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2010/06/14

■RUSSELL BRAND■架空バンドを率いるカリスマ・フロントマン

"INFANT SORROWは、すべてを手に入れたバンドだ。カリスマ性にあふれたイケメンのフロントマン、才能豊かで名前のよく知られたミュージシャンたち、メジャー・レーベルが出資する大規模なマーケティング・キャンペーン、そしてBILLBOARDのHEASTSEEKERS ALBUMS CHARTで初登場No.1を獲得したアルバム。しかしそんな凄いバンドにも、唯一の弱点があった。INFANT SORROWは現実のバンドではないのだ。

彼らのデビュー・アルバム『GET HIM TO THE GREEK』は、実際には同名映画のサウンドトラックで、パーティー狂いのフロントマンALDOUS SNOWを演じる俳優のRUSSELL BRANDがすべての楽曲のヴォーカルを務めている。楽曲はすべてTHE LIBERTINESのCARL BARATやJARVIS COCKERを始めとする、名高いイギリス人ロック・アーティストたちが作ったもので、アルバムは現在までに3,500枚売れているという。

UNIVERSAL REPUBLICでマーケティングを担当する上席副社長KIM GARNERは、「RUSSELLと映画会社は、通常のサントラ盤とは異なる今回の企画にとても強い手ごたえを感じてたようだったし、我々としても実在するロック・バンドと想定してアルバムをリリースすることに挑戦したかった」とコメント。もちろん成功の影には、オープニングの週に初登場2位を記録し1,750万ドルの興行収入を稼ぎ出した映画のヒットという強いサポートがあったのは否めないが、UNIVERSALとしては映画の宣伝にすべてを頼る気はないと語っており、主演のRUSSELL自身が監督したミュージック・ビデオを制作したり、“RECORD STORE DAY”のイベントのために特別コンテンツを準備するなど、純粋なロック・アルバムとして展開していく意気込みのようだ。"

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