2021/02/03
EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、そして俳優として活躍する岩田剛典と、4人組ロックバンドI Don't Like Mondays.のYU(Vo.)がインタビューに応え、コロナ禍で新たに始めたことや30代になって気付いたことなどを、赤裸々に明かしてくれた。
「親同士が仲良くて、家族ぐるみで付き合いがあったんです。小さい時に一緒に温泉に行ったときに撮った写真があって、記憶がある時からずっと友達です」(YU)、「小学生の時、同じ塾に通っていたんです」(岩田)と、幼少期の思い出を語る二人は、すでにご存知の方も多いように、同じ地元・名古屋で育った幼馴染だ。ジャンルは違えど、こうして同じエンタメ業界で活躍していることに二人は驚きを隠せないという。
「二人でいる時はあまり仕事の話はしないですけど、ずっと応援してきました。こんなふうに一緒に仕事ができて光栄です。YUはなんでも話せる存在で、こんなにも共通点がある幼馴染がいて幸せですね」と話す岩田の横で、時折笑顔を見せながらも熱心に耳を傾けるYU。メジャー・デビュー歴で言えば岩田のほうが少し先輩ではあるが、「内定を蹴って三代目に入ったときから、苦労話をたくさん聞いてきました。幼馴染だけど同じ業界の先輩で勉強になってます。仕事でも影響を与えてくれる存在が近くにいてありがたいです。変な嫉妬もなくて、恋愛相談も仕事の相談もするし、ガン(岩田の呼び名)は人生のバディです」と互いの印象を包み隠さず話してくれた。
岩田が主演を務める映画『名も無き世界のエンドロール』で、岩田演じるキダは幼馴染のマコト(新田真剣佑)と10年もの歳月をかけて“ある壮大な計画”を企てる。映画の中で岩田は高校時代のキダに扮し、制服姿も披露。岩田は「自分の年齢に近い現代のパートのほうが演じやすかったですね。拠り所のない、ふわふわした学生時代を演じるために、ヘアメイクさんに助けてもらいながら、なんとか高校生に仕上げてもらいました(笑)。台本を読んで、想像力を働かせて、キダを作っていった感じです」とキャラクター作りについて説明する。彼の映画は「ほぼ見ている」というYUは「ガンのクールでドライな部分を持ち合わせている半面、心の奥深いところに熱い部分や友達思いなところがあるのは、キダと近いなって思いました。ただ、ガンの高校生の時、こんなに爽やかだったかなって。結構、厳ついタイプだったような気がするんですよね(笑)」と、長年の友人だからこそ分かる視点で語る。
大人へ成長する過程と苦楽を共にしてきた両者は、「20代は背伸びをしていた」と口を揃える。「ずっとカッコつけることばかり考えてましたけど、(30代になって)カッコつけないことの格好良さを知りましたね。そのほうが断然カッコいいし、自然と自信がついてくる気がします。でも、若い子たちには若い子たちの感性があるから、今を楽しんでもらいたいですね。」(岩田)、「30代になって、逆に子供でいいやって、純粋な気持ちに戻れている感じがします。20代の頃は気張ってましたけど、今のほうが気楽ですね。昔は焦ったり悩んだりしましたけど、皆それぞれのペースがあって、『自分のペースでいいんだ』と言い聞かせてます。全員違う人生でいい、焦る意味はないのだと、今もし焦ってる人がいたら、そう伝えたいですね」(YU)と大人なアドバイスも。
近年はミュージシャンの俳優活動も多く見られ、違うフィールドながら高評価や功績を残すものも多くいる。YUも「もし機会があればやってみたいですが、声が通らないんですよね……。俳優として致命的(笑)」と謙遜しつつ、演技への挑戦意欲を見せた。それに対し岩田は「アーティストってミステリアスな部分があるほうが、魅力的だとも思うんですよね。知らない人に知ってもらえるチャンスだけど、ある意味、失うものもあるっていう……」と彼なりの考えもシェア。今年でデビュー10年になる岩田は、グループ活動のほかに、ドラマや映画と引く手あまた。「俳優って一人稼業だなって思うんですよね。責任も成功も失敗もひとりで全部背追う。でもグループだと互いを助けられるから、そこは違いますね。グループでは成功を何倍にも大きなものに変えられるメリットもあります。学生時代に体育会系の部活に入ってて、今はまだ、その部活の延長って感覚なので、結構性に合ってますね。」と上手くバランスを取っているようだ。それに対しYUは「ガンが演技を始めた頃の苦労や悩みをたくさん知っているんですが、今回の演技は本当によかったと思って、映画を観た後にすぐに感想を送りました」と、その演技力に太鼓判を押す。
コロナによって、フィジカルでは疎遠になってしまったが、オンラインという手段によって、近くにそして頻繁に会えるようになったことも事実。SNSやリモートを通して自己発信を続ける二人もこんな時期だからこそ、新しいエンタメ発信の仕方に気付いたことが多かったそうだ。「インスタライブをしたり、質問に答えたり……むしろパンデミックになったからやろうと思ったし、近くに感じてます。その意味では、テクノロジーに感謝してますね。言葉に気をつけるのは当たり前ですけど、極力自分の思っていることはオブラートに包み過ぎないように言うようにしています。正直じゃないと相手に失礼な気がして」と話すYUに対し、岩田は「コロナによってエンタメ業界が打撃を受けていますが、会場キャパの制限がなく、オンラインを通して日本全国に生の声を届けられる発信方法に気づくことができて、必ずしもネガティブなことだけじゃなかったです。ただ、自社(LDH)の発信をやり始めてから、最近SNSの捉え方が変わりまして……。ファンの方々に課金してもらっているスペースと無料で見られるSNSをどう上手く使っていくか、そのバランスばかり考えていて……もうビジネス目線ですね(笑)」と、少し違った捉え方をしているようだ。
コロナの影響による昨年の外出自粛期間中に、岩田は絵、YUはキーボードを始めたという。「自粛期間中に絵を始めて、今は特に発表する場は予定してないんですが、これからも続けていこうかなって思ってます」(YU曰く「絵のセンスあるんですよ、それは小学生の時から思ってました!」)と、両者とも新しいことへ挑戦は続けている様子。二人の今後の活躍と、コロナ自粛中に新たに身に付けた特技が披露される日が待ち遠しい。
Text by Mariko Ikitake
Photos by Yuma Totsuka
◎公開情報
『名も無き世界のエンドロール』
全国ロードショー中
監督:佐藤祐市
出演:岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、石丸謙二郎、大友康平、柄本明ほか
配給:エイベックス・ピクチャーズ
オリジナルドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~』
映像配信サービス・dTVで独占配信中
◎リリース情報
I Don't Like Mondays.「ミレニアルズ ~just I thought~」
2020/12/30 DIGITAL RELEASE
https://avex.lnk.to/millennials/
https://youtu.be/IEmxTiaVu50
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