト・ラヴ」ポップ・スモーク
10位「レヴィテイティング」デュア・リパfeat.ダベイビー

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