2021/03/04
ジャズ・シーンの最前線で活躍し続け、30作以上のリーダー作を世に送り出したハモンドB-3オルガンの巨匠、ドクター・ロニー・スミスが、2021年4月7日にリリースするアルバム『ブリーズ』からイギー・ポップとのコラボレーション曲「サンシャイン・スーパーマン」の先行配信をスタートした。
本アルバムは、スミスが2017年に75歳の誕生日を記念して米ニューヨークの有名ジャズ・クラブ、ジャズ・スタンダード(惜しまれつつ昨年閉店)で行ったライブから6曲、そして、イギー・ポップをフィーチャリングに迎え、スタジオで録音した楽曲2曲が収録されたライブ&スタジオ作合体盤となる。すべての曲はブルーノートの社長であるドン・ウォズがプロデュースを担当し、スミスのオリジナル曲が中心だが、セロニアス・モンクのカヴァーなども収録した。トリオとして長年共に活動をし、スミスが「私が何をしようとしているかすぐに理解してくれて、必要なときに常にそこにいてくれるのです」と太鼓判を押す、ギタリストのジョナサン・クライスバーグとドラマーのジョナサン・ブレイクが脇を固めている。
上記の他にも多くのアーティストが参加しているが、注目はミュージック・アイコンであるイギー・ポップ。2021年2月の情報解禁以降、パンクのゴッドファーザーとジャズ・オルガンのレジェンドの二人によるコラボレーションの実現は大きな注目を集めた。
今回、配信と同時に解禁された写真は、米マイアミのレコーディング・スタジオで本作のプロデューサーでもあるブルーノートの社長、ドン・ウォズによって撮影されたもの。もともとドン・ウォズとイギー・ポップは親交が深いことで知られているが、本作でのコラボレーションが実現したのは、マイアミのアート・ガレージでドクター・ロニー・スミスの演奏を聴いていたポップが「一緒に演奏しよう」とセッションに飛び入り参加したことがきっかけだったという。その時のことを振り返り、スミスは「イギーが寄ってきて、僕と一緒に演奏がしたいと言いました。それでギグをしたのですが、彼は私たちとの演奏をすごく楽しんでいました。すぐに一緒にレコーディングすることになって、私のトリオが手伝ってくれたんです。レコーディングはとてもうまくいきました。」と語っている。
今回公開となった楽曲「サンシャイン・スーパーマン」は、イギリスのシンガー・ソングライター、ドノヴァンが、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した代表曲のひとつとして知られており、二人の色が光るファンク調にアレンジされた「サンシャイン・スーパーマン」は必聴だ。
◎リリース情報
アルバム『ブリーズ』
2021/4/7 RELEASE
UCCQ-1134 / 2,600円(plus tax)
https://jazz.lnk.to/DrLonnieSmith_BreatheEM
Photo: Don Was
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