2021/02/12
2021年2月9日、ジャズ・ピアニストのチック・コリアが死去した。稀な種類のがんを患っていることが最近発覚していたと、彼のFacebookで明かされている。享年79歳だった。
声明には、「チックは、その人生とキャリアにおいて、新しいものを作ることの自由や楽しさを、そしてアーティストがするようなゲームをする喜びをかみしめていました。彼は最愛の夫、父、祖父、そして多くの者にとって最高の師匠であり友人でした。自身の作品や、世界中をツアーした何十年もの年月を通じて、彼は何百万人もの人々の人生に触れ、インスパイアしました」と記載されている。
1941年にアルマンド・アンソニー・コリアとして米マサチューセッツ州に生まれた彼は、キーボード奏者として多くのミュージシャンの傍で演奏したあと、デビュー・アルバム『Tones for Joan’s Bones』を1966年にリリースした。エレクトリック・ピアノの先駆的なスタイルを買われ、故マイルス・デイヴィスのバンドで1970年までプレイし、ジャズ・フュージョン・ムーブメントを牽引した。70年代にはジャズ・フュージョン・バンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成している。
コリアが最初に【グラミー賞】にノミネートされたのは1973年で、<最優秀インストゥルメンタル編曲賞>(「スペイン」)と<最優秀ジャズ・パフォーマンス賞グループ部門>(『ライト・アズ・ア・フェザー』)の2部門だった。そのキャリアにおいて67回ノミネートされ、23回受賞しており、今年の【グラミー賞】でも<最優秀即興ジャズ・ソロ賞>(「オール・ブルース」)と、<最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞>(『Trilogy 2』)でノミネートされている。【グラミー賞】受賞23回は、最多受賞ランキングで8番目、男性アーティストとしては6番目に多い数字となっている。
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