2021/01/24 14:00
2021年1月25日付の週間シングル・セールス・チャート“Billboard JAPAN Top Singles Sales”でジャニーズWESTの『週刊うまくいく曜日』が初週227,615枚を売り上げ、首位を獲得した。(集計期間2021年1月11日~2021年1月17日)
『週刊うまくいく曜日』は、前作『証拠』から約7カ月ぶりとなる15枚目のシングル。表題曲は、サンボマスターの山口隆から楽曲提供されており、メンバーの桐山照史初単独主演 テレビ東京系ドラマホリック!『ゲキカラドウ』の主題歌に起用されている。また、本作でジャニーズWESTは2019年以降に発売した5作すべてのシングルで首位を獲得し、『週刊うまくいく曜日』は、これまで『証拠』の持つ初週販売枚数も225,849枚から227,615枚と自己最高記録を塗り替えた。
今回はジャニーズWESTの首位を獲得した5作のシングルをSoundScanJapanのデータを使用し調査した。まず、各シングルの発売初週の販路別(実店舗とEコマース)の販売数をグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/96251/2)である。
このグラフを見ると、きれいな右肩あがりとなっており、順調に販売数を伸ばしている事が見てとれる。また、前作『証拠』までは実店舗・Eコマースともに順調に販売枚数を伸ばしているのだが、今作『週刊うまくいく曜日』は実店舗が若干減少し、その代わりEコマースが大きく伸びている。前作『証拠』からコロナ禍の影響を受けているのだが、前作は緊急事態宣言終了後のリリースだったのだが、今作は、11都府県の緊急事態宣言の最中のリリースであり、実店舗よりEコマースで購入をする事が増えたからだと予想される。
次に、直近5作のシングルの実店舗での地域別の販売比率をグラフ化したものが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/96251/3)である。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため2020年の全シングルの販売比率も2020全シングルとしてグラフに追加している。やはりジャニーズWESTの特長として近畿地方を中心とする西日本での強さがあげられる。グラフでも近畿地方(グラフ中の緑色)を比較すると全シングルでは14.2%であるのに対して、ジャニーズWESTは19.4%~17.6%とかなり高くなっている。また、中部以西(中部・近畿・中国・四国・九州)の合計(グラフの中部地方:薄緑色より上の部分)を比較しても、全シングルが39.7%なのに対して、ジャニーズWESTのシングルは46%~47.7%と高くなっており、ここからも西日本や近畿地方のファンに強く支えられている事がわかる。
しかし、図2をよく見ると、最近の地域別での動向に変化がある事がわかる。西日本や近畿地方での人気が高い事は確認できたが、作品ごとに見ると、最も近畿地方での比率が高かったのは3作前の『アメノチハレ』であり、中部地方以西で最も比率の高かった作品は2作前の『Big Shot!!』である。図1を見ても大きくセールスが伸びているのは前作『証拠』からなのだが、『証拠』より徐々に東日本での販売比率が伸びている。つまり、『アメノチハレ』の次期では近畿地方が強かったのだが、『Big Shot!!』で西日本に人気が広がり、そして、『証拠』以降、関東を中心とした東日本にも人気が広がりを見せ、今作『週刊うまくいく曜日』でもその傾向が続いているという事だ。
自己最高記録を伸ばし続けているジャニーズWESTであるが、今後更に彼らの人気は広がっていくだろう。彼らの活躍にこれからも注視したい。
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